吾  妻  線

       (1) 渋川ーー小野上温泉 13.7K  1998年9月9日(水) 快晴

 急に思い付いて青春18きっぷに着目したのは良かったが、購入が遅かったのと8月末の豪雨に祟られ使用する機会の無いまま9月に入り、今月はもう既に4回目の“出陣”とは少々やり過ぎで、次回からは少々計画性をもって行動しようと反省している。それはそうと今日が本夏最後の歩き潰しとなる、終了後日帰り温泉を訪問、湯上り後は生ビールで乾杯、1人でささやかな打上げ会をしようと、上越線の八木原駅から歩き始め、途中渋川から吾妻線に入って、小野上温泉駅を目指した。  
9:55 渋川駅を出発、線路左手沿いに駐輪場、渋川保線区と小道を過ぎる、この辺り緩い傾斜地で、途中渡った小川は音を立てて流れる。
 旧前橋街道踏切が吾妻、上越両線の分岐点、ちょうど0.5KPが立つ、左カーブが0.7Kまで、道は小団地に入り込み何回か曲る、盛土線路が右手に見え隠れするなか住宅街を進む。
 1.9K辺りより、線路左手すぐ、東電発電用水路沿いに工事道路が伸び、これが2.76K辺りまで、その先は線路左手沿いの畑中の道を行くが、3.73K辺りで一時丘が張出し線路右手に移る、この辺り線路は渋川方に5〜600Mの直線だ。
11:03 東電金井発電所前を過ぎる、右手より一段低い谷間を流れる吾妻川が近付いた。
 この先線路は南牧トンネルに入る、4.5K〜253M長、先方の口が見える、4.4K地点の踏切で左に移り、道なりに街道に合流する。
 程なく小峠を越え、人家が多くなると駅入口の案内があり、 

 吾妻線:金島駅 前方を横切るは上越新幹線高架
11:25 金島駅着、相対式ホーム、待合室は車掌車改造、渋川方に5.5KP、吾妻川まで田んぼを挟み200Mほど、対岸は街道が平行、その先はすぐ山となる。
11:42 線路左手の街道を行き、上越新幹線下を過ぎる,線路がくぐるのは6.25K地点と帰路車内から確認、その先も街道を行ったが、線路の周囲は主に田んぼで、この辺りまだ結構広い田畑が展開する。 
 樹林の中、ジグザグの坂道を下ること10分近く、
12:12 祖母島駅着、片面ホーム、河岸段丘の裾に位置、7.7KPある筈、結構広い田んぼの先は吾妻川、対岸はすぐ山。 
 線路はこの先8.15K辺りで吾妻川を渡るが人橋は無く、また段丘上の街道に戻る、周辺は18世紀の浅間山噴火の際、土石流で壊滅的な被害を受け、以来集落は丘上に移った。
12:48 沼尾川を渡り東村に入る。
13:04 箱島下宿バス停、日本名水100選の「箱島名水まで900M」とあり、急坂を行ってみる、水はマーマーだが、越後の山々だろう、見晴しが良かった。

 吾妻線:祖母島駅 前方は小野子山  2012年4月8日
 箱島発電所の脇を過ぎ、段丘下の田んぼに下り、先方に見える道路を目当てに約300M、中央橋で吾妻川を渡り小野上村に入ると駅はもうすぐだ、なお人が渡る橋は金島駅近くの北群馬橋以来ここまで無い。

  さて3K余もご無沙汰した線路は、鉄橋を渡った左岸が8.5K辺り、山が張出し9.25K辺りで小野子トンネル(640M)に入り、役場支所、小中学校のある狭い平地を川沿いに見て、また10.9Kで甲里(かぶり)トンネル(490M)に入る、出れば国道353号線と並んで駅に、なかなかの難所とも言えよう。



 吾妻線:小野上駅  2012年7月23日
13:58 ちょっと渋川方に戻る様に国道を歩き、小野上駅に到着、相対式ホーム、11.9KPあり、砕石採取中の山の崖下に位置し、専用ホッパー車が待機する留置線も数本、国道を挟み南側に吾妻川が近い。
 
 さらに国道353号線を進む、この街道細い歩道はあるが、大型トラックの通行も多く一寸怖い。原トンネル(280M)の出口付近、13.25
K辺りで、右手に移る街道と分れ駅に。
14:24 小野上温泉駅着、92年3月開業の請願駅、片面ホーム、渋川方ホーム出外れに13.5KPあり、小駅舎では女性委託職員が地産品の販売を主に乗車券も販売。   


         小野上村温泉センター  14:35〜15:40在  ¥400(2時間)


 小野上村温泉センター 2013年4月1日 大変身しました!
場所:文字通り駅の真ん前、但し入口は吾妻川側にあり、徒歩5分くらいか。
施設:日帰り温泉の草分け的存在のせいか建物の造作は簡素、大広間はあるもののお茶しか飲めず、ビールなどはロビー反対側に位置するこれも飾らない食堂に行く。
温泉:湯船は3つ、他に露天風呂とサウナ、湧出量200L/分だが、お湯は全て「新湯」を謳う、無色、無味、無匂、ツルツル感は強い、食塩泉とあった。 
その他:酒のつまみに取った味噌コンニャクがおいしかった。


    (2) 小野上温泉ーー群馬原町 9.2K  2001年5月19日(土) 晴午後にわか雨

 吾妻線は入るのは2年8か月ぶり、今日は倹約して東武鉄道伊勢崎線経由で訪問、時間が無いこともあり、適当に歩いて日帰り温泉三昧で過ごす積りだ。
 往路は東武鉄道8000系で北千住から伊勢崎まで乗り通した、揺れの少ない良い電車だと思うが、2時間半近くの乗車はいささか退屈だった。
10:30 小野上温泉駅を出発、ちょっと行って国道353号線に入る。
10:40 中之条町に入る、この150Mほど手前の岩井堂架道橋は14.35K辺り、右手は切立った高さ30Mの崖、左5M下を線路が行く。
 ちょうどこの辺り、吾妻川対岸にこれから訪問する日帰り温泉が近いが、例によって橋が無く、ずっと1K先まで持って行かれる。
10:57 下市城バス停、この先すぐの三叉路を戻る様な形で舟渡大橋方に入り、
11:13 今来た道と線路を対岸に見ながら舗装村道を行き、村営日帰り温泉に到着。
 

  吾妻線:小野上温泉駅





    東村村営日帰り温泉「桔梗館」  11:16〜11:50在、 ¥400+100(脱衣場ロッカー)


 桔梗館、集落は丘上に位置
場所:市城駅から国道を渋川方に700M、吾妻川を渡りさらに600Mほど、徒歩25分、伊香保ゴルフ倶楽部の瀟洒な洋館宿泊施設が目印となり迷うことは無い。
施設:吾妻川を挟み200M、見事な屏風岩を正面に見る場所に建ち、露天風呂から崖下を走る電車が見える。建物は和風平屋造り、囲炉裏の付いた和室、200人は入る舞台付の大広間もあるが、風呂はジャクジー、サウナなど一切無く全体的に簡素で好感が持てる。

 温泉から吾妻川対岸を見る、崖下を吾妻線と国道が行く。
お湯: 無色、無匂、少々重曹の味、サラサラ感あり、飲泉可能、基本的に小野上温泉と同じ、いいお湯だと思う。 
その他:川沿いのまとまった平地を総合運動公園と温泉館が占め、住宅は無い、東村の場合、江戸時代末の浅間山噴火による土石流被害の経験から、集落は丘上に位置するようだ。

12:03 温泉を出発、来た道を戻る。
12:19 市城三叉路のチョイ手前で国道を避け線路左手の小道に入る、間もなく16KPあり。 
12:27 市城駅着、ホーム片面、16.4KPあり、 国道が右手20Mに平行、緩斜面の200M先は山。
 線路左手の小道は消え国道を進む。
 17.3K辺りで次第に谷合が開ける、またこの先吾妻川が左に大きく後退、それと共に線路も左カーブ、前方2Kほど、中小ビルも含め中之条の街を遠望しながら前進。
13:00 名久田川を渡る、鉄橋は左40M、18.4KPを帰路確認。
13:08 東電吾妻営業所が建つ、この辺りから市街地に入り、群馬銀行前を過ぎる。

 吾妻線:市城駅

 吾妻線:中之条駅
13:20 中之条駅に到着、改札口直結の上りホームに下り島式ホーム、19.8KPあり、急に雷が鳴ったかと思うとにわか雨となり、今日は土曜日、20分後に同時発車する列車待ちの高校生で駅舎は満杯となる。 
13:45 まだポツリポツリ降っているが出発、なお駅のすぐ先で国道がY字に分れ左に、国道145号線に変る。
14:01 中之条町小川信号を過ぎる、また降り出し、駐車場のトタン屋根下に避難。
14:11 四万川を渡る、橋の真ん中で吾妻町に入る、左手すぐやや高い所を山田川鉄橋が行き、80M長、21K地点となる。
 吾妻町は河岸段丘上に位置、中之条町と同じく川沿いに細長い台地上の街だ、線路を左手近くに見ながら駅近くまで来て、日赤裏踏切を渡ったのが22.6K地点、
14:39 建設中の日赤大病棟を過ぎ群馬原町駅着、ホームは片面、22.9KPあり。駅前小広場に東武系の我妻観光のマイクロバスが1台ポツンと停車中。  



      岩櫃城温泉:くつろぎの館  14:55〜16:10在  ¥400+100(脱衣場ロッカー)

場所:丘を背にして建つ温泉は駅ホームからよく見える、駅から徒歩10分足らず。 
施設:お城を模した3階建、3階は老人保養施設、1階は入口で階段とエレベータがあるのみ、温泉施設は全て2階となる。カウンター横のロビーはソファーは勿論バーコーナーもあり、観光ホテル並、奥には休憩用大広間があり、カラオケが聞える。
風呂:露天風呂は勿論、ジャクジー、サウナ、水風呂などあり、風呂場の造りも豪華で、小野上温泉など前掲の2つとは異なる。
お湯:無色、無味、無匂、ごく平凡な単純温泉。
  岩櫃城温泉



   (3) 群馬原町ーー川原湯温泉 13.5K  2001年10月22日(月) 薄晴れ午後

 今日は鉄道の日記念切符使用期限の最終日、午後は天気が崩れるそうで、降り出す頃には温泉に逃込めるような予定を立てた。
 なお高崎駅での接続時間は2分、高崎線の車掌は接続案内に入れない、しかし事情を知っている地元の人とホーム階段を駆け上がりさらに駆け下り、悠々間に合う、跨線廊下には乗換客を見張る駅員も出張っていた。 

 吾妻線:群馬原町駅  2001年5月19日
10:41 群馬原町駅を出発、街道には入らず線路左手すぐの、コスモスなど植えられた小道を行く。
10:47 善導寺踏切で小道は行止り、23.4K地点、左50Mに国道145号線が走る。
10:57 原町発電所前バス停、この先急に人家が少なくなり、国道左下すぐを吾妻川が流れる、対岸の山まで200Mほど。
11:03 24.5KPを過ぎる、線路はこの15M手前でR300の左カーブ、谷幅が少し拡がる。
11:14 細田踏切で位置確認、25.6K。
11:25 郷原駅着、相対式ホーム、26.3KP
あり、駅の真横300M、岩櫃山が特徴ある切立った断崖の壁を見せて聳える、街道の左手は住宅が少々あって吾妻川がすぐ。標高
412M、前駅より50M近く上って来た。
 この駅からは街道谷側に幅2Mの専用歩道が設けられ、これまでの様に側溝の蓋伝いに歩かなくて済む。
 線路はよく見えないが、右手すぐ6〜7M上の山腹を行く、鬼岩トンネル:350M長の出口が27.4K辺りなのを帰路車内より確認。 

 吾妻線:郷原駅



 吾妻線:矢倉駅 駅を中心に前後500Mほど直線
矢倉駅着、国道から100M、15Mほど高い山裾に位置する、片面ホーム、28KP立つ、駅の前後各500Mほどが直線で、渋川方はトンネル2つの口が見える。
12:09 国道を行き岩島中学を見る、校舎裏手は線路に接する筈だ、帰路28.9KPを確認、
12:12 岩島郵便局を右手に、この辺りより急に空が暗く、かつ寒くなってきた。
 
12:28 岩島駅着、相対式ホーム、30.5KPあり、小駅舎は旧車掌車の改造、国道は左5〜6M下を行く、駅名は辺りの景観にふさわしいが、岩下と三島の2集落から1時ずつ取ったとのこと。誰もいない車掌車で持参のアンパンなどで昼食。
12:40 出発、ついにポツリポツリ降出す。
12:53 右20M、3M上の線路に31.5KPを見る、なおダムの完成に伴う付替え新線はこの辺りから分岐するとのこと。(新)八ツ場トンネルは5,000M長になるらしい。
12:58 荒神橋に差し掛かる、増水した流れは黄色味を帯びた茶色、この辺りも当然水没するのだし、写真を撮る。
13:15 雁ゲ沢を渡る、鉄橋は33K辺り。 

 吾妻線:岩島駅

 樽沢トンネル、7.2M長、我が国最短、34.6K地点
13:20 東電松谷発電所を過ぎる。
13:25 平沢橋梁を過ぎる、33.58K、この先、谷幅狭まり、両岸が高く切立ち、始まったばかりの黄葉を独り占めする、川の流れは速い、こんなに立派な景観だとは知らなかった、立派な遊歩道が川原湯温泉方に伸びるが、見物客はいない、雨の渓谷の黄葉もいいなー、、、
13:39 日本一短い樽沢トンネルの下に出る、34.6KPあり、なぜ切り通しにしないのか疑問だったが、そこだけ張出した70M高の切立った絶壁の下を抜けており、これを取り崩すのはとても無理だ!
13:50 長野原町に入るとの案内あり、この辺りの景観も風情がある、江戸時代の街道は洪水を避け、崖の線路よりも高い所を通っているそうだ、一部路肩など残っているが、危険で訪問は出来ないとのこと。
14:02 吾妻川を渡る、鉄橋は70M長、36KPあり、5〜6年後にはこの辺りも湖の底に沈む、月並みな感想と笑われようと矢張り残念に思う。
14:08 川原湯温泉駅に到着、相対式ホーム、36.4KP、受託の男性職員が1名、群馬原町駅よりずっと平行してきた国道145号線がすぐ前を行く。 

  吾妻線:川原湯温泉駅





  雨の川原湯温泉駅にて


     群馬原町から川原湯温泉まで営業キロで13.5K、これを3時間半で歩いたから、自分としては結構
     早い方だ、後半雨に振られて足早になったが、何よりも吾妻川の狭い谷に線路と国道が寄添うよ
     うに進み、線路から離れることが少なかったのがその理由だろう。

     

        川原湯温泉:玉湯  14:32〜15:51在  ¥300(休憩室利用は300円増し)

場所:国道をちょっと行くと温泉の歓迎アーチがあり、最初は急な坂道を上る、温泉は吾妻川右岸の山腹に位置、玉湯など主要旅館街まで駅から15分ほど。途中、山を削って、或いは谷に張出すように、小規模で薄汚い、営業中なのかはっきりしない粗末な小旅館が15軒はあったが、確かではないが補償金目当ての感じが濃厚、民宿、美容室どれもシャビー、雨が降り薄暗いせいもあり、温泉街の華やいだ雰囲気にはおよそ似つかず、訪問者の気を滅入らせる。  
  川原湯温泉:玉湯 旅館:普通の木造旅館だが、今は日帰り温泉しかやっていない様だ、玄関脇の休憩室は電燈も付けず、勿論食堂部門も無く、入浴だけに急遽変更。
風呂場:脱衣場から階段を下った3M下、浴槽は畳6枚分のが1つだけ、洗い場も1つ、お湯の管は3本、1本は78.9℃もあり触れない、露天風呂は着替えて別棟に行くが、樹林越しに下の谷間がややはっきり見える程度、電車の走行音が上ってくる。
お湯:無色、無味、硫黄匂がきつい、加水はあるが矢張り本物の温泉は違うと思った。
その他:高台に移転が決定、補修を怠るとこんなゴーストタウンみたいになるのかな、、、

 


       (4) 大前ーー群馬大津 11.1K  2002年3月16日(土) 薄曇り

 順序からすると川原湯温泉から歩くのだが、そこはダム湖が完成して新線に付け替えられてから訪問した方が良さそうで、今日は終点の大前駅から始める、大前まで行ったのは明らかに乗り潰しをしているような男性ばかり5〜6人、そのまま6分後、地元の人たち4人を加え折返していった。


11:31 大前駅を出発、片面ホーム、渋川起点55.6K、駅北側すぐを吾妻川が平行。
 まず駅前小旅館併設の日帰り温泉に寄るも13時からとのことで諦める。
 吾妻川を渡り河岸段丘上を行く国道144号線に入る、国道に入った所に丘を背にした嬬恋村役場が建つ。
11:44 道なりに吾妻川を渡る、右手の線路は張出した丘を短いトンネルで抜ける。
11:53 また吾妻川を渡る、線路は右手すぐを平行、この辺り大型スーパーを始め人家も意外と多い、程なく54KPを過ぎ、線路右手は30M高の茶色の土崖。 

 吾妻線:大前駅 クハ115-1027(先頭)

 嬬恋温泉:つまごい館 15時からでした、、、
12:04 またまた吾妻川を渡る、JRバス関東の西窪温泉前バス停あり、河原に排雪がまだ結構残る、線路は鉄橋渡りすぐ三原トンネル:800M長に入る。
12:19 三原トンネルの渋川方出口が30M右手に、52.9K辺り、コクドの4階建て寮が目立つ。
 軽井沢に28Kとある笹平三叉路を過ぎるともう駅まで100Mほど。 
12:25 万座・鹿沢口駅着、高架上の片面ホーム、52.5K地点、ホーム南側は50M高の崖が150M平行、樹木が1本も無く全面コンクリ擁壁で覆われており、ちょっと先に「急斜面崩壊対策工事」の看板があった。 

12:47 さらに144号線を進み、右に旧道を分けるY字路前に至る、交番の先に3階建村営団地が3棟、52KPあり。
12:52 旧道を行き線路を跨ぐ、51.8K、
 この先、5M下の線路を背に日帰り温泉が建つ、先刻振られた大前温泉の代りに寄ってみることにする。 

 吾妻線:万座・鹿沢口駅



           つま恋温泉:山田屋旅館  13:03〜13:35在  ¥500

 山田屋温泉旅館 裏手すぐ下を吾妻線が行く 場所:芦生田という集落にある一軒家の温泉、万座・鹿沢口駅から約1K、徒歩15分、旧道に面し道は分り易い。
施設:地方によくある割烹旅館、グループでも入っているのか、「お湯は廊下を曲って、、、」と言われただけ、10人収容の主浴槽に線路を真近に見る4人用露天風呂のみ。
お湯:細粒の湯の花で白濁、何かの味がするが形容不能、硫黄の匂いが僅かに、お湯の蛇口は赤茶色、41.9℃、90.7L/分で自噴とのこと、マーマーのお湯だ。 





13:35 温泉旅館を出発、旧道を行きすぐ子宿隊道(700M長、別名三原トンネル)の入口上を跨ぐ、51.2K地点、山が急に北にΩ形に張出し、山裾沿いの旧道と吾妻川に対し、線路は一直線に山を抜けるのだ。
13:56 道なりにトンネルの渋川方口に至る、50.5K地点、線路はすぐまた子宿川鉄橋(90M長)を挟み350Mほどのトンネルに入り、旧道はこの山を巻く様に小さく上下して次駅に至る。 
14:08 短い急坂を下り袋倉駅着、ホーム片面、49.6KPあり、50軒ほどの小集落は途中手前、15M高の狭い平地に密集,144号線は吾妻川対岸を行く.。
 旧道(?)を行き、すぐ道なりに左手に、
14:35 渓谷の趣が出て来た吾妻川を渡り144号線に入る、下沼倉バス停あり、この先で線路は滝ノ上隊道に入る、635M長、48.3K辺り、川と国道は山裾を行くが、人家が消え寂しい所だ、程なく右手対岸に妻恋村のゴミ処理場が建つ。
14:50 左手にトンネルの口が、47.7K辺。

 吾妻線:袋倉駅
 
 羽根尾駅 2013年4月1日
15:05 急に集落が現れ、羽根尾駅着、駅前広場より5M高い所に島式ホームがあり地下道で連絡、46.7KP、長い留置線が4本、塗り直したばかりのスハフ422234など3両が留置中、元々は貨物駅として開業したとのこと。 
 さて次駅まで2.2K、発車は15:40、駅手前から145号線に名前だけ変った国道を急ぐ。
15:13 羽根尾発電所前バス停を過ぎる、このちょっと前、46.2K地点で線路左手に移る。
15:23 大津警察署前を過ぎる、この先右手の崖の様な畑中の急坂を下り、段丘の下を行く線路を目指す。
15:29 群馬大津駅着、片面ホーム、44.5KPが立つ。小道を挟み町営の小学校と幼稚園あり。




     (5) 川原湯温泉――群馬大津 8.1K 2012年7月23日(月) 薄晴れ 

 首記区間は八ツ場ダムの完成後、付替えられた新線沿いに歩く積りが10年を過ぎた、民主党政権下にある限りダム工事の続行は難しそうだ。
 一方、歩き潰し歴も満15年を迎えんとしており、関東地方のブランク区間はここ位になった、という訳で、最高気温が30度以下になるとの予報が出た本日、締めくくりの歩きに出掛けた。

 
10:55 川原湯温泉駅を出発、駅など施設の補修は最低限に留められているらしく、駅の屋根が少々波打っている。駅前を行く国道45号線に入るが、今は時々地元の人の軽トラなどが走るだけで寂しい、歩道にも草が張出し歩きにくい、もっとも歩く人がいないけど、、、
 途中川原湯温泉の歓迎アーチが建つ、これだけはまだしっかりしており、哀れを誘う。
 線路は36.7K地点で吾妻川を渡る、この鉄橋も錆が出放題、廃線跡を訪問している感に襲われる。 

 
11:23 線路に近い栄橋の脇にダムの説明館があり寄ってみる、中年男女の係員が2名、暇そう、展示物もおざなりですぐ出た(出ざるを得ない)。
11:32 39KPあり、この先80Mに将来ダム湖を一跨ぎするのだろう、100Mもありそうな橋脚だけが聳える、橋脚のすぐ先が第一小学校入口信号で、逆トの字形に吾妻川を渡る。
11:45 第1中原トンネル(130M長)の大前方坑口が5M上に、39.42K。
11:58 JR東日本長野原変電所前を過ぎる、小高い所を行く線路に40.5KPを見る。
12:11 小広い土地に出た、盛土を行く線路下に尾坂バス停の標識があるが、現在使用されていない、41.75K地点。 
 この先駅構内を目前にして工事区間となり先に進めない、どうも吾妻川対岸をトンネルで来た付替え線路の駅進入路工事現場らしい。
 迂回路を見付けるのに一苦労、10分の損。
12:32 草津長野原駅着、ホームは島式、大前方出外れすぐ、42.3KPあり、草津温泉に行くJRバスへの乗換駅だが、1日の平均乗車人員は千人を大きく割るらしい。
 
 草津長野原駅

 長野原町公民館 線路は左手トンネル内を行く
12:44 出発、さらに国道45号線を行き、白砂川を渡る。
12:52 下の町バス停、この先長野原郵便局、群馬銀行と続き、町の中心部を行く。
13:03 上の町バス停、
 なお右手に近かった線路は、六合村から流れる白砂川を渡ると諏訪神社の裏手で第一長野原トンネル、ちょっと間を置いて第二(945M)に入り、出るともう次駅まで100M、全く見えない。 
 やがて道なりに山の端に出ると、眼下にトンネルを出た線路が見え、100Mほど先の小学校前には片面ホームも見える。
 山腹沿いに右カーブする国道と分れ、下の小集落に下る。
13:10 群馬大津駅着、ホーム片面、44.5KPが立つ。大前に向い左200M、やや低い所を吾妻川が流れる。
 駅前右手には旧道が行き、すぐ先の小学校校舎の裏手は山、その山腹を先刻分れた国道45号線が走る。大津の集落は山崖上、国道沿いに位置する。

 群馬大津駅 トンネル上を国道45号線が行く