中 央 西 線

    (1) 名古屋ー千種 7.1K  2001年3月23日(金)薄曇り  

 本社の中部営業本部に急に日帰り出張することになった、零細関連会社としては珍しいこと、この時期よくある予算消化出張ではなく、どうしても行かざるを得ない案件があった。用事は昼前に終了、これが10年前なら昼食の馳走となるのだが、今節斯様な予算は無く、物欲し顔をして、、、と思われない様早々に退散、午後のひと時を標記区間の歩き潰しに充てた。

 名古屋駅太閤口  2013年10月14日   11:43 名古屋駅広小路口を出発、やがてバスターミナル出口を渡る、ちょうど名鉄本線が地下より顔を出す辺りだ。
 なお、東海道本線の366KP(名古屋駅営業キロ)は名鉄百貨店の大看板下に立つが、若い頃旅行会社で出札をやったことがあり、このキロ程を覚えさせられたのを想い出す。
 頻繁に行き交う名鉄電車の走りを楽しみながら、
12:17 名鉄ナゴヤ球場前駅着、駅のホーム先で在来線が新幹線高架をくぐり左手に。
 なお、中央西線は407.1K地点で東海道線の下を斜めに抜け(363.9K)、406.8Kから進行一番左手に出る。 
12:27 頭が使えるような歩行者専用ガードで海側に抜け、尾頭橋駅着、東海道線のみ高架上島式ホームあり、363.5KP立つ。
 盛土右下の道をちょっと行くと運河があり、
12:45 古川橋で運河を渡る、鉄橋は右手200M、363.2K辺り。
 また線路端に戻り、立正佼成会の大教会前を過ぎ、

  尾頭橋駅  2013年10月14日

  金山駅北口  2013年10月14日
13:00 金山駅に到着、海側の東海道線、山側の中央西線の各島式ホームで、名鉄線島式ホーム2本を挟み込む様な格好で、駅の規模は大きく、コンコースなどいつ行っても混雑しており、駅南口に31階建ANAホテルも入る高層ビルが目立つ。
 この駅の発展は1989年に中央線ホームが完成、東海道、名鉄線と連絡を開始してからのことで、歴史は浅い、中央線ホームに406KPあり。 
 中央線は駅を出るとすぐ左大カーブ、405.3K辺りから直線線路となる、高架線路左すぐ下に道路が伸び、鶴舞駅まで続く。





13:20 新堀川という運河を渡る、車窓からは少し手前左手の2軒の大ラブホテルの方が目立つ。 
13:35 鶴舞駅着、高架相対式ホーム、駅前左手は広大な鶴舞公園が展開、403.5KP
が大曾根方に。
13:47 広幅の千早交差点を渡る、上を名古屋高速2号東山線も横切る、名古屋市の道はどれも立派だ。
 この先ラスベガスを想わせるド派手なラブホテル前で、50M左の広幅自動車道に入り、工務店、問屋など見て500Mほど、

  鶴舞駅  2013年10月14日
14:09 千種駅着、掘割の中に島式ホームがあり、改札口から階段で下る、塩尻方に401.5KP立つ、この駅から広小路通り沿いに地下鉄が栄町経由名古屋駅まで通じており、乗換客の方が圧倒的に多いのが特徴。 
 今日は背広、コートに革靴、カバンを持っての歩き、勿論カメラも持たない、もう少し歩きたいがこの辺りが切上げ時だろう、後は適当に時間を潰した後、気心の知れた移籍組を呼出し、しなくてもよい(?)情報収集、併せて会議打合費の年度内消化をしたとかしないとか、、、




        (2) 千種ー定光寺 21.0K  2003年4月6日(日) 晴

 大垣夜行もこれで2回目、今回はクハ167-1で一夜を過ごした、自分は旅行会社に入社したての頃、某市の中学校修学旅行の添乗助勤で、この系列車輛に何度か乗車したことがあるが、増備車の167系は当時新品で、長丁場の広島方面に使われたのか、乗車はおろか見掛けたかどうかの記憶もさだかでない、内装は165系と大きな違いは無い様で、側扉が狭く、戸袋窓が無いのはすぐ分るが、通路幅の差異は10C程度、気が付かない人も多いだろう。 
 しかし、品川駅のかつての団体専用ホームから155系の面影充分な電車に乗ると、35年余忘れていた京都の某観光バスのガイドさんの顔が、急に浮かんだりして、不思議なものです、、、

  千種駅
6:15 千種駅前広場を出発、進行右手を行き、池内橋西信号で掘割線路の左手に、100M先に401KPが見える。
6:28 掘割線路右手にコリアンスクールが建つ、400.7K地点、周囲はコンクリ造りの住宅、マンションなど、
6:36 400KP過ぎる、道の左手は30階くらいの高層マンションが頭抜けて目立つ。
 この先線路は掘割から道と同じレベル、さらに盛土の上を行く。
 
6:44 大曾根駅着、地平駅舎が進行左手、盛土上に島式ホーム、その西側に副本線が1本、、ナゴヤドームまで徒歩18分とある。 駅前広場は非常に狭く、飲み屋など商店が数軒と小住宅を見るだけ。
 進むに連れ小さな飲み屋が多くなり、
6:53 名鉄大曾根駅着、駅前左手で区画整理が進行中、広い更地にビルが建設されようとしている。
7:02 名鉄線が左手から斜め右にJR線を跨ぐ、398.7K地点。
7:07 398.3K、右手は谷田川堤防を背に市営団地が、7階建が8棟と大きい。

  大曾根駅

  大曾根駅  2013年10月14日
7:26 鉄橋の春日井方袂着、397.9K、鉄橋は200M長、鉄橋と橋が300M程離れ、ここまで来るのに15分要した。
 あとは古い住宅と中小工場が建つ地区を行く、左手に緑色のガスタンクが2基、
7:37 線路右手に移り、鉄道貨物用地跡利用のショッピングセンター、大立体駐車場横を過ぎ、
7:45 新守山駅着、地平駅舎、盛土上の島式ホーム2本が中線2本を挟む、398KP、駅前はマンション1棟、後は前述の大型商業施設くらい、駅左に農業倉庫も残る。 
7:52 出発、進行右手を行く、新しい戸建住宅、マンションが多い。
8:03 396KPを過ぎる、もう堤防がすぐ、右手はアサヒビール工場がデンと構える。
8:05 庄内川鉄橋の袂に到着、395.96K、ちょうど小牧空港の着陸ルート下で、大型機が足を出して次々に過ぎる。
8:25 鉄橋の春日井方袂、395.7K、ここも鉄橋と勝川橋が300Mほど離れ、営業キロで300Mに20分要した。
 工場地帯を過ぎ、長塚公民館を過ぎ、線路沿いの公園を見て進む、桜花がまだきれい、東名阪自動車道は394.8Kでくぐる。 

  新守山駅

  勝川駅  2013年10月14日 
8:43 城北線の勝川駅が左60M高架線上にあり、右手近くを行く中央線に向ってぷっつり切れているが、この状況は遠鉄の新浜松駅を想わせる。
8:49 勝川駅着、目下高架化工事中でホーム構成などはよく判らずパス、394KP立つ。駅前に「PULAZA 勝川」という10F大型ホテルが建つ、愛知万博を見込んだのだろうが、大丈夫かな?
9:08 393KP、左手に柏保育園がある、工事中だった高架化工事はここで終了。 
9:15 392.5KPを過ぎる、右手、王子製紙工場の大煙突から白煙がモクモク、
9:22 392KPを過ぎる、左手は製紙工場が占める、この辺りの新興住宅街は東京近郊を歩いているような錯覚にとらわれる、寝不足もあって一時頭がボンヤリ?
 なお、391.6K辺りまで勝川駅から線路も道路も真っ直ぐ、駅前の10階建ホテルがまだ見える。 
9:32 春日井駅着、下り片面、上り島式ホーム、391KPが塩尻方出外れに、小奇麗な地平駅舎が北側に、名鉄バス、タクシー乗り場も完備、駅前は感じが良い。 
9:39 出発390.75K辺りより、初めて(だと思う)線路右手に田んぼが拡がる、道の左手は住宅街
9:53 踏切で線路右手に、390.2K、田んぼの先に春日井工業高校が建つ、100M先、神領電車区の留置線の端が届き、381系6連2本が縦列留置中、特徴ある先頭のクロハは塩尻方組込みで見えず。

  春日井駅
  踏切から県道を来たが線路から400Mほど離れ、軌道修正を図り、
10:06 線路すぐ右手に出る、県道が線路と電車区を跨ぐ地点で、389.5KP立つ。
 あとは電車区を有刺鉄線越しに見ながら、住宅街の道を行き、駅に。
 前方の山並がはっきりしてきたが、まだまだ広い濃尾平野の中を行く感じ。 

  神領駅
10:23 神領駅着、改札口直結上り片面、下り島式ホームで構成、南側の駅舎は意外なほど小規模、駅前は目下区画整理事業が進行中、388.5KPあり、北側は電車区が春日井方に600M喉展開。
10:33 出発、線路右手すぐに道あり、なお春日井から神領駅の200M先まで線路は直線で来た。
10:43~10:49 内津川放水路岸に位置する小公園に入る、桜花が枝垂れも含めきれい、しばし小休止、387.55K辺り、歩行者専用橋あり。 
10:56 出川東踏切(387.3K)で線路左手に、両側に立派な歩道の付いた2車線道路あり、道の両側は高級戸建て住宅街で、売約済みの空地は88.92坪:3380万円だった。
11:13 386KPを過ぎる、700M程手前から線路左手すぐの道になっている。
11:17 高蔵寺北信号を渡る、小川が流れ、両岸の桜並木が満開で、お花見の人が大勢。 
11:23 高蔵寺駅北口に到着、出改札口が設けられた地下道で格段と賑やかな南口に、幅広の島式ホームが片面ホーム1本を挟み込む格好、ホームは盛土上にあり、南側1面を愛知環状鉄道が使用、385.2KPあり、北口は15階建マンションが1棟、約300M先の丘上に白亜の高層大マンションが団地の様に聳える。
11:32 出発、線路南側すぐの道を行く、周囲は住宅街。
11:42 斜め右に分れる愛環鉄道下をくぐる、384.5K地点、愛知万博を控え、中央線ホームとの立体亙り線化の工事中。 

  高蔵寺駅
 この先今度は384.3Kで中央線を跨ぎ、線路北側に近付いた丘中の細道に入ってみる、ちょうど満開の桜花見客が多勢いた、線路は右手下、丘の狭間を行き、時々走行音が聞える。
 この辺りからの田園と庄内川の眺望は良く、別荘風の住居も散見されるなか、しばしの花見ハイキングを楽しんだ。そういえば高蔵寺駅は、平地を来た線路が山間に分け入る戸口に位置、山の険しさは無いが、何となく中央東線の高尾駅に感じが似ていた。 
 桜樹も花見客も姿を消したなかしばらく行くと、航空自衛隊高蔵寺分屯地のフェンスが丘上へ続くが、道は下り坂となり、
12:07 小集落に出る、ここから線路方向に真っ直ぐ伸びる自衛隊の専用道路に入る、途中、古びた門柱が残され、「名古屋陸軍兵器補給廠高蔵寺部隊」と読めた。
12:20 道なりに玉野踏切を渡る、ちょうど383KPが立つ、線路進行右手すぐに道が伸び、進むに連れ、庄内川が山に押出されるかの様に急速に近付いてくる。

  定光寺駅
12:31 定光寺変電所が線路との間を占める、382.2K辺り、愛岐道路が平行する庄内川の対岸を行く、谷が狭く深くなった。
12:40 左手小高い丘腹にトンネルの坑口が見える、帰路車窓から見ると、381.7K辺りで、この先小トンネルが短い明り区間を挟み2つあり、そのままホーム端に至る。
12:49 山崖にへばり付いた様な定光寺駅に到着、相対式ホーム、381.5KPあり、右30Mほど、急流が岩を噛み、対岸の山裾を街道が行く、谷幅100M位、ホーム100M先に、愛岐トンネル(2910M)の坑口が見える。 


  富士見温泉:アーバンクアキャッスル  14:00~15:00 ¥700(平日¥600)

場所:金山駅北口から大通りを真っ直ぐ、地下鉄東別院駅方向に歩き、都心環状線をくぐり1ブロック先、下茶屋公園を左に見る富士見町の角を右折、300M行った左手、徒歩往20分、帰り15分。施設:パチンコ屋の3階を占め、浴場空間は広く、気泡風呂、寝湯、ジェット、サウナ、ミスト、水風呂など全て揃い、源泉風呂区画も広い、内階段を2階分上った屋上に眺望の無い露天風呂あり。洗い場は33と多い、更衣室は広いが休憩場は無く、1階の食券式食堂は、2階のフロントに上る階段から利用客が丸見えだ。
お湯:淡黄色、無味、無匂、全く特徴の無い単純温泉、源泉(30.4℃)が適当に温く長湯ができた。その他:日曜だが空いていた、都心に立地、深夜営業だし、平日の方がビジネスマンで混むのだろう、、、




      (3) 定光寺ー瑞浪 22.0K  2004年10月14日(木) 快晴

 出発当日の17時頃、駅前の旅行代理店に寄ると、昨日無かった指定券に1枚空があった、「小田原席」で、勿論その先も座っていけるのだが、少なくとも平塚以東から乗車する必要があり、ちょっと面倒だが、勿論有難く頂く。
 ムーンライトにはもう15回は乗っている筈だが、こんなに空いているのは今夜が初めて、おかげでよく眠れ、豊橋の長時間停車もウツラウツラの状態、いつものように安城辺りから混んできて、人の話し声で目が覚めた。
 実は今年の鉄道の日記念きっぷは3回とも中央西線に投入、既に2回、塩尻~原野まで歩いている、日付順か、駅の順序が先か何度か悩み、読む人に分り易い方をその都度選ぶことにした。 
6:50 定光寺駅を出発、天気快晴だが谷間にはまだ日が届かず薄暗い、すぐ城嶺橋で庄内川を渡り、対岸を行く県道15号線に入る。県道は左岸崖下に沿い、直下に庄内川の流れを見る。歩道は白ペンキで区切られた肩幅程度のもので、早朝なのにダンプカーなど結構多く、気を遣う。
 県道を歩き始めた頃、115系10連の上り輸送力列車が愛岐トンネル(2910M)を抜けホームに進入するのを見た。
7:22 庄内川を渡る赤塗の橋の袂に出る、渡ると愛岐(ゴミ)処分場に通ずると案内があるが、処分場は丘中にあり見えない。
 ここまで約30分、対岸の山裾を行き、草生したもののどうにかその跡が辿れる旧線跡と、草木に塞がれたトンネルの坑口、それに処分場を往復するダンプカーに注意しながらの快適な(?)早朝ハイキングでした。  
 この辺りの乗り潰しは1965年9月、オハ35773に揺られて旧線を辿り、古虎渓近辺など素晴らしい景観だったと当時の手帳にある。右岸に遊歩道を整備すれば、廃線跡訪問を兼ねた楽しいハイキングコースになると思うが、コストが掛り過ぎるかな?
7:40 岐阜県に入る旨の道路標識あり、対岸丘裾に古虎渓駅が見えてきた、ここまでずっと庄内川の左岸を来た、谷幅は60~70Mと狭かった。 

  古虎渓駅 
7:45 橋を渡り古虎渓駅着、相対式ホーム、377.5KPあり、名古屋方はトンネル坑口までホーム端から30M、多治見方は400Mで諏訪トンネル、802M長とあった、通勤客が次から次へとクルマで送られてくるが、周囲に住宅は全く見えず、どこから来るのかな?名古屋行はすでに大勢立ち、意外だった。
 なお、KPは前駅と整合性が取れないが、メモ帳のまま記入しました。 
7:54 出発、右岸の細道を行き、先刻より300M上流で左岸に、川に張出した山崖を巻く小道を行き、古虎渓公園で15号線と合流。
8:09 小休止の後出発、トンネルで山崖を抜けて来た15号線を進む、左手対岸に旧線路、トンネル跡が続くのはこれまでと同じ。
8:38 突然と言っていいほど急に、山が切れ里に飛出した感じ、対岸90M先に県立多治見救命救急センターが建つ辺り、しばらく行くと250M程先に線路も見え出す、駅迄1Kくらいの地点だ。
 この先は堤防上の遊歩道を行く、川の名前も岐阜県に入り土岐川と名称変更、気温も上りジャンパーをリュックに仕舞う。
8:54 道なりに国長橋の袂に出て土岐川を渡る、渡った先に多治見市民病院があり、500M程西の県立センターと間違う人が多いらしく、注意を促す看板があった。 
9:08 栄町2信号を左折、多治見駅着、ホームは改札口直結の名古屋方面片面ホームと島式ホームが2本、南側1本は太多線が使用、駅舎は2階建コンクリ造り、改札正面に大きな陶板壁画が埋め込まれ、通路の壁にギャラリー窓が設置、瀬戸焼などが展示されていた。

9:15 線路右手すぐの広い道を行き、右手に裁判所等が近い架道橋で左手に移る。
9:27 国道19号線を渡る、中山道はこれより太多線沿いに岐阜方面を目指す。 
    多治見駅 
9:30 第6明治街道踏切(371.85K)で線路右手に、50M先の小丘にトンネルが口を開け、抜けた地点に371.5KPが立つのを帰路確認。 
9:37~9:48 トンネルが抜ける小丘に整備された「虎渓公園」に到着、白亜の観音様が立ち、多治見市街の眺望が良いが、樹木が成長して見える場所は限られる。 
 丘の反対側に下る、途中、虎渓山永保寺の境内に入ると、手入れされた池を中心に、山中の雰囲気を保つ広い庭園が現れ、可能ならもっと長居がしたい場所だった。
10:07 第5明治街道踏切前に出る、371.2K、線路右手すぐに遊歩道的な3M道が伸び、やがて右下に土岐川の流れを見下す、線路は左手すぐやや小高い丘裾を行き、対岸も丘が近い。
 天気最高、今日の歩き潰しは景観の良い所に恵まれ、ハイキングをしているようで楽しい。
10:36 369.1KPを過ぎる、この100M先で塩尻方面下り線はトンネル(1455M)に入る、上り線は道路と並び、一緒に張出した山を巻く。
10:44 土岐市に入る、368.6K辺り、この先しばらく川幅が狭まり、流れが早く瀬音が聞えてくる、人家は全く姿を消し、人里離れたいつもの市町村境の風景が展開する。
11:08 支流の深沢川を80Mばかり上流に、上下線の30Mばかりの短い明り区間を見る、土岐方向のトンネルに413M長の表示あり、キロポストは見当らないが、前後関係から367.53K位の筈。11:22 急に谷が開け土岐市街の端に入る、上を19号線がまだ新しい高規格道路橋で横切る、古虎渓から多治見市街に入った時と感じがそっくり。
 ここまで、虎渓公園より続く快適なハイキングコースを歩かせてもらった、、、

  土岐市駅
11:42 少々静かに過ぎる位の歴史を感ずる街並を歩いて土岐市駅に到着、南側にコンクリ製駅舎が建ち、改札口直結の片面ホームに島式ホーム1本、駅舎2階に感じの良い喫茶店があった。
11:53 出発、線路方向に伸びる旧い商店街を行く、旧中仙道の雰囲気を保ち、木製の細い縦桟で表を飾った風情のある商店が何軒か続いた。
 やがて沿道は住宅街となり、田んぼも目に付く様になる、線路は左80Mを平行。
12;10~12:17 道なりに新土岐橋の袂に出る、一時的に流れが「く」の字形に線路に近接する場所に小公園が設けられ、美しい景観に誘われしばし休憩。
12:37 第3明治街道踏切を渡り線路左手の19号線に移る、363.28K地点、この200M余手前右手に、広いゴルフ練習場があり、車内からの目印になる。
12:53 例によって人家が途絶え、瑞浪市に入る、境界は日吉川の細い流れ、右80Mを行く鉄橋に362.2KPが見える
13:00 361.7KPを過ぎる、ここで19号線が右斜めに線路を跨ぎ、その先土岐川も渡って市街を迂回するが、自分は旧道に残り、やがて「旧道の旧道」に入る。
13:25 下り本線場内、同1番場内信号機が立つ、359.85K地点だ。 
13:30 線路を背にしたJA経済センターから至近の三河街道踏切を渡る、359.38K、もうホーム端まで50M、渡ると落着いた感じの良い商店街が現われる、ふと気付いたが、この商店街、看板などに英語が全く無いのが気に入った。
13:36 瑞浪駅着、多治見、土岐市駅と感じが全く同じ駅舎がこれまた南側に、改札口直結上りホームに島式ホーム、駅北側は80Mで丘となる。  

  瑞浪駅
 ¥310はずみ、セントラルライナーに初乗車して名古屋までひとっ飛び、あと5両のJR車に乗継ぎ、南武線の登戸駅に辿り着き、小田急で自宅最寄駅まで、帰宅は21時30分、費用は鉄道記念日きっぷの1回分、¥3,060を含み、¥4,880でした。

            瑞浪市:都ホテル温泉 13:50~14:15在 ¥500

場所:駅から200M足らずの瑞浪橋を渡った右手、土岐川左岸堤防に位置する、かなり大袈裟な名前の小旅館にある温泉、駅から徒歩6~7分、迷うことは無いと思う。
浴室:2X2.5M程の主浴槽が1つあるだけ、収容は4人がいい所、
お湯:無色、無味、無匂、特徴は強いヌルヌル感で、PHは9.24、アルカリ性単純温泉硫黄泉、表示はあるが自家製で、いわゆる公的機関発行の温泉諸元表は見当らず。
その他:パンフレットには温泉ばかりを掲示、宿泊部門の紹介は殆ど無い。土地の人が2~3人常時入浴しており人気はあるようだ、マーいいんじゃないの、、、 
 実は駅から200M、瑞浪橋を渡った右手、「都ホテル」という業界人には「よくこんな(思い切った)名前を付けたなー」と想われそうな小ビジネスホテルがあり、鉱泉が湧くので立寄り湯を併設、8年前、定光寺駅から歩いて来た際、寄ったことがある。
 今回、まず一風呂浴びようと思い行ってみると、それらしい場所には新しい住宅が建っており、しばらく近くを歩き回る、橋の袂に案内地図を見付けると、そこにはホテル名が確かに記載されており、案内地図の写真を撮り駅に戻った。帰宅後調べると、2013年に廃業とネットにあった。
  (2014年6月16日記)

   土岐川に面した左上部の細長い土地が旧ホテル





      (4) 塩尻ー奈良井 21.1K  2004年10月2日(土) 晴曇り

 今日は鉄道の日記念きっぷの“解禁日”、この後天気は崩れそう、何としても出掛けておきたい。 この春に東海道本線の歩き潰しを達成、今の自分は勢いに乗っており、次は中央西線を歩こうと張切って塩尻駅に降り立った。  

 始発中津川行は東日本のクモハ115-1010他3連 12.10.8  
9:22 塩尻駅を出発、中央西線は3本ある島式ホームの内、一番西側の5/6番線を使用、ホーム名古屋方端に234.7KPがある。
 名古屋方線路右手すぐに道があり、線路は浅い切通しを行き、向いは235KPを中心に昭和電工の工場が占める台地で、その裾を線路が沿う、
 道の右手はぶどう畑、メルシャンワインと書いた収納箱が置かれていたから、ブドウ酒用かな?他に枝豆畑もあったが、これはおつまみ用だな?
9:41 踏切で線路左手に、236.2K地点、線路沿いに2M幅の農道が伸びる。 
10:00 左に丸大食品の営業所がある、237.29K、この先237.6K地点で、国道19号線が線路を横切る。
 この辺り谷幅はまだ2~3Kあり、松本平野の端に当る、周囲は畑地で農家が点在、線路は塩尻からほぼ直線なのは意外だ、乗鞍岳がきれいに見え、あと北アルプスの山々が霞む。
10:10 宗賀集落に入り、宗賀塩尻市事務所、同小学校と過ぎる、このちょっと先で台地のやや下を行く線路を道なりに見る、19号線は左山裾を行くようになり、どうやら谷の入口に差し掛かったようだ。
10:14 EF6465+EF6476重連で牽く石油タンク貨物が松本方面に過ぎた、同機はそろそろ引退が始まる様だが、まだまだ元気で安心する。 
10:20 洗馬駅着、小駅舎が進行右手に、改札口直結の松本方面ホームと島式ホームの構成、238.4KPあり、駅は台地裾に位置、左8M上に宗賀集落が展開するが、駅周囲は静寂そのもの、谷の右手の山までは、奈良井川を挟み約500M。
10:27 出発、線路右手すぐの小道を行くが、途中から犬の小走り道となり、 
10:32 小沢踏切(渡らず、238.86K)で、右手の19号線旧道に入る。
 牧野信号で左手を来たバイパスと合流、線路は右手100M、やや下を行く、やがて「コープなかの塩尻物流センター」が右手に、帰路車内より240.5KPを確認。
   洗馬(せば)駅

  洗馬駅 
 241KPを過ぎるとさらに谷幅が狭まる。
10:55 また右手旧道に入る、角に1000坪ほどの溜池があり、線路は右手60Mを行く、この辺りの田んぼは休日利用の刈入れの真っ最中。
11:08 旧本山宿に入る、街道に面して建つ古民家の2階が50センチほど道路に張出すが、これは少しでも蚕部屋の有効空間を広く取ったためとのこと、この辺りの谷幅は400Mほど、左岸の山肌は鬱蒼とした森で、傾斜も険しく集落は全く見掛けない。  
11:20 第2仲仙道踏切(242.5K)で右手に、更に旧道を進み、
11:30 日出塩駅着、旧道から50M入った無人駅、ホームは相対式、243.1KPあり、駅の左手はすぐ山、19号線バイパスは走行音は聞えるが樹木に遮られ見えず、右手の山までもう200Mになった。
11:37 出発、さらに旧道を行く。 
11:44 バイパスと合流、谷が狭まり左手はすぐ山、バイパス右下を流れる奈良井川の瀬音が聞えるが、樹木が邪魔で見えず。
11:53 5M上にトンネルの塩尻方坑口が、244.4KPが見え、日出塩トンネル(298M)とある、国道にトンネルは無く、奈良井川沿いに下り始める。

  日出塩駅
12:00 下り坂の終点に支流を渡る小橋があり、その手前で楢川村に入る、「これより尾張藩領地」と案内あり、ちょうどお昼のチャイムが鳴った。
12:14 19号線が道なりに奈良井川を渡る、橋は70M長、線路を左手、樹木の間に垣間見て、そのまま右岸の山裾を進む、
12:20 観光客用の遊歩道が国道より分岐するので入ってみた、「贄川駅まで2.2K}とある、この小道、集落内は100M程国道に戻ったが、おおむね左下に木曽谷を見下しながら山裾を進む見晴らしの良いハイキング道として続き、
12:32 「贄川駅まで1.3K」の案内あり、道は4M幅の遊歩道となる、この地点で対岸の線路が鉄橋を渡り、奈良井川左岸に移って来る、246.5~246.8K地点で、その手前は塩尻方に片平(440M)、中之沢(259M)、大岨(245.5K~704M)と、続けて3つのトンネルが並ぶ。
 遊歩道は道幅が狭まったり、砂利の山道になったりと一定しないが、兎に角途切れないで続き、

   
12:50 贄川駅を見下す見晴らしの良い場所に出て写真を撮り、  
12:54 贄川駅に到着、駅舎は進行右手、松本方面ホームは改札口直結、名古屋方面は島式ホーム、248.2KPあり、駅前を19号線が平行、その右手はすぐ山の急斜面となる。
 なお「贄川」という地名は、秩父など全国に見られるが、川の流れが速いのを、煮えたマメがグツグツいうのに例えたことに由来するそうだ、「沸川」も同じ。
13:05 19号線を行き、すぐ線路沿いの小道に入り、248.6K地点で線路左手に移る、また旧道が伸びる、なお贄川からしばらく単線となる。
 左下の河岸に楢川村の総合運動場があり、野球グランド、テニスコートが見えた。
13:20 権現トンネルが口を開け、複線用スペースを持つ、249.26K、L=934Mと読める、国道は山裾を巻く。
13:34 国道と合流、ちょうど権現トンネルの出口に当り、250.2KPあり、すぐ線路と一緒に奈良井川を渡る。

  贄川(にえかわ)駅  
 しばらく進むと左に小道が伸び、5M上の山裾を線路が行く、この辺りを車内から見ると、山裾沿いにカーブの連続で、随所にR300の標識があるなか、結構速度は早い。
13:52 道の駅「木曽楢川」を過ぎる、建物は大きく、「食の祭典」というイベントを開催中、ドライブ客で賑わうが先を急いだ、中心部が左6~70M、山裾を行く線路の252KP辺りに相当。
14:03 バイパスが線路を跨ぎ左山裾近くに移る、252.5KPが立つ。
14:08 旧道に入り、左手に一部4階建の楢川村役場を見る、浅い切通しを行く線路からも近く、252.7K地点なのを車内から確認。  

  木曽平沢駅
14:16 木曽平沢駅着、カーブ途中の相対式ホームの駅、名古屋方に253.5KPが立つ、ホーム左手をバイパスが平行、その先はすぐ山、対岸の山まで3~400M、その間は平坦地で、谷を埋めた住宅街を見るのはこの辺りでは珍しい。 
14:32 出発、線路右手すぐの小道を行く、ちょっと疲れが出て来た。
14:38 第3仲仙道踏切で線路左手に平行する旧道に入る、253.9K地点、線路はこの先すぐ奈良井川を渡り右岸に移るが、人車橋は無い、左岸堤防上に遊歩道を見付けしばらく歩く。
 平沢はその名の示す通り谷間の平坦地で、右岸を中心に住宅地が展開、2階建、庭の無い家が密集して建ち、田畑は見当らない、駅近くの旧道沿いには200Mも続いたろうか、昔の風情を留める漆器取扱い商店が列を成す、平沢は木曽のヒノキ材を使った漆器の生産で有名だそうだ。 
14:50 奈良井川を40M長の橋で渡る、岸辺に白塗りの楢川体育館が建つ。
14:58 奈良井川踏切を渡り線路右手に、254.89K地点、線路はこの手前254.7K地点で高見トンネルに入っており、道路はその左横の山壁沿いに来た。 

  奈良井駅ホーム、いよいよ谷は行止り
  奈良井駅  15:07 奈良井駅着、島式ホームにやけに細長い名古屋方面片面ホームがあるが、普段は上下列車とも島式ホーム1本で対応するようだ、255.2KPが塩尻方に、木造平屋駅舎はホームを出てちょっと名古屋方に行った所にある。駅の右手はすぐ山、左手に小集落があるが、こちらも150Mで山、 山並みが前方に立塞がり、まがりなりにもあった平地がここで完全に尽きることが見て取れる。 
 
  
 塩尻から奈良井まで営業キロで21.1Kを5時間45分で歩いた、狭い谷間を街道も線路も並んで進むしか無く、線路を見失うことはトンネル区間を除くと殆ど無く、効率良く歩くことが出来た、また旧道がバイパスから独立して残っている区間も多く、特に楢川村に入ると遊歩道も整備され、奈良井までどうにか旧道と遊歩道伝いに歩くことが可能で、無味乾燥なバイパス歩きをしないで澄んだ。
 
 景観的には、中央東線の高尾から大月を過ぎ笹子まで、谷間を川沿いにトンネルと鉄橋を随所に配して遡って進む様が似ているが、中央西線の方が山が深く谷幅も狭く、またその分里の集落も小さく、難所を行く感は強い。  
 今日は奈良井、塩尻での待ち時間が各40分あったせいもあり、帰宅は21時45分となった。これが塩尻で特急に乗れば2時間短縮できるのだが、115系電車トイレ横のクロスシートを1人占め、缶ビール片手に、小淵沢辺りから暮れなずむ甲斐駒岳など眺めながら、タラタラ行くのもまた楽しいものです、、、 





  (5) 奈良井ー鳥居峠ー原野 15.1K  2004年10月11日(月) 晴

 朝4時頃目を覚ますと雨が音を立てて降っている、今日は鳥居峠を越えるので天気が気になり、TVのスイッチを捻ると、長野地方は曇り後晴れ、予報を信じて出掛けることにする。 
11:08 宿場街の北端に位置する奈良井駅を出発、時間がかなり遅めだが、中央西線に普通列車は少なく、新宿からだと特急列車利用でも、塩尻駅10時38分発が一番早い接続列車となる、なお奈良井駅に特急は停車しない。 
 駅前から線路方向に伸びる旧街道を行く、往時の面影を留めるが、土産物屋、お茶屋など観光的要素が強く、観光バスでやって来た訪問客も多い。

   奈良井駅から鳥居峠方面を望む
11:20 権兵衛踏切前に出る、256.24K地点、150M程先に鳥居トンネル(2137M)が口を開ける、すぐ先の山裾に鎮(しづめ)神社が建ち、鳥居を潜れば山に入る、この先これまでの雑踏がうその様に静まりかえる。 
11:28 小休止後いよいよ山道に掛かる、先刻別れた舗装道路を短絡する旧街道で、車は通れない、奈良井保養センター前で一度舗装道路に出て、すぐまた山道に入る、
道は始め左下に流れる姿の見えない沢沿いに上り、しばらくすると瀬音が届かぬ静かな山歩きとなる、元々街道だった道だから、勾配も緩やかで歩きやすい。
12:03 峠の茶屋に到着、上って来た奈良井宿方面が良く見える、晴れてきたら一転蒸し暑くなった。
12:07 鳥居峠に到着、眺望は全く聞かずただ通過するしかない、木曽路歩きのスポットとして期待していただけに少々調子が狂う。
程なく藪原に下る遊歩道に入るが、別にクルマも通行可能な舗装道があり、そっちの方が旧街道なのだろう、遊歩道入口には熊よけの鐘が置かれ、歩行者はこれを鳴らしてから山を下る様になっていた。
12:16 開運神社着、御嶽山遥拝所の看板が掛かり、正面に他の山よりひときわ高く、富士山の様な形の良い山が黒いシルエットで聳える、また眼下には松林越しに藪原の集落も見えた。
12:43 自動車道に出る、角に木曽消防署北分署が建ち、近くには公共トイレもある、更に下れば藪原駅に至る旨の案内があったが、自分は鳥居トンネルの坑口が見たくて、自動車道を右に入った。
12:55 道なりに塩沢跨線橋上に出る、10M下を複線線路が行き、さらにその下の谷に、少し藪原方で木曽川に合流する塩沢川の小さな流れが見える、258.8KPが立ち、約120M塩尻方に坑口も見え、計算としては合っている。
13:11 消防分署に戻る、
 更に下ると集落の中に入る、この辺りの集落は住宅の感じなども含め、高原の雰囲気を持つ、振返れば鳥居峠と思しき山の尾根が見えるが、どこが鳥居峠なのかは皆目判らず、峠からの眺望は無かったし、樹木が邪魔して直接は見えないのかもしれない。
13:24 尾張領御鷹匠役所跡の碑が線路脇に立つ、261KPあり、近くの歩行者用跨線橋で、線路進行右手に出た。

  藪原駅 
13:37 駅近くの歩行者専用地下道でまた線路左手に戻り、駅前広場がやけに広い藪原駅に到着、駅舎直結の上りホームと島式の松本方面ホームで構成、262KPが立つ、駅左手は19号線を挟みすぐ山、右手も200Mで山、山の斜面は険しい。 
13:47 出発、200M程で山裾を来た19号線に押出される、線路はやがて木曽川を渡り右岸山裾を行くが、19号線はそのまま左岸から動かない。奈良井川水系から木曽川水系、つまり日本海から太平洋水系に入ったら、急に大型トラックが多くなり、その爆音の様な轟音が歩く者をイライラさせる。
14:06 19号線が木曽川を渡り右岸に、渡った所にちょうど名古屋起点150K道標があった、なお線路はトンネル内に姿を隠している。
14:08 また木曽川左岸に、今度は線路も一緒だ、鉄橋の手前に262.6KPがあり、その手前10MがNO51トンネルの名古屋方坑口だ。なお263KP地点には次のNO52トンネルが控え、長さは480Mとある。
14:19 吉田洞門(267.2M)の右手に張付いた屋根付歩道を抜ける、増水した木曽川が歩道直下を音を立てて流れ、スリル満点、谷幅が一時的に少し拡がり、小集落と狭い田畑が現れる、線路は右手山裾を行く。 

 駅前広場から鳥居峠を望むが特定し難い  
 しばらく行くと国道左手、山を背にしてドライブインが建つ、右岸山裾を行く線路は264.6K辺りが対応するのを、帰路車内より確認。
14:31 木曽川を渡り右手山裾を行く線路と並ぶ、橋の道路標識は名古屋起点148.3Kだった。
14:40 第二山吹橋でまたまた木曽川を渡り、続いて山吹トンネル(334M)に入る、出たら今度は第一山吹橋で日義村に入った、この辺り、深い狭谷を縫う様に流れる木曽川を何度も渡り、方向感覚がおかしくなる。 
14:50 案内に従い右手の県道250号線に入り、木曽川左岸を進む、この道は旧仲仙道だと思う、藪原駅の先で旧道を歩いたのは久し振りだ。
14:54 第四木曽川橋梁の下をくぐる、266.25K地点で、この鉄橋手前塩尻方に、山吹トンネル(735M)の坑口が2つ並ぶ、この先県道は左2.5M上の山裾を行く線路と平行、県道右下すぐを木曽川が流れる。
15:05 267KPあり、この辺り谷は一時的に少し開ける。 

  宮ノ越駅
15:14 宮ノ越駅着、島式ホーム1本の小駅、ホーム名古屋方出外れに267.7KPあり、19号線は駅の東側、山近くに平行。
 この駅辺りからさらに谷が開け、視界もちょっと拡がる、藪原から宮ノ越駅まで、中間で谷が開け小集落があったものの、相当険しい谷合を抜け、ホッとした感じが湧き出る。
15:20 出発、更に県道259号線を行く、線路は進行左手、やや小高い所を行き、線路状況は殆ど見えず。 
15:41 上村踏切で位置の確認、269.17
K、左の山まで100M、右は200M、木曽川左岸にちょっと開けた帯状の平地に採石場プラントが目立つ。
 少し進むと右手に朝日スポーツ公園、日義村体育館が、やや下の平地に見える。  この辺り木曽川まで150M、山まで200M、左も150Mで山、その間を19号線が行く、線路にはちょうど原野駅上り場内信号機が立つ。 
15:50 道なりに第5仲仙道踏切で線路左手に移る、269.76K地点。
  なにか泣けてくるようなきれいな山里の小駅です、、、

  原野駅  
16:00 原野駅に到着、相対式ホーム、270.4KPあり、無人小駅舎から小階段で名古屋方面ホームに、下りホームへは跨線橋を利用、下りホームの横は鬱蒼とした神社の杜、なお、宮ノ越駅から原野駅までは単線、この間人家が絶えなかった。
 





      (6) 原野ー上松 12.8K  2012年8月16日(木) 晴

 中央西線の歩き潰しは、原野で止ったまま8年近くになる、中央西線は新宿から特急を利用しても、原野到着は11時半過ぎ、今時考えられないほど便は悪く、ご無沙汰したのもそれが主たる原因だ。
 しかし、この夏はやけに暑く、冷房の利きの悪い我が家で過ごすよりも、そろそろ引退の話も出始めた115系に揺られ、機会があれば駅頭で出会った車両なども撮りがてら、目的地で短時間の歩行をこなし、帰りは夕暮れの南アルプス、八ヶ岳連峰を眺めながら、缶ビール片手に、ウトウトしながら帰るのも悪くないと、いわば「逆転の発想」をして、出掛けてみました。
 塩尻から乗った中津川行は313系ワンマン2連、中央アルプス方面の登山客などで満員、自分を含め立客も多い、 前の普通から3時間近く間があり、シーズン真っ最中のこの頃、いくら何でも2両では無理のようだ。 

  原野駅   8年前には煙突があった、、、
11:54 原野駅を出発、駅前近くを行く旧中仙道に入る、現国道は進行左80M、ちょっと小高い所を進む、沿道には住宅が絶えない。
11:58 「中仙道の中間地点」の案内標識あり、この先にも中仙道関係の標識は多い、この辺り線路は木曽川左岸近くを進み平行道が無く、線路観察は難しいので、旧道のまたその旧道に入ってみる。
 芝生の小道を歩いたり、木曽福島町との境界を形成する正沢川を小橋で渡ったり、しばしハイキング気分を味わい、 
12:20 道なりに線路跨線橋の脇に、KPは夏草に覆われ見えないが、272.25K辺りの筈。案内標には原野駅から2.2Kとある、なお国道19号線は100M程先で線路を跨ぐ、272.4K辺り。
 この先19号線を主体に、細道歩きが可能ならば木曽川の岸辺歩きを楽しんで、
12:40 木曽警察署前に出てまた旧道に、この先100Mで19号線から北西に分岐した国道361号線の木曽大橋下を潜る。
12:47 市街を迂回する19号線福島トンネル(507M)入口手前から、河岸段丘の腹を行く旧道が伸びる、矢崎トンネル(958M)を抜けた線路も姿を現し、左やや高い所を行く。
12:54 福島関所跡に入る、線路は左手、関所を見下すような感じで平行、  
 この後、島崎藤村の「夜明け前」に出てくる高瀬家屋敷前を過ぎ、右下の19号線に戻り、福島町の瀟洒な街並を抜け、最後は日陰の無いカンカン照りのなか、河岸段丘上に向い、

   福島関所跡

   木曽福島駅
13:17 木曽福島駅に到着、街の中心街には結構いた観光客の姿はパラパラ、鉄道で来る人が少ないのだろう。
13:25 出発、線路右手すぐの道を行くとすぐ町役場が現れ、矢印に従って建物沿いに細道で迂回、
13:35 おんたけ交通のバス営業所を右に見る、敷地の反対側は19号線に面する。なおこの辺りより線路は木曽トンネル(1222M)に入る。 
 この先JR東海の変電所前で19号線に入るも、歩いたのはちょっと、すぐ左の2M道の上り坂で一段高い所に出ると、道なりに、
13:49 上を高架自動車道が跨ぐ、トンネルで市街を迂回した19号線のバイパスで、市街を抜けて来た旧道も下に近い、
13:55 バイパスと旧道が合流、木曽福島駅から2.1k地点と案内標識あり、改めて19号線となった国道は下り坂となる。 
14:04 三叉路の元橋信号に至る、線路すぐ左手を平行、名古屋起点134K道路標識あり、旧街道にある御岳遥拝所が近く、泉が湧いているのは有難い!
14:16 右手下、線路を挟み道の駅を見るが、こちらからは行けない。

   木曽福島駅

 旧トンネル跡、先方の口が見えるが、入る勇気無し  
14:23 架道橋で右手19号線に移る、133K
道路標識あり、前後どちらの駅にも3.5Kと案内あり。 
14:28 線路右手すぐの中仙道旧道を行き山壁に279.8KPを見る、この日キロポスト見るのは珍しい。
14:35 木曽の桟(かけはし)を過ぎる、132KPあり、対岸に温泉旅館ある、実はここで木曽川を渡り、対岸の旧道を行くべきだった、疲れと暑さで注意力が散漫になり、案内を見落としてしまった。
14:46 日陰の無い19号線を行き131KPを過ぎる、この先歩道が無くなり、右手はすぐ木曽川だし大型トラックが恐い。
14:55 架道橋を渡るとすぐ隧道前に出る、130KP地点だ、この先19号線バイパスは上松市街を避けるべくトンネルで山に突っ込む、線路左手すぐ上を旧道が行き、お墓の墓石殆ど全てからお線香の煙が流れるような墓地も見て、
15:11 上松駅に到着、改札口直結片面ホームに塩尻方面島式ホームで構成、283.4KPあり、駅舎は東側、木曽川側は上松電子工場がホーム全面に亙り占める。
 今日は殆ど歩きっぱなし、休みは全く取らなかった、塩尻、立川経由帰宅は21時45分、万歩計は終日で25,944歩でした。 

   上松駅

 



     
          (7) 上松ー大桑 14.7K  2012年9月5日(水) 快晴

 中央東線から同西線への連絡が非常に不便なことは、前にも述べた。新宿から特急を利用しても、上松到着はお昼ちょっと前となる、そうかといって茅野、塩尻辺りに泊っても、今度は青春きっぷが2枚必要となり、費用対効果が悪い。
 それで今回は立川前泊を試してみた、カプセルホテルだと2500円ほどで泊れると聞いて電話してみると、22時前チェックインの必要があり、入会金を払うと3500円近くになる。
 結局4千円込の某インに落着いたが、デスクに照明が無く読書は難しく、TVを観て過ごすしかない、洗面台はスペースの関係だろう、室内に突出ている。
 4時20分にチェックアウトしたが、眠そうに渋々出てきた係員のしゃべりには某国の訛り、これなら以前奥多摩を目指し、青梅線の始発を捕まえるため泊ったカプセル併設簡易ホテルの方が、ちょっぴり高いが良いと思う、せこい話で恐縮です、、、

 立川駅を4時40分発の高尾行に乗車、大月、甲府、塩尻で乗換え、上松着は9時11分、4310円で2時間半の活動時間を手に入れたことになります。

   上松駅  2012年8月16日
 9:16 上松駅を出発、
 9:25 旧小川橋の袂を過ぎる、
  
 さてこの先の小川橋から広幅の国道473号線が赤沢保養村方面に通ずる、かつては木曽森林鉄道の支線が通り、懐かしい思い出もあり、ちょっと行ってみたのが間違いのもと、沿道の集落の鄙びた感じに魅かれ、右岸沿いに伸びる県道508号線に軽い気持ちで入ってしまい、寝ざめトンネル前でも引返さず、その先木曽川沿いの巻道をちょっと上ったり下ったり、対岸近くに見覚えのある「ねざめホテル」が建つ小集落まで来てしまった、ここで道は完全に行止りだ、初めて我に返り同じ道を引返し、旧小川橋の左岸袂に戻ったのは10時5分、前泊までしてひねり出した貴重な時間を40分も費消してしまった!長くやっているとたまにはこういうこともあります、、、 この夏の猛暑に頭がいかれてしまったのかな?
10:05 旧小川橋の左岸袂に戻る、往復3K、炎天下相当体力を使ってしまったが、少なくとも往路は青春時代を想い出しながらの、快適なハイキングでした、、、
10:09 小川橋に通ずる架道橋をくぐる、左に行けば300Mで上松駅、つまりまだ殆ど駅から歩いていません!この先民家脇の階段を上り、旧中仙道に入る。
10:19 住宅街を進み名古屋起点128.2KP(国道)を過ぎる。
10:28 寝覚めの床信号、上松駅から1.7Kとある、なおこの150M手前で、上松市街を避けトンネルで巻いて来たバイパスが合流した。

   

   倉本駅
10:32 名古屋起点127.2KP、左8M上に「ねざめホテル」が建つ、1970年、同好会クラブの同期会で宿泊当時は国民宿舎だった筈だ。
10:45 国道左手に交通機動隊木曽分署あり、126.2KP、木曽川の谷は幅300Mくらい。
10:51 小野の滝、15M高、その真横を通る鉄橋は20M高、KPは見えず。小休止4分。
11:12 支流を渡ったすぐ先、串ケ下バス停、上松まで4.5K、倉本駅まで2.3Kとある、鉄橋はすぐ左上8M。 
11:16 木曽古道に入るため架道橋を潜る、築堤左4M下、民家の庭先に小道が伸びる、架道橋は288KPの7~80M塩尻方だった。
11:30 架道橋で19号線に戻る、しかしこの先も断続的に旧道を歩き、
11:42 穂沢橋で支流を渡る、20M先に名古屋起点122.9KP(国道)あり、
11:49 無人の倉本駅着、ホーム相対式、290KPあり、左手山側に民家が15軒程、19号線は駅より一段低い所を平行、その右下を木曽川の流れ。
12:00 出発、19号線を行く。
12:05 名古屋起点122KP、この辺り、右手すぐ下を木曽川が流れ、対岸は山が河岸まで迫る、人家全く姿を消した、左すぐ上を線路が行く。 

  駅の横を木曽川が流れる 空木岳の木曽側登山口
    須原駅  この先大沢川橋梁を潜り空木岳登山道も兼ねる中山道旧道に入ってみるが、線路から離れるのでまた国道に戻り、  
12:21 一寸道草を食って121.2KPを過ぎる。右手はすぐ木曽川の流れ、この辺り谷が深い。
12:32 珍しく中央西線の298KPを左すぐ上に見る。
12:45 名古屋起点119.2KPを過ぎる、相変わらず線路が左手、木曽川が右手の構図は変わらないが、谷がちょっと開けて来た。
12:57 118.3KPの10M手前で左の旧道に入り、
13:08 須原駅着、島式ホームの無人駅、駅前に泉が引かれており、暑さにうだる体には有難い。

   須原駅
    須原宿の街並み  13:25 出発、さらに旧道を進むと、程なく昔日の面影が充分残る須原宿の街並みを過ぎる。
 
13:45 第9仲仙道踏切で線路左手に移る、296.14K、踏切を渡ったのは珍しいことだがこの日初めて、深い谷は横にちょっと動くだけで段差が生じ、これまで全て架道橋を利用した。
13:52 橋場発電所横を過ぎる、築堤線路が右手すぐ上を行く。
13:58 ずっと線路右手を平行してきた19号線に道なりに入り、山の景色が良く、写真を撮る、支流稲川橋の塩尻方袂で、名古屋起点115.7KPあり。
14:05 名古屋起点115.2KPを過ぎる。 

   大桑駅

14:20 駅近くで線路左に跨線橋で移り、集落内の小道をちょっと行って、大桑駅着、ホームは相対式、298.2KPがホーム中央部に、ホーム右手すぐを19号線が行き、その先一段低く細長い集落と田んぼを挟んで木曽川の流れとなるが、駅から直接行く通路は無いようだ、駅舎、役場のある東側の方が集落の戸数は圧倒的に多い。

 
 塩尻方面行まで1時間近くある、次の川尻駅まで 営業キロでちょうど3K、今日はこの駅で打上とする、上松駅付近で木曽川右岸を歩いて引返した40分が無かりせば、、、とも思うが、左岸の寝覚ノ床周辺の賑いと対照的な、のどかな山里風景も見られたし、3日後には70才の誕生日を迎えるのだし、あまりギスギスしないで、ゆっくりと進まなければいけませんよね、、、




 

    (8) 大桑ー坂下 21.3K  2012年10月8日(月)体育の日 快晴

 「鉄道の日記念きっぷ」の使用条件が改められ、期間内断続使用可から3日連続使用とかなり使い
勝手が落ち、¥7,500とちょっぴり安くなったものの、使用勝手は一段低下した。しかしこれまで毎シーズン利用してきた経緯もあり、出来たら今回も使用したいとあれこれ思案、この夏8年振りに再開した中央西線歩きに充当、昨夜は茅野市内の商人宿に泊り、塩尻発の始発で大桑に到着、ここから前回の続きを開始することにした。

  大桑駅前風景 
8:13 大桑駅を出発、ホーム端100M程の踏切で線路右手すぐを行く国道19号線に入る。この先100M位、トンネルの坑口が見える。
8:25 トンネルを抜けた線路が右下10Mを行く、298.85K辺り。この先山裾沿いに「道の駅:大桑」が展開するも、早朝のことでまだヒッソリ閑、中津川方端にある振田第1踏切は299.33K地点。 
8:36 右手線路近くを行く旧道に入る、名古屋起点112.87K辺り、この先299.9K地点の踏切で線路右手に移る、19号線は30M上の山腹を平行。
8:51 第12仲仙道踏切で左手に、300.5KP立つ、旧道に建つ民家に魅かれ写真を撮った。この先野尻宿の本陣などあった1本南の旧道に入り、 


  野尻駅 
9:03 野尻駅着、木造平屋駅舎、名古屋方面片面ホームと塩尻方面島式ホームより構成され、名古屋方ホーム出外れに301.3KPあり、ホーム木曽川側は貯木場が占める。1日の平均乗車人員は150人を切るとのこと。 
9:10 出発、すぐ阿寺踏切:301.555Mを過ぎる、振返ると空木岳方面(?)の山容が素晴らしく、写真を撮る。
9:33 蛇脱沢橋りょう:302.1Kで線路右手に。
9:38 旧第3仲仙道:302.5Kで左に、しかし350M程先の第13仲仙道踏切で道なりに右手に戻り、
9:46 303KPを左に見て過ぎる、線路左はすぐ60M程の山崖、旧道右すぐ下に木曽川の澱んだ流れが樹林越しに垣間見える 
 この先すぐ第14仲仙道踏切:303.3Kを道なりに左に渡り、忙しい。   

   野尻駅付近より空木岳等中央アルプスを望む 

   十二兼駅
9:59 南木曽町に入る旨の標識あり、すぐ先に第15仲仙道踏切:304.35Kがあるが渡らず、なお名古屋起点108.4KPあり。
 この先180M程か、国道と線路下を潜る暗渠の端に細い桟道があり、線路右手に抜け、
10:13 十二兼駅着、相対式ホームは道路より12M程位置、304.8KPが塩尻方に。ホーム進行左手すぐを国道19号線が平行、線路右下に木曽川の流れが近い。 
10:30 出発、線路進行右下すぐの道を行く、木曽川が道の右手すぐ下を平行。
10:41 中川原バス停(南木曽町営バス)を過ぎる、木曽川を渡る橋の袂だ、
11:01 名古屋起点105.5KPを過ぎる、左8M上を線路が行き、右手下20Mに木曽川の流れ。
  なおこの中川原バス停よりは、左手小高い所を線路が行き、右手下の19号線、更にその下を流れる木曽川が数キロに亙り平行、景色は最高、歩いていても気持ちが良い。 


    十二兼駅
11;08 与川橋梁左手すぐに、307.45K地点だった。上松辺りから狭く険しく続いた木曾谷も、谷幅が広く、山並も低くなり、視界が開け明るさが増す。
11:15 104.5KPを過ぎる、
11:27 103.5KPを過ぎる、
 この先やや離れてしまった線路を追い、標識に従い左に台地を上り、役場前を過ぎて、 
11:51 南木曽駅着、駅舎直結塩尻方面片面ホームに中津川方面島式ホーム、310.4KP
がホーム名古屋方に、駅山側は木曽森林管理署の大貯木場が占め、駅前広場も広く、妻籠・馬篭宿行の路線バスも当駅から出る。
12:08 出発、進行右手の遊歩道的な道を行く。この先南木曽駅の前身:三留野駅があり、道も旧線路跡だと思うが、長くなるので省略。 

   南木曽駅

  御岳交通の馬籠行定期路線バス 南木曽駅
12:19 SL公園着、D51351が静態保存中、ペンキも色褪せ随所で剝れた状態で、カメラを向ける気になれず、ちょっと坂道を下り、三留野T字路で19号線に入る。
 なお線路は公園横でかぶとトンネル(1015M)に入り、中で右急カーブ、抜けたら19号線を跨ぎ次いで木曽川を渡る。
12:34 かぶと橋バス停、一時右下すぐに木曽川を見る旧道は7~800M続いた、左手近くに19号線が並ぶ。   
12:49 渡島三叉路信号でまた19号線に入り程なく吾妻洞門(207M)に、歩行者にはダム湖の眺めが良い専用道あり、300M先に312KP立つ鉄橋が見えるが、その先はすぐ島田トンネル(312.78K~2551M長)となる。
 洞門を過ぎると逆トの字三叉路、西に大きく張出した木曽谷を、妻籠、馬籠を経て落合川方面にショートカットする県道7号線を左に分ける。 
 この先左大カーブしながら木曽川右岸に至る南木曽大橋を渡る、この辺り橋上から見る南木曽岳の山容が素晴らしい。 

  線路はしばし木曽川右岸に廻り、落合川で旧道と落合う 

      
13:19 賤母洞門(230M)、続いて新賤母トンネルが控えるが、後者は旧国鉄:地蔵山トンネルを拡幅転用したもの、要は電化を機に中央西線を新トンネルを掘って収容、跡地を19号線に充当したのだが、詳細は省略します。
  13:27 新賤母トンネルを抜ける、坑口に旧線の314KPが立つ、保存するならもう少し丁寧に整備してよ、、、
13:40 田立入口信号に至る、314.8KP辺り、ここで19号線から分れ右斜めに分岐する道に入り、跨線橋で線路右手に、ちょうど315KPが下に。この道、県道6号線だった。 
 この先台地上の小集落と畑中を行くが、左丘下に近い筈の線路は見えない、なお渡島三叉路からこの信号まで約1時間、人家を全く見ない道を歩いてきた。
14:03 田立駅着、駅舎は無く町の集会場前のベンチで列車を待つ、ホーム相対式、316.7KPあり、線路は先程の跨線橋以来、ずっと台地裾沿いに1.5K余を来たようだ。
 なお同駅は1973年5月の線路付替えに伴い、名古屋方に1.5K移設されており、旧田立駅は田立入口信号近くにあったとのこと。 

  田立駅 

   クハ312‐1314先頭 於:田立駅  
14:22 最初は台地上の小道を行き、道なりに先刻のやや広幅の県道6号に出て、
14:31 大淀川橋バス停(南木曽町営バス)、道路は川面近くまで下り、そのまま支流の谷を突っ切る鉄橋(50M、317KP立つ)を潜り左手に抜ける、
 この先谷幅が広くなり、線路との間に細長い集落が挟まる、木曽川対岸の中腹を19号線が進む。 
14:43 岐阜県中津川市の標識あり、線路右手10~15M上を行く、 この先程なく道なりに線路下を潜り、線路進行右手に移る、KP見えない。
 さてこの先木曽川が西方にU字を横に寝かしたように湾曲、6号線は川の流れに沿うが、線路は318.3K、同.6K地点で2度鉄橋で渡り、そのまま318.7KPの先でトンネルに突っ込む、
14:59 木曽川を渡る鉄橋とトンネルの坑口を見渡す地点に道なりに至る、この先台地上の集落に入る、一見田立駅前周辺と同じような景色だが、集落の規模は坂下の方がずっと大きい。 

  長野・岐阜県の境界 地形的な特徴は無い
  

    坂下駅
15:13 台地下に道なりに下り、坂下駅に到着、坂下とは文字通りの地名だと思う、中津川方面島式ホームに塩尻方面駅舎直結片面ホーム、319.5KP名古屋方に、塩尻方200Mに台地を貫く坑口が見える、上りホーム横は国保病院と製材工場が占める。  
 さて今夜は中津川に宿を取る予定だ、次の電車まで80分余、次駅まで6.1K、体調は良く「行こう、行こう」と体が疼く、 これが街道歩きなら間違いなく出発しただろうが、自分の場合、可能な限り鉄道沿線を歩くことにしており、地図を見ると、この先次駅までの間に人里離れた小サミットもあるようで、薄暮のなか道に迷ったりすると面倒で、駅のベンチで発泡酒を飲み、心静かに(?)列車待ちした。




       (9) 坂下ー美乃坂本 16.3K  2012年10月9日(日) 快晴

6:16 坂下駅を出発、線路右手すぐの道を行き、
6:28 道の左下に320KPを見る、川上川という小川の鉄橋が150M程坂下方に見え、周囲は農家が点在。
 この先程なく坂下変電所を巻くように進み、昨日も歩いた県道6号線に入り、左15M下に線路を見ながら進む。
6:37 320.5KPを過ぎる、対岸の山まで木曽川を挟み800M、19号線を行くクルマが小さい。 
6:52 左にちょっと入り、にぎり跨線橋で距離の確認、321.3KPが見える。この先線路左手の集落内の小道を行き、

   坂下駅  2012.10.08
  県道6号線、左下に上り線路が見える。 6:58 架道橋で右手の小道に移る、321.6KPのチョイ先だ、架道橋脇に握公民館の平屋が畑中に目立つ。
 下握バス停のある三叉路からまた県道に戻り、丘腹を上り、
7:14 信号機のない交差点に、左に行けば木曽川を「大橋」で渡り19号線に入る案内あり、周囲は山中で人家は見当らず、ちょっと不安。
 しかし頼りげな右カーブの県道6号線を行くしか他無いよ、、、 
7:26 外洞川を渡る、この川を渡る最短地を求め、6号線が右に大きく回り込んだことは、この時まで判らず。対岸をまた下流へと戻り、
7:41 15M下に線路を見る、急坂の細道で線路脇に下ると322.7KPあり、これは名古屋方面の上り線で、下り線は各1100M超の2トンネルで抜け、姿は見えず。
 この辺り深い山中で、線路の周囲は山林、県道は山崖の上を行き、近いが車窓からは見えない。
7:50 ハイキング気分で更に進むと323KPが下の線路に、この先しばしの間地上に顔を出した下り線は新瀬戸山トンネル(1110M)に入る。
8:08 開けた高原状の平地に出るが、この辺りがサミットらしい、標高399.3M、集落があり田んぼも展開、これで一安心だ。
 この先住宅が段々数を増し、立派な実がたわわな栗林も現れ、「そういえば中津川駅の名物駅弁はくり飯だった、、、」ことを想い出す。線路は影も形も無い。
 その内下り坂となり、同時に道幅も狭まり、つづれ折れの樹林の道を下り、木曽川ダム湖の橋を渡る。
 なお、駅に進入する手前で渡る木曽川鉄橋に325.1KPがあるのを帰路車内より見る。 

  送電塔が顔を出す小山の上に集落あり右手線路が行く

     落合川駅
8:40 落合川駅着、島式ホーム、325.5KPあり、駅舎は無く、ダム湖側に小待合室があるのみ、小道を挟んでダム湖がすぐ下、集落は対岸の小高い所に展開、多分集団移住したのだろう。ホーム反対側はすぐ高い山崖だ。ちょうど自分が昨日乗車した、塩尻始発のJR東日本乗入れの115系3連が入って来た。
8:52 出発、線路右手すぐのダム湖沿いの道を行く、桜並木が整備され、お花見時の光景が頭をよぎる。やがて道なりに落合川橋りょうの塩尻方端を潜る、326.2K地点。
  この先線路に近く平行する道は無く、19号線も一時2K近く南に迂回、中津市街に近付かない、それで落合川駅南1Kの落合宿を訪ねてみる。
9:20 落合宿本陣に到着、まだご子孫が住まわれており、それだけに往時の面影を保つ。
9:30 小休止後、旧中仙道歩きに出発、専ら丘を削り谷を埋めて進む広幅の国道19号線に対し、その南近くを平行する旧道は、地形に忠実に丘陵地帯を辿り、緩い起伏が連続、結構足に応えた。
10:08 旧道を1K程歩き、19号線の下を潜る、その先は支流:子野川の刻んだ小谷沿いに住宅街を進むこと500M程、
10:20 やっと子野川鉄橋の塩尻方袂に至る、鉄橋に328.4KPあり、 
 この先線路進行左手すぐの3M道に入り、橋を渡ると左手に北恵那交通の本社とバス営業所が建つ。
  平地が狭く、跨線橋階段などレイアウトに工夫の跡が

   中津川駅
10:30 第2宮前踏切:328.7Kで位置の確認、更に線路左手すぐの道で市街地を進み、
10:40 中津川駅着、改札口直結上り①名古屋方面片面ホームに島式③塩尻方面・②副本線ホームで構成、329.4KPが名古屋方に。駅舎は2階建鉄筋コンクリート造り、ホーム名古屋方に非常に広い留置線群を擁する。普通列車は殆どがこの駅で折返し、街の規模はそこそこだが、かつての新津駅などと同様、運転要衝駅としての面影を今日に残す数少ない駅だと思う。
10:52 出発、進行左手の道を行くと程なく繁華街は尽き、中部電力恵那営業所、駐車場などを見て、 
10:58 公園の片隅に保存中のD51266前に至る、南木曽駅近くの兄弟に比べると屋根付、周囲には金網を廻らし、塗色もきれいで恵まれている、なお公園は329.9K、この先すぐの中津川鉄橋に330KPあり。   
11:23 中津川保育園前を過ぎる、先刻デコイチの前に集合していたヨチヨチ歩きの園児達がちょうど帰り着いたところだが、自分は線路右手の道に期待して回り道をした格好になり、時間を喰いました、、、 
11:30 米田踏切:330.4Kで再度右手すぐの小道に入り、150Mで線路右手すぐの2車線歩道付き県道へ続く、線路は左台地沿いに進み、右手に住宅が多くなる。

  クモハ211-5010 中津川塩尻方面ホーム 
11:45 331KPチョイ先の大跨線橋を渡り直ぐのT字路で国道257号線に入る、周囲は青木という集落だ。この先国道と線路が一緒に進む。
12:06 会所沢T字路交叉点に至る、左手すぐに中津市街を避け迂回してきた国道19号線が行き、この先すぐ257号線を吸収する、ちょうど右手跨線橋下に332.5KP立つ。この辺り中央自動車道の中津川ICも至近、交通の要衝だ。
 19号線は線路からまた離れて行くが、線路左手近くに3M旧道が伸びる、この道最初は歩道付き、やがてしばらく見なかった「中仙道」の小標識も現れた。
12:17~12:27 疲れが出て小休止。もう6時間も殆ど休みなく歩いています、、、 

    美乃坂本駅
12:40 千旦林バス停(とう鉄バス)に至る、80M右に八幡踏切が見えるので距離の確認に行く、333.8KPあり、なお千旦林は線路反対側に平行する小川(集落)の名称だ。
 この先、道の左手に結構大きな集落がずっと展開、また線路反対側は田んぼ、手入れの悪い竹林、雑木林などが続くなか歩を進め、
13:13 美乃坂本駅着、ホーム島式、335.8KP
がホーム名古屋方に、平屋建駅舎は南側。 
 今日もまた、この夏に2回試みた日帰り歩きと同じ、塩尻発16時58分発、立川20時59分着のスジとなり、帰宅は21時50分頃でした。            

                 

       




       (10) 美乃坂本ー武並 10.6K  2014年6月15日(日) 快晴      

 正月早々、区の定期健康診断で、糖尿病寸前の際どい状態にあることが判明、以来食事療法に専念、高血糖解消の散歩が日課になったが、体力を要し、いやでも糖分を必要とする「歩き潰し」は控えて来た。 この間飯田、仙石線など歩いたが、これらはどちらも彼の地に行くよんどころ無い事情があったついでに恐る恐る(?)歩いたものだ。
 しかし半年が経過、数値も薬を飲まないギリギリの線まで改善、これまで首都圏の私鉄も入れると6000㌔余りに及ぶ「歩き潰し」を、体力と気力のある内に、どうにか格好の付くものに纏めたい、という気持ちにもなり、手始めに中央西線の空白部分を埋めるべく、2年ぶりに現地に赴きました。  
 なおこれまでは、青春18きっぷなど可能な限り普通列車に拘ってきましたが、自分に残された時間の事も考え、接続列車が変らない塩尻までは普通列車を利用したものの、後は中津川まで特急に乗車、美乃坂本駅到着は普通利用よりもちょうど2時間早くなっています。

    美乃坂本駅  2012年10月9日
11:29 美乃坂本駅を出発、進行左手の道を行く(しかない)、すぐ左に坂本小、右に坂本郵便局を見て過ぎ、その先は田んぼと住宅の混在する台地に緩い起伏が続く。
11:48 道なりに線路に寄添う、337KPのチョイ手前だ、線路右手は竹藪、左は小集落。
11:56 337.5KPを過ぎる、この先道なりに線路から左に少し離れると、住宅は姿を消し、田んぼと草ボーボ―の休耕田地帯に入る。 
12:10 左右に横切る2車線道を右折、跨線橋上に出る、338.45K辺りで、右手樹林の先に大きな溜池が垣間見える、この溜池、338.3K地点でも車窓からチラッと見えた。
12:16 跨線橋からちょっと戻り、線路方向の道に入る、この辺りも緩い起伏が続き、栗園が多い、ちょうど白い花が満開で独特の匂いを振り撒く。 
12:27 築堤線路を潜る、338.9K辺り、200M余り先に線路方向に街道が走る。なお100M先、339KP辺りの進行右手はパロマ工場が占める。
 街道を歩いたのは少し、左斜めに台地上に通ずる小道に入る、蒸し暑い日で先刻から緩い上り下りが多く、体に応える、熱中症を恐れ幾分ペースを遅らせ、水分補給にも気を配る、糖質を摂らないと力が出ないことを実感する、、、
12:40 恵那農業高校のグランド前に出る、隣接して市営団地が数棟、偶然民家の駐車場下にトンネルの坑口が見えた、翌朝、339.35K辺りなのを車中より確認。  
 この先は台地上の一般住宅街を歩き、
12:48 天理教会前に出る、自動車道が線路と十文字に横切る地点で、よく見ると先刻のトンネルの恵那方坑口が20M下に見える、339.7K辺り。 
12:56 台地を下り、市場田川架道橋で線路進行右手に移る、340KP立つ、この200M程先で高速道が線路と道路を一緒に跨ぐ。

   恵那駅  
13:02 高速道のすぐ先、長島川架道橋でまた左手に、予想しなかったが明知鉄道の架道橋が7~8M先に続き、これも潜って、
13:14 南北街道踏切:340.8K、で位置確認、支流阿木川鉄橋の名古屋方袂、明智鉄道は0.2KP地点、もうホーム端まで20Mだった。 
 
13:25 恵那駅着、駅舎直結名古屋方面①ホームと島式下りホームで構成、340.9KPあり。なお明智鉄道線ホームは①ホームの東側にあり、頭端式    
13:30 出発、線路進行左手近くの道を800M
くらい、これで市街地を抜け、
13:38 坂の上信号からは線路により近い19号線の旧道に入る。
  仲仙道踏切:342.34Kで位置の確認、旧道は線路右手の高速道下を抜け山中に入って姿を消すが、築堤右下の用水沿いに道が伸び行ってみると、かなり進んだ342.74K地点で行止りとなり、往復800Mのくたびれ儲け。

   恵那駅 

   恵那駅前風景 
13:58 元来た道を踏切まで戻る、この先250Mも行くと、恵那の市街地を避け南側を巻いて来た19号線バイパスと合流、342.6K辺り。 
14:07 第3田邊川橋が右手に、342.738Kとあり、築堤などで見えないが、先刻ここまで来て引返したのです、、、 
14:16 343.4KPが右手すぐに、線路はここから731M長のトンネルに入り、出ると344.12K辺りとなる。線路右手はすぐ低い丘、その腹を中央自動車道が進む。なお下り塩尻方面線はこの辺り長大な新槇ケ根トンネル:2766M、1969年開設、に入っており、上下線が一緒になるのは、武並駅の約500M手前、34589K辺りからになる。
 
14:20~14:25 槇ケ根信号脇の小さな東屋で小休止、かなり疲れが出て来た、カンカン照りでは無いが蒸暑く、もう血糖値を気にする余裕は無く、清涼飲料水をがぶ飲み、1本で31Gの糖質を含むそうだが、この際どうでもいい、、、
14:30 19号線のサミットに達する、左丘上を整地して協和段ボールの工場があるが、周囲に人の気配は無い、谷の狭間で、高速道を含めクルマの走行音が疲れた身体に応える。 
14:36 左手やや下に344.5KPが立つ、いつの間にか線路が左手に移っている、左手すぐ低い丘、右手も高速道が行く低い丘、谷幅は90M程と狭い。

  19号線より恵那山方面を望む、343.4KP付近  
   

  旧道に入ると旧中仙道の趣に戻る 
14:43 新道バス停、ここから左斜めに旧道が分れる、345KP辺り、19号線はそのまま右手丘裾を進む。
14:48 道なりに第1下街道踏切で左手に、345.3K辺り、この先いったん集落が途絶え、緩い起伏に合せ段差を設けた狭田が多いなか、 
    
15:10 武並駅着、ホーム相対式、346.4KPあり、駅舎北側、跨線橋で連絡、駅の北側はすぐ丘、左手は200Mで矢張り低い丘、ホームはR400の長大カーブの途中に位置、恵那方を見ると、右手から殆ど直角でホームに進入する感じ、更にまた名古屋方にも右急カーブを描いている。 
   武並駅南口

      


               恵那ラヂウム温泉館  15:55~16:25在 ¥600         


  中津川駅名古屋方面ホーム
場所:恵那駅より徒歩25分、長島川架道橋までは中津川に向い右手、先刻恵那駅まで来た道を行く、その先は阿木川右岸の住宅街の小道を1.3K歩
くのだが、特に最初は川も見えず、目印になるような物が無く少々不安になるかも、しかし街と往来する小中学生など人の通りは結構あり、自分が帰路歩いた時は、1回人に聞いて確かめた。やがて河鹿橋を渡り左手から来る広幅の道を併せると、程なく右手に温泉の小さな建物を見る。 
建物:台地の杉林の斜面を背に平屋造りの建物が無造作に建つ、宿泊用離れが15棟はあり、敷地は広く案内は少なく、初訪問者には判り難い。
風呂場:大岩で仕切った主浴槽(5X7M)が1つあるだけ、露天風呂、サウナ、水風呂などは全く無い、風呂場の板壁など神社の様な赤塗り、照明も暗く、たった1人の相客の姿がボーっと浮かぶ、往時日帰り温泉の一つのタイプだった密教的(?)雰囲気あり。 
お湯:無色透明、無味、無匂、ツルツル感無し、
「ラジウム泉」とある。
その他:主浴槽だけなので時間が保てず、お湯に浸かっていたのは15分、あと更衣室で涼んで引上げる、別段悪いお湯ではないのだが、何しろ施設のアクが強いので、自分の様に長時間歩いて、火照った身体を冷やしたい、、、なんて時には向かないと思う。今日はHP掲載の笑顔の女将は居らず、フロントにHP不掲載のご主人らしき無愛想な熟年男性が1名いただけ。 
         

    本日の総歩行数は30,345歩、3万歩以内に収めたいと思っていたので、明日もあるし、満足しています。

 
   D511111牽く名古屋行普通列車  於:恵那駅   1965.9.01






     (11) 美乃坂本ー瑞浪 16.3K  2014年6月16日(月) 快晴 

 4時頃起床、疲労感は無く、体調はマー良いようで、これなら今日もいけそうだ、、、
 上り名古屋方面の始発は5時36分、以前にも泊ったことのある中津川のホテルを5時10分出発、誰もいないフロントに鍵を置いたら、気配を感じた半ズボンの若者が追いかけて来て、階段の上から「有難うございました、お気を付けて、、、」と言った。多分経営者の家族だろう、若者はこの時間起きるのはつらい、好感が持てた。 
 車内は勿論1車両に3~4人、背広にネクタイのサラリーマン風の中年男性もいる、この電車の名古屋到着は6時56分、首都圏だったら、小田原から新宿のオフィスに通うようなものなのかな?

   武並駅
5:58 武並駅を出発、進行右手、駅舎前から伸びる6M道を行く。
6:07 武並郵便局が線路を背にして建つ、100M先に駐在所、近くに畑もありローカル色プンプンだが、この辺りが武並の中心部なのだろう、昨日武並駅へと歩いた駅近くの集落よりは幾分規模が大きい。 
6:16 森前瓣財天を過ぎる、裏手一段高い所を19号線が行き、クルマの走行音が響く、左120M、田んぼを挟み線路が見え、右手下に農道が沿うので、行ってみることに、、、 
6:22 第1土岐川橋梁に至る、347K603Mと記載あり、流れは5~6M幅、これが成長すると大河になるのだから不思議だ、この先小集落沿いの小道が伸び、線路左手を一寸歩いてまた戻り、
6:30 小街道の感じが気に入って写真を1枚、線路は左90M、丘裾を行き、右手250M程、田んぼを挟み、一段高い丘裾を19号線、それに中央高速道が行く。
6:38 小街道から100M入り、台地裾を行く平山踏切に出て見る、348.4K地点、踏切から名古屋方1K余は線路真っ直ぐ、 

   
6:43 堺橋(50M長)を渡ると瑞浪市に入る.。
 この辺り右上20Mを19号線、更にその一段上を中央高速道が平行するも、樹林の陰になり見えない、クルマの走行音が絶えずくぐもって響くが、この3M道はたまに通学の中高校生の自転車が過ぎるくらいで、気楽に歩ける。
7:10 下萩之島公民館バス停、19号線は右80M、一段高い丘の腹を高速道が並ぶ、その間は狭い田んぼと農家。 
7:20 土岐川鉄橋の中津川方袂に出て見る、351.13K辺り、もう駅構内が見え出した。
7:29 第3下街道踏切を道なりに渡り左手に、351.34K地点。
7:34 釜戸駅着、駅舎直結片面ホームと塩尻方面島式ホーム、351.7KPはただ「7」とペンキ書。ホーム横の低い丘の腹を19号線と高速道が平行するのは変らず。
 駅舎横のベンチで持参のビスケット類、それにチョコも少々摂り朝食、これだけで糖質は40Gくらいになる。 
7:54 出発、進行左手、先刻歩いた小街道を行く、すぐ釜戸温泉:水月館があったが、ヒッソリ閑、温泉営業の表示は全く無い、50M先に釜戸温泉バス停(コミュニティバス)あり。

    釜戸駅
8:02 小街道が県道65号線に吸収され、すぐ架道橋で線路右手に、352.14K地点。
 この先約3Kの白狐温泉辺りまで谷幅が少し拡がり、山裾を行く国道、高速道、線路に変化は無いが、土岐川は線路に絡みながら緩くうねる。
8:11 新町屋橋で土岐川を渡り一時左岸に、なお線路はこの230M位手前で既に左岸に移動済み。
 この先線路状態を見るため第3町屋架道橋を潜る、352.78K辺りで、狭く細長い田んぼの50M先は丘陵、辺りは静まり返り、線路近くに平行道路は全く見えず。 
8:38 一度右岸に戻り土岐川の堤防も歩いたが、また左岸に移り、公文垣内バス停を過ぎる、この辺り地名といい、何か歴史のありそうな落着いた集落だ。
 この先対岸に白塗りの特養ホームが目立ち、そのすぐ先の丘上、19号線に面して並ぶ樹木の多い住宅街に白狐温泉があるようだ、小橋があったのを幸い、またまた右岸に移って、 

  

        白狐温泉:今井屋 9:00~9:15入浴  ¥500貸小タオル付 

 ここはいわゆる日帰り温泉ではなく、「料理を主目的に、温泉も楽しみながら、仲の良い友人、恋人同士がおしゃべりに興ずる」癒しの温泉旅館と言えよう。
 たまたま前を過ぎたのだが、泊り客がチェエクアウトする時間で帳場が忙しい時刻、ダメ元で遠慮しいしい声を掛けたところ、「ちょっと待って下さるなら、、」ということで、10分や15分は覚悟したのだが、待つことせいぜい3~4分、「どうぞ、、、」ということに、品の良い母娘女将に感謝の至りである。 
場所:釜戸駅から約3K、「歩き潰し」でもする人以外はタクシーが無難だろう、コミュニティバス停が坂の下の方にあるが、本数は少ない。
建物:周囲の住宅にごく自然に溶込んだ民家風、控え目な看板は見逃す可能性大、19号線に向いて大看板あるが、、、 
浴室:玄関奥の急な階段を下りた突当り、更衣室は籠だけ、主浴槽のみ、5人で満杯、洗い場4、窓の向う15M下、特養ホームが土岐川の視界を塞ぐ。
お湯:無色透明、無味、無匂、ツルツル感あり、「療養泉に該当せず泉名無し」とある。くせの無いマーマーのお湯だと思う。  



  母屋の横に突出た角張った小室が浴室
9:32 今井屋旅館を出発、元来た道を下り、低い丘の急斜面に建つ旅館の写真を撮り、
9:41 先刻の小橋で左岸の3M道に戻る、線路は左80M、田んぼを挟み3M築堤上を行く。ちょっと行くと白狐温泉バス停あり、ここから温泉までは上り坂、老人にはきついかも、、、なおバス停脇の民家は看板が無いが、新白狐温泉旅館かも、休業中のようだ、、、 
9:45 道からすぐの跨線橋で位置の確認、354.45K辺り、20M先に前方の台地を抜けるトンネル坑口が見える、跨線橋から今井屋まで直線で200Mくらい。
 更に3M道を行き、線路がトンネルで抜ける台地上に、結構大きな住宅街を抜けまた台地を下る、この頃から薄雲が出て日差しを遮り、歩きやすくなる。
9:59 土岐川鉄橋の中津川方袂に道なりに、鉄橋中央に355KP見える。小さな台地だったが、抜けると瑞浪に続く平地が開けてくる、
10:07 下沢橋で右岸に移る、
10:16 第6下甲街道踏切で右手に、356.1K、そしてこの80M先で19号線に入る。国道の少し先に鶴城バス停(コミュニティ)あり。
10:28 桜堂踏切で左手に、357.1K、線路は名古屋方面1K余直線、この先左手120M、田んぼを挟み土岐川が流れ、堤防上の道が伸びる。
10:40 土岐小学校が土岐川堤防と線路の間を占める、用地は線路方向にも150M程続き広い。
10:47 線路脇の学校前踏切に行って位置の確認、357.7KPあり、この先、線路左60Mに平行する2.5M砂利農道をしばらく行き、 
10:54 市原踏切に至る、358.12K、この先農道は行止り、先刻歩いた堤防上の舗装道に戻り、
11:02 瑞浪消防署前信号に至る、瑞浪大橋の脇だ、このチョイ先で右に折れ、旧い街並みが残る街道風の道を歩いて、
11:13 岩村街道踏切に至る、358.9K、もうホーム端まで100M足らずだった、
11:18 瑞浪駅に到着、これで中央西線は全線完歩したことになるが、余り感慨が湧かないのが残念、72才にもなるとこんなものなのかな?、、、 

   瑞浪駅 小広場が完成、駅前の趣が変った

  クハ210-5316他  名古屋駅中央線ホーム  
 時間があるので関西本線弥富駅最寄りの日帰り温泉を再訪、あとは、会社時代何度か行ったことのある、太閤口のライオンビアホールで時間調整、割引の利く「ひかり号」、それも小田原まで無停車のやつを待って、小田急線経由、気分良く帰宅できました。