上越線: 高崎ー越後滝谷 156.6K

           (1) 高崎ーー八木原 17.7K  1998年9月1日(火) 薄曇り

 「歩き潰し」を始めてほぼ1年、段々歩く場所が自宅から遠くなり、時間もさることながら交通費がかさむ様になった。それで経費節減のため「青春18きっぷ」を購入したのが8月末、その後集中豪雨もあり外出のチャンスがなかなか来ないでヤキモキ、今日はどうにか天気が持ちそうな高崎駅から始めようと思う、この日吾妻線はまだ渋川から中之条間でバス代行輸送が行われていた。  

 高崎駅(西口ビル) 2011年5月21日
9:17 高崎駅西口を出発、なお、ホーム水上方出外れに大宮起点75KPあり。 
 線路に近い小道を行く、沿道は商店、お寺、幼稚園など、古い建物も多い、右手60Mに新幹線高架、信越線上り高架線も先に進むと見えてくる、在来地平線は建物の陰になり見えない。
 やがて職業安定所前を過ぎるが、信越本線はこの辺りで西にカーブを切り始める、信越本線の1.2K、上越線の76KPが立つ。
 もう北高崎駅まで1K足らず、二度手間を避け、住宅街から新島(女子)学園の校舎沿いに歩き、
10:00 (信越本線)北高崎駅に到着。
 2004年10月、77.5K地点に高崎問屋町駅(相対式H)が開業     住宅街を東方向に600M程、新幹線高架を抜け、さらにちょっと行って、
10:26 新前橋街道踏切に出る、脇に76.5
KP、ここから線路沿いに道が伸び、107系、115系を中心に、たまに現れる特急185系の走りを見ながら歩く、周囲は住宅街で、77.7K
地点に市の医師会が経営する看護学院がある。
 さらに住宅街を進み、駅が近くなると、結構大きな市営井野団地を道の両側に見ながら駅に。 

 上越線:井野駅  2005年8月24日
10:54 井野駅着、田舎っぽい木造駅舎が西側に、ホーム相対式、78.9KPあり。 
 線路進行左手の住宅街を行く、300Mも歩くと田んぼが多くなる、線路反対側に日高病院が目立つ辺りだ。
11:14 道なりに踏切を渡る、79.8K辺り、この先関越自動車道下まで行ったが、その先は一面田んぼで平行道は無く、80.17Kで引返し国道12号線に入る、この街道は先刻高崎ハローワークの先でちょっとかすめた基幹道だ。
11:42 古市町交差点を過ぎる、線路は左300Mを行くがよく見えない、この先線路との間を占める東芝機器の工場を見て、   
11:54 新前橋駅着、島式ホーム2本の橋上駅、82.1KPあり、隣接して新前橋電車区があり、構内が狭く所狭しと電車が留置され、鉄道ファンには有難い。駅前ロータリーは落着いた雰囲気を持ち、一隅に県の社会福祉総合会館があるが、新しく豪華な造りだ。 
12:23 昼食後出発、長い跨線橋で電留線を渡り北側に。
 滝川護岸に整備された遊歩道沿いに距離を稼ぐ、右手住宅街の先に線路も近い。途中バブル時代の象徴:群馬県庁高層ビルを真横に見るのは83.5K辺りとなる。
 水道局問屋水源地前を右折、84K地点から線路左すぐの道に入る。

  上越線:新前橋駅  2011年9月6日
 大工場団地が始まり、前橋市王山グランド、日本精工、右手にもビクターの工場などが85KPまで続き、その先も下請け工場の団地が控える。
 二子山踏切(渡らず、86.45K)で線路沿いに長く伸びた道路は終るが、後も左手に細い道がどうにか続き駅の左手に、しかし駅舎は右手で、渋川寄りの踏切まで行って戻り400M損をする。
 ホーム手前、86.7K地点の榛東村方面に通ずる大踏切を渡るべきなのを、うっかりして見過ごしたのがいけなかった、こういうことって時々あるよね、、、 
群馬総社駅着、改札口直結の上りホームに下り島式ホーム、しかし内側の中線は線路を捲り柵を設け使用中止、渋川方ホーム出外れに87KPあり。 
 年季を経た住宅街に線路方向の道が伸びる、田畑があるでもなく何で生計を立てているのだろう?、総社町は1万石の小大名が治めた所と案内があったが、、、
 右手にちょっと行くと、そこがもう利根の河岸段丘の端で、過日の集中豪雨で増水した濁流が50M下でゴロゴロ音をたてる、川底で石が擦れ合うのだろう、少々不気味な感じ、、
 上越線:群馬総社駅  2002年2月16日
 この先利根川に掛る橋の取替工事中で、線路を跨ぐ取付け道路の造成もあり、片側通行規制を大規模に実施中、跨線橋は88.3KP地点だった。
14:25 第5大久保踏切で線路左手に移る、88.75K地点。
14:40 線路脇の駒寄幼稚園を過ぎる、ちょうど退園時で大勢の園児が庭に出て賑やか、線路は89.7〜89.8Kが対応、かなり大きな幼稚園だ。知らぬ間に吉岡町に入っていた、この辺も住宅多し。
 しばらくネギや桑の畑が多いなかを行く、いつの間にか左300M、小高い所を関越道が走り、その下に一般道が並ぶ。その先雲が掛って麓部分しか見えないのは伊香保の山々だろう。
 市境の吉岡川を渡り、91.3K辺りよりまた線路沿いの道を行く、線路右手にサントリー工場が目立ち、その先に赤城山の雄大なスロープが見える。
15:21 剣城踏切で線路右手に、92KP辺りだ、もう駅の跨線橋が見える。 

 上越線:八木原駅 2011年9月6日
15:33 八木原駅着、改札口直結下りホームと上り島式ホームより構成、92.5KPあり。 駅の真横にご飯をうず高く盛った様な山容の山が見える、7〜8Kあるだろう。
 上り電車は出たばかりで小一時間待つことに。渋川で下車する筈が、この駅で降りてしまった熟年女性が困っていたが、この頃この種鉄道慣れしない人が、特に都市圏を離れると多い。


           (2) 八木原ーー渋川 3.4K  1998年9月9日(水) 快晴

 今月は1日に始まり、歩き潰しは本日でもう4回目となる、青春きっぷの購入が遅かったのと集中豪雨のせいで、使用の機会が無かった為だが、年休の取得も今月はこれで3日目、それも大手を振って「権利」の行使が出来、有難いというかナントいうか、20年前には考えられなかったユートピアの世界だが、こんなことで韓国、中国などに負けずに今後もやっていけるのかな、、、
 なお高崎駅ホームでは、水上から先は過日の集中豪雨の影響で、次は17時30分発まで列車はありませんとの案内放送が繰返されていた。
8:52 八木原駅を出発、進行左手のあまりパッとしない住宅街を行き、道なりに線路をくぐり右手に、93.2K辺りで、広い田園地帯が展開する。
 さてこの先線路は約2K、利根川右岸に拡がる田園地帯を緩いS字カーブで走り抜け渋川市街に至る、その間には目印となる物が少なく、僅かに関越自動車道が伊香保ICの手前、93.7K辺りで線路を跨ぐくらいだ。
 自分は線路に絡む地方道、農道、さらには畦道を繋いで歩き、さしたる苦労も無く、 
 
  上越線:渋川駅 2012年4月8日
9:34 中道踏切前に出て位置確認、94.9
K地点、この辺りで渋川市街に入り、この先線路を右に見る1ブロック離れた立派な道が伸びる、線路反対側は大同特殊鋼の大工場が占める。
 線路を背にした渋川中央病院、東武系列の関越自動車の営業所は95.5KPが対応。
9:48 渋川駅に到着、駅舎直結下りホーム、地下道で連絡する島式ホームの駅、吾妻線列車も全く区別なく上下ホームに入る、
沼田方に96KPあり。 
 10日足らずに立続けに4回も歩いたせいか少々疲れ、今日はこの後吾妻線を小野上温泉まで歩いて、駅前の日帰り温泉で休養する予定だ。


            (3) 渋川ーー岩本 15.2K  2000年8月19日(土) 晴

 夏の青春18きっぷは使用可能初日の7月20日、烏山線沿線を訪問して出だしは良かったが、その後は猛暑となり、運動はプールで泳いだぐらいでお茶を濁し、ちょうど1か月のご無沙汰となった。
 今日は暑さも少し下火になるとの予報で、2年ばかりご無沙汰している上越線の歩き潰しに渋川駅に降立つ、余りピッチを上げずに程々に抑え、できたら日帰り温泉にも寄りたいなー、、、 
9:21 渋川駅を出発、今日は伊香保の山は冷たい空気が入って霞が出て、殆ど見えない。
 自転車置場から線路沿いの歩行者専用の細道、続いて人影の無い保線区構内を突っ切り、
9:28 旧前橋街道踏切で線路右手に移る、大宮起点96.4KPと吾妻線0.5KPが並び、ちょうどここから同線が左に分岐、また上越線はR400の右カーブで利根川に対し直角に方向調整をする。 
 しばらく行くと吾妻川を渡り利根川の右岸を北上する国道17号線を横断、架道橋は96.7K辺り。
9:37 大正橋で利根川を渡り終える、左10Mに並ぶ鉄橋は上路式の240M、トラスに車両が隠されずスッキリしている、鉄橋の沼田方端が97.1K辺りとなる。
9:46 進路を北に転じた県道255号線が赤城村に入る、この先県道は線路近くを行き、自分は一部脇道も利用して線路に絡みながら歩いた、右手はすぐ山、左は利根川を挟み対岸の山まで300Mほどあり、子持村の集落、17号線を行くクルマの列がよく見えた。
10:37 街道すぐ右手に赤城村役場を見る、質素な造りで好感が持てる。線路は街道左すぐ下5Mを行く。



  上越線:敷島駅  2012年4月8日
10:45 街道並びの敷島駅に到着、改札口直結の上りホームに内側架線が外された下り島式ホーム、102.2KPあり。
 
 さらに街道を行くとすぐ上りに掛り、台地上に出て畑と住宅を見て進む、右200Mに後退した山の腹を関越自動車道が行き、高い橋脚で山と山の間を一っ飛びするのが見える。
 左手の視界が一時開け、50M下に利根川と線路が見えた辺りから道は下り坂となる。
11:20 トンネルから出たばかりの線路端に寄添い、沼尾川を渡る。同名の親水公園もあり、小鉄橋は104.7K辺りとなる。
11:35 津久田駅着、ホーム相対式、駅舎は無い、105.3KP、線路西側を流れる利根川を挟み谷幅は200Mくらい、その狭間に住宅が結構ある。国道17号線も対岸すぐを行く、近くに橋は見当らず。
 線路右手の細道伝いに集落を抜け、山裾を行く県道に入る、やがて道の右手はすぐ山崖、落石防止のネットが張られた区間も多くかなりスリルを感じる道だ。
 線路は駅出てすぐ105.6K地点で東に急転した利根川を渡り、対岸の狭い河岸段丘上を行く。 

  上越線:津久田駅上りホーム 2012年4月8日

 津久田駅跨線橋より見る棚下方面、同線最初の難関だ 
 いよいよ駅からもよく見えた100M程の断崖絶壁が近付き、利根川は最初東に、そして西へと180度ヘアピンカーブを描き、地形に逆らわずこの切立った山塊を巻く。
12:13〜12:32 棚下不動滝、日本滝100
選の一つだそうで行ってみたが、樹林越しに見えた光景はそれ程でもなかった。
 この先断崖と利根の間に細長い田野が開け、戸数も結構多い、「棚下」とは集落の地形をよく表現してい、養蚕が盛んだった名残の「○×乾燥場」の看板をまだ掲げている小建物もあった。 
 なお駅を出てすぐ利根川を渡って右岸を北進した線路は、崖裾を西に進む利根川と集落を230M
長の第三利根川鉄橋で一跨ぎ、そのまま棚下トンネルに入る、入口に108KPが立ち長さは710M。
 さて集落を抜けると突然直進を阻んでいた崖山が消え、利根川と県道も北に方向転換、幅50M程の狭く深い谷沿いに進む、対岸を山崖にへばりつく様に17号線が行くが、洞門とシェルターが連続して何か痛々しい感じがした。
13:05〜13:35 谷幅がちょっと開けると梁(ヤナ)が見え、時間もよし昼食とする、まだヤナ漁が未解禁だったせいもあろうが、最安値の定食は小振りの鮎が2匹、鮎が少々入った酢の物と味噌汁で¥2,700、話のタネにと思って入ったがちょっと高いと思うけど、、、。
13:40 シェルター型の高岩隧道(70M)に入り、利根川共々右手に90度曲る。この先すぐ第四利根川鉄橋下をくぐるが、線路はトンネルを抜けたばかりだ。
13:48 道なりに昭和村に入る、左手下に小さなダム湖を見ながら進み、利根左岸の河岸段丘を上る、段丘上は細長の平坦地で畑を主体に住宅も多く意外だった。
 なおダム湖から先は17号線を行った方が線路に近いのだが、利根川を渡る橋は無かったように思う。
14:20 人に聞いて小洋品店の角を左折、つづら折れの小道で山崖を下り、渋川駅先の大正橋以来ずっと左岸を来た利根川を渡り、17号線を少し戻って、 





 上越線:岩本駅  2001年5月4日(金)
14:34 岩本駅着、駅舎直結の上りホームに例によって中線を外した下り島式ホームより構成、高崎方に111KPあり。駅の西側はすぐ山で、その斜面を発電所の導水路が下る、駅横を17号線が走りその先は利根の流れ。

 さっき歩いたばかりの河岸段丘は駅から直線で200Mくらい、鬱蒼と樹木の茂る50M高の丘に見え、その上に県道を中心に中規模集落が展開するなど、誰も判らないだろう。 



       渋川温泉:スカイテルメ渋川  15:45〜17:00在 ¥500(3時間)

場所: 八木原駅から1.2Kくらいか、線路から西方に直線で250Mほど、車窓からもキノコの笠のような特徴ある建物がよく見える、徒歩約15分、駅の高崎方にある踏切を渡り200M行くと看板があり、左900Mとある。
施設:高さ15Mほどの展望階に温泉があり、男女週替りの露天風呂から赤城、榛名方面の眺望が良い。レストラン、大広間などの他、1階には温水プールもある。サウナ、水風呂、ジャクジーなども完備、洗い場は15、開業は98年11
月でまだどこもピカピカ。 

  2014年8月29日再訪
お湯:茶色、やや塩辛く、何よりも石油臭いのが人によっては難点、風が通る露天風呂でさえかなり臭う。自分は毎回は別としてこういうクセのある温泉は好きなので楽しめた。
その他:真夏としては涼しい日だったがやはり体が火照り、水風呂と露天風呂を数回往復、入浴後は115系、185系の走行を眼下に眺めながら、中ジョッキ(¥500)を楽しみ、結構長居をしてしまった。




             (4) 岩本ーー上牧 17.4K  2001年5月4日(金) 晴

 ゴールデンウィークはどこも混雑するし、割引きっぷなども無く、祝日も平日も関係なく出掛けられる定年真近のスカタン社員は逆に家にいることが多い。しかしたまたま期限の迫った東武の優待券が手に入り、早起きして東武8000系に乗車、タラタラと伊勢崎、新前橋経由で上越線沿線歩きをやってみた。

  岩本駅(改装後)、跨線橋はそのまま残った、 
10:03 岩本駅を出発、一緒に下車した5〜6人は家族の出迎えのクルマですぐに消えてしまった。 国道17号線を右に利根川を見ながら進む、左手山裾を行く線路は徐々に上りだし、程なく岩本トンネルに入る、下りの場合111.4K〜620M長だ。
10:24 利根川と片品川が合流、この辺りでは尾瀬ヶ原が源の後者の方が水量豊かで瀬音も大きい、左すぐ6M上を行く線路は112.8K辺り。 

10:39 そこだけ小広い平地にコンビニやパチンコ店が建つ、113.7K辺り、この先線路は114KP辺りで前原トンネル(450M長)に入る。
10:50 道なりに利根川を渡る鉄橋を潜る、鉄橋を渡った地点に114.8KPを帰路確認。
 国道はもう200M程先の新鷺石橋を渡り市街に入り、急に多くなった住宅や商店を見ながら  

  岩本駅にて クハ115-1201他、2016年4月10日

 上越線:沼田駅
11:13 駅手前で踏切を渡り、沼田駅に到着、駅舎直結の上りホームに下り島式ホームで構成、116.1KPが高崎方に、東側に建つ木造モルタル造りの駅舎は天井が高くどっしりとした構えで、隣りの別棟に待合室がある。
 ちょうど上野行185系新特急が入り、新幹線が寄らないこともあり50人規模の乗車があったが、尾瀬沼ハイカー輸送を一手に引き受けていた頃を知る者にとっては寂しい限りだ。 
 なお沼田市街中心部は東の河岸段丘上にあり、市役所で駅から約1Kほど離れる。

 D51498沼田駅を出発
11:31 沼田駅出外れの踏切でD51498牽く臨時列車を撮り、線路近くを平行する17号線を進む、前方にまだ雪を被って真っ白の谷川連峰が見えてきた。
11:37 薄根川を渡る、100M長の鉄橋は右50M、116.9K辺り、線路はこの辺りより10‰の片勾配が次駅まで続く。
 しばらく行って四釜川を渡る、鉄橋は右120
Mとちょっと離れた、117.8K辺り、ここまでが沼田の市街地のようで、この先目立って住宅が減る。
12:16 政所という三叉路に出る、角に郵便局があり、17号線が左、猿ヶ京温泉、三国峠方面に分れる、線路は田を挟み右50M。
12:36 後閑駅着、下りホームは駅舎直結、上り島式ホームの中線側は線路も架線もあるが使用中止、121.4KPあり、標高378M、沼田より46M上った。駅の西側に国道291号線が平行。
 駅の東側に台形状のどっしりした独立峰が聳える、上州三峰山だ、ロープ使用の急斜面区間もあり、下りで結構難儀した覚えがある。
 

 上越線:後閑駅
 駅出ると左手下に利根の流れが張付く、沼田駅手前で別れて以来の再会だ、線路は右すぐ10M上の山崖沿いを行く。 
 やがて西側の山腹に新幹線上毛高原駅が見え出す、1.5Kほど離れ、駅が真横に来るのは123KP辺りとなる。 
13:22 月夜野保育園前を過ぎる、対岸に月夜野矢瀬親水公園が見え、連絡橋があるので行ってみた、この公園付近から望む谷川連峰の姿は神々しいほどで魅せられる。線路は124.2K辺りが対応。
13:48 道なりに号線が線路をくぐり右手に廻る、124.6K地点、
 矢瀬親水公園より谷川連峰を望む  
 程なく小広い下牧地区に入る、町営住宅が6〜7棟、その他戸建て住宅も数戸、しかし谷はまた狭まり関越自動車道の下くぐり、126KP地点で線路下をくぐり左手に戻った。この辺り一時的に谷幅は100Mまで狭まり、谷の両側は切立ち、なかなか険しい地形の地区だった。
14:20 無人の東電上牧発電所を右に見て過ぎる、この10分前にも小松発電所があった。
14:32 木の根バス停を過ぎる、山の中腹を行く線路は80Mほど、トンネルの水上方口が見える、帰路126.9KPを確認、なおこの辺りのトンネルは複線化の関係で上下線でずれる。
 心持ち谷合が開け、前方5〜600M先に大きな観光ホテルも見え出した。
14:37 月夜野カルチャーセンターが右手に造成した平地に建つ、まだ駅まで6〜700Mある様だ。
 上越線:上牧駅 14:46 上牧駅着、タイミング良く50分発の上りがあり、急いで駅舎の写真を撮り、盛土10M上にある相対式ホームへと階段を駆け上る、128.5KP、標高は442M。
 ホームから利根川の川べりに建つ町営月夜野温泉が、結構下った集落内に見える。
  
 帰路も東武伊勢崎線を利用したので、駅近くに日帰り温泉があるのに寄れなかった、しかし伊勢崎からこの頃めっきり少なくなった5050系に乗車、久し振りに釣り掛け電車の乗心地を味わった、最高時速は80K位だろうか、力行運転をすると上下に跳ね、暴れ馬に乗っているような感じで、この頃優しい走りをする電車しか乗っておらず、少々怖かった。 今度はいつまた会えるだろうか、健闘を祈りたい。



           (5) 上牧ーー土合 15.6K  2001年7月27日(金) 薄曇り

 夏の青春きっぷ解禁初日の20日、信越線の横川から碓氷峠経由軽井沢まで、廃線跡沿いに歩いたが、猛暑到来前にもう1回分消化しようと、比較的涼しい筈の上牧駅にやって来た、さて今日はどんな歩き潰しになるのかな、、、
9:26 上牧駅を出発、下車したのは他にもう1人のみ、通学時間帯を除くと利用者は限られる、なおこの駅から都区内まで¥2,520だった。
 国道291号線に入り上牧温泉街を5分で抜ける、旅館数10軒ほど、大型観光ホテルが多いから集客が大変だろう、どこも皆ヒッソリ閑としていた。線路は国道の右5M上の山裾を行く。
9:40 水上街に入る旨の標識あり、なおこの少し手前、129.4K辺りの架道橋で道なりに線路右手に移った。
10:01 利根川対岸の丘上に10階建ての観光旅館が建つが、廃業してしまった様で看板などの表示が無い、国道左7M下を行く線路に131KPが見えた。 

 131KP付近より水上方面を望む
10:11 三叉路前に出る、左手の近代的な斜張橋で利根川を渡れば水上ICに至る。
 この先利根の両側に観光ホテルが並ぶ、M
ホテルなどは、フロントから国道に直接面するよう、線路を覆って人工地盤を設けている。
 なおこの辺り地上を行くのは下り線のみで、後に完成した上り線は、水上駅を出て程なく水上トンネル(1700M長)に入り、出るのは三叉路の沼田寄り6〜700M地点となる。
  

  上越線:水上駅
10:44 水上駅に到着、2階建駅舎直結の片面ホームは主に高崎からの到着列車が使用、島式ホーム内側が下り長岡方面、外側が高崎方面行きと分けている、長岡方に134KP
が立ち、標高491M、なお駅東側は山が迫り出口は無い。
 駅前商店街は土産物屋、食堂などを主体として温泉街特有の雰囲気を残すが、観光客の姿はパラパラ、ちょっと寂しい。 

 駅前通りを線路方向に進む、道路が左に少し膨らむのは、かつて補機連結用の機関区、その他出先機関、側線があったからだろう。
 線路に絡んで進む旧道を行き、一時は線路右手も歩いて、
11:07 第四水上踏切で線路、そして利根川を続けて渡り右岸に戻る、134.9K地点だ。
 この先KKR水明荘が右手、利根川との間に建つ、公営宿泊施設は旅館街よりちょっと外れた所によくあるが、部屋からの列車の眺めが良さそうだ。帰路車中から135.1Kが対応すると確認。
11:19 また国道291号線に戻り宇野瀬バス停を過ぎる。
11:26 道路の右下6Mに136KPを見る、左の台地上には4階建マンション風大穴町営住宅が建つ。
  クハ115‐1022、クモハ114-1517(右) 水上駅 09.9.10
 この辺り左手の山が250Mほど後退、斜面にスキーリフトが2つ掛る、線路右手はすぐ山。
11:34 Y字路を右折、ちょっと行って線路を跨ぐ、程なく大穴バス停を過ぎ街道は下り坂となる。
11:42 幸知橋で湯檜曽川を渡る、橋の下流すぐが利根川との合流点で、利根川はここから東にほぼ90度の方向転換をして上越線から別れていく。
 さて幸知橋から湯檜曽駅までもう幾らもないが、その前に今は上り線として使用される、有名な反時計回りのループトンネル線が250Mだけ顔を出す明り区間をこの目で確かめたい、見えるとすれば経塚という集落から、北側の山の尾根上に垣間見える筈だが、、、 
 明り区間に最も近い集落は、経塚というスキー客相手の民宿村で、夏場はこの頃流行の筏下りの基地にもなっており、大きなゴムボートを引きずって川の方に行く若者を見掛けた。しかし線路が行く筈の50M上の尾根を含み山全体が樹木で覆われ、山の緑以外何も見えないまま次の網子集落に入ってしまい、引返すしかなかった。
 なお帰りの車内から、明り区間が樹林に厚く囲まれ、線路下、結構近い筈の集落や利根川が全く見えないことを確認した。  


                  水上駅弁:くり飯弁当 小島商店製 ¥600

12:00〜12:20  網子バス停は、積雪期に備えコンクリブロッで積上げた頑丈な造りの小屋、内に6人は座れるベンチも備える、ちょうどお昼時で、ここで水上駅で購入した駅弁を食べる。
 炊込みご飯のの上に派手に黄色く着色したくりが4個乗っかり、あとはキノコ、群馬特産のこんにゃく玉など、玉子焼は流石昔からの駅弁屋さんのことはありおいしかった。この駅弁も立売りのお爺さん(多分経営者)が動けなくなればどうなるのかなー、心配だ、、、 

 上越線:湯檜曽駅(下り線はトンネルの中)
12:37 また幸知橋に戻る、途中上り電車の走行音をはっきり聞いたが、やはり姿は全く見えず、湯檜曽12時32分発の電車だった。12:44 湯檜曽駅着、なお下り線は駅手前から新清水トンネル(13500M長)に入るので、ホームは駅の地下部分に位置、また上りホームは改札口よりやや小高い所に位置する、下りホームトンネルの壁に137.5KPあり。
 モルタル造りの駅舎は結構大きいが、薄暗く荒れた感じが否めない。 標高557M。  
 駅を出てすぐ上り線をくぐり、続いて湯檜曽川を渡る、ループトンネルを抜出た上り線の鉄橋が右手すぐだ、入った湯檜曽温泉街は小規模旅館ばかりが数軒、かなり寂れてしまった、、、
 老舗の「湯の陣」旧館を過ぎ、山裾を行く清水街道遊歩道に入る、終端が町の運動公園でテニス場などもあって広い、この先国道に入る。
 湯檜曽川の対岸200M先に見える立派な観光ホテルは「湯の陣」の新館、141KP辺りが相当、線路はこの辺り第三〜第二湯檜曽トンネル間、約800Mの短い明り区間が山腹を下る。
13:40 国道にシェルターが現れる、湯檜曽川の支流が造った山の切れ目にあり、線路は谷を跨いだ143.7K辺りから第四湯檜曽トンネル(1540M)に入る、修繕工事中で一方通行になっていた。
13:45 土合駅着、上りホームだけの駅(に見える)、144KPあり、標高665M、周知の通り下りホームは新清水トンネル内にあり、標高差で82M、階段で500段近くを自力で上らねばならない。
 山小屋風の駅舎は外見は瀟洒にも見えるが、内部は薄暗く荒れており、たまたまだか30代のホームレス風若者がベンチを占領、トイレがその奥にあるため、クルマで寄った女性など「しばらく我慢しよう、、、」など言いながらすぐ引返して行った。
 次の上りまで約2時間、次回の峠越えの下見を兼ね、登山口の土合橋まで往復したが、まだ結構退屈な時間が残った。 

 清水トンネル上り線(9702M)の出口 144.5KPが見える

   クハ115-1150他、土合駅進入  2012.8.21 




    (6) 土合ー越後中里 18.1K  2001年10月5日(金)深夜〜10月6日(土) 曇り

 この夏土合駅に達した上越線だがこの先はきつい、トンネル名から清水峠を越えるのかと思ったら、地図を開くとそうではなく、蓬(よもぎ)峠を越え土樽駅へ下るのがルートの様で、ガイドブックには実歩行時間が8時間30分、標高差870Mとあり、体力印は3つ星、これまで歩いた笹子、碓氷などの峠越えに比べ段違いの体力と時間を要し、登山の準備と気構えが必要だと思った。
 たまたま時刻表を見ていたら、10月の金曜日に2回だけ快速「尾瀬ハイキング号」が越後湯沢まで運転されるではないか!、新宿を23:57分に出て土合着が5時4分、これだと行動にゆとりが出るし、鉄道の日記念切符も使えるから経済的だ。
 5日は中学校同級生の集まりがありタイミングとしては最悪、好きな酒を出来るだけ控え、2次会にも行かずいったん帰宅、とんぼ返りでまた新宿駅に向った。
 先頭車のクモハ165形は大宮から先50%の入り、自分は1マスを占領出来たが、新前橋での時間調整の2時間もウトウトしただけ、明朝の慣れない単独登山にかなり緊張しているらしい。  
 土合駅下り地下ホームには定時到着、(沼田で下車せず)ここまで乗り通した主に中高年ハイカーはざっと100人、駅舎まで標高差80M、約480階段を格好の準備体操として受け取る人ばかり、照明の無い真っ暗な階段を軽快に上っていく。 
5:20 霧雨のなか土合駅を出発、テントを背負った人もおり、自分は一番軽装の部類に属する。
5:30 土合橋着、一緒に来た人は全て谷川岳方向に進み、湯檜曽川沿いの新道に入ったのは自分1人、まだ薄暗く急に心細くなる。
 道はしっかりしたのがあるが、指導票が却って分り難く、一度湯檜曽川の河原まで下りてしまい戻ったりもした。 
 
  土合駅舎 地上ホームは上り線專用  2012.8.20
 
  下り地下ホームから県道を跨ぎ右手の土合駅舎に、
6:37 一ノ倉沢着、丸木橋が雨に濡れ滑りそうで恐く、少し上流に廻り2M幅の流れを直接渡る。
7:00 芝倉沢見張り所着、JR東日本が送電線管理の為借上げている旨の標識がある。
 この先道なりに湯檜曽川の右岸を行く、一部区間は河原に出てペンキ印を頼りに岩伝いに進む、短い崩落区間もあり緊張する、対岸の急斜面などガレてちょっと歩けない個所もあった。7:40〜7:50 武能沢に到着、小休止、ここまでは湯檜曽川沿いに来たが、いよいよブナ林の山道が始まる、急登だが河原の大岩伝いよりは歩き易いとも言える。 

  A49 送電塔より湯檜曽川を望む
8:30〜8:40 JR送電塔:A49下に、眺望が開け下に湯檜曽川の流れが光っている、送電線は谷を跨ぎ清水峠に向うようだ。
8:58 白樺避難小屋に到着、たまたま40代女性が出てきて「ワーびっくりした!」と真顔で言った、自分の様な小男の爺さんにとうして?と思う間もなく、今度は50代の男も出てきた、この2人夫婦じゃないな、、、武士の情けで休まず過ぎた。
 このすぐ先で右に清水峠への道が分岐、もうブナ林は消え、熊笹の原っぱを行く。
、道はまだ結構上り先刻の避難小屋がはるか下になった、そろそろ疲れが出てきた。 
9:59 蓬峠(1,529M)に到着、峠のせいだろう、冷たい風が強く吹き、ガスが出て視界は利かない、ヒュッテが脇に建つが、先刻のハップニングが尾を引き、ぴったり閉っている戸を開けるのに気が引け、そのまま過ぎた。
 なお峠の手前で武能岳への尾根伝いの熊笹道を分けた、また山頂も見え、ほぼその真下を清水トンネルが抜けるのだが、行っても眺望は望めそうもなく、第一その体力も気力も無かった。
 この先新潟県に入り、真っ直ぐ西南西に伸びる 蓬沢沿いに下る、熊笹地帯から自然林に入ると群馬県側と異なり大木を殆ど見掛けなくなる、これは大雪の重みに樹木が耐えられないのでは、、、
10:31 茶入沢を過ぎる、小さな流れがあり、昔はここでお茶でも入れたのかな?
11:13 中の休場に到着、狭い平坦地があるのが地名の由来だろう、標高1,085M、蓬峠に70分、土樽駅に120分とある。
 この先は沢の河原伝いに下る、石ころを踏みながらの長時間の下りは足に応える、しかも今日の河原は雨に濡れてツルツル滑る。

  峠入口より蓬峠を望む 
12:32 蓬峠入口、傍らに小さな砂防ダムがあり、10人ほどがバーベキューをしていた。ここから1車線の砂利道が伸び、かなり大きくなった蓬沢の右岸を下る。
 道は10分もすると舗装道となり、沿道は杉林となり、やがて蓬沢共々右に大きく曲がる、 なおこのカーブ手前で蓬沢は地下の上越線トンネルを跨いでいる。
 対岸の山腹を関越自動車道が行く。
 それこそ「峠を越した」と気が緩んだせいか右膝が痛み出した、 今朝上り坂で滑ってちょっと捻ったのが今頃利いてきたようだ、、、 
13:10 新清水隧道の入口を右上に見て程なく下り線架道橋をくぐる、続いて25M置いて上り線もくぐる、下り線のキロ程で151.1K辺りだ。 
13:20 土樽駅着、駅に至るまで人家は全く見なかった、山小屋風の小駅舎が道路に面し、下り線側、小高い所に建つ瀟洒な土樽山荘を除き駅周囲に人家は無い、相対式ホーム、その間に中線2本、下りホームに151.4K
P、上りに154.6KPあり、駅舎横を平行する関越自動車道に邪魔され蓬沢は見えない、沢の対岸は急斜面、400M高の前山が連なる。 
 
 上り電車は2時間ほど来ない、上越国境を越えた興奮で疲れを感じないのを幸い、次の越後中里駅まで歩くことにする。

  上越線:土樽駅
13:27 土樽駅を出発、関越道下の2車線道を行く、右下に蓬沢の流れ、河原の白さが目立つ、左手に近い線路は高速道の高架と盛土に視界を遮られ見えない、この辺り人家は全く無い。
13:49 毛無沢を渡る、橋は100M長、左100M上流に鉄橋が見える、帰路車内から見ると、上り線で155.6〜155.8K辺りだった。
14:00 集落に入るとペンションが5〜6軒、どこも「白い○○○」という看板を出し、塗色も白で統一されていた。
 この辺り左手120Mの山裾を関越道が行き、右手の山も200M程後退、蓬沢も成長して魚野川と名前を変え、少々谷が開け里に出たような感じがする。
14:18 関越道を道なりにくぐってすぐ上り線の下をくぐる、その250M先で下り線が跨ぎ、この先すぐ上下線とも魚野川を渡り、後は一緒に1Kほどで駅に至る。鉄橋は230M長、161.3K辺りが中心。
 なお単線時代の小ループ線は上り線として使用、増設された下り線は新松川トンネル(3100M長、156.7K〜)で西側に2〜3K膨らんで高度を下げ、ループを描くまでには至らない。

           越後中里駅を前にして大問題(?)が発生しました!

  歩行者を閉出して橋の付替え工事中  旧橋が「落橋」して新橋を建設中、脇に仮橋を設けて一方通行にしているのはいいとして、ナント歩行者は通行禁止、歩行者などいないから別に苦情も無いらしいが、クルマ社会もここまで行くとちょっと行き過ぎだ、、、
 現場監督の若者としばし押し問答、彼も流石に1K下流の橋まで歩かせるのはまずいと思ったようで、結局どうしても歩きたい自分を彼のマイカーで対岸まで渡してくれた、お礼は言ったが、何となく釈然としなかった。
 それで上越線の歩き潰しは厳密な意味ではこの魚野川の部分で切れています。 





  上越線:越後中里駅
14:37 魚野川右岸を出発、程なく関越自動車道をくぐる、線路は右手に近い、住宅が段々多くなり、
14:50 越後中里駅着、駅舎直結の下りホーム、上り列車と長岡方面折返し列車が発着する島式ホームで構成、下りホームに162.2KPあり、スキー客に備え駅舎はマーマーの構え、しかしスキー民宿・旅館が10軒ほど並ぶ駅前は静まり返り物音一つ聞こえてこない。
 駅東側にスキー場が隣接、宿泊用に旧型客車が多数留置され、数えたら17両もいた。




        敷島温泉:赤城の湯「ふれあいの家」 16:38〜17:07在、¥300

 今日は蓬峠越えをこなした充実感で五感がかなり高ぶり、前夜殆ど眠っていないのに少しも眠くないし、膝はちょっと痛むが疲労感も全く無い、それで敷島駅で途中下車、駅近くの日帰り温泉に寄って汗を流した。 
場所:敷島駅から渋川方に250Mばかり歩いた敷島踏切を渡ると、方20M下の田畑の一画に大きな建物が見え、その前が温泉だから迷う心配は無い、駅から徒歩8分で行ける。
施設:浴室にはジャクジー、サウナの類は一切無く、洗い場も5つ、料金も安いし銭湯に近い、しかし畳の休憩室は広々としており、昼間はゆっくり過ごせそうだ。主浴槽とほぼ同スペースの東屋風の露天風呂は、前に温水プールなど備えた福祉センターが建ち、眺望は望めない。
お湯:やや黄緑色、無味、無匂の弱アルカリ性単純温泉、ツルツル感は感じない。
 赤城の湯「ふれあいの家」
その他:夕食前に一風呂浴びる土地の人で混雑、他所者は自分1人の様だ、ボス的なおじさんが湯船の中央にでんと陣取って話の中心となり、若者は端に控えるなど、下町の銭湯にも似ている、自分も勿論、端っこでおとなしくしていました。  





          (7) 越後中里ーー石打 13.2K  2006年9月3日(日) 晴

 上越線の歩き潰しは2001年10月、蓬峠を越え越後中里駅に下って以来、まる5年が経過しようとしている、その間、東海道本線の完歩を始め、本年はこれも長らく福島で止ったままだった東北本線が、仙台を過ぎ陸前山王駅に至り、常磐線の浪江、水郡線の里白石、関西本線の島ヶ原などローカル線歩きの充実にも進展があった。
 そういうなか本日は久し振りに青春18きっぷを使用、今となっては達成度で遅れている首記線区を訪問した。 

  越後中里駅はスキー場がすぐ   
10:23 越後中里駅を出発、下車は自分1人だけ、駅前はひっそり。
10:30 駅前通りをすぐ線路方向に右折、程なく花に囲まれた駐在所前を過ぎる、この先すぐ右斜め線路方向の道に入る。

 さて、次の岩原スキー場駅は真っ直ぐ北に約1.8K、しかし両駅の標高差は64M、直線だと35‰連続勾配になり、線路は次駅より800M程膨らんでΩ形に戻って来る様なルートで次駅に入る、小海線の小淵沢付近、塩尻から善知鳥峠への線形と事情は同じ。 
 やがて道の右手に杉の防雪林の帯が挟まる、162.6〜164K辺り、線路は全く見えない、周辺はスキー客用のペンションが多く、段差の付いた田んぼも多い、緩傾斜が西側を行く魚野川方向に流れる。
10:52 跨線橋上に出る、164.15K辺り、右100M先に4階建観光ホテルが目立つ、
 さて西に真っ直ぐ行けば次駅に至るが、線路はそのまま600M程先の山裾を流れる大源太川近くまで、Ωカーブを描きながら築堤で田んぼの中を突っ切るので、自分も可能な限り農道伝いに線路を追っかける。  

  駅前はシーズンオフだからかヒッソリ閑 

  およそ駐在所らしくない土樽駐在所
11:06 原架道橋に至る、165KPが近くに見え、周囲は田んぼが少々と杉林、
11:17 添名架道橋、歩行者専用道あり、165.44K辺りだ。
11:20 道なりに関越自動車道をくぐる、築堤線路は左130M辺りでくぐる。 
11:24 岩原スキー場前駅着、片面ホームが2つ並ぶ、165.8KPあり、駅の左手(西側)は田んぼ、関越自動車道が南北方向に線路と十字に交わる。駅周囲にリゾートマンションが4〜5棟、越後中里駅程ではないが、小規模スキー旅館、ペンションも。
11:32 出発、線路右手近くに平行する県道268号線を行く。なお線路は駅出るとすぐ魚野川を渡る(166.16K)が、川幅は上流の越後中里周辺より狭い。
11:45 県立湯沢高校が右手に、続いて同中学校が建つ、
 広い町民グランドの先で、道が少し離れた線路方向に曲り、

  岩原スキー場前駅
 
  越後湯沢駅 
12:00 国道17号線をくぐりすぐ小原踏切脇に、167.5KP立つ、ちょうどお昼のチャイム、なお17号線が線路を跨ぎ右手に来るのは167.35K地点。 
12:10 段々住宅が多くなるが、まだ田んぼもある、線路左手120M、小高い所を。
12:20 越後湯沢駅着、北越急行用の0番ホーム、島式1本、それに元島式の上り用C片面ホームで構成、168.8KPあり。
12:30 出発、左上山腹のやや高い所を行く線路を見ながら住宅街を進み、湯沢橋を渡ると日帰り温泉「駒子の湯」の看板があり左折、線路方向に坂を上る、下り線だと右下、169.8K辺りが真横になる。


       越後湯沢温泉:駒子の湯 12:55〜13:15在、¥500+100(コインロッカー)

場所:前述の通り、駅から徒歩約15分、迷うことは無いと思う。
建物:古民家風の木造平屋建て、どちらかと言うと簡素な造り、畳の休憩場があるくらい。
湯船:主浴槽が1つだけ、6X3.5Mくらい、露天風呂、サウナ等は一切無し。
お湯:無色、無味、無匂、ナトリウム・カルシウム塩化物泉とあるが、素直なお湯、57.3℃と高温なのが特徴。
その他:今日みたいに暑いと、水風呂でもないと長居はできない。 

  駒子の湯 線路は左手の山腹を行く  



  健康ランド付近より谷川岳方面を望む
13:18 日帰り温泉を出発、程なく国道17号線に出る。
13:34 「湯沢健康ランド」が国道左手に建つ、線路は170.6K辺りが相当、この辺りから国道は上りに掛かri,
13:37 道なりに線路を跨ぐ、171.3K辺り、国道が一番山側を行き、右やや下を行く線路と並ぶ、そしてすぐガーラ湯沢駅から来た道と合流、なお在来線が同駅を過ぎるのは170.8〜171KP辺りとなる。
 この先左手50M直上に2棟の大型リゾートマンションが見える173KP地点を過ぎ、
13:48 南魚沼市に入る。
14:06 関山スノーシェルター(150.3M)に入る、内で右90近くカーブ、出口手前で線路をくぐる、このシェルター区間を線路は関山トンネル(160M長)でクリア、174KPが出口近くに立つ。
 この先趣のある旧道に入り、ペンション、スキー旅館街を過ぎ、途中田中の農道も利用して、 
 
 駅はスキー旅館街から少々離れている  

  石打駅
14:32 石打駅着、上り島式ホームに元島式だった下り片面ホームで構成、175.4
KPあり、使用中止の留置線が左手に3本、1階分低い改札口と地下階段で連絡。
 駅周囲はスキー場に近い旅館街から離れ、田んぼなどがあって却って静かだ。標高256.9M、越後湯沢駅より95M下って来た。 
 水上行は14:57発、これを逃すと3時間近く無い。





          (8) 石打ーー六日町 11.2K  2006年9月10日(日) 曇り

 夏の青春18きっぷは、7月末のムーンライト信州利用の篠ノ井線沿線歩きに始まり、順調な滑り出しだったのに、その後は出番に恵まれず、8月末になってもまだ3回分残っている状態、最終日の今日も、天気予報では残暑が厳しいとのことだが、そう頑張らずにどこか日帰り温泉に寄って気楽に過ごそうと、自宅最寄駅を5時台に出発しました。 
10:48 カンカン照りのなか石打駅出発、山歩きなら既に半分以上目途がついている時間だ。線路右手近くに道あり、右手の山まで広田と集落を挟み約600M、道は時々上るが、全体としては緩く下って行く。
10:54 大野原踏切(175.8K)を過ぎる。
11:07 君沢・大沢方面の道路が交わる、線路は左山裾、やや小高い所を行く、右手は黄金色の田んぼが約400M、道は田中を約400Mの直線、確かに暑く早くも参って来た。
11:17 君沢集落を過ぎる、薬照寺が線路近くに。 

   大沢駅
11:35 大沢駅着、相対式ホーム、下りホームの横は急斜面の山、179.4KPあり、無人小駅舎のコンクリ屋根は豪雪に備えて平、駅右手は集落と田んぼの平地が1.5K程あって山、かなり谷が開けて来た。
 石打からこの駅まで線路はずっと道の左の山裾を来た。 
11:42 出発、さらに山裾を行く線路右手やや下の道を歩く、住宅も結構多いなか、
11:54 上越国際スキー場駅着、築堤上に相対式ホーム、180.5KPあり、西側の山が150M程後退、緩斜面に欧風ペンションなどスキー民宿が建ち、スキー場も近い。 
12:00 出発、
12:15 2階建の集会所、天之沢集落開発センターが田んぼを挟み50M右手に、
12:25 関越自動車道が斜め左に線路共々跨ぐ、線路は182.4KPのちょい越後湯沢方となる。
 この先も線路右手に近い道を行き、

  上越国際スキー場駅

  塩沢駅
12:31 塩沢駅着、駅舎直結上りホームと下り島式ホーム、182.9KPが六日町方に、駅の北側は山まで800M程、その間を関越自動車道が平行。
12:43 出発、線路右手に道あり、ちゃんとした旧道だが、どういう道なのかな?
13:05 2車線の17号線旧道に入る、この道は183.75K辺りから500M程続いた。
 184.25K辺りからは2.5M農道で繋ぎ、
13:12 魚沼消防署のあるY字路で17号線に入る、周囲は竹ノ俣集落、線路は左
120M、この先駅まで国道を1.5K程。 
13:18 南魚沼地域振興局が右手に、新しく前庭(駐車場)共々立派。
13:23 国道右手に南魚沼警察署が。
13:30 左70M、線路方に4階建南魚沼市役所が見え、ここからアーケイド商店街が始まり、もう駅が近い。
 ここで六日町温泉に寄って、
14:15 六日町駅に到着。上り片面、下り島式ホームの橋上駅、186.6KPあり、湯沢方を北越急行の車庫、検修庫が占め、北側は住宅街が駅のすぐ横まで進出、商店街等は駅前広場も整備された南側に。 

  六日町駅



           六日町中央共同温泉 13:32〜14:05在、¥250


  
場所:駅に近い国道17号線を右折、市役所を右に見る辺りで横断、150M程先の六日町郵便局を目指す、駅から徒歩10分。
施設:3階建の細長い小ビルの1F、向いは郵便局、温泉銭湯で主浴槽は1.2X2M、
4人入れば満員、洗い場5つ、施設はこれだけ。
お湯:無色、無味、微かに硫黄の匂いがする単純温泉、47.6℃、飲泉可能。
その他:温泉会社がお湯の集中管理を行い、市内5カ所以上の源泉をブレンド、各所に配給するとのこと。
 結構お客が入るなか、狭いし、何かと忙しく、浴室にいたのは20分くらいだった。
 今日の蒸し暑さは、特に石打駅を出発する頃など、尋常ではなかったが、案の定、自分が温泉で一風呂浴び、六日町駅に辿り着いた15分後、雷を伴う凄い夕立が来た。ちょっとのことで濡れないで済んだ自分が、その幸運にほくそ笑んだのがいけなかったのか、越後中里駅付近の信号に浸水があり、六日町駅で抑止が掛った上り電車は、越後湯沢駅で27分の遅れ、その後も遅れは取返せず、水上駅での接続列車は待ってくれませんでした。 




           (9) 浦佐ーー五日町 5.5K  2009年6月21(日)晴     

 会社時代の山仲間が越後湯沢近辺の山に登り、関連会社の契約保養所に泊る計画を立てたが、自分は目当ての山に登ったことがあり、そうかといって久し振りに、皆と酒を酌み交わしながらカラオケをするのもいいだろうと、上越線の「歩き潰し」を適当にこなし、保養所で合流することになった。しかし当日の天気は雨模様、早朝の出発予定が10時過ぎとなり、本日の行程はかなりお茶を濁したものとなった。 
12:52 浦佐駅を出発、まず浦佐温泉に向う、歩く前に温泉に入るのは余り経験がない。
12:54 駅から高崎方に250M程、中新田踏切:大宮起点198.5Kを渡り、駅から西側に見える山の方を目指す。 
          

    浦佐温泉:てじまや旅館 13:00着〜13:10〜13:30入浴、¥600   


  浦佐温泉:てじまや旅館   
建物:浦佐駅より直線で西に6〜700M、浦佐スキー場の入口に並ぶ数軒の旅館の内、一番大きい、鉄筋コンクリ造り3階建、駐車場の脇、街道に面し足湯の設備も。
風呂場:2階にあり、長方形の主浴槽(5.6X2.8M)のみ、サウナ、水風呂等一切無し、広幅ガラスで主浴槽と仕切られた露天風呂は眺望無し、洗い場7。
お湯:赤茶、日陰では乳白色に変る、薄い塩と鉄分の味、無匂、ツルツル感無し、42℃のナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉その他:中越地震で地下水が混入、しばらく利用できなかったが、05年7月に新源泉の利用開始、以前より湯質が良くなったとの評判だ、入浴中は自分1人だけだった。 
 
13:50 旅館出発、田んぼと住宅の混在するなか、周囲では頭抜けて大きな存在の浦佐駅を見ながら線路方向に進む、温泉の方が駅よりやや小高い所にある。
14:07 新幹線高架右下の側道に取付く、右100M田んぼを挟みその先は低い山、温泉旅館群はスキー場を背にして建つ。線路左手は1K程で山、その間は田んぼ。 
 この先すぐ赤沢川を渡る、すぐ先の赤沢踏切で197.9K地点。新幹線は180K地点。
14:19 新幹線178.92K地点で高架を潜り、続いて在来線踏切で左手に、KP見えず、新幹線はこの先右カーブで離れる。
 在来線左120M、田んぼの真只中に農免道大和線が伸びる。
14:35 「旭町」とある案内看板に従い、右120M、在来線ガードを潜ると集落沿いに3M道が伸びる、新幹線高架は右約400Mとちょっと離れた。
14:42 嘉兵衛踏切:195.82Kで距離の確認、線路は高崎方1K余真っ直ぐ、この先線路近くに砂利道農道があり、しばらく行って、         

  五日町駅  09年6月22日
14:55 新屋敷踏切:195KPが近くに、砂利農道は舗装3M道に成長、左手の山迄1K程、右手の低い山は500Mくらい、その間は各々広い田んぼが展開。
15:12 欠の下踏切で左手に、193.9K、駅が小さく見えるが、まだ約500Mある。
 この先線路左手80Mの平行道を行く、上り電車の到着が迫っており、カンカン照りのなかつらかったが小走りに急ぎ、駅構内に隣接する休業中の生コン会社前を過ぎ、駅高崎方の踏切を渡り、ちょっと戻って(この辺り本気で走りました、、、)
15:21 五日町駅に上り電車と同時到着、駅の写真撮影などは翌日に廻す。

        

       

       (10) 六日町ーー五日町 6.6K  2009年6月22(月)曇り小雨 

10:58 六日町駅西口を出発、
11:04 六日町街道踏切を過ぎる、187KP
立つ、まだ駅構内の外れ、この先左15M、住宅街に道が伸びる、
11:10 北辰小学校が左手に、敷地の外れが小川、ここで住宅街はいったん終了、なおこの辺りで上越線と北越急行が分岐、187.45
K辺りだ。
 この先北越の架道橋、続いて17号線を潜り線路左すぐの道となるが、すぐ17号線に吸収され、しばし国道を行く。 

  六日町駅西口
11:20 美佐島信号(17号線)を右に、線路沿いの道を行く、188KPの少し先に大和パチンコ店あり、その先美佐島踏切:188.2Kで右手すぐの3M道に、この辺りより線路両側は田んぼが展開、左400Mを17号線が行く。
11:38 線路と左右に交叉する二日町架道橋に至る189K辺り、、この先魚野川の支流:庄之又川が横切り、道は無く、右に280M程離れ、やっと線路方向に行く道を見付け、
11:47 内島橋(50M長)で庄之又川を渡る、鉄橋は130M左。
11;54 庄之又川橋梁:189.33Kの長岡方袂に至る、進行左手に砂利農道があるので行ってみる。12:05 砂利農道が舗装道に成長、190.2K辺り、この先程なく集落に入る、この辺り道は河岸台地の端を行くので展望が効き、右手20M下に広い田んぼが展開、魚野川を挟み山まで1.5K位、大工場も見える。左手はやはり田んぼ、1K程離れて17号線が平行。
12:16 191KP立つ、この先線路は台地から下の田んぼに降る、一時かなり離れた17号線と関越自動車道が近付いて来る。 
12:26 80M右の架道橋を潜り進行右手の田中の道に、191.5KPが架道橋の50M先に、更に191.75K辺りで道なりに高速道下を潜り、
12:40 寺尾踏切を過ぎる、192.5KPが50M先に、この手前より駅の跨線橋が見え出す、高速道は右手400Mに離れた。
12:50 駅近くの大山街道踏切で線路左手に、昨日は急いでいたのでキロ程の確認もできなかったが、193KPがチョイ先に。
12:54 五日町駅着、駅舎西側、改札口直結片面ホームと島式ホームで構成、島式ホームの内側A番線は架線も取り外され閉鎖中、193.3KPあり、ホーム東側に生コンサイロを4つ擁する工場は操業していない。
 駅前広幅大通りはヒッソリ閑として寂しい。 

   五日町駅舎より駅前大通りを望む  




     

         (11) 浦佐ーー越後川口 18.9K  2017年5月2(火)快晴   

 会社員時代はよく出掛けたゴールデンウィークだが、年金爺さんになって遠出をしなくなった、理由は混雑もさることながら、JR線の割引が利かないからだ。しかしこのところ天気が非常に安定しており、かねがね一度泊ってみたいと頭にあった、越後川口の公営宿泊施設に電話してみる。ナンと空きがでているではないか!それならと急遽決まったのが標記コース、上越線歩き潰しは、実に8年振りとなります。
 なお、乗車した新幹線自由席は思ったよりずっとすいていて、40%程度の入りでした、、、
   浦佐駅 駅前を国道17号線が平行  7:52 浦佐駅を出発、国道17号線を行く、ホーム端から90M辺りに大宮起点199KPが立つが、そこはまだ新幹線ホームの下だ。
8:08 宮の下踏切で位置確認、199.8K、この辺りから新幹線は覆工から始まるトンネルに入り、在来線は右に膨らみ山を巻く。右下に近付いた魚野川は、雪融け水が音を立てて流れ、ちょっと怖い感じ。
 8:18 200KPを過ぎる、まだ浦佐駅が見える、天気最高、空気も引き締まり、気分良く歩ける。
 この先もずっと17号線と線路が平行して、200.5K
辺りから、線路左手に小集落が展開を開始。

    
8:39 201KP地点で下り2連を撮って出発、この辺りでは、魚野川は右手30〜40Mにちょっと離れる。
8:46 201.5KPを過ぎる、もう次駅が近く、線路左手の集落はまだ続く。
8:48 八色駅着、ホーム相対式、駅舎は無く、ホーム上の小待合室のみ、201.8KPあり。ホーム上から浦佐駅がまだよく見える。 
8:54 出発、2車線の旧道(?)を行く、なお17号線は、駅直前、対岸に移った。
9:13 左手すぐの亀池川鉄橋まで行って位置確認、202.5KP見え、駅からも見えた福山トンネルの坑口は202.7K辺りとなる。

  201KP地点クモハE128-104他

   八色駅 ホーム間の連絡は踏切を利用
 この先福山トンネル(下りは1463M長)を巻き、山裾を右手下に魚野川を見ながら進む、暫時、河原に除雪して廃棄された雪原を見る。
9:22 南魚沼市から魚沼市に入る、左手は山の急斜面、旧道も覆工:福山シェッド(120M長)に入る、自治体境によくある人家の無い寂しい地区だ。
9:39 福山橋西詰信号を左折、ちょうど福山トンネルの出口に近く、帰路車内より204.15K辺りと確認。この辺りでも場所によっては、まだ浦佐駅が遠望できる。
9:44 架道橋で上越線を潜る、204.3K地点。 この先、線路は小出駅手前までほぼ直線、左手やや下近くを平行道路が伸び、沿道に集落が続く。
9:54 藤の木踏切で距離の確認、204.76K、魚野川まで300M位、その間はずっと田んぼ、左手、里山まで60〜70M。
10:04 前島踏切で距離確認、(翌日行った)「こまみの湯」の看板あり、左200Mの山中にあるらしい。
10:15 青島踏切:206.07Kで右手の3M道に、左、7〜8Mの崖上にも住宅が並ぶ。この先、206.5K辺りは右下に魚野川、雪融け水が音を立てて流れる。
10:26 高山踏切:206.7Kでまた線路左手に戻る。
 もう駅まで250M程、206.7K辺りの跨線橋に上り、駅構内の配線を確認する。
10:37 小出駅着、改札口直結の下りホームに島式ホーム、それに片面只見線用で構成。駅中心は
207K050Mと白ペンキで記入、KPは見当たらず。 
  小出駅、画面右端の片面ホームは只見線が発着 

   小出駅
11:15 小休止後出発、進行左手を行くと、道なりに線路左手すぐの平行道となる、途中、新四日町踏切:207.62Kで位置確認、渡った先はすぐ魚野川、湯之谷方面からの支流を加え、一段と成長した。
11:32 道なりに架道橋を潜り右手に、潜った先は魚野川の堤防が視界を妨げる。
 この先左に近かった線路を急に見失い、
11:44 大石踏切:208.9Kで位置確認、畑と住宅が混在する中、17号線が山古志村に通ずる県道と立体交差、連絡道も加わりミニICとなっており、よそ者には分り難いが、もう駅は近かった。 
11:58 越後堀之内駅着、駅舎直結の上りホーム、中線跡を挟んだ下り島式ホームの内側線も線路、架線共に無い、209.5KPあり。 
12:10 出発、駅前を行く17号線を進むも、道は徐々に線路から離れる。
12:18 国道右手に魚沼市庁舎、続いて体育館を見る。
12:25 支流の田河川を渡る、左500M、堤防先に鉄橋見えるが、行かず、帰路211.2KPを確認。
12:32 「東京より253K」の道路標識を過ぎる。

   越後堀之内駅
12:44 国道の253.83K辺り、宇賀地信号を250M
程入り、6M農道を行く。線路左に150Mを平行。周囲は広い田んぼが拡がる。
12:59 下島踏切:212.52K、で位置確認、踏切の前後各500Mは直線が伸びる、左手は低い山、田んぼに水が張られ、カエルの声が喧しい。踏切右手の国道との間は集落が占める。

  宇賀地信号付近より小出方を望む
   北堀之内駅 13:12 北堀之内駅着、ホーム相対式、213KP立つ、ホーム左手はすぐ山、駅前に住宅が数軒、商店は無い、国道は近いが駅前は寂しい。 
13:33 小休止後出発、最初は線路右手に近い田んぼの2M砂利農道を行き、213.4Kのチョイ先で17号線に入る。
13:46 堀之内PAに至る、左手すぐの線路は、この先すぐ213.8KPのチョイ先で和南津隧道(725M長)に入り、 国道は右手、小湾曲する魚野川の流れを見下ろす地点に出る。
13:57 八郎場バス停(南越後観光)、周囲に民家15軒ほど。
14:00〜14:05 和南津トンネル(300M長)を抜ける、右に山を巻く草生した旧道もあったが敬遠。
 トンネルを抜け180M程、道なりに新幹線高架を潜る、新幹線キロ程表示無し、国道は257.8K辺り。 
14:15 国道が魚野川を渡る、水量が豊富で少々怖い、、、新幹線高架は右手(上流)170M位、在来線はさらにその先を行く。

  北堀之内駅

   第4魚野川鉄橋 284M長、214.7KP地点
14:25 ちょっと寄り道、在来線第4魚野川鉄橋袂に至る、鉄橋は284M、中央部分に214.7KP、和南津・中山(1205M長)両トンネルに挟まれた短い明り区間となる。
 17号線が魚野川から離れ、河岸段丘に入り、
14:49 道なりに関越自動車道の下を抜ける、日本橋起点258.7KPあり。  
14:51 中山信号を右に、すぐ「川口運動公園」のアーチを潜る、信号左手の道の駅「あぐりの里」が目印だ。
 山腹をユルユルと辿る自動車道は結構応える。
15:10 今宵の宿「ホテルサンローラ」に到着、
  



                    ホテルサンローラ・越後川口温泉 


  上越線中山トンネルが、宿舎の近くを抜ける
場所:魚野川を見下ろす丘陵に位置、火打・黒姫山、飯山線鉄橋など眺めが良い。越後川口駅も直線距離は近いが、北側斜面が急で道が無く、ホテル下をかなり通り過ぎた道の駅から上ってくるので、徒歩30分を要する。 
施設:この種公営宿舎としては、マー上等な方、従業員の教育も良く出来ていると思う。
部屋:212号室はバストイレ付きのツイン、窓から魚野川鉄橋を渡る飯山線DC列車が眺められ、鉄道好きには応えられない、、、
食事:夕・朝食共に1階フロント横の食堂で取るが、マーマーの出来で満足。

  16:10〜17:10在、¥800(宿泊者無料)
場所:ホテルに併設、宿泊者には連絡通路あり。 
建物:天井は高く造作も立派。
風呂場:主浴槽の他にジャクジー風呂、寝湯、サウナ前の水風呂(3人)など一応揃っており、大型ガラス窓に接する大露天風呂は、この4月に中越地震被害より復旧したばかり、水漏れ補修詰のパテがまだ新しい。洗い場は6X4列、仕切は大理石造り。
お湯:薄茶色、塩辛く、石油匂あり、少々癖があるナトリウムー塩化物強塩泉、390L/分の湧出量、54.3℃とある。自分が好きなタイプのお湯だ。
その他:露天風呂からの眺望は素晴しい。部屋からは見えない千曲川との合流点が見えた。




           (12) 越後川口ーー越後滝谷 13.8K  2017年5月3(水)快晴     

   212号室より飯山線鉄橋など望む、駅は右手で見えず 8:00 ホテルサンローラ出発、駅に下る「近道は」無いとのことで、昨日と同じ道を下り、
 国道17号線が見え始めた頃、急斜面の歩行者専用細道を見付け、滑らないよう慎重に下る。
8:17 17号線に道の駅より100M程駅寄りで入る、日本橋起点259KPが40M先に見える。
8:27 魚野川右岸堤防に入り、飯山線鉄橋に至る、95K844Mとあり。
 この先飯山線の進行左手下に平行する住宅街の道を行き、
8:38 越後川口駅着、ホームは駅舎より3M高く、一番駅舎寄り片面ホームが飯山線、島式曲線ホームが上越線用、大宮方に217.5KP立つ。駅の背後90M
高の丘上に日帰り温泉のみ見え、ホテルは隠れる。
8:45 出発、程なく小架道橋を潜り、線路右手に移る、この道17号線の旧道の様だ。
8:56 道なりにこれまた線路右手に移った17号線を潜る、なお線路横断地点は218.3K辺り。
9:07 219KPを過ぎる、80M前方に牛ヶ島トンネル:432M長の坑口が見える。旧道右すぐ50M上を17号線が高度を取り、線路左手120M、田んぼを挟み魚野川の流れが近付く。
9:12 魚野・信濃川の合流点の景観が良い地点で小休止、写真を撮り、セーターをしまう。
9:18 牛ヶ島複線トンネルの長岡方坑口上に至る、219.5KP立つのを帰路車内より確認。
 この辺り魚野川より少し離れた高台で、線路両側200Mは田んぼ、こういう純農村風景は少なくなった。

   越後川口駅

  魚野:信濃両河川の合流地点
 この先線路から離れ、旧道を進むと、右手山腹部分を来た17号線に徐々に近付き、
9:37 天納信号で合流、日本橋起点262.8K辺り、左30M程下を上越線が行き、更にその下に信濃川が見え隠れ。
9:48 小千谷市に入る、すぐ下の線路は221.6K辺り、杉、ヒノキの植林帯の下に信濃川。この先徐々に谷が開け、地形が緩むなか、小千谷市街に入っていく。
10:02 木津南信号から市街に向う県道351号(昔の三国街道)に入る、そのまま直進する17号線バイパスは市街を迂回。
10:13 左に250M程入り、三洋工業の裏手を行く線路を確認、222.6K辺りとなる。 
 
   
10:25 県道が線路を跨ぐ、帰路車内より223.1KP
を確認、この先は右手100M、台地裾を行く線路を見ながら進む、左手、流れは見えないが 信濃川を中心に、幅1K程の平地が展開、右岸は住宅街が展開する。
10:39 大賀信号より50M右に、山寺踏切で位置確認、223.88K、もうホーム端まで近い。
10:45 小千谷駅着、改札口直結の下りホームと外側線のみ利用の島式ホームから成り、中線は架線、レール共に外されている、224.3KPあり。駅舎の山側は「RIKENSEIKI]の工場が占める。なお市の中心部は信濃川を渡り約1.2K、駅舎から真っ直ぐ大通が伸びる。
11:06 駅舎前の横長の石段の端で小休止後出発、進行左手を行くも、程なく右手の小住宅が密集する地区の小道に架道橋で移る。 
11:16 次の架道橋脇:224.82K辺りより、線路右手すぐに2.8M道が伸びる。
11:22 岩野踏切:225.1Kで位置確認、道の右手は主に畑、線路との間に柵は無く、列車の走りっぷりを間近に感じ、今時本線では珍しい。この先寺前踏切:225.49Kでも位置確認。

  小千谷駅
11:33 17号線バイパス下を潜る、市街地を避け、1K余りの長い隧道も抜けての再会だ、線路を跨ぐのは226KPのチョイ手前。
 なお1K余続いた小道は小沢を渡る橋が無く、少し上流に迂回してまた戻り、
11:38 小架道橋で線路左手に、潜ると小集落に横渡バス停あり、前方の山が前途を妨げる様に近付く。
 この先は線路から離れ信濃川左岸に渡る17号バイパス線をちょっと行き、
11:50 堤防前150MのT字路を右折、県道589号線(昔の三国街道)に入り、道なりに線路に近付く。
12:00 道なりに右3M盛土上に227KPを見る。トンネル坑口が250M先に。

  駅から大通りが真っ直ぐ信濃川方に伸びる

  榎トンネル小千谷方坑口  
12:08 トンネル坑口前に至る、227.3KPあり。複線化の際設けた上り線新榎木トンネルは1372Mと長く、三国街道に沿わず、直線でショートカット、開業時の榎トンネルは641M、出口もずっと小千谷寄り、明り取りを設けた覆工シェッダーが街道沿いに。 
 坑口に近く県道に浦柄三叉路バス停(越後交通)があり、人影の無い「妙見メモリアルパーク」が信濃川の流を見下ろすが、これは上越線も長らく不通になった、中越地震による崖崩れによる犠牲者を慰霊するために造成された。
12:15 出発 
   榎トンネル(下り)の覆工シェッダー、左は旧三国街道 12:35 榎峠古戦場跡、碑の周囲の草木が刈られ小公園に、岩崖を背に信濃川対岸が見渡せ、戊辰戦争の際、長岡藩がここに陣地を設けた。
 この先すぐめがね覆工シェッダーが現れる。
12:40 信濃川右岸に戻ったばかりの17号バイパスと合流する逆Y字路:妙見堰信号を過ぎる。線路下り線(のみ)が右手に近い。越後平野の入口に入ったの感を強くした。
12:44 妙見様踏切:228.93Kで位置確認、長岡方は1K先まで直線、なお上り線長岡方坑口はチョイ手前の228.8K辺りとなるのを、車内より確認。
 この先バイパスから出て、線路左手150M程を平行する旧道が伸び、それを行く。
12:51 中潟踏切:229.48Kで位置確認、踏切右手は畑が主体。
13:15 浜谷街道踏切を過ぎる、230.99K、線路右手は田んぼ200Mを挟み、低い山を背にした集落が展開。もう駅が近い。
13:25 越後滝谷駅着、東側にある小駅舎には跨線橋で連絡、上り片面ホーム、下り島式ホームは内側線が外されている。 231.5KPある筈だが、、、 

   越後滝谷駅を西側から見る 
 次駅の宮内まで営業キロでちょうど6K、線路はほぼ直線、左手の国道を行けば、この所とみに遅くなった自分の足でも1時間半で到達可能で、今日は新幹線で帰る積りだから楽々の行程だ。
 しかし魚野川の流れに沿って、越後駒ヶ岳など、魚沼地方の季節遅れの雪を戴いた山々の景観を楽しみながら歩いた身には、突然、大型トラックの耳をつんざくような騒音に囲まれ、上越線完歩となるのは余り気が進まず、昨日、定休日で行けなかった小出駅最寄の日帰り温泉で一風呂浴び、再度越後の山々の景観を瞼に刻んで、旅の余韻を残したまま帰京することにしたい。



            見晴しの湯:こまみ 14:45〜15:35在 ¥500(70歳以上)


 ナトリウム・カルシウム、硫酸塩・塩化物泉とあるが、、、
場所 小出駅から徒歩15分、小スキー場もある小出公園内にある、公園までは案内看板もあり、簡単に行けたが、その先はよそ者には分り難く、聞いた方が良い。
建物:魚沼市が経営する公営温泉、木造平屋建。
風呂:主浴槽は3X2.2M、申し訳程度の露天風呂は6人収容、サウナ、水風呂も無く、全般に簡素だ、洗い場は8つ。
お湯:無色、無匂、無味、ツルツル感も無く、平凡。
その他:温泉からの眺望は無いが、その周囲からの市街の展望はなかなかのものだった。