小  海  線


             (1) 小淵沢ー清里 17.5K 2002年8月20日(火)快晴

 今夏の青春きっぷの消化は順調に進み、今日で2枚目:6回目となる、まだまだ暑さが続き、これからしばらくは“高原列車”のイメージが強い小海線沿線を重点的に歩こうと思う。
  キハ110‐110+キハ110‐106 於、小淵沢 2002年8月31日 9:10 小淵沢駅を次駅と正反対の方向に出発、標高881M、中央・小海両線左手の道を行き、行止り後も畑中の小道伝いに進み、
9:18 跨線橋の脇に出る、0.5KP、まだホーム端から幾らも来ていない、この先0.55K辺りから長い25‰上り勾配が始まる。
 田んぼの小道で先に進めそうだが、慎重を期して右手:北側を迂回して、
9:30 中央高速小淵沢料金所の横に出て、
9:35 次の跨線橋脇に達する、1KPと長野・八王子支社の境界標識が立つ。
 この先左手を行く中央線との間の畑中の小道を進み、 
9:45 甲斐中原踏切に、1.2K地点、中央線は左80M、20M程下を平行、この先すぐ線路は右R300で中央線と別れ、築堤上を雄大なカーブを描きながら高度を稼ぐ、甲斐駒など南アルプス、それに八ヶ岳連峰の眺望が今日はまた特に素晴らしい。
10:00 下り列車の写真を撮る。
 この先中央高速をくぐる2K地点まで行った、切通しで釣堀の脇を抜ける辺りは線路端を行けないことはないが、年を考え引返す。
10:42 小海線架道橋をくぐる、2.5KP、実はここ、先刻前を過ぎた高速料金所から250M位の所、線路は既に180度方向転換して東を向いている。   

 通称“大曲り”を行くキハ110‐112+キハ110‐122

 小荒間集落より見る甲府市街と富士山
10:55 線路近くに道が無く、1Kほど北に引っ張られてから右折、角に町営日帰り温泉などが建つ、この先カラマツ林に別荘、ペンションなどが点在する広幅の1本道を進み、
11:23 道なりに線路に近付き、第3篠原踏切で位置確認、4.8K地点。 
11:38 線路左手の道が行止り右手に移る、5.5K地点、すぐ長坂町に入る。
 なお車中から確認すると、線路は2.7K辺りから小泉駅までほぼ直線で意外だった、3KP辺りで小淵沢駅を遠望、既に100Mほど上った。
 近くに線路を見ながら古い集落内を行く、道の曲線が手作りで人肌の感触が気持よい。 







12:07 甲斐小泉駅到着、ホームは構内踏切を境に千鳥形の相対式、標高1044M、7.1KP。
12:12 出発、これまでと同じ道を行き100Mで大泉村に入る、この辺り小水系に1つずつ市町村がある感じで、八ヶ岳山麓をトラバースする小海線は、ちょっと行くと別の自治体に入る。
 線路は道路の北側100M程を平行、その間はカラマツなどの原生林が蔽い、数回DCの走行音を聞いたが姿は全く見えない。
 車中から見ても、急傾斜を避けR200曲線が続出、勾配も28‰、30‰が現れ、線路の様相は一変、いわゆる簡易線らしい走りを味わえる。 

 甲斐小泉駅
  甲斐大泉駅  途中街道から近い大泉村謂れの「出口湧水」を訪問、位置確認の為、10.7K地点の踏切まで100M歩いただけ、殆ど線路観察をしないまま、
13:48 甲斐大泉駅着、相対式ホーム、標高1158M、ホーム北側はすぐ松林の緩斜面。
 線路近くの畑中の道を行き「大泉帰農」地区に入る、入植の歴史を秘めた地名が胸を打つ。
 この先八ヶ岳の主峰赤岳から流れる川俣川の深い谷が直進を阻み、線路は北に転身、道路もそれに従う、12.9K辺り、左は険しい山崖、右手の深い谷は樹林が邪魔して底まで見えない。
14:24 「西沢取水口」とある谷川を渡ると突然桐朋音大寮が現れ、先刻来谷間にホルンその他の音色が響いた訳が判明、寮の赤屋根は車内からも7~80M下、樹林の一面緑の中で目立つ。
14:35 川俣川東沢を渡る、先刻の西沢とちょっと下流で合流する谷川だが、この奥に清里の観光スポット「吐竜の滝」があるそうで、急に多くなった観光客と共に行ってみる。
14:40 すぐ小海線の鉄橋(高さ15M、60M長、15.1KP)をくぐり、そこがお目当ての滝だった、当然車内からも良く見えるが、長居は無用だと思う、、、
 車内から見ると、谷を詰め終えるのが14.4K、一転右カーブで14.5Kから500M長のトンネル、出るとすぐ滝が左下に見え、鉄橋を渡ればまた30‰の上り急勾配が始まる、
14:58 (すぐ東沢の橋に戻り、一転上り坂を行き)清里有料道路をくぐる、線路は16K地点でくぐる、
 16.2K辺りより直線になった線路近くの道を進み、16.8Kで場内信号機を見るが、まだ結構歩かされ、
15:18 清里駅に到着、相対式ホーム17.5KP
あり、標高1275M、狭い駅舎は15時30分発の上りに乗車する人で混雑。40年振りに来た駅の周囲はすっかり様変わり、以前のキャンプ、ゼミ合宿の街から若者主体の安直な日帰り避暑の街になったのかな、、、 

 本日はこれにて切上げ、高根町営温泉「たかねの湯」で一風呂浴び、町営バスで中央線の長坂駅に出て、帰宅は21時50分になった。

 清里駅








           (2) 清里ー信濃川上 14.0K 2002年8月22日(木)薄曇り

 なか1日置いてまた清里駅にやって来た、もう1日位休養したかったが、24日から女房と次女が旅行に出るので、こっちの都合ばかり言っておられず、こういうことになった、標高1,300Mといっても、炎天下での歩行は応えます、、、 

 キクヤE193‐1 小淵沢駅中線にて、
 小淵沢駅には本年完成したばかりの軌道等測定車3連が停車中、習熟訓練だろう、運転士ばかり20名ほどが乗込んでいた。 

10:26 清里駅を出発、首都圏から来ると小淵沢9:57発が最も早い接続、活動開始は松本地区と変らない、何とかならないかな、、、  
 土産物屋など並ぶ通りを抜け程なく141号線に入る、韮崎から直接北上してこの先小海線と絡みながら佐久方面に向う国道だ。
10:36 道なりに線路を跨ぐ、18.1KPが見え、渡った先のT字路に標高1300Mの看板あり。
10:49 藤沢橋渡る、旧道が分岐、すぐ線路を渡り進行右手に、19.4K地点。
11:03 大門川を渡り長野県に入る、旧道は張出した雑草が舗装を砕き、土に返ろうとしている、沿道には何もなく時々物好きなクルマが通る寂しい所だ、道の左手は深い谷、線路はその対岸を行き、大門川鉄橋は20.4K地点。 
 寂しい山中に突然ゴルフ場と併設の観光ホテルが現れ、
11:20 踏切前に出る、21.1K、国鉄最高所(1,375M)を示す記念碑が立ち、ドライブ客が写真を撮ろうと周りを囲む。
 周囲は高原キャベツを中心に広大な畑地と牧草地、この先下り22‰勾配が始まり、線路沿いに直線道路が伸びる。

 第3甲州街道踏切と国鉄最高所記念碑

 野辺山駅 天気は良いが、赤岳などは雲に隠れる
11:39 歩道付き幅広2車線と立派になった道路横に22.5KPが立つ。右手500M、高原野菜畑の向うに巨大なバラボアアンテナが目立つ、東京天文台の施設で直径45Mもあるとのこと。
 23KP辺りで最高所地点以来初の左カーブ、もう駅は近い。
11:51 野辺山駅着、23.4KP、標高1346M、駅舎直結の片面に島式ホームがあるが、山側の1線は使用していない。
 駅前小公園で小淵沢駅の牛弁当で昼食。
12:19 出発、ホーム先の観光踏切から右手、キャベツ畑の小道を行き林の中に入るが、どうにも進めず撤退、帰路24.1K辺りと確認。
12:51 観光踏切まで戻り県道に入る、この道線路から直角に離れて行き、急坂で台地を下るが、いずれまた線路と再会することは案内図で確認済み、なお国道141号線は信濃川上駅を回らず、三角形の底辺を進み、海ノ口方面へとショートカットを図る。
13:00 ひやま口橋を渡り川上村に入る、一時的に山の中で線路は見えないが鉄橋は25.1K地点、流れの方向が変り千曲川水系に入る、高原野菜畑が展開する御所平集落に入ると、左から線路が近付き25.4Kで並ぶ、時たま保冷用設備のある大型トラックが過ぎる。
13:35 道なりに県道が線路左手に移る、27.5K辺りだ、この先線路は500M近く畑中を真っ直ぐ、しかし右手の低い山が近くなり、やがて山裾のやや低い所を行き高度を下げる、曲線も多くなる。



14:04 トの字路、国道を右手に行けばすぐ10M下の線路、それに続く深い谷を跨ぎ、信州峠から韮崎方面に通ずる、29.6K地点、この辺り道の左手も山崖で、人家は全く無し。
 なお帰路車中から見ると、30‰下り勾配は28.8K、標高1240Mから始まる、深く狭い谷の崖腹沿いにR200も随所に配し、東から北西へと140度ほど方向転換しながら下りに下るのだから、運転台横にいるとマジ怖いよ、、、
14:16 道なり30.3Kの天神林架道橋くぐる、31.1Kからは線路沿い住宅街の小道に入り、
14:30 信濃川上駅着、島式ホーム、標高
1135M、31.5KP。 
 信濃川上駅 



            (3) 信濃川上ー海尻 10.6K 2002年8月31日(土)快晴


 信濃川上駅 次駅に通ずる県道は後方の山の腹を行く  11:12 信濃川上駅出発、なお新宿方面から来る場合、特急使用でもこの時間になる。
 沿道に古い住宅が並ぶ線路右手の道を行く、程なく右手に千曲川の流れを見る、まだ小川に毛が生えた程度。
11:22 支流板橋川の袂に出る、32.4K辺り、線路は続いて千曲川を45M長の鉄橋で渡り、同線最長709Mの切祖トンネルに、32.7K地点。
 さてこの先道路は千曲川対岸の急な山腹を行く、白い防護柵が見えよじ登れそうだが、結局駅近くの農協を過ぎ、300M先も引っ張られ、11:45 やっと県道68号線に入る、カンカン照りの中いい加減頭に来た!しかし樹林の道は徐々に高度を取り、千曲川の瀬音も上って来て涼しい、眼下に見える里は右岸が主に畑地、左岸に集落が展開する。
12:07 南牧村川平に入る旨の標識あり、そして100M先でサミットを越え下り坂となり、つづれ折れの県道を下り、
12:21 急に線路が現れ33.5KPが見える、なおトンネルの出口は33.4Kなのを帰路確認、ここまで車数台に会っただけ、歩行者は1人もおらず、ちょっぴり緊張したハイキングだった。
 程なくガードをくぐり、次に清流の千曲川を渡る、鉄橋は34.5K辺り。 
12:44 県道20M下の佐久広瀬駅着、ホーム片面の無人駅、小待合室のみ、34.9KP、線路脇を千曲川が流れ、対岸は急斜面の山、奥には山容の切り立った一段高い山も控える。寒村の寂し過ぎる停留場の雰囲気が強い。 
12:53 出発、線路はすぐトンネルに入り姿を消し、こちとらはまた県道に戻り、先刻下ったと同じくらいを上り返す、今度は樹林は無く太陽光がきつい、上ると高原野菜畑の中を行く。
13:20 国道141号線に再開、しばらく下ると、右やや下に細い道が樹林越しに見える、先刻分れた県道で、雰囲気は良さそう。

 佐久広瀬駅 ホーム先は300M長のトンネル、出口が見える


13:44 県道68号線に移り、程なく海ノ口村に入る、沿道のどうにか家が建ちそうな斜面には全て小住宅がぎっしり張付いた感があった集落は海ノ口本村だ。
13:54 杣添橋でまた141号線に入る、下流100Mを千曲川が流れ、対岸すぐの山肌を頼り無げな線路が行く。山崖にへばり付いた様な国道は時にスノーシェッドで難所を抜け、道なりに佐久甲州街道踏切(38.9K)を渡り線路右手に、この直前で線路も千曲川左岸に移ってくる。

 なおこの辺り帰路車内から見ると、38.8K辺りで右岸に渡ると、山裾にへばりつく様に進み、対岸に杣添橋を見る辺りから深山幽谷の雰囲気が出てくる、38K辺りの小トンネル付近にはR160のカーブまであった、線路は37.3K辺りで左岸に移り、次駅に続くトンネルに入る35.4K辺りまで、道路は全く無く、35.9K辺りの小平地に人家数軒と小踏切を1つ見るだけ、千曲川に近過ぎ、増水すれば容易に冠水するような場所で、勾配は緩くなったが、信濃川上駅付近と併せ小海線一番の難所と言えよう。
  佐久海ノ口駅 14:23 佐久海ノ口駅に到着、ホームはややずれて向い合う相対式、上り島式ホームの内側線路は捲られていた、39.4KPあり。
 駅の左手はすぐ低い山、右手を国道141号線が走り、集落、千曲川が流れ山となる。里村の落着いた雰囲気を感じる、標高1039Mまで下りて来た。 
14:32 小休止後出発、線路右手を平行する141号線を行く。
14:45 40.5KPを過ぎる、この辺り線路は山裾にぴったり寄添う、右手は千曲川、その対岸も山がすぐ、このちょっと先にJAの野菜集荷場あり。
14:57 百名山:硫黄岳を源とする湯川を渡る、鉄橋は左100M、41.4K辺り、なお41.1Kで小トンネルを抜ける。
 「灯明の湯まで800M」と案内がある、これだけ近いと温泉好きとして寄らねばなるまい。
15:06~15:40「灯明の湯」在、別記
15:50 141号線に戻る。
15:55 旧道に入る、 線路は駅の手前42.3K辺りで千曲川を渡り、線路左手に来る。
16:01 海尻駅着、ホーム片面、駅舎無し、42.4KP、駅近くの集落には立派な構えの家も多く、小粒で均衡を欠く、ホーム右手は低山。
   海尻駅 


               沿線の日帰り温泉紹介

    スパティオ小淵沢:延命の湯  2002年8月22日訪問 ¥600 16:10~17:15在


 道の駅に隣接、夏季はドライブ客で混雑。
場所:小淵沢駅より真北に中央道小淵沢料金所を過ぎ、小海線ガードをくぐり徒歩35分、タクシーで1,130円だった。町営バスも数本運行。
施設:玄関から見て右手が宿泊棟、左が入浴コーナー、公共施設によくあるタイプ。
風呂場:主浴槽の他、2つの眺望の無い露天風呂、サウナ、冷たい水風呂、洗い場は11. 
お湯:細かい泥が混り薄茶色、60CM下は見えず、無味、無匂、ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩温泉、58.8℃、湧出量は143L/分とある。
その他:07年7月、編笠山登山の帰りに再訪、お湯の泥が消え、色が薄緑色に変っていた。

    高根町営:たかねの湯  2002年8月20日訪問 ¥800(町外) 16:00~17:10在

場所:141号線の旧道交差点、高根駐在所が目印、清里駅前より町営バスの接続があり、帰りも長坂駅まで20分だったが、歩くにはきつい。
施設:休憩場は供食設備無し、自販機に酒類は無く、健康的に過ぎる。勿論カラオケ無し。
風呂場:主浴槽、打たせ湯、サウナ、水風呂のみ、そのせいか広々、洗い場16、露天風呂無し、しかし鳳凰三山の展望は最高、有名な日野原駅ホームからの展望に勝るとも劣らない。
お湯:淡黄色、無味、無匂の平凡な単純温泉、ツルツル感はある、46℃、湧出量90.8L/分。
その他:地元料金は300円、差があり過ぎだ!
ビール片手に半日ぐらい過ごせれば、、、

 たかねの湯 鳳凰三山の展望は山好きの心を打つ物あり


     八ヶ岳海尻温泉:灯明の湯  2002年8月31日訪問 ¥800 15:06~15:40在

場所:141号線から支流の湯川沿いに300M幅の小谷を奥に約800M、海尻駅から徒歩21分。
施設:白壁造りの木材多用の平屋建て、温泉名の通りややお寺の雰囲気を演出する民営温泉、谷の一番奥の狭い平地に位置、前山の後ろに硫黄岳が顔を出す。
風呂場:大風呂、サウナ、源泉(32.1℃)利用のバイブラ水風呂、それに塀越しに八ヶ岳がちょっとだけ見える露天風呂とこじんまり、洗い場も5つ。
お湯:やや薄黄色、無味、無臭とあったが僅かに硫黄の匂い、PH6.8、湧出量は37.5L分と少ない、ナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩化物温泉。露天風呂の縁石は河原の石と同じ鉄茶色。
   1964年8月26日
 清里ー野辺山
 
 ゼミの合宿が清里の国民  宿舎であり、夕食前の自由 時間に1人抜け出し撮りま  した。

 C56159上り臨貨(上)
 キハ5722(先頭) (下)
 
   



           (4) 海尻ー臼田 18.8K 2002年9月18日(水)快晴 
                        (宿泊:クアハウス佐久)

 8月下旬、青春きっぷで小海線を立続けに3回訪問、小淵沢から海尻まで40K余りを歩いた、小諸から三岡まで、主にしなの鉄道との完全平行区間は、同線歩き潰しの際終了しており、残るは海尻から三岡間、33K余りとなった。
 残存区間は首都圏から訪問する場合、歩き出しはお昼近くになり頗る効率が悪い、長野新幹線利用で佐久平を起点に歩くことも真剣に考えたが、費用の点からも途中で安宿に1泊するのが、久し振りにノンビリした旅も味わえ、良さそうだと思った。、 
11:30 海尻駅を出発、標高1,035M、人家が多い集落内の旧道を行き千曲川の左岸に移り、
11:39 国道141号線に入る、道の左手は山崖、
11:43 いつの間にか千曲川対岸の山裾を行く小海線が50Mも下に見える、線路も駅を出ると32‰の下り勾配が続いている筈だ。
11:53 海尻洞門(スノーシェッド)を抜け小海町に入る、長い下り坂の途中で標高1,020Mとある、この先中電八那池第一発電所を過ぎる、谷幅200M、ちょっと開けたがまだ人家は全く無し。 
 松原湖駅  12:08 案内に従い小道を右折、松原湖駅に到着、かつての交換駅をつぶして片面ホームだけ残した停留場、駅舎は無い、44.9KPが小海方出外れにあり、標高967M、なお線路は44.3K地点で千曲川を渡り、更に44.65K辺りまで、前駅から2.5Kの間に66M程下った。 
12:15 出発、更に141号線を進む、
12:37 小海町公民館第三分館、同消防団分署が左に、谷幅は300Mと余り変らないが、山が低くなり空が広くなる。
12:50 小海大橋(130M長)で千曲川と線路を跨ぐ、直進すれば北柏木村に通ずるが、線路方向に左折、鉄橋が左岸に移るのは44.3K。
12:59 組合立香味中学校が左手に、この裏手下を線路が行く。
13:05 小海駅着、駅舎直結下り片面ホーム、上り島式ホーム、ホーム出外れに48.5KPあり、佐久総合病院の付属診療所、SC「アルル」等との合築駅、病院があるせいか待合室に老人多し、街もマーマーの規模で小さな商店街は活気がある様に見えたが、、、
13:14 ホーム端の踏切先は工事中で全面封鎖、進行左手すぐの県道2号線を行く。 
13:41 48.7Kの小踏切から、線路右手はすぐ山裾となる、左は県道があって千曲川、対岸を141号線が行く、遠く浅間山頂が顔を覗かせる。

 小海駅

 馬流(まながし)駅
13:41 馬流駅着、片面ホーム、49.9KP、右手は低い丘、左手は民家の軒先が迫る、土地の人だけの駅といった感じ、案内など無くちょっと迷った。小私鉄の停留場の雰囲気、なお小海から北は小海鉄道という私鉄が開設した。
13:48 50.18Kの小踏切で一時右手の草むら道を行く、右の山まで70M、左手も黄色く色づいた田んぼを挟み250Mで山、山裾を141号線が行く。14:00 51KPの辺り100M、金網で覆われた60
M程の山崖の下を行く、シェルターもあり少々緊張、秩父事件戦跡はこの辺りと案内がある、埼玉県境まで山道を20K足らずの地点だった。  
14:13 高岩駅着、片面ホーム、51.7KP、右手は狭い田んぼを挟んで低い丘、駅名は先刻過ぎた山崖に由来するようだ。
14:16 第2高岩踏切(51.84K)を道なりに渡り、右手の山裾沿いに進む、集落は千曲川の対岸が主で、その先の山まで300M位。 

  高岩駅

 キハ110-115+キハ110-112 浅間山がちょっと近くなった
14:33 上り列車を撮影、海尻まで往路乗車の2連が小諸まで行って引返して来た、ちょうど53KP地点。
 この先すぐ道なりに線路進行左手に移り、県道2号に戻る。
14:40 千曲川総合制御所(発電所)が線路との間に、丘上から導水管が3本、落差50M。
 駅近くの集落に「出浦」さん宅が7~8軒、どのお家もなかなか立派だった。  
14:47 八千穂駅に到着、ホームは相対式、村の観光協会の受託駅、ホームの右手はすぐ丘、ここまで来ると特に左手が開け、千曲川も大きく成長、浅間山のパノラマ、振り返れば八ヶ岳連峰の眺望がきれい、八千穂は古くから材木積出で賑わい、飾らない素朴な雰囲気が残り旅情を掻き立てる。
15:03 駅の先から少々狭くなった県道2号線を行き、八千穂村から佐久町に入る。
15:29 佐久中学校を右に見て過ぎる。

 八千穂駅

  海瀬(かいぜ)駅
海瀬駅着、ホーム片面、56.5KPあり、ホーム端を発電用導水管が跨ぐ、東側は台地の崖、西側は住宅と畑地、駅近くに佐久中央小学校が建つ。 

 線路右手近くの平行道を行き、
15:54 道なりに武州街道踏切(57.05K)で左手に移る、海瀬駅から沿道両側に人家が絶えなかった。
16:03 羽黒下駅着、改札口直結下りホーム、島式ホームは外側線を廃止、佐久町の受託駅、駅名の由来となった羽黒山が近く、平地の広い千曲川左岸、旧高野宿のあった高野町の方が賑やかの様だ。この辺り、千曲川を挟み、両岸に同様の規模の街がある。
16:22 小休止の後出発、さらに県道2号線を進む、線路は田んぼと住宅を挟み、150M右手を行く、その先さらに100Mほどで松などの山。 
16:30 臼田町に入る、人家がまた徐々に増えだす。
  羽黒下駅

  青沼駅
16:44 青沼駅着、片面ホーム、駅に入る直前に59.4KPあり、右手はすぐ田んぼ、400Mで山、左手は住宅がホームまで迫る、ホームを中心に前後約1Kが直線、浅間山の眺めが良い。 
16:49 出発、県道2号が線路左手6~70M、田んぼを挟み平行、次駅が近付くといったん減った人家がまた増える。景色は(今となっては)単調、浅間山がアクセントを付ける。

 ㊟ 市町村名は平成の大合併により変ったが、修正していません。
17:10 臼田駅に到着、駅舎直結の下りホームと島式ホームの外側線が外された上りホーム、61
KPがある筈だが見当らない、駅前は小広場があって商店、住宅も多い、平地が目に見えて広くなり、西側は山まで7~1000Mある。ホームの東側も石材店を始め小工場、住宅が建ち並ぶ。

 今日はこの駅で切上げ、駅前公衆電話で今夜の宿を予約、第一候補が簡単に(?)取れた。 

  臼田駅








           洞源湖温泉:クアハウス佐久 ¥700(月、水のみ、宿泊者は無料)

 中込駅から直線距離で約3K、山を背にして建つ2階建日帰り温泉、厚生省認可の「クアハウス医療サービス」が売りで、宿泊設備も併設され15室あった、当日の宿泊者は自分1人、内装、寝具などから見て利用者は少ないようだ。近くの洞源湖は農業用の小溜池で、生活用水も流れ込み、環境整備が望まれる。 
 クアハウスの小プールは、水着着用の土地のご婦人方を中心に21時頃まで賑わっていた、一方大広間も踊りと民謡でこれまたお盛ん、女将の感じといい、地方の健康ランド的雰囲気を多分に残す、自分の好きなタイプの日帰り温泉だった。お湯はかなり特色が無かったけれど、、、 

 クアハウス佐久
場所:中込駅から千曲川を渡り141号線を横断、市街地を抜けた辺り、徒歩44分、往はタクシー利用、¥1440、6分で到着、道は分り易い
施設:水着着用のバーデンゾーンに温水プール、気泡風呂、打たせ湯、箱蒸しなど、裸で入る方は大風呂のみ、15人収容、洗い場10。
お湯:無色、無味、無匂、全く平凡、諸元表の掲示は無かったようだ。
食堂:今夜は単品をメニュ-から注文してくれとのことで、舞台付大広間で大会に備え練習する熟年女性の武田節を何度も聞きながら、天婦羅定食(¥1200)、生ビール(大¥750)で済ませた、味は良かった。 



             (5) 臼田ー三岡 14.4K 2002年9月19日(木)快晴

 昨夜はよく眠れた、208号室はツインベッドに6帖間、トイレと洗面所付き、廊下の一番奥にあり静かだった、夜中に目を覚ますと、1Kくらい離れた141号線を大型トラックが時たま行き、ライトの光が漆黒の闇を切裂くのが旅情を掻き立てる、よく見ると満天の星空だ、、、
 7時前大浴場に行くと自分1人だけ、まだお湯の入替中で、横にならないと体が収まらなかった、朝食は昨夕と同じ大広間で、女将もすぐ傍のテーブルで朝食中、それが全く気にならないような宿だ。
 8:10 出発、8:54 中込駅に到着、9時ちょうど発の上りで臼田駅に。

 臼田駅 線路は次の龍岡城駅まで直線
9:14 臼田駅を出発、ホーム出外れの田口踏切(61.03K)で進行右手に、線路が次の龍岡城駅まで1.2Kを直線で黄金色の田中を進むのが見て取れる。 
9:23 三分T字路信号を過ぎる。
9:32~9:42 線路の東約1Kに位置する龍岡城跡を見学、函館五稜郭のミニ版、内部は小学校になっている。幅15Mのお濠、大砲が無くても簡単に落とせそうだが、、、
9:55 原信号、T字路から1K北の地点、ここから西に7~800Mが街の中心地となる。
10:02 龍岡城駅着、片面ホームの待合室だけの駅、東側は住宅がホームまで迫り、西側はすぐ黄金色の田園風景が展開。駅を中心に両方向とも見える限りの直線で、佐久平の広さを実感する。
 線路進行左手、田んぼを6~70M挟み小道が伸びる、この道かなりの部分砂利道だ。
10:20 前方に小山が迫り、第一離山踏切(63.07K)で右手に、程なく小川を渡りその右岸を下る。
10:38 離山を巻き終った線路を63.7K地点の踏切で渡り、乱開発の影響で真っ直ぐ歩けない住宅地を抜け駅に。




10:47 太田部駅着、ホーム片面、64KPあり、右手は田んぼ、左手は住宅地、千曲川が左100Mに近付いた、前駅に雰囲気が良く似る。
10:55 出発、県道2号線を行く、一時左に千曲川を見下すが、すぐまた両者はちょっと離れて進む。
11:10 64.9K地点で線路左すぐの道に入り、場内信号機の立つ65.2K地点まで、後も線路近くの小道を辿って駅に。

 太田部駅

 中込(なかごみ)駅 左の建物は小海線営業所
11:18 中込駅に到着、駅舎直結の下りホームに島式ホーム、65.5KPあり、駅前には大型スーパー、飲食店などあり賑やかだが、西に500M、千曲川を渡ってすぐの所にも宿場町の名残を残す繁華街がある。
11:33 線路左すぐの道を段ボール工場など見ながら進み、中込鉱泉を右に見る、日帰り入浴の案内は無く、気後れして声は掛けず。  
11:37 滑津駅着、ホーム片面、西側は新興住宅が迫り、右手はすぐ田んぼ、66.5KPがホーム出外れの甲州街道踏切に、前駅から1Kしかない。
 この辺り人口密集地のせいもあるが、旧佐久鉄道が小まめに駅を開設したため、なかなか前に進まない。 
 駅に徒歩5分と案内がある中込学校を見学、現存する最古の洋風建築物とのこと、隣接する公園にC561010機とキホハニ56が屋根付きで静態保存されていた。
12:06 滑津駅を出発、進行右手を行く、
12:22 佐久市役所が右に、7階建で立派。

  滑津駅

 北中込駅 
12:40 北中込駅着、国道141号に面してスーパーがあり、その裏に隠れるように位置する片面ホームの小停留場、これでは気付かずに過ぎかなり戻ったのも頷ける。68.2KPあり。 
12:44 出発、国道141号線を行く、先刻引返した猿久保交差点を過ぎると、湯川の流れる小谷へと下り坂になる。
13:00 湯川を渡る、鉄橋80M長が100M左に、69.1K辺りとなる。また次の台地上に上り、
13:15 銀色ドームが目立つ子供未来館横を左折、広幅の踏切を渡る、70.2K辺り、線路はこの先左急カーブで住宅街の陰に消える。




 駅の跨線橋が右手に見えるの住宅街に入る道が無く、ちょっと戻る様な形で、
13:26 岩村田駅着、流石佐久平屈指の宿場町だけあって駅舎は立派、待合室も広い、駅前広場は新幹線開通と同時に完成と案内碑があった。島式ホームの1線が閉鎖された相対式ホーム。
 なお信越本線の開通で小諸にその経済的地位を奪われたとあり、問わず語らず「また取り戻したぞ」ということか、、、
13:41 出発、同じく新幹線開業に備え整備された直線4車線道路を行く。

  岩村田駅 

 佐久平駅
 左の線路を背にしてミサワなど各社の住宅展示場、線路反対側には大型日曜大工店が立地、線路はこの辺りから徐々に高架線へと上り出す。
13:55 佐久平駅に到着、片面ホームは新幹線長野方先端車両の屋上にヒッソリと佇むかの様、71.4KP、前駅から900M、次駅もホームから直線線路の彼方、同900Mに見える。 
14:03 出発、人影の無い小諸側駅前広場を過ぎ、高架右手の工事用道路を行く。
 それにしても新幹線コンコースのワイドガラス越しに眺める浅間山の姿は素晴らしい。
14:11 72KPを過ぎる、ここで線路は高架から地平レベルに降りた。線路の両側は各々500M幅の広大な黄金色の田んぼ、右真横に見える浅間山から白い水蒸気が上るのが見える。左のも八ヶ岳もなかなか良い眺めだ。
14:19 中佐都駅着、片面ホームの停留場タイプ、72.4KPあり、ここまでずっと線路右手脇、草生した工事用道路を来た。
14:23 出発、線路沿いに道があったのは約300M、あとは畑中の踏跡を辿る、自治体の境界付近によくある荒れた無人地帯だ。
 72.9K地点に小川が流れ、多分小諸市との境界だろう。この先盛土法面を慎重に進む。

  中佐都駅 「佐久平の中心の都」に由来するそうです

  美里駅 樹林の向うは中規模工業団地
14:48 第1市村踏切(73.16K)に達する、線路右手に中規模工業団地が伸び、その東側を巻く様に進む、団地西側を線路が行く。
15:02 片面ホーム無人の美里駅に到着、前駅より1.4K、無人地帯と東北に張出した工業団地のせいで意外と時間を喰う。
15:08 出発、線路左すぐの細道を行く、道の左は住宅街、74.2K辺りの踏切を渡り、佐久街道に入る、お馴染みの141号線だが一時は1.5Kほど離れた。
15:28 1Kほど緩く下り、光岡駅に到着。

 光岡ー小諸は「しなの鉄道」をご覧下さい