身  延  線

      (1) 善光寺ー市川大門 16.5K 2002年3月10日(日)快晴

 身延線は甲府から善光寺、2.1Kを、中央本線の南側に完全平行、 ここから進路を南に転じ、甲府市街の東端沿いに進み、やがて笛吹川を渡り丘陵に沿って西に転じ、丘裾沿いに富士川に近付く、この甲府盆地から南に出る唯一の峡門を控えた鰍沢口駅に至る辺りが、本日のルートです。
 甲府駅は下り1番線の東京方を切欠いた頭端式の4~5番線を使用、なおキロ程は88.4Kの筈ですが、見えるのは87.8K、かなりはっしょっていますね、、、 左写真は2014年3月31日。
 完全平行部分は中央本線の項で紹介済みで、今日は善光寺駅から始めます。

  金手駅  2001年10月13日
8:54 盛土上の善光寺駅ホーム下の架道橋脇を出発、進行右手下の小道を行くとやがて無舗装農道となる、道の右手はブドウ園。盛土は程なく地平レベルに下る。
9:02 右手の農道が行止り、踏切(85.4K)で左手に、舗装された私道が伸びる。 
9:10 自動車道が上を横断、84.8K地点、線路右手の地場スーパ―従業員が、専用駐車場から階段で自動車道経由スーパー裏手の通用門にゾロゾロ吸い込まれていくので、真似をして右手に移る。
9:30 南甲府駅に到着、駅手前で何を勘違いしたか左手に移り、大回りして地下連絡道で戻り時間を喰った。島式ホーム、83.8KPあり、西側にある駅舎は1928年、身延鉄道開業時、ここに本社を設けた時からのもので、昭和モダンの鉄筋コンクリ製。貨物取扱もあったので構内は広く、今でもホーム東側に留置線が数本、近くに中規模倉庫会社もある。
9:38 出発、進行右手、線路近くの道を行き、9:46 私道に迷込み少し戻って、住吉踏切で線路左手に、83.14K、ホテル併設の公衆浴場があったが、今日はパス、この辺り小規模住宅が無秩序に建ち、小道を行き止っては何度も曲る、時々架線柱が見え線路は近いが、なかなか進みません、、、 

  南甲府駅

  甲斐住吉駅
 この先グリコのアイスクリーム工場の塀沿いに迂回、熊野神社前を過ぎ、
10:04 ホームの富士方端にある踏切から戻る形で、甲斐住吉駅に到着、ホーム片面、南甲府駅から営業キロで0.9K、しかも両駅間は直線、どうしてこんなに時間が掛ったのだろう、腹立たしい、、、
 駅甲府方すぐの踏切を、線路から離れて真南に進む自動車道しか道が無い様で、500M程歩くと甲州街道にぶつかり右に、
10:22 道なりに荒川を渡る、鉄橋は右200M、82.3KPあり、ちょうど、鳳凰三山、白根三山が真正面に見え素晴らしい。 
10:34 20号線が身延線を跨ぐ手前地点に、81.85K地点、階段で下の線路沿いの道に降り、進行左手を行く、右手に黄金温泉というホテル併設の日帰り温泉が目立つ。
近くに斎場のある六枚踏切(81.6K)、新興住宅街で畑も混在する妻神踏切(81.3K)で位置の確認、平行道は無く、進みの程度は悪い。
 この先東洋化学産業の結構広い工場敷地沿いに迂回、親友自治会館を過ぎ、ここでも進行右手の駅舎を過ぎ、跨線橋を渡り戻る様な形で、

 右端に覗くのが北岳、間ノ岳、農鳥山と続く

  国母駅
11:14 国母駅着、島式ホームの交換駅、ホーム東側は何のことは無い、先刻敷地沿いに迂回した化学工場が占めていた。
11:28 線路右手近くを行き、中央自動車道を潜る、駅から500M程、線路は左100Mを行く。
 やがて阿原踏切(79.9K)で左に、田中の農道をジグザグに進み効率が悪いが、線路が左に見えるので気は楽だ、なお国母駅から先、急に自家用でない本格的な田んぼや果樹園が多くなる。
11:49 79.4K地点から線路左すぐの農道となり、79KPを過ぎ、100Mで行止り、その先左70Mの農道を行った。線路左手は広い農地が続いた。
11:58 常永駅着、島式ホームの交換駅、右手は住宅街、左手は斜め前方500M、田畑の向うに大きな建物群が望め、地図を見ると山梨中央病院だが、この駅から通院する人はいない様だ、第一人影は皆無なのよ、、、 
12:12 線路左手すぐの農道を行って78KPを過ぎる、周囲は畑地。

 常永駅 

  小井川駅
12:23 小井川駅着、片面ホームの無人駅、ホーム甲府方端の小井川踏切で77.17K地点となる。
 線路左30Mの小道を行く、線路との間は住宅が帯の様に続き、殆ど絶えない。
12:50 駅が近いことは感じで判るが、姿が見えず、宮本踏切を見付けて右手に、75.8K、駅を150Mばかり過ぎてしまった。 
12:54 東花輪駅着、前駅から線路は直線、1.2Kと近い、島式ホーム1本、76KPあり、駅員1名、構内は広く、留置線も3本残り、先刻から目印になった30M高の飼料用サイロが建ち、住友セメントの工場もある、田富町役場のある街の中心まで、西に1キロ位。 
13:15 肉まん2個で急いで昼食、出発、線路右手の住宅街の道を行く。
13:26 5階建で構成された町営団地を線路右手に見る、左手にも新棟あり、75.2K辺り。

  東花輪駅

  みたまの湯より笛吹川鉄橋を望む 2014.3.31
13:33 新大和田踏切(74.89K)を過ぎる、線路真っ直ぐだが、この先3~400M、笛吹川堤防に直角に向く様、広い田中を緩やかな左長大カーブを描き、かつ盛土で高さを調整、74.1KPを帰路鉄橋の富士方に確認。
13:47~13:52 桃林橋で笛吹川を渡る、鉄橋は左手、上流700Mほどを行き、そのまま真っ直ぐ丘陵の近くまで行ってから、丘裾沿いに西に転じるが、線路沿いの道は断続的で、追っかけなかった。
 県道3号線に入り500M、押出川まで来て、右岸沿いに進行左手を行く線路方向に進み、
14:04 道林踏切(渡らず、72.78K)前に出る、後は古い集落内の小道を行き、 
14:10 甲斐上野駅着、島式ホーム、交換可能、72.5KPあり、小駅舎は北側、小さな駅前広場があって、住宅街が展開、200Mも行けば笛吹川の堤防だ。ホームの左手すぐまで丘が迫り、集落はその緩斜面に立地、注意するとお城を模した歌舞伎の団十郎記念館も見え、徒歩10分で行ける。河が近いせいだろう、集落はちょっと小高い所に展開する。
14:23 出発、県道3号を行く、一部線路右手の小道も歩いてみたが、線路は進行左手が丘中の浅い切通し、または南側が切壁の区間も多く、緩斜面が影響して長続きしない、周囲は住宅と狭い畑が混在する。 

  甲斐上野駅

  芦川駅
14:42 芦川駅着、片面ホーム、駅舎は無く小待合室がホームにあるだけ、71.3KPあり、
 ちょうどやって来た115系の下り列車を入れて写真を撮る、115系は身延線でも既に少数派、鰍沢口折返し列車は、ワンマン装備の関係もあるのか、全て313系2連で運行している様だ。
 次の市川大門駅までちょうど1K、駅から250M先を芦川が流れる関係で、橋だけ3号線の世話になり、後は線路により近い住宅、商店街を行く旧道で繋ぎ、 
15:03 市川本町駅着、片面ホーム、線路は富士方に下り勾配、ホーム左手は住宅の裏手がすぐ。
 次駅まで900M、同じく旧道を行った、この市川大門町、江戸時代には代官所が置かれたそうで、町域は小さいが、なかなか風格のある住宅が道の両側に軒を接する。
15:15 右に市川警察署を見るとやがて市川大門駅に到着、島式ホーム、駅舎は一部2階建、朱色の線が印象的な中国のお寺を模した造り、新しいせいもありなかなか立派、下り電車がもうホームに入っており、駅舎の写真も撮らずに飛乗る。なお、同駅はかつて和紙の発送で賑い、貨車の発着も多かったとのこと。

  市川本町駅






     (2) (富士)~竪堀ー芝川 17.7K 2003年2月9日(日)快晴

 身延線の富士から柚木まで1.5Kは、東海道本線との重複区間が1K近くあり、2年前、同線の歩き潰しを行った際ついでに歩いており、今日は柚木駅から始めるのが順序だ。
 さて、身延線の富士駅は老鉄っちゃんには思い出のある場所です、1965年頃、この駅には創価学会の団参客車列車が、日によっては文字通り溢れており、列車は富士宮駅まで直通、そこから目的地の大石寺までは貸切バスで入った。当時、身延線は東京向きに線路が付いており、首都圏から来た列車は機関車の付替えが必須、団参の場合、特定日に集中するので、構内ダイヤの整理、連結誘導要員の確保が大変で、そんなことが、1969年9月の西回り新線開設に繋がったという説がある。
 当時の東回りルートは、現在、遊歩道として保存されているようで、今日は富士駅から旧線伝いに(旧)竪堀駅~(新)竪堀駅と歩き、先へ繋げたいと思う、なお、柚木から竪堀まで営業キロで1.3K、直線高架線が比較的新しい住宅街を見下しながら進み、道路が進行左すぐに平行する、ごく平凡な区間なことを、以前、車内より観察済みです。



 富士駅は島式ホームを専有 クハ372-5   ’14.4.7
8:30 富士駅を出発、駅前大通りを沼津方に歩くと、すぐ王子製紙の大工場の塀沿いに進む道となる。
8:37 工場の塀が尽きた角から5M幅の道路が北方向に始まるが、曲線の感じが如何にも旧線路らしい道だ、左はすぐ王子製紙の工場で、やがて正門前を過ぎるが、前方に雪を被った富士山がデンと構える、道の右手は住宅がパラパラ.。 
8:45 線路跡の道が「富士緑道」という遊歩道となる、沿道には勤労者住宅が並ぶ。
9:00 松本という集落に入り、旧駅跡を利用した小公園に「旧竪堀駅」と案内あり。
 緑道はさらに北に伸びるが、廃線跡を歩いたのはここまで、現在の(新)竪堀駅へと西に一般道に入る、600Mほど離れているようだ。
9:12 中堀橋梁をくぐり線路進行左手に出る、もうホームの富士方端に近い。 

9:17 竪堀駅着、5M盛土上に相対式ホームが、駅舎は地平レベル、線路は駅を出るとすぐ右カーブ、高架線右手下を行く、

 旧線跡は富士緑道になった 

  竪堀駅 
9:22 潤井川堤防上に出る、鉄橋富士方は3.67K地点、人橋は右手約300Mと離れる。な、鉄橋手前で、旧竪堀駅で分れた緑道が合流。
9:34 潤井川橋を渡る、この先しばらく県道175号線を行く、富士山に向って歩き景色が良い、道なりに段々線路に近付く。
9:43 東名高速道下をくぐる、線路がくぐるのは4.15K辺り、帰路車内より確認。 
 長沢信号で線路近くの道に移り、長沢踏切(4.5K地点)からは線路右手すぐを行って、
9:58 楠川架道橋で線路左手に、潤井川の支流:凡天川を渡ると駅はもうすぐ、鉄橋は5.1Kだった。
10:01 入山瀬駅に到着、ホーム島式、駅員1名、駅の右手はすぐ自動車学校、線路は駅を出るとはっきり目視できる急勾配となる。
 駅近くに線路に接する小公園があり、D51とオハ35が静態保存中、客車は児童図書館として利用、最初、子供の姿が見えた時はびっくり。
 線路左手50Mの平行道を行く、沿道に住宅、小工場が絶えない、歩道が殆ど無く恐い。 
 やがて第2東名の建設現場に出る、6~70Mの橋脚だけが立ち、左250Mの丘陵にトンネルが口を開ける、天間入口バス停がすぐ先。
 線路が(将来)下をくぐるのは6.45K辺り、左手の「TENTOK」の工場は7KPまで続く。
 天間小学校前から川沿いの旧道に入り、

  入山瀬駅
 富士根駅  10:45 富士根駅着、島式ホームは右カーブ、上り勾配の途中にある、7.6KP、駅右手に隣接して丸王製紙工場が建つ、富士山も大きい。
10:58 ホーム出外れの公園で小休止後、すぐ176号線に道なりに合流、王子製紙の工場が始まる辺りだ。
11:04 公会堂踏切(渡らず、8.24K)を過ぎる、周囲は住宅街、中小製紙工場も結構多い。
 この先は線路が左にカーブするため、住宅街の道を何度か曲り、
11:15 源道寺駅着、ホーム相対式、8.9KPあり、ホームの下5~6Mを台地を穿って小川が横切る、駅の両側は住宅街。
 進行右手の小道を行き、一時ほんのちょっと道なりに線路左手にも沿い、警察署の前で国道139号線に入り、400M位歩いて、 

  源道寺駅  

  富士宮駅   2014年4月7日
11:50 橋上駅の富士宮駅に到着、常時使用の島式ホーム1本、それに進行右手(北側)に団体用片面ホームが残り、有効長160Mと長い、10.3KPあり、団参列車時代の名残で、南側には公園の様な広場、隣接する更地は客車留置線だったと思うが、、、その先はジャスコの大型商業施設。
 駅前には富士急のホテルもあるが、駅舎から人工広場で繋がる7階建デパートは廃業して看板が塗り潰されている。 
11:59 出発、駅前の国道を進み、
12:05 潤井川支流の神田川を渡る、橋長7~8M、右手に富士急バスの巨大車庫があるが、これも団参時代の名残、かつて富士宮駅からバスで身延山に入った、8両で到着したら、バスは16台必要だろう、そんな列車が日に何本も着発したのだから、、、 

 駅前から西富士宮方面を望む

  西富士宮駅
12:12 大きな商店街を東に向い、突き当った所に位置する西富士宮駅に到着、駅舎は甲府に向い右手、ホーム島式、11.6KPあり、南側に長大留置線4本、駅に入る手前左手には8線もあった。
12:17 出発、線路右手すぐの小道を行く、線路は20.5‰の上り、小道も緩い上り、11.9KPからΩカーブが始まり、左カーブ、なお11.9Kは西富士宮駅の富士起点の営業キロだが、見たままを記した。
12:25 法師踏切(渡らず、12.04K)、周囲は小住宅が建て込み、狭い畑も散見。 
 さて次の沼久保駅は西富士宮駅から南西の方向、それもかなり南に下った地点に位置する、駅から真東に線を引くと、富士根駅より南(富士駅方)6~700Mで身延線と交わる、と言ったら、その特異な線形が判ってもらえるだろう、 線路は北北西に向うΩ型カーブの20.5‰上り勾配を、随所にあるR300、R200曲線に車輪を軋ませながら高度を稼ぎ、やがて南進、300M幅の痩せ尾根をトンネルには入らずに越え、潤井川水系から富士川水系に入り、後は2K余の下り勾配を下って沼久保駅に至る。営業キロでちょうど5K、国道は西富士宮駅の手前で西進して峠を越え、Ωカーブには付き合わないから1.5Kほど短くなる、東海道線富士駅からは、富士川右岸沿いの国道を遡れば、さらに短時間で到達可能だ、昭和時代に開設された坂道に弱いSL鉄道の宿命で、他にも小海線の小淵沢駅付近など、他に枚挙に暇が無い。 
12:33 潤井川の鉄橋袂にある飢渇という凄い名前の踏切で線路左手に、12.36K地点、鉄橋は50M
足らず、この辺りも沿道は小住宅と狭い畑。
12:39 三人踏切(12.53K)でまた右手に、カーブが連続、線路に付いて行くのが大変、勿論上り勾配も続く、線路右手は窓の無いクリーム色の大きな建屋が目立つ、富士フィルム工場だ、そろそろ前面に山が迫り、Ωカーブの折返し地点が近い。
12:50 斜面のせいか家並みがバラバラな小住宅の間を抜け、坂道を一汗かくと、大きな富士山、富士フィルムの広大な工場群、富士宮市街など見下す地点に至る。ここまでグルグル回された感があるが、素晴らしい富士山を見てスッキリした。

  Ω長大カーブの上縁部分、富士宮市街は上方右手

 同一地点から富士山と富士写真フィルム工場を望む 
12:58 道なりに13KP立つ西山踏切まで下り、細い県道を線路方向に、ここまで来ると一般小住宅は消え、昔からの集落に入る、集落ごとに小墓地があるのが特徴。
13:04 丘の中腹を行く線路端に出て位置確認、13.4K地点。
13:20 道なりに広い国道に押出される、西富士宮駅の手前から時代遅れのΩカーブを短絡、西に直進して来た国道だ、線路もいつの間にか右手に並ぶ、石油スタンドがあり、14KPが立つ。
 この先低い痩せ尾根を抜ける、サミットは線路が14.2Kの短い切通し、道路は少し遅れ14.3K辺りとなる。
 越えると下り勾配に変り、結果的に沼久保駅、そして次の芝川駅まで続いた。富士宮市街の景観はいつの間にか見えなくなった。
13:29 安居(あご)山バス停、バスは1日3本、休日運休では利便性は低い、谷幅は150M、周囲の山は低く、傾斜も緩やかだが、あっという間に山村ムードに変っ。
13:38~13:46 中村バス停近くの棚田で、畦道をベンチ代りにして小休止、なおこの辺りは安居山信定という、「富士川の夜襲」で頼朝軍の勝利に功あった武将の領地だったと案内あり。 
14:00 国道を道なりに沼久保駅に到着、丘腹に設けた片面ホームの無人駅、16.5KPあり、駅周辺に平地は全く無く、5~60M眼下に30戸くらいの小集落が見える。
14:08 出発、国道は上り勾配、程無く芝川町に入る、なお、線路は駅出るとすぐ右R200カーブで小トンネルに入り(16.7K~100M長)、国道の左下に抜け、(初めて)富士川を左下に見て、また小田トンネル(17.1K~91M)に入る
14:25 国道から右に集落方向に下る角に「駅まで500M」とあり、下り坂を行く、やがて道のすぐ左に線路が並び、前方300M、ホームに停車中のクモハ123型単行が見える。

  沼久保駅

  芝川駅ホーム、クモハ123-5041(単行)
14:30 芝川駅着、島式ホームの無人駅、留置線もあり、駅構内は結構広い、営業キロは19.2Kだが、ホーム甲府方に18.9KPあり、ホーム左手,富士川との間を富士製紙芝川工場が占める、なお、煙突から吐き出される白煙は次の稲子駅辺りからも見える(のを翌週確認)。 






        (3) 芝川ーー内船 14.9K  2003年2月15日(土)薄曇り

 今回はJR東海が昨年秋から売出した「休日乗り放題きっぷ」を利用してみた、豊橋以東の同社線が乗り放題だが、熱海から行くとJR東日本管内が少し入り不経済、これを御殿場線の松田駅から利用するのがミソで、同駅の自動券売機で簡単に買える(¥2,600)、内船までの往復だと少々お得になるのは計算済みだ。
 帰路は沼津での御殿場線接続が37分、2分で接続する東海道線を利用すれば50分早く帰宅可能、しかしそれでは面白くないので、予定通り御殿場線廻りにした、青春18きっぷが使えない2月には格好の割引切符と飛び付いたが、予め損得を充分考える必要がありそうだ。 


9:11 芝川駅を出発、ホーム出外れすぐの踏切で左手に、線路に近い県道を行き、
9:22 橋場踏切(19.5K)で右手の小道に移り、道なりに50M程高い小集落沿いに歩く、
9:38 また線路端に下ると20.8KPあり、この間に線路は小トンネルを抜ける。
 21.5K地点まで行ったが行止り、少し戻って、 
9:49 小神社の建つ21.35K地点の踏跡で線路左手に近い県道398号線に戻る、山砂利を運ぶダンプが多く、間道を歩けたのは幸いだった。
 対岸まで3~400M、川幅が広く平地はいくらも無い、県道は前方が見通せない急カーブが幾つもあり、マジ怖い、2個所はダンプ会社の整理員が出ていたほど。 

  芝川駅  2003年2月9日

  稲子駅
 崖の張出し部分は至る所に落石感知の電線が張巡らされ、線路は第1(93M)、第2湯沢トンネル(227M)で抜け、帰路車内から23.1~23.3K辺りが最難関区間と確認、県道は張出した岩裾を忠実に辿り、線路より三割程遠回りする。 
10:15 稲子駅着、片面ホーム、以前あったホームを潰して駅前広場がある、23.7KPあり。
10:20 出発、駅すぐ先の小川を下稲子橋で渡り、駅手前で左に離れ、目前に迫った山をヘアピンカーブで上る県道へと、小集落外れの踏み跡を辿りショートカットする、線路は小川を渡ると程なく稲子トンネル(24.3K~480M)で県境になっている山を抜ける。なお富士川は山を巻き一時離れる。
10:35 大規模採石場への分岐点に至る、ヘアピンカーブの登り坂が、登坂車線まで備えた広幅の素晴らしい国道469号線に変身、
10:43 山梨県に入る、左手すぐが採石場で、採石後、崩落防止工事が行われた周囲の山は、樹木が全く無いのが不気味だ、県境がサミットですぐ下り坂となり、程なく左手から旧道跡が合流、また以前の曲りくねった道が始まる、杉林、そして狭い茶畑も段々多くなり、崖下50M、トンネルから出た線路の架線柱が垣間見える様になる。
11:00 25.5KPが立つ、切立った崖が50~70Mと高い、後方に第一十島トンネル(25.4K~230M)が口を開けもう十島駅は近い。

  稲子駅ホームより、クモハ313‐3102   2014.4.7 

  十島駅
11:04 駅手前の踏切で右手に移り、十島駅に到着、僅かに開けた小平地に山梨県側最初の駅を設けた、といった感じの島式ホームの無人駅、25.8KPあり、駅前小広場あり。
11:12 小休止後出発、持参の熱いほうじ茶で行き返る。
11:15 上外戸踏切(渡らず、26.16K)を過ぎる、この80M先の第2十島トンネル(328M)で、線路は富士川方に張出した丘陵の先端を抜け、国道は崖裾を迂回して進む。
11:25 架道橋で線路右手に移り、支流:佐野川鉄橋の袂に出る、鉄橋に26.9KPあり、 
11:33 国道469号がさらに上流数百M遡った所で佐野川を渡る、ここから3M幅の小道が佐野川温泉に向け分岐、折角なので寄っていく。
 佐野川の流れを左に見て進む、時々現れる狭い平地は野菜畑と茶畑、右手は山が近く、主に杉林。
11:45 途中から前方に見え出した佐野川温泉に到着。 


                  佐野川温泉: 11:45~12:33在 ¥550       


  佐野川温泉
場所:十島・井出駅から同じく徒歩40分、佐野川の刻んだ小平地が山にぶつかった地点にある。
 施設:一部2階建て木造モルタル造りの温泉旅館で、辺りに何も無いから目立つ、山を背にして建つ。 
風呂場:内風呂は源泉風呂と加熱風呂の2つ、どちらも6~7人用、他に庭に一段広い露天風呂があり、こちらは混浴、加熱していないから30℃ちょっと、時節柄水風呂の様だ。
お湯:硫黄泉、火山でもないのに硫黄の匂いはきつい、31.5℃、湧出量98.3L/分、源泉掛け流しの良いお湯だった。
その他:熟年者を中心に土地の人で賑わっている、お湯が良いからだろう、柚木在の至って元気な100才老人が来ていた、お嫁さんが送ってきて、夕方また迎えに来るそうだ。ここで昼食の予定が、休憩料が入り割高になるのでやめた。


12:33 温泉を出発、元来た道を戻り、
12:43 国道469号との分岐点に戻る、すぐ佐野川を渡り城山トンネル(222M)に入る、抜けると右手小高い所を線路が行き、27.5KPを帰路確認。左手に富士川の流れがすぐ。
13:06 井出バス停を過ぎる、ちょうど、右手すぐ河岸段丘上の集落を抜けて来た小道が合流する地点だ。
 この先道なりに線路脇に至る、28.75K辺り、ちょっと後方に集落下を抜けた井出トンネル(158M)の坑口が見える。 
13:11 井出駅着、片面ホームの無人駅、29.1KPあり、ホーム右手はすぐ切立った50M高の崖、左に国道、そして富士川の流れ、300M先の対岸の方が平地も少々あり、住宅も多い。
 ホーム出外れに東海自然歩道、八木沢・思親山への案内板が立つ。 
 駅出てすぐ、29.5KP辺りから切立った山崖が河岸迄張出し、崖沿いに進む、落石注意地帯で、補修工事中の区間もある、
13:25 対岸の増沢町を結ぶ橋の袂に至る、右手すぐの線路は30.2K辺りが対応。 
 この先両岸とも切立った崖が屹立、人家は全く姿を消す、対岸を行く国道52号線も、崖を穿った洞門の眼鏡トンネルが500Mも続き、河岸沿いに緩い左曲線を描く。
 この区間、帰路運転室の後ろに張付いたが、切立った山崖の腹を急カーブで車輪を軋らせながらソロソロと進み、直線区間など殆ど皆無、マーこんな所によくも線路を敷いたものよ、、、と思った。     13:32 寄畑トンネル(18M長)が右上7Mに見える、30.65K辺り。  


  寄畑駅
13:44 寄畑駅着、片面ホーム、31.6KPあり、誰もいない待合室で持参の菓子で小休止。
14:01 出発、ちょっと右手の集落に入るが、程なく国道に押出される。 
14:10 島尻トンネル(32.3K~145M長)が右手すぐに、この辺りも人家が無い、右手の山崖は高さ100Mもある、歩いているのは線路左下の今や歩行者専用道に化した旧道で、国道は平地が無いので河岸上まではみ出し、橋脚により支えられる、前方1.5K程、南部町の街並みが見え出した、今度は富士川左岸の方が平地が広く、右岸は山が岸まで迫る。

 32.8K辺りから線路は右手130M、山裾の小高い所を進む、山の高さは150~200M、国道は富士川にくっついて左に離れる。 

14:32 山地にしてはグランドがやけに広い町立栄小学校を過ぎ、内船駅に到着、駅舎進行左手、国道に面す、島式ホーム、前後からして33.8KPある筈、ホーム右手はすぐ山、首を大きく曲げると、前に登ったことがある思親山の頂上が見える。

 次の上りまで70分待ち、駅至近の日帰り温泉に寄ることにする。 

  内船駅 思親山が中央よりやや左に、  2014.4.7



       南部町立「なんぶの湯」  14:40~15:30在  ¥500(町外者)


  なんぶの湯
場所:駅から徒歩3分、富士川堤防に面し、支流の小川を挟み町立栄小学校と向い合う、駅からも注意すると建物の一部が見える。
施設:外観は少々田舎っぽいが、内部はローマ風呂を模した豪華施設、造作には金を掛けている。
風呂場:浴室は広く、寝湯、気泡風呂、サウナ、水風呂と一通り揃っており、屋根付の円形露天風呂は石造り、眺望は無かった。 
お湯:無色、無味、無匂、ごく平凡なアルカリ性単純温泉、49.5℃、PH9.9.、湧出量は412L/分と多い
その他:開業は99年5月、バブル期に建設された雰囲気あり、お湯はともかく、駅から至近、便利な存在だ。




      (4) 内船ーー下部温泉 17.6K  2003年7月22日(土)薄晴れ

 記録を見ると、昨年のこの時期は、連日の猛暑にうだっていたとある、今年は打って変り、連日天気は愚図付き気味で、気温もさほど上らない、今夏の青春きっぷは主に大糸線訪問に充てる積りだが、山の展望が利くと利かないでは大違いなので、今日は身延線を訪問する、この区間は谷が狭くかつ深い区間が多く、富士山、南アルプスなどの展望は元々期待できない筈と読んだが、、、 
9:34 内船駅を出発、線路右手すぐの小道を行き、左に工事中の南部庁舎を見て、すぐ線路左手の県道10号線に入る、線路は右手に迫る山崖沿いを進む。
9:47 土瓶踏切(渡らず、34.63K)、富士川に注ぐ小川の内船方に位置、 薄日が射し、空気は爽やか、白ペンキで区切られただけの歩道を行くから気は許せないが、この辺り交通量は少なく、富士川を見下しながらの快適なハイキングだ。
10:13  珍しく線路が県道と同一レベルになる、36.8KPあり、県道は山肌沿いに曲りくねり、時々テラスの様に川岸に張出し景色は良い。

  内船駅  2014年4月7日
 
  甲斐大島駅
 この辺り住居は対岸を含め全く姿を消し、地形の厳しさをいやでも感じさせられる、道路は軽い上り下りを繰返す。 
10:18 身延町に入る標識あり、37.2K地点。
10:31 井戸尻踏切(渡らず、38.29K)を過ぎる、この先ちょっぴりだが谷が開け、人家が目に付き、その数も徐々に数を増す、段差付き1M幅の歩道まで出現。
10:47 道なりに甲斐大島駅に到着、島式ホーム、交換可能、駅右手の50M幅の狭い平地に民家が少々、その先は山、左手は富士川の堤防まで150M、その間は住宅と緑の田んぼ。
10:55 出発、さらに県道を行く。 
11:04 県道が集落を避け富士川の方向へと線路から一時離れるので、200Mばかり右に小道を行って、宮の下踏切で線路右手に移る、39.87K地点、たまたま下り特急がやって来て写真を1枚。
11:09 小集落を抜け、上大島踏切で線路左手に、ちょうど40KP立つ、この先すぐ県道に戻る、堤防は左手すぐ、川面は堤防で見えないが、富士川が久し振りに平地の河の姿を見せる。
11:20 40.6KPが右手すぐに、線路はこの先40M、河岸まで張出した小山を出口が見えている小トンネルで抜ける。
11:36「旧市川家住宅が左1.3K」と案内あり、この辺りから富士川は左手に離れ、線路と県道10号線はそのまま真っ直ぐ進む。

 特急:ふじかわ クハ372-10(先頭) 

 和田峠下より身延の街を望む 
 結果的に県道の結構きつい上り坂を約1K、途中から右手40M下、樹林越しに線路を見下す様になる、
11:48 和田峠に到着、観光用だろう、炭焼きセンターがある、線路はトンネルに入っているらしく姿が無い。峠からはループ状に高度を下げる県道を短絡する歩行者用の遊歩道があった。
11:53 山の右下に線路がまた姿を現わす、見延方坑口は42.6Kだった。しばらくすると線路、身延駅、富士川、そして身延山の展望が利く場所まで下る。 
11:59~12:06 山下の小公園で小休止。後はまた県道に戻り、
12:14 身延駅に到着、改札口直結の片面ホームと島式ホームで構成、駅員2名、駅舎内にキオスク、立食いそば屋があり、イナリ寿司もまだ販売中で購入、駅の富士方に接して山梨交通の車庫があり、43KPが立つ。
12:23 出発、街路にはなまこ壁の商店も数軒、信用金庫も街並に相応しい造作をしている。
 しばらく県道を進み、富士川を渡る橋の袂、消防署の角から、右手の小道に入ると、線路左手すぐの道となり、かなり長い間続いた。
12:33 身延東小学校が線路を背にして建つ、線路の右手はすぐ山だ。
12:43 県道10号線に戻る、44.93K地点、この先しばらく谷幅が拡がり、山も低くなる。 

  身延駅

  塩之沢駅
12:52 塩之沢駅着、片面ホーム、駅舎は無くホーム上の小待合室のみ、45.4KPあり、右手にも少々平地があり、集落はそちら側にあった。
13:01 出発、更に県道を行くが、途中で右手旧道に入り、集落の中を進むと、身延東小学校帯金分教場跡と門柱にあるグランドがあった、小プールも残り、児童が遊びに興ずるのが何故か切ない、裏手80Mを線路が行く。 
13:23 県道に戻る、感じのいい旧道は意外と約1k続いた、この先県道は富士川岸まで張出した山端沿いに進むが、線路は山裾沿いに高度を上げ、県道との合流地点で、右150M、25M程高い所を行き、この突き出た山塊を500M長のトンネルを介し短絡を計る。
13:43 不動沢川を渡る、小谷の入口に人家が50戸ほど、右手に近い鉄橋は、12~13M高い所を行く。
13:54 松葉沢川を渡る、鉄橋右手25M、6~7M高い、(前後から判断して)49KPが立つ。
 この辺りから谷が開け見通しが一段と良くなり、岬のような山の突端を曲ると、このすぐ先で富士川に合流する常葉川が目に飛び込む、これまで見た支流より数段大きな河だ。
14:07 常葉川を渡る、右手15Mをトンネルを抜けたばかりの鉄橋が行く、49.6KPあり。 
 線路はこれよりこの常葉川の右岸沿いを進む、山が河岸まで迫る富士川を避けたというより、乗車が見込まれる下部温泉、常葉、岩間などの集落を経由した方が得策なのだろう。
 それにしてもこの合流地点の景観は雄大だ、こんなスケールの大きな荒々しい感じの合流って、他にあったかな、ちょっと思い浮かばない、、、 
14:12 波高島駅着、島式ホーム、駅前に案内があり、「往時河川の流路が制御できず、河岸近くでの耕作はできず、土地の人々は高い所に畑を造り生活したことが、地名の由来となった」とあった。
 ホーム南側は傾斜の急な山が迫り、この山上での畑作りは、さぞかしきつかったことだろうと、しばし当時の苦労を偲んだ。
14:17 出発、国道が300号線に変り、常葉川右岸の山裾を、川面を見下すように線路共々進む、程なく線路は左岸に移り、国道よりもやや低い所を行く、道の左は山崖で「落石に注意}とあったが、注意したら防げるの? 

  波高島駅

  下部温泉駅   2014年3月25日
 やがて下部温泉旅館群が見え出し、下部ホテルの裏手からその敷地沿いに歩き、右折して常葉川を渡り駅に、前駅から営業キロは1.5Kと近い。
14:43 下部温泉駅着、ホームは島式、駅員1名配置、留置線が1本、51.4KPあり、甲府行は2分後に出る、次はしばらく来ないので、温泉にも寄らず、このまま甲府に出ることにした。 






      (5) 市川大門ーー下部温泉 18.1K  2003年12月14日(日)快晴

8:50 市川大門駅を出発、ホーム端から7~80Mの高田踏切(69.36K)で進行左手に、線路近くの住宅街の小道を行く、この先線路は左大カーブを描き、右手に流れる笛吹・釜無川と並ぶ。
8:58 下宿踏切(68.9K)で右手に、右180M程、田畑の先に笛吹川と合流して一段と成長した釜無川の堤防が見え、上を道路が行く。
9:04 また線路左手に、ホーム先で別れた街道に入る、線路は右、住宅の帯を挟み80Mと近い。 
 黒沢踏切(66.27K)を渡り、右手にあった駅舎へと100M程戻り、

  市川大門駅  2009年10月4日
  鰍沢口駅   2008年3月9日 9:37 鰍沢口駅着、ホーム島式、66.4KP、駅員1名配置、折返し列車の発着があり、運転士、車掌の詰所もある、駅前は住宅が数十軒、閑散としている、街の中心は、かつて船着場があった富士川対岸に位置する、甲府へは左岸を行く52号線の方が圧倒的に早い。 
9:41 出発、先刻の黒沢踏切からまた小街道を行く、線路は右手に近付いた丘裾に沿い、25‰で小さな沢の左岸を上り出し、小街道は右岸をカーブで高度を取る、65KP地点の左山裾に品川ファーネスの工場。
  
一時小道で右手の小集落に入り、また集落を巻いた小街道に戻り、
10:11 新川を道なりに渡る、25M下に線路が見え、ちょうど小トンネルを抜け小鉄橋を渡る辺りだ、黒沢トンネルは63.83~63.9K辺りと帰路車内より確認。
10:18 新割石トンネルの坑口前に、長さの掲示は無いが、向う口が見えないので敬遠、旧道を上り、割石隧道(100M長、照明あり、1959年竣工)で小山を抜け、六郷町に入った。 
10:31 身延線:割石トンネル(840M)の富士方坑口が道の右手下に見える、63.08K辺り、この先7~8戸の小集落を過ぎるが、廃屋も目に付き、何ともやるせない地区だ、線路は右手すぐ、この先軽自動がやっと通れる踏切(62.84K)で右に移る、名前は大名踏切。
10:36 街道に入る、新割石トンネルの富士方出口に近いが、線路だと62.8K辺り、長大隧道に入らなかったのは正解だ。
10:45 山田川橋を渡る、線路も街道もここから直線が500M程伸び、結構大きな里に入った、谷幅は200Mくらい、これでもかなり拡がった。

  落居駅付近  クモハ373-11(先頭富士方)
  落居駅  2014年3月25日(特急:ふじかわ共) 10:53 落居駅着、片面ホーム、小待合室のみの停留場、61.4KPあり、駅の周囲は意外と住宅が多い。
11:00 線路右手すぐの直線道を行き、61KPを見る、、右手には新しい勤労者住宅が並び、その右手を先刻の街道、そして山田川が行く、田畑は殆ど無く、何をして生計を立てるのかな?と思ったが、六郷町は印鑑で日本一の生産量を誇る豊かな町とのこと。程なく街道に押出され、しばらく行って、 
11:17 甲斐岩間駅に到着、島式ホーム、60KPあり、ホーム左手はこれまで近くに平行した丘陵が250M程後退、田んぼが展開、一部は休耕田だろうか藪になっている、5~6K先の山上から雪を冠した富士山が山頂部分だけちょっと顔を覗かせる、今日は天気最高、こういう富士山もまたいいなー、、、
 更に街道を進む、線路は左150M、前方の山に向い、住宅と畑中が混在するなかを進み、やがて姿を消す、直進して山をトンネル(58.72~59.1K辺り)で抜ける線路に対し、街道は富士川対岸に渡るトラス橋:峡南橋付近を頂点とする三角形の二辺を行き山塊を迂回する。 

  甲斐岩間駅  2008年3月9日(次写真共)

 キヤ95-1(先頭)軌道検測車  甲斐岩間駅
 まずは三沢川をかもがり橋で渡る、150M程で富士川に注ぐ支流だ。 
 あとは三沢川沿いに小谷を遡るが、
11:50 川辺に全くその存在を知らなかった町営日帰り温泉があり、通り過ぎる訳にも行かず寄っていく。

12:35 日帰り温泉を出発、さらに街道で三沢川の右岸を行き、
12:43 道なりに下部町に入り、
12:48 久那土駅に到着、片面ホーム、58.5KPあり、ホーム富士に向い左手はすぐ急斜面の丘、右手は街道があって三沢川の流れ、甲府方はトンネルの坑口が見え、ホーム端から150Mくらい。
 駅周辺は住宅も殆ど無く寂しいが、進むに従いマーマーの街並みとなり、やがて三沢川を渡る、鉄橋は左200M、58.K1~100M長、この川、上流の方が川幅が広いのはどうして?
13:01 県立峡南高校グランドの東端をかすめる、盛土を行く線路は57.9Kが相当する。
 この先の線路と街道の関係は、鰍沢口~、そして甲斐岩間~の状況に似る、つまり、線路はトンネルで山を貫き、小街道はトンネルを避けサミット近くまで行き、次の小盆地に下るというもの。

  久那土駅  2014年3月25日(次写真共)

 クモハ313-3002(先頭) 久那土駅ホームより 
今回も一部大規模拡幅工事中の細い間道をつづれ折れに登り、
13:20 道の左手が切れ、直下50M、反対側の坑口が見える直線トンネル(57~56.1K)手前の線路を見て、
13:28 東2Kほど先、富士見山の眺望が良い小峠に至る、なお、富士川は全く見えなかった。
13:34 ハイキング気分で小街道を下り、一色、和平集落との分岐点に至ると、突然これから下る市ノ瀬の集落が見え出す
13:41 市ノ瀬駅着、片面ホーム、55.8KPあり、右手はすぐ丘裾、上を見れば今下りて来た道も見え、高度差は100Mほどある。左は丘を整地した下部町民スポーツ広場とグランド、隣接して雛には稀な(?)立派な室内体育館も見える。
13:49 出発、山裾を行く線路の左手すぐに小道が伸びる、この小道、集落と集落の間を行交う人に数百年も踏み固められ、人肌の優しさが滲み出て、一種の厳かさを漂わせる。 

  市ノ瀬駅   2014年3月25日

  甲斐常葉駅  2014年3月25日
14:13 甲斐常葉駅着、島式ホーム、53.7KPあり、駅は250X300Mの極小盆地の西端に位置する。駅の西側は低い山、東側は集落の中心で、常葉川が流れる。こじんまりと纏まった典型的な日本の原風景で、日本人なら誰でも共感を覚える様な山里だ。
 更に小街道を進む、線路右手はすぐ山、左手に常葉川の流れ、先刻遡った三沢川より大きな川で、流れの向きが真逆だが、どちらも富士川の支流だ。
 かなり日が傾いて来て、山蔭に入ると暗くなる。 

  下部温泉駅  2014年3月25日
14:32 川の左岸、山を背にして下部ホテルの従業員寮が建つ、52.5KP辺り、そういえば甲斐常葉駅手前にも同じ形の寮を見た、この100M先、52.4K地点で線路右手の山裾沿いの道に移る。
14:48 下部温泉駅に到着、今日は時間があり、7月に行けなかった下部温泉会館を再訪する。 



               六郷町営:つむぎの湯 11:50~12:30在  ¥400

 町役場前に温泉の幟が何本も立っており、甲斐岩間駅前にいた子供連れのお父さんに聞いても要領を得ず、そのまま忘れて次駅へ向ったら、峡南橋から10分足らず、三沢川左岸にピカピカの立寄り湯があった、まだ1月ちょっと前の11月11日開業とのこと、下部温泉までかなりの距離を残しており、昼間の入浴はあと疲れるので気が進まないが、「温泉好き」を自認するからには寄らないわけに行かない、、、 
場所:富士川の支流:三沢川の左岸に建ち、甲斐岩間駅から約20分、久那土駅から12~13分、道は分り易い。
施設:平屋造り、フロントを中心に右手が温泉、左手に特産品コーナー、70人は軽々入る畳敷きの休憩室がある。
風呂場:主浴槽は5X2.5M、一部気泡風呂になっている、露天風呂は眺望無し、洗い場は15、サウナ、水風呂は無かったと思う。
お湯:薄緑色、甘じょっぱく無匂、地下1500Mから毎分73L湧出、36℃、アルカリ性ナトリウム・カルシウム塩化物温泉とある。 
その他:お湯は平凡だが、駅から近いし、自販機のビールは¥300(ロング)と良心的でまた来たい。



             下部温泉会館  15:00~15:25(入湯)~15:45 ¥300 


  下部温泉会館  2014年3月25日
場所:駅から下部川沿いに自動車道を7~8分、迷うことは絶対ありません。 
施設:川岸に建つので、道路からだとフロント、無料休憩室、風呂場のある2階から入る、3階に有料休憩室、地下に駐車場がある。
風呂場:5人入れば満員の主浴槽のみ、他は洗い場が4つ、ゆっくり出来る雰囲気では無い。
お湯:無色、無味、無匂、「単純(鉱泉)温泉」とのみあり、諸元表は見当らない。
その他:「ここは温泉では無く、“会館”とあるのは伊達では無い」と教えてくれた常連がいたが、わざわざ老母を連れて来ている地の人もおり、さだかではない、こういうのって時々あるよ、、、





 身延線は富士から甲府までほぼ一貫して富士川、またはその支流沿いに左岸を行く、しかし、釜無川と笛吹川が合流、甲府盆地の水が一手に太平洋に向い溢れ出る辺りでは、右岸の増穂、鰍沢町の方が舟運で栄えた長い歴史もあり、両町には当時の繁栄ぶりを彷彿とさせる建物等も少なくない。
 特に鰍沢の地名は、明治時代、我が国に近代登山を紹介したウェストンが、南アルプスの赤石山に登った後、甲府に寄り、陸路鰍沢に出て、 そこから郵便船で6時間15分掛け、岩淵(現在、駅名は富士川に改称)付近の太平洋岸まで激流を駆け下った(平凡社ライブラリー、「日本アルプス」)とあり、前々から親しみを感じていた。


        鰍沢温泉:かじかの湯 2008年3月9日(日) 晴  10:37~12:03在  ¥500

8:55 鰍沢口駅を出発、
9:09~9:13 富士川を富士橋で渡る、国道52号線を行く、川の両岸は50~60Mの低い山。
9:58 十谷T字路、ここから支流の大谷川左岸を行く、左下に川の流れを見ながら上る、30分も行くとひょうたん型の細長い平坦地が出現、川と道路がほぼ同一レベルになって、
10:37 道の右手、かじかの湯に到着。道は分り易い、バス便が若干あるが日曜は運休です。 
施設:街道に面して建つ町営日帰り温泉、250名収容の畳敷き休憩室を併設。
風呂:気泡風呂の音がちょっと気になる一昔前の日帰り温泉、露天風呂は5~6名用、眺望なし、寝湯、打たせ湯、サウナ等一通り揃い、水風呂は冷たく16℃くらい,洗い場10。
お湯:無色透明、甘辛く、無匂、37.5℃のナトリウム・カルシウム塩化物泉、湯量は150トン/日,
その他:近くの源氏山に登った後などには便利な存在だが、わざわざ行く必要は無いかも、、、




        増穂町:まほらの湯  2008年3月16日(日) 快晴  10:22~11:45在  ¥500

8:53 鰍沢口駅を出発、
9:06~9:10 富士川を富士橋で渡る、富士橋西詰バス停あり、国道52号線を1週間前と反対に北方向に進む。
9:25 鰍沢橋で下流10Mで合流する 畔沢川、戸川を渡る、渡ってすぐ左手に警察署が建つ。
 なお戸川沿いに遡れば、山の中腹に建つ赤石温泉(秘湯の会)に通ずる。
9:47 青柳2丁目信号、左折すれば町役場前を過ぎ、丸山林道に入り、櫛形山中腹の平林集落に至る。
10:15 利根川を渡ってすぐの長沢公民館下信号を右に入る、手前に温泉の看板あり。
10:22 まほらの湯に到着。

  まほらの湯  右手の土手は利根川の堤防
施設:櫛形山から発する利根川左岸に建つ町営温泉、蔵造り風の建物はなかなか風情がある。大広間は100人収容、食堂は丸テーブルが2つ。
風呂:主浴槽の他、気泡風呂、寝湯、サウナ、水風呂と一通り揃い、露天風呂に眺望は無い、5~6人は入れる源泉微温湯が良い、洗い場10.
お湯:薄茶透明、無味、無匂、ツルツル感無し、泡付きのマーマーのお湯、ナトリウム-塩化物炭酸水素塩泉。
その他:櫛形山ががきれいに見える。
 

            
              温泉の近く、利根川縁の小公園に旧山梨交通モハ7がいました


  江ノ電801として活躍していたのが、お里帰りしたもの バックは櫛形山