真  岡  線
       (1) 真岡ーーひぐち 9.8K  1998年5月4日(月) 薄晴れ

 学生時代の同好会の同期生は毎年この頃一堂に会することにしており、今年は真岡市の某ホテルが会場となった。自分はこの機会に下館から真岡まで歩く予定だったが、生憎昨日は朝から雨が強く、様子見でグズグズしている内に時間が経過、自宅を出発したのは13時を過ぎていた。
 自分はこの会ではガンガン飲むことにしており、そうなると翌朝下館まで営業キロで16K余を歩くのはきつく、朝は真岡市近郊の井頭温泉で酒っ気を抜き、あと真岡駅から線路沿いに適当に歩き、バテたら途中駅で列車に乗ろうと予定を大幅変更、こういう歩き潰しもたまにはいいのでは、、、 


      真岡井頭温泉

9:06 北真岡駅を出発、ホーム脇の踏切を渡り広い田園地帯を真北に伸びる2車線道を行く、ちょうど田植えの真っ最中でのどかな道だが歩道は無い、道なりに歩くこと3.5Kほど、
9:50 飯貝信号着、小学校、農協、交番などあり集落の中心、ここを左折国道122号線を進む。
 道なりに20分も行くと井頭公園(温泉)の看板が見えてきて、
10:15 井頭温泉に到着、開場は10時なのに既に駐車場は満員、あふれたクルマは畑を潰したにわか造りの未舗装仮設駐車場に誘導されていた。
 バスは真岡駅発が10時台に1本ある、それを待った方が賢明だったかも、、、  

 2012年6月18日撮影
施設:ドイツの温浴システムを導入したという水着着用のバーデプール、150畳の舞台付大広間など公共日帰り温泉としては最も豪華な部類に属するが、こう混雑しているとじっくり体験するのは無理だ。 
風呂場:高さ5X3Mの大型ガラス5枚で仕切られた観光ホテル並みの大浴場と岩風呂風露天風呂2つを中心に、サウナ、深さ1.2Mの水風呂などこれまた立派、洗い場は17しか無く、今日の混雑では常時並ぶ人がいて落着かない。
お湯:無色透明、無匂、舐めるとかなり塩辛い、ツルツル感は無くむしろ硬いお湯と言えよう、PH7.2、湧出量は220L/分、この規模の施設にはちょっと少な目、ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉。
その他:お湯の質よりも施設の豪華さが売りだろう、一般料金は温泉のみ利用の場合¥700、市民にはそれなりの割引がありそうで羨ましい。 
11:10 今日はここでゆっくりして昼食は生ビールと、、、など 甘く考えていたが、大浴場は文字通り芋を洗うよう、大広間も山小屋の混雑とまでは言わぬが、初老の1人者が家族連れの集う中に入り込めるものでもなく、広い施設なのに居場所が無い、追立てられる様に出発する羽目に。
 井頭公園の新緑を楽しみながら歩くこと20分、国道のバス道に出る、真岡北陵高校前から東野バスを捕まえ市街の台町バス停で下車、市内をブラブラ、昼食も済ませて真岡駅に。
13:50 真岡駅を出発、駅舎はSLを模したデザインで有名な合築駅、ホームは駅舎直結の上りホームと下り島式ホーム、広い構内には検修庫もあり、SL機、客車も通常ここで休む、16.4KPあり。
 進行右手、線路近くの道を行く、真岡郵便局の先は新しい中規模工業団地、、従業員目当ての食堂も数軒、これを抜けると住宅街となるが、市の中心は駅の東側に位置、この辺りは新開地だ。
14:03 道なりに駅から1K程の踏切で線路左手に、ちょっと行くと農道に入り、沿道では田植えの真っ最中、道なりに盛土線路に近付き、14.5K〜13.5Kは線路沿いに歩く。 
 小川を渡りちょっと小高い所を行く線路端に出ると踏切がある、13.3K地点、国道294号線が近い。


14:59 寺内駅着、片面ホームの無人駅だが駅舎の整備状態は良好、下館方に12.5KP。ホームの東側はすぐ畑地、西側を294号線が行く。 
 さらに国道を進む、沿道は田畑、樹林、農家が展開、線路は左20Mくらいを平行。
15:17 二宮町に入る、しばらくすると門から屋敷まで20M以上ある様な農家が続く一画があり、役場、二宮公民館と続いた、同町は小田原藩に関係があり、二宮尊徳が晩年農業指導にあたったとのこと。
 この先住宅街の細道を何度か筋を変え、 

 真岡鐡道:寺内駅 2012年6月18日 

 真岡鐡道 久下田駅 2012年6月18日
15:48 久下田駅着、相対式ホーム、駅舎は多目的ホールを併設、ホームは駅舎から2Mほど階段を下った所に位置、8.5KPあり、ちょうどSL上り列車の出発光景を見ることが出来た。
 線路右手すぐの道を400Mほど行った踏切から先刻の国道294号線に戻り、300Mも進むと
16:07 下館市に入る、筑波山もかなり近くなった、益子帰りのクルマだろうか、そろそろ渋滞が目立ち始める。
16:21 ひぐち駅に到着、屋根付片面ホームのみの停留場スタイル、下館方20M出外れに6.5KP立つ、右手すぐを294号線が平行、左手は小道を挟んで住宅街となる、開業は92年
3月と新しい。 
 時間を合せたかのように16:25発の下館行がやって来た。

 キハ14−6 於:久下田駅 2012年6月18日 


  (2)下館ーひぐち 6.6K  真岡ー七井 12.0K 2000年12月30日(土) 晴

8:45 下館駅を出発、駅前から北に伸びる大通りを行く、緩い上り坂だ。
8:55 大町2丁目を経て羽黒神社前に、この先すぐ第一生命支部前を左折、右20Mに小山方面に通ずる国道を見ながら細道を行く。
9:03 国道を歩行者専用細道でくぐると突然踏切が現れる、1.21K地点、線路は下館駅を出ると0.2K地点で右カーブ、市街地を巻いてここまで来た。この辺り複線用地が確保されている。 
9:17 途中1.55K辺りの踏切で線路右手の広い道に移り、下館二校前駅に到着、ホーム片面、前後からして2.2KPがある筈だが、、、




 この先も線路は台地の裾を行くが、見晴らしの利く台地上に出て新興住宅街を歩く、下館二校の校舎も駅から近い。
 やがて広大な田園地帯が出現、台地から農道に下る、ちょうど広い自動車道が太鼓橋状に線路を跨ぐ地点で3KPが立つ。
9:45 4KPを過ぎる、立体交差工事中で、道路橋脚だけが完成している、ここまで線路を左すぐに見ながら台地の裾をやって来た。
9:50 駅近くでDLが牽くSL回送列車がやって来た、SLが最後部に連結されており、薄い白煙のみ(注意すれば)見える。

  DD1355牽く下館行SL回送列車 於:折本駅付近

 真岡鐡道:折本駅
9:55 折本駅着、無人駅舎はちっぽけだが、相対式ホームは4両編成に対応、4.6KPがある筈だが見付けられず。
 台地上の旧道を行く、線路は左すぐ下、台地の裾を行き、その右手すぐに294号線が平行。
10:15 台地を下り、口戸踏切を渡る、5.56K、  すぐ右手に線路を見ながら広幅の国道を行く。
 程なくY字路を右に、二宮市街に通ずる道に、これも294号線だ。線路は踏切の先から登り勾配となり、台地上に出る、進むに連れ、沿線には住宅、小工場、レストランなどが見えて来る。
10:28 ひぐち駅に到着。

     
    この先の区間は98年5月、真岡駅から逆方向に歩いておりパス、下り列車で真岡駅に、、、

       ひぐち10:31――10:47真岡  モオカ634 に乗車



 真岡駅 駅舎はSLを模した造り  2012.6.18
10:53 真岡駅を出発、 線路右手の大通りを行く、常陽、足利銀行があり、最近区画整理が完成したようだ。
11:07〜11:22 荒町ポケットパーク公園で
小休止、遊歩道のある行屋川(五行川の支流)が近く、整備状態は良好。
 なおこれ迄真北に進んだ線路は、駅を出るとすぐ右90度カーブ、東に向きを転じ終った地点が次駅のため、大踏切の先で線路沿いの道は途切れる。
 市役所、裁判所、東野交通営業所などある荒町の大通りを過ぎ、道なりに線路に近付き、









 真岡鉄道:北真岡駅
11:32 北真岡駅着、ホーム片面、18KP、区画整理は終っているようだが、駅近くに畑、古い住宅が勝手な向きを占める。
11:42 出発、線路右手すぐの道を行く、立派な「SL桜並木」が道の両側に整備され、これは18.9K地点まで続く。
 この先五行川にぶつかり踏切を渡り、この辺りでは有名な「リス園」沿いに150M上流で川を渡る、鉄橋に19.2KPあり。
12:01 農道をちょっと行き、東郷三叉路を左折、お馴染みの294号線に入る、線路は右400
M程に離れた。街道を約1.5K進み、 
12:25 西田井駅着、ホームは相対式、交換可能、駅が立派なだけ静寂さが目立つ、21.1
KPあり、上りホーム右手はすぐ沼地で釣人が数人。
 (国道には戻らず)線路沿いの農道を行く、沿道は農家と田んぼ、それにビニールハウスも。
12:40 22KPを過ぎる、やがて大きな神社の前で農道は行止り、右手の小街道に入り道なりに駅に近付く、この道、北山駅脇の踏切を渡ると294号線に合流する。 

  真岡鐡道:西田井駅

  真岡鐡道:北山駅 車両はモオカ63−11
12:53 北山駅着、駅舎は無く片面ホームのみ、22.9KPあり。
 294号線を行きすぐ益子市に入る、1Kほど線路方向に進むが、裏手100M、台地の下を線路が走る菊池病院前でほぼ直角に左折、500M
行った交番の角でまた線路方向に軌道修正、あとは真っ直ぐ15M下の広い田園地帯に下り、
13:27 小貝川を渡る、水量は少ない、鉄橋は600Mほど下流となり24.3KPあり、鉄橋の前後は築堤で、北山駅方向は台地の裾を行く。
 道なりに駅手前の踏切を渡り、
13:33 益子駅着、平屋建駅舎に4〜5階相当の塔屋があり目立つが、若干均衡を欠く、隣接して町の老人サービスセンター、保健センター もある、ホーム片面、茂木方に25.2KPあり、女性職員も1名配置。
13:49 益子郵便局前を過ぎる、続いて町役場が控える。
14:00 栗崎交差点で国道121号線に入り、線路と同じ北方向に進む、広大な田園地帯を直線で進む線路は左500Mくらいを行く筈だ。
14:12 北中交差点、「FAMIC]という地元電気量販店が建つ。
14:21 京塚バス停、温泉があるウナギ屋さんが近いが、今日はあいにく休業中。

 真岡鐡道:益子駅 2012年6月18日





 
  真岡鉄道:七井駅
14:38 七井駅着、相対式ホーム、交換可能の無人駅、28.4KPあり。
 20分後に来た上りはSL列車、オハ5022はガラガラ、というか年も押詰ってSLを追っかける家族連れがいないのは当たり前か!手持無沙汰の車掌が(喜んで?)すぐやって来た。 


 
  C11325牽くSL列車、七井駅ホーム端より


           (3) 茂木ー七井(完) 13.5K  2004年1月20日(火) 快晴

  今冬の青春18きっぷのシーズンは主に東海道本線の京阪神区間を歩き、ムーンライトながらにも2回お世話になった。その際JR六甲道駅のチケット店で、青春きっぷ3回分が販売されており、このところ体調は良く、5回分は無理として、3回なら充分消化可能だろうと購入した(¥7,500)。しかし山梨市の某日帰り温泉訪問の際、何でもない場所で右ふくらはぎが攣り、しばらく休養を余儀なくされるハプニングがあり少々慌てたが、使用最終日の本日、辻褄を合せることが出来たのは幸いだった。


     城山公園を訪問、眼下に見る茂木の街は自分が経験した多分一番小さな城下町だった。

10:15 茂木駅を出発、駅の北側に近い高さ60Mほどの城山を訪問する、大通りに続く商店街は、歴史、風格を感ずる店もあるが活気は無く、200Mで尽きる、丘裾を東西に流れる小川を渡ると、自動車道が丘上に続く。
 なお大通りの左手に駅から250Mほど線路が伸び、小川の手前にコンクリ製の頑丈な行止り柵がある、茂木から水郡線の常陸大宮まで延長されるはずだった建設予定線の残滓とのこと。
10:30 城山の頂上に達する、公園として整備され、市営グランドもある。樹木が成長し眺望を妨げるが、駅東側に展開するコンパクトな市街地、その先逆川に沿った田園地帯が見え、西方向には遠く雪を被った那須連峰が美しい姿を見せていた。今日の天気は最高!
11:03 駅に戻る。 




 真岡鐡道:茂木駅 
11:05 茂木駅を出発、線路左すぐの小道を行く、なお駅は駅舎直結片面ホーム、留置線2本、41.9K、駅員常駐、駅前駐車場に町営マイクロが5台配置。
11:08 歩行者、自転車専用踏切で線路右手に、41.5K辺り、線路右手の丘裾を行く国道123号線がある。
11:21 「道の駅もてぎ」が線路と川の間に建つ、40.7K辺り、この辺り台地に囲まれた狭い谷、線路は左裾、国道は右裾を行く。
 ずっと上り坂、寂しい所だが住宅も点在。 
11:43 天矢場駅着、片面ホーム、92年3月開業、停留場スタイル、39.2KPあり、ホーム左手はすぐ小公園があって低い丘。
 駅のすぐ先、益子に直行する123号線との分岐点で市貝町に入り、さらに線路沿いの小街道を進む。 

 真岡鐡道:天矢場駅

 真岡鐡道:笹原田駅
12:06 笹原田駅着、ここも92年3月開業の駅舎無し片面ホーム、38.1K地点、ホーム左手はすぐ台地、右は60M幅で田んぼ、その先の台地裾を小街道が行く、周囲に住宅が5〜6軒。 
12:18 第二笹原田踏切を過ぎる、37.5K
地点、この手前から左手の農道に入り、車を気にせずノンビリ35.8K辺りまで歩いて街道に戻る。
 35.1K地点で狭間を抜け、左カーブして、
13:03 市塙駅着、ホーム相対式、.34.3K
地点、南側は丘陵で「記念樹の森公園」がある、小集落のある北側は平地が展開、丘は500Mほど先まで後退した。 
13:10 出発、線路右手近くに道あり、なお先刻の小街道は駅手前で、役場の方へと線路から離れた。
13:16 市貝小学校を過ぎる、学童踏切の距離表示は33.54K。
13:25 小貝川を渡る、川幅30M、左岸に遊歩道あり、線路から橋まで250Mくらい。

 真岡鐡道:市塙駅
 角にビジネスホテルが建つ荒宿交差点を過ぎれば道なりに上り坂となり、低い丘上の案内板に従い左折、さらに約500M、誰もおらず静まり返ったテニスコートなどを過ぎ、
13:48 市貝温泉に到着。  







   市貝温泉健康保養センター  13:48〜14:36在、¥400
場所:小貝川北岸の低い丘陵上に市貝町の運動公園があり、その一画にある日帰り温泉、多田羅駅からこの運動公園はいやでも目に入り、迷うことは無い。自分は市塙駅から行ったが、多田羅駅からの方が近く、約1.5K、20分で歩けるだろう。
施設:フロントを中心に右に食堂、休憩室、左に浴室があり、人工滝など配した前庭を仕切る、浴場のガラス窓は5X4Mが4枚と豪華、主浴槽は8X5Mほど、他に気泡風呂、寝湯、サウナ、水風呂などがある、なお露天風呂は無いが、前庭の人工滝を望む主浴槽が兼ねるとも言える、洗い場は6、丘上に建つが眺望は全く望めず。
お湯:無色透明、無味、無臭の特徴の無いナトリウムー塩化物・炭酸水素温泉でPH8.3、37.7℃、湧出量の表示は無かった。 
その他:平日のこの時間帯、客は全て地元の人で殆どが老人、意外と混雑していた。


14:38 温泉を出発、
14:49 荒宿交差点。ここから運動公園のある丘裾沿いに多田羅駅に直行する道もあるがそれでは「歩き潰し」にならず、三角形の2辺を行くように同じ道を戻り、
14:56 小貝川左岸のサイクリング道路に入る。
15:05 川沿いに線路に近付き、32.5KP横を過ぎる。
15:10 小貝川橋脇に出る、ここでサイクリング道路は終了、先刻過ぎた荒宿交差点から直行する道と合流、ちょっと小高くなった丘裾を行く線路が左手に近く、やや前方に32KP立つ。 

 真岡鐡道:多田羅駅
15:24 多田羅駅着、片面ホーム、31.2KP
あり、駅舎は特産の大谷石を礎石に木造白壁瓦葺き造り。
15:28 出発、線路右手近くに道あり。
15:33 第二多田羅踏切で左手に、30.8K地
点、渡ると益子町に入る。
15:43 県立養護学校入口、左の台地になだらかな坂道が伸びるが、建物は見えない。
15:47 太田塚踏切を過ぎる、29.71K、線路右手で大規模な農地改良工事が施行中。
16:03 七井駅に到着。