山陽本線: 海田市ー下関


      (14) 海田市ー八本松 19.4K  2007年2月24日(土)薄晴れ

 山陽本線の歩き潰しは首都圏在住者にとり、アクセスの点で容易ではないが、これまで「ムーンライトながら」、夜行バスを利用して、どうにか福山まで到達、他に広島駅を中心に30K近く歩いており、次はいよいよ「セノハチ越え」に挑戦だ。
 今回は往復共、広島空港着発の全日空便を利用する、ケチケチ旅行がモットーの歩き潰しに航空機利用とは、いささか頷けないが、これには深い(?)理由がある。
 自分が年2回、臨時所得として楽しみにしてきた株主優待券が、ライバル日本航空の経営不振に因る大規模公募増資の所為で発行枚数が大幅に増加、当然需給状態が緩み、チケット店での引取価格も半減、それならこの際、思い切って利用しようではないか!ということに相成った次第です。
  9:56 海田市駅を出発、海側の道を行き、程なく瀬野川右岸堤防上の、「中国自然道」とある遊歩道に入る、この先八本松駅近くまでお付合いする瀬野川は川幅70M程、左岸の国道2号線を大型トラックが次々と過ぎる。
10:32 堤防下の道に入るとやがてY字路に出る、左の道は30M先で山陽新幹線高架と十文字交叉、左手近くの在来線に296.2KPあり。 旧山陽道標識がある小道がまた川岸に戻った辺りには、往時の松並木も残り、参勤交代から戻った藩主を領民がこの辺りで出迎えたと案内あり。
11:02 駅の少し先で駅舎のある左手に移り、空芸中野駅に到着、駅舎直結の上りホームに島式ホーム1本、295KPあり、ホーム海側は小住宅街、その先すぐ瀬野川の堤防、右手の山々も250M程に近付き、谷が狭まってきた感あり。
11:08 出発、進行左手すぐの山陽道をさらに進む、沿道には旧い住宅が絶えない。
11:26 権現第6踏切で位置確認、293.55K
 なおキロポストが営業キロと500Mほどずれているが、現認のまま記入する。 
 
  安芸中野駅

  中野東駅
11:36 中野東駅着、相対式ホームの橋上駅、1989年8月、JR化後の開業駅でホーム有効長も短い、岡山方ホーム出外れ20Mの踏切で292.85K地点、右手の山まで瀬野川を挟み300Mくらい、山の下の方も新興住宅がびっしり埋める、左手も住宅街を100M挟んで山となる。 
11:51 左手70Mの丘上に広島国際学院大のキャンパスを見る、この辺り学生用アパートも数多い、なお同大学の通学利用も加わり、中野東駅の平均乗車人員は3千人に迫るそうだ。 
11:58 右手ちょっと下の跨線橋上に出てみる、6M下の線路に292KPが立つ、前方左手の山上に造成された新興大住宅団地をめざし、瀬野駅から懸垂式新交通システムが上っていくのが遠望される、「スカイレール」と称し、2Kの間に標高で190Mも上るそうだ。
12:07 291.5KPを過ぎる、道は下り坂、この先50Mで線路と同一平面に並ぶ、たまたまEF200-6が牽く上り長大コンテナ貨物が、最後尾に橙色の補機EF67101を付けて過ぎた、補機は塗色が派手で軽っぽく、何故か押しているより引っ張られているように感じた。  
12:26 瀬野駅に到着、2本の島式ホームを持つ橋上駅、駅の左手はすぐ山、右手すぐを国道2号線が平行、山までは170Mくらい、海抜53.8M、290.1KPあり、先述の通り、居住人口1万人を「予定」する大団地との間を新交通システムが結び、みどり口駅が3階部分に設けられている。
12:40 出発、ここからは国道2号線を行く、住宅が建並ぶ駅付近は、側溝上の形ばかりの歩道を進む、結構飛ばす大型トラックが頻繁に往来、少々怖い。
12:48 中田踏切前を過ぎる、289.34K、右手すぐを流れる瀬野川の対岸に瀬野小学校が建つ。 

  瀬野駅

  瀬野駅前を国道2号線が行く
12:53 289KPを過ぎる、線路左手はすぐ20M高の崖、この先その崖が後退、空いた細長い土地に文化住宅が100M程並ぶが、関東では余り見ない光景だと思う。
12:58 EF67101+EF673が機関車だけで下って来た、先頭機は小一時間前に目の前を過ぎたばかり、西条迄行って切り離され、もう引返して来て広島機関区まで帰り、次の仕業に就くのだろう。
13:06 一貫田バス停(」芸陽バス)、国道右手に安芸農協上瀬野支店が目立つ、瀬野川と支流の合流地点で、ここだけ平坦地が少し拡がっている。
 この先Y字路で左の旧道に、山裾の小高い所を行く線路が80M左手を進むが、程なく、 
13:12 清水第7踏切(287.61K)で道なりに左手に、線路沿いに集落伝いの2.5Mが伸びる。この辺り線路との境は50C足らずのガードレールだけ、補機を従えた多数のコンテナ貨物に115系の走りが見られ、鉄っちゃん歩きを楽しむ。
13:26 山が線路際まで張出し、道なりに清水第5踏切(286.73K)でまた右手に、この辺り珍しく線路は左手すぐの山沿いに、岡山方約400Mの直線区間となる、道は程なく2号線に吸収されたが、ちょっと行くとまた旧道が分岐した。 
13:39 旧山陽道:凉木一里塚跡、石を積んだだけの塚で、すぐ上を行く線路築堤に相当部分を削り取られ、今はその一部のみが残る。
 谷の奥までやって来た、瀬野川は川幅も7~8Mに細り、流れは2.5M程しかない、しかし、数こそ少なくなったが、沿道に旧くからの住宅が絶えないのが不思議だ。
13:58 旧道の大山架道橋で線路左手に、284.9K辺り、なお2号線は少し手前の285KP辺りで線路を潜り、285.2K地点に瀬野西トンネル(85M長)の三原方坑口がある。
14:05 道なりに国道2号線に合流、この先流石に住宅は姿を消す。 

14:17 東広島市に入る、ちょうど道路標識312.5KPあり、周囲は例によって、何を燃やすのやら、煙をモーモーと吹上げる産業廃棄物処理場、生コン工場などがある殺伐としたところだ。
 この先線路は瀬野川の対岸山裾をカーブの連続で進み、住宅、踏切なども無く、線路観察はできなかった。
14:37 志和インター入口を左折、ちょっと行ってまた瀬野川方向へと小道を右に入る、丘沿いのやけに寂しい道で、ポツンとラブホテルが1軒現れ、よくこんな所に、、、と感心する。
14:45 道なりにまた線路と並ぶ、282.25K辺りで、チョイ手前、282.5K辺りにある川上西トンネルの坑口上を2号線が横切る、この山から八本松方面に向けて撮った写真が、時々趣味誌を飾ったのを想い出す。
14:48 282KPを過ぎる、ちょうど真上20Mを新しい瀬野川高架橋が横切るが、持参の地図帳には記載が無い、帰宅後調べると地方道の様だった。
14:56 281.5KPが5M長の小鉄橋上に立つ、今や痩せ細った瀬野川がここから北に方向を転じるのだ。なおこの手前の番堂原第4踏切で道なりに線路右手に移ったが、キロ程は確認できなかった、281.7K辺りだろう。
15:08 広島急送の流通倉庫が線路右手に建つ、中山第3踏切で左手に、280.8K地点で、この辺りから市街地の端っこに入った、懐の深い峠を越えた印象が強いが、実はまだ線路は上り勾配を行く。
 踏切を渡った先の丘陵地は米軍の八本松弾薬庫で、ゲートの脇に管理所があるが人影はない、有刺鉄線が張られた塀がしばし続いた。
 2.5M幅の山陽道旧道を更に進むと道なりに線路と並び、280KP辺りからは線路反対側にも県道46号線が平行するようになり、 
 

  八本松旧駅舎、左に橋上駅舎の一部が見える
15:27 八本松駅着、駅はホーム西条方の自由通路に出改札口を取付けた、いわゆる簡易橋上方式の駅、ホーム相対式、中線1本あるが線路は錆付いている、広島方に279.6KPあり、山側にあった平屋建て旧駅舎はそのまま駅事務所として使用中、駅南側にある保線基地は、往時補機が使用した機待線群の跡地利用だろう。
 標高257M、山陽本線の最高地点駅だ、西条方よりこの駅に入ると、前方に山が迫り、いよいよ山中に分け入り、小トンネルと連続する急曲線カーブを介して、山間を縫うように下って行くという緊張感が湧いたものだ。 
 さて本日は当駅にて終了、一駅先の西条に宿を取る積りだった。ところがどっこい、第一候補の日帰り温泉併設のホテル他どこも満員、それなら広島に泊るかと電話をして断られ、やっと事態を了解、明日が広島大学など国立大学の入学試験日なのだ、そういう目で西条駅前を見渡せば、臨時バス停に並ぶ長い列は、試験会場の下見に行く受験生達だった、、、結局、駅の時刻表で電話番号を調べ、三原のビジネスホテルにやっとのことで空室を見付けた。  


             三原ターミナルホテル 508号室(SB)  ¥5,850

 駅北口から徒歩5分、道を隔てて広島大付属小・中学校があり、駅に近いのに大変静か、特に夜間は静まり返り、洗面所のドアの開け閉めにも気を遣う程。
 フロントで「今日の最後の1室です、、、」と言われたが、本当らしく、県立大学受験生を中心にエレベータなど大混雑だった。セーラー服着用のやや緊張気味の女子高生に付添の母親など、「近隣の島嶼在住者も多い」とオーナーらしき老人が教えてくれた。
 築20年は経過しているだろう、部屋はちょっと古いが整備状態は良好、歯ブラシ、剃刀等の小間物は置いていない、家族経営のホテル。
 夕食は三原駅の幕の内弁当(¥1,050)と発泡酒で済ます、幕の内は玉子焼き、鮭の塩焼き、トリの唐揚、カマボコなど、何の変哲も無いが、老舗だけあって内容は依然として確っかり、旧岡山局との区界駅:糸崎に調理場などあった筈だが、、、





         (15) 三原ーー入野 26.2K  2007年2月25日(日) 薄曇り  

 てな訳で、図らずも三原で一夜を過ごし、今日は三原駅から歩き始める、この区間、次駅の本郷まで9.5K、その次の河内駅までは更に12.3Kもあり、これだけで21.8K、少々長丁場となりそうだ、、
 7時頃、無料の朝食にありつこうと1階に下り、フロント横の小食堂に行ってみると、受験生と付添の家族で既に満席、割込む隙もない。ここは将来のある受験生に譲って部屋に戻り、ニュースを観ながら荷物を纏め、チェックアウトの為再度フロントへ、、、30分しか経っていないのに、男子高校生が2名いるだけ、それならと予定を変更、ロールパンとコーヒーの無料朝食を有難く頂く。

  三原駅
7:47 三原駅を出発、駅前広場は予備校の先生らしき人を囲み受験生の輪があったり、その他受験生らしき若者が目立つ、太陽は出るには出たが、雲に覆われボンヤリ。
 なお同駅は高架島式ホームが1本、岡山方に232.4KPがあるのを、昨日確認済みだ。
 三原の街は港方向に展開、広島方向に歩くと賑やかな市街地はすぐ住宅地に変る、ほぼ真西方向に伸びる在来線と山陽新幹線高架沿いに、その海側の道を行く。 
 駅から500M程度歩いただろうか、呉線の高架が左にゆっくりカーブして分れる。
8:04 在来線高架の脚に234.5Kとあり、周囲は静かな住宅街、道に歩道あり、その4分後に235KPと同じく記入あり。  
8:18 三原バイパス(2号線幹線道)を横断、すぐ手前の高架橋に235500Mと記入あり、この先丘にぶつかるが、まだ住宅街が続き、道路も高架沿いに伸びる。
8:22 丘の中腹に達し、在来線、山陽新幹線共々、頼兼トンネルに突っ込む、在来線坑口付近に235.7KPがあったのを昨日車内より確認済み。
 坑口上から三原駅周辺がよく見える、駅まで約2.5K、その間は直線。
  突然駅の先の山蔭から降下態勢に入ったANA機が姿を現し、頭上を過ぎる。昨朝自分が搭乗した広島空港8時30分到着予定の羽田始発便だろう。

  頼兼トンネル坑口上より三原駅方面を望む

 さてこの先住宅街は切れ、細道が低い丘の樹林の中に分け入る、ここまで来たからにはちょっと冒険をして、丘中に入ってみる。
 なお頼兼トンネル(約700M長)を挟んだ前後高架区間は、山陽新幹線開業に合せ短絡新線が建設されたもので、それまでは海岸寄りに丘陵を巻いて線路が付けられていた筈だ。
8:29 丘中に足を踏入れる、落葉が厚い1M幅の山道を行く、常緑樹の自然林の中、結構勾配のきつい区間もある、時々カケスが「ギャー、、、」と鳴いたり、状況は自分が時々行く関東近辺の山中と変らない。
 緊張で長く感じたが、実は7~8分で道は下りに転じ、下の狭谷に畑や住宅も見え出す。
8:45 広島県立大学三原キャンパスに通ずる道に出て、学校とは反対方向に下る、左手に近い丘上に校舎が見え、警備員が2名、「あと(臨時路線バスは)1台だね」など話すのが聞える、ホテルで見掛けた緊張気味の女子高生の顔が浮かび、想わず健闘を祈る。
 ここで持参の地図帳を見ると、トンネルの反対側に丘陵を抜けたのではなく、丘陵の端部をちょっとショートカットしただけだったので、いささか気落ちする。
8:52 中国電力三原変電所を左に見る、国道2号線が前方すぐに見える。国道は沼田(ぬた)川沿いにしばらく北に進む、この二級河川、河口が近いせいもあろうが、川幅は100Mもある。
 600M程行くと、トンネルで丘陵を抜けた、先刻横断した三原バイパスが2号線に合流、ちょうど沼田川が西に向きを転じた地点で、この先沼田川、国道2号線、それに山陽本線はほぼ同じコースを取る。 
9:19 本谷踏切まで行って位置の確認、237.86K、近くに関西住建の工場が建つ、トンネルの広島方坑口まで約700M、ここから見るトンネル上の丘陵は傾斜が険しく、道も見当らない、西条駅から歩けば、「丘陵越え」の発想は浮ばなかったと思う。 
9:35 長谷踏切(渡らず、238.8K)を過ぎる、この先2号線は沼田川と一緒に左手に少し離れるが、線路沿いにも道が伸びる、踏切の手前で一時平地が6~700M開け、束の間の短い明り区間を行く新幹線高架が見えた。
9:58 小坂沖踏切に至る、240.2K地点、道はこの先踏切を渡り線路北側の小坂町に向う、左手すぐを流れる仏通寺川の対岸に線路方向に進む道が見え、200Mばかり引返し、小橋を渡り右岸の道に入る、沿道は古い工業団地が並ぶ、風が冷たく鼻水が出る。
10:15 小川を挟んで並ぶ線路に241KPが立つ、線路右手は50Mで丘、左手はまだ工業団地が続く、前方200M、線路右手に丘を背にした小集落が見える、EF663号機が牽く下りコンテナ貨物が過ぎた。
 この先線路も仏通寺川も500Mに亙り直線、その両側は各々200M幅で田んぼが展開、その先は低い丘となる、左手は丘を背にした集落も見える、周囲は全て静寂が支配し、日本の典型的な農村風景を見る様な感あり。
10:50 本郷駅に到着、駅舎は南側、改札口直結の下りホームと島式ホーム、中線は線路も枕木も捲られ砂利だけが残る、243.4KPあり。
 駅の北側は集落と中学校があって250M程で山、高さ100Mと結構高い、左手は見渡す限り住宅街が続き、500M離れて沼田川が流れる。商店街は小さいが、かつては独立した行政、商業の中心地だったような雰囲気を残す街だ。
11:05 出発、線路左すぐの道を行く、243.6K
地点から線路が右カーブ、9.1‰の上り勾配で丘中に分け入り、線路近くの道は無くなる。 

  本郷駅

  本郷駅 出発間際、クルマがどいたのでもう1枚
11:16 畑中の細道も歩き、本郷町役場の手前で2号線から分岐したばかりの県道33号線に入る、線路は右手100Mを行き、その先はすぐ丘となる。道の左手にまた沼田川の流れが戻る。
11:25 新幹線高架が十文字に沼田川と県道、そして在来線を、この部分250Mだけ地上に顔を出して横切る、新幹線は770910M、在来線は244.6K地点だ。
11:31 245KPを過ぎる、新幹線高架と交叉した辺りからここまで、線路右手に50M高の切通しの壁が続いた。 
11;36 沼田川の支流を堂谷橋で渡る、245.1K辺りが相当、すると線路右手が大きく開け、400Mばかり先の丘まで田んぼが展開する、左手は沼田川が流れ、対岸は丘陵。
 前方で高速道が谷を一跨ぎするのが遠望される様になったが、まだ2Kくらいあるかな、、、 
11:53 1.5M築堤上の踏切で右手に移る、246.1K地点、右手4~500Mは田んぼが展開、その先は低い丘が並ぶ、左手200Mに船木小学校が見える辺りでまた左手に戻る、246.9K地点。
12:16 山陽自動車道が50M上で谷を一跨ぎする直下に至る、線路は右手の山崖沿いに雄大な左大カーブを描きながら県道より3M高い所を進む、247.8K地点だ、なおこのちょっと手前より県道左手すぐを沼田川が流れ、「ここから舟木峡」の看板もあり、景色が良い、快適なハイキングコースを歩く気分を味わう。
 前方の山蔭から旅客機が10分毎に現れて山蔭に姿を隠す、広島空港を飛立ったばかりで、どれも急上昇姿勢を保ち、見ていて飽きない、何か深い井戸の底から空を眺めているような気分がする。
12:36 位置確認のため小高い所を行く線路脇まで踏跡伝いに上ってみた、249.1KPがあり、50M三原方にトンネルが口を開ける、この辺りからまた次の山裾沿いの大カーブが始まる、1K近い先まで見通され、長大コンテナ貨物列車も望遠を使えば容易に全景が収まるだろう。
 舟木峡谷はこの辺りから見る景観が一番綺麗だと思う、中央西線の虎豪渓に似ているが、谷はあちらの方が深い。
12:42~12:57  茅野第2踏切(渡らず、249.6K)脇で小休止、近くに2~3軒の農家が見えるが、寂しい所だ、風が無く寒さはあまり感じなかったが、吐く息は白い。
13:05 「爆雪の滝」入口に至る、250.1K地点、毛利元就が涼を求めた滝が300M先にあると案内があったが、行かず、この先急速に谷が開け始める。
13:30 先刻から見えていた広島中央フライトロードの高架橋建設現場下を過ぎる、谷幅が一番狭い地点を選んでアーチを掛け、その上に走行路線を乗せた上路橋で、谷の両脇の完成済みの橋脚は高さ100M程、両側の山よりちょっと高い。
 写真を撮りたかったが谷合で薄暗い、もっと手前の全景が収まる所で撮っておけばよかった、、、
 
 翌日広島空港から飛立ってすぐの機内から最初に目に入ったのがこの工事現場、飛行場から2K足らずに位置し、県北東部からのアクセスは一段と便利になるのだろう、ちょっと神を畏れぬ大規模工事だ、広島って地震は無いのかな?、、、 


13:41 東広島市に入る旨の道路標識がある、その脇には「ようこそ河内町に、、、」の旧町名標識も立つ、すぐ先には中国電力椋無川発電所が線路と道路の間を占めて建つ。線路が小高い山裾を行くため、KPの確認は出来ず。
14:09 古宮第2踏切で位置の確認、254.94K、踏切右手は住宅が数軒あってすぐ山、左は沼田川を挟み130Mで80M高の山、なおこの手前300M程の下流対岸に河内高校があった。

  河内駅
14:28 駅の150M手前で線路右手に移り、河内駅に到着、木造平屋駅舎は進行右手、改札口直結上りホームと下り島式ホームの他に現役の中線1本がある、前駅との距離は12K余もあり、事故の際などの列車収容施設として必要だろう、255.7KPあり。
 駅前は線路方向に通りが抜け、商店が数軒、住宅も並ぶ、想ったより大きな街だった。
14:40 出発、隣の入野駅まで営業キロで4.4K、幸い足の調子は良いようで、あと一駅頑張って、明日の負担を軽減しようと考えた。 
14:50 先刻歩いた県道33号線が線路左手から移って来て、またそれに入る。跨線橋の脇で256.36K地点、この辺り線路は右大カーブを描く、前方に行く手を遮る様な山が近付く。
15:05 河内中学校横を過ぎる、線路は左200Mの山裾を行き、沼田川がその右下に。
15:14 上河内三叉路信号前に出る、この先県道33号は沼田川と一緒に北西方向へと線路から離れる、支流の入野川に沿う線路には、県道432号線が平行するので支障は無い。 
 谷が狭まりかつ左に大きく曲り、低いながらも一山超える雰囲気になった、山並みも左カーブ、相当先まで見通しが利き、道は山裾沿いに小峠を越え、線路は入野川を跨ぎそのままトンネルで次の谷へと抜ける。   

  河内駅
15:28 寄道をして小集落の細長い田んぼの小道伝いに入野川鉄橋(40M長)の三原方袂まで行ってみる、258.4K地点、線路は丘壁にトンネルで突っ込み、坑口上を県道が横切る、この先川沿いには進めず、元来た道を戻る。
15:37 432号線に戻り二反田古墳入口に、山並みの湾曲の関係で、眼下に細長く展開する集落の里が一望される、子孫の活躍を見守れるこの地に永遠の眠りの場を定めた気持ちがよく理解できる、斜面上には小墓地もあった。
15:46 トンネル坑口上の小サミットに到着、瀟洒な小喫茶店は廃業していた、ここから見ると、山並みの屈曲度合は90度どころか180度ヘアピンカーブに近く、今さっき歩いて来た432号線が、谷の対岸を行くかの様に見える。
 ここから道は下りに転じ、旧道があったのでそれに入り、
15:54 トンネルの入野側出口横に出る、258.68K、線路で280M進むのにかなりの時間を喰ったが、里山に囲まれた静かな村里の雰囲気を味わえたし、旧道歩きもして、悔いは無い。
 あとは右手の山裾沿いに、左下の線路と入野川、その対岸を行く県道を見下しながら進む、程なく明るい赤茶色の瓦を載せた民家が見え出す。 
16:04 たまたま259.3KPが左下7~8Mに見えた、線路左手すぐを入野川が流れ、432号線は150M先、対岸の山裾を進む、その間は主に狭く細長い田んぼ。  
 なお結構険しい小峠を越えたのは確かだが、丘陵を巻いた入野川は依然として三原方に流れており、暫時ちょっとピンと来なかった。
16:12 道なりに寺沖第1踏切(259.85K)に出ると、ホーム端までもう150M程、線路沿いに細道があり、柵越えをしてホーム端から無人の改札口を抜けて駅舎前に抜けた。 

  入野駅
16:14 入野駅着、シルバーセンター事務所が入る小駅舎は駅前広場より3M小高い所に位置、下り線が改札口直結する相対式ホームの駅、三原方ホーム出外れに260KPが立つ。
 駅の両側は共に150Mで山、左手50M、やや低い所を入野川が流れ、その先の丘上には県住宅公社が造成した戸建て団地が拡がる、駅からの高低差は優に50M、クルマが無いと老人などにはきついかも。
 ホームから見ると、駅はまさに低い山に囲まれた小盆地の東北端に位置、どこに出るにも山越えが必要なことが見て取れる。  
 下り電車は16:41発、その間に西条駅最寄りの昨日断られたホテルに電話、部屋は空いていた。
 今日の西条駅は昨日と打って変りいつもの様に(?)閑散としていた、ホテルまでは約2Kの道のり、普段ならまず歩くのだけれど、今日はもう相当歩いており、明日もまた結構長丁場になりそうなので、タクシーに乗った(¥1,040) 
  

   

                  ホテルカモ 新館4009号室(SB) ¥4,600

 西条駅から駅前大通りを南に800M、警察署が近いY字路を国道486号線で南東、新幹線:東広島駅方面にに1.2K余行った所にあり、道は分り易い。街の外れに位置、もう丘陵が近く、部屋からは低い丘上に造成された2つに仕切られた貯水池が見える。
 新館は8階建て、収容は180人とあり、4階はエレベータを真中に各10部屋ずつあった。駅からちょっと離れたこのホテルにしたのは、ホテルに隣接して日帰り温泉があるから、他にボーリング場、スポーツジムなどあり。

                  ホットカモ温泉 18:10~19:20在、 ¥700

施設:健康ランド風日帰り温泉で、眺望の無い露天風呂のみが温泉とのこと。
お湯:無色透明、無味、無臭、塩素臭が強く、限りなく水道水に近いかも、、、白湯の方はジェットバス、寝湯、打たせ湯など一通り揃い、自分はサウナ、水風呂でのんびりして、疲れた足を労った。
その他: 温泉があるから隣接ホテルに泊ったのだが、宿泊者は無料どころか割引券も無い、明らかに同一資本だが、兄弟間で喧嘩でもしているのかな?  .
19:25~20:15 夕食を温泉内の「日本海」で、今日は長距離をこなして気分が良く、中ジョッキに日本酒2合、刺身、天婦羅、揚出し、それにご飯セット(¥500)と、自分としては豪華な方だった。値段は東京とそう変らないが、刺身、天婦羅共、魚は矢張りずっとおいしかった、締めて¥3,705.     

       



        (16) 八本松ーー入野 19.4K  2007年2月26日(月) 晴

7:00~7:15 同じ8階にあるラウンジで無料朝食、小オムスビと味噌汁、ロールパンとコーヒーがあった。ここから市街の眺めは良く、駅への大体の方向が把握でき参考になった。相客は工事現場に出掛ける格好をした中堅建設会社の社員然とした男性が中心、女性は1人もいないが、これは自分が宿泊するようなホテルでは、よく見掛ける現象だ。
7:20 チェエクアウト、列車の関係でタクシーに乗りたかったがホテル前にはおらず、取敢えず国道を駅方向に歩き出す、500M余行った円城寺交差点の近くで、駅に戻る途中の空車を捕まえる。
 今日は太陽の背を受けて歩け、また帰りの空港アクセスも考え、入野駅から歩きたかったが、上りは惜しい所で出たばかり、次まで40分あり、しょうがないので、この時間通勤用に頻発される広島行で八本松駅に向う。  

 八本松駅 07年2月24日 
7:58 八本松駅を出発、簡易橋上駅の全景写真を今日は順光で撮った、線路山側、線路よりやや小高い所を進み、
8:13 五町(いつまち)第5踏切(278.71K)で線路右手すぐの国道486号線に入る、2車線道はこの時間両方向とも渋滞、線路は西条方に約1Kの直線区間だ。
8:34 切通しを渡る跨線橋上で位置の確認、277.15K辺り、手前で過ぎた5階建の八本松病院は277.3K辺りが相当。
8:54 ちょうど276KPが立つ地点で跨線橋を渡る、線路の左手すぐに道あり、交通量が格段と少なくなるのは有難い。 
9:08 市地踏切でまた線路右手に、274.8K地点、この辺りから西条市街の外れに入り、田んぼ主体の風景に新興住宅も混じるようになる、右手に100Mに「SATAKE」のガラス多用の近代的事務所棟が目立つ、274.7K、更に進むと工場もあったが、何を造るのかは判らず、この先500Mばかり、線路右手沿いに道があった。
9:31 西条駅着、モルタル造り平屋駅舎が海側に建ち、改札口直結の下りホーム、中線1本を挟み、島式上りホーム、さらに1本の側線で構成、273.5KPあり。中線と島式ホーム内側線には、八本松まで貨物列車を押し上げた補機のEF67型が待機、数両纏まると一緒に広島機関区に戻って行く。 

  八本松駅

  西条駅 
 JRバスが数台停まる駅舎前には立派な駅前広場があり、「4月開業」と大看板を掲げた東横インがほぼ完成していた。
9:42 出発、駅舎のある海側を歩こうと思ったら、加茂鶴の風情ある工場が線路端を占め、駅を横断する自由通路跨線橋を渡り、山側に移る。
9:53 線路左手100Mに安芸国分寺がある、当時の面影は全く無いが、教育委員会の手により「安芸国分寺歴史公園整備事業」が進行中で、その仮事務所もあった。 
10:09 踏切で線路右手に、272.25K辺り、近くを行く県道を進み、
10:15 道なりに跨線橋で線路を渡る、ちょうど272KP立つ、渡るとすぐ県道から離れ、ほぼ線路方向に流れる小川堤防上の小道に入る、
10:30 神保浜第8踏切で位置の確認、271.1K地点、ちょうど真上を山陽自動車道が斜め右に跨ぎ、線路右手の台地上にはJAの食品工場が見える。
 この辺り271.3~269.8Kに亙り、線路は田園地帯の長い直線区間となるが、線路近くに道は無く、北側に平行する県道59号線に入る。 
11:03 西高屋駅着、相対式ホーム、中線が1本あり、広島方に269KP立つ。広島の結構大きな郊外住宅地の最寄駅といった感じで、駅前に呉信金、100M離れ広島銀行も支店を構える、しかし駅の海側はすぐ田んぼが150M先の丘まで続く。
11:12 出発、更に県道59号線(西広島本郷忠海線)を行く、268KPを過ぎると道幅が狭まり、同時に上り勾配となり、あっという間に下の入野川と線路より15M程高くなる。
  県道から分れる小道伝いに下の線路際まで行ってみた、住宅が数軒、川の堤防は工事中、267.4Kまで行くもその先は進めず、また県道に引返す。

  西高屋駅
11:57 線路と入野川を挟んだ右手丘陵を占めるカモカントリークラブに通ずる跨線橋前に出る、266.21K辺りで、丘の傾斜の急な法面では大規模な補修工事の最中だった。
12:05 入野川を10M長の小橋で渡る、流れの方向が三原方なのは、丘中を上って行くなかやっぱりヘンな感じ、、、この先線路が小トンネルで抜ける小丘を巻くため、県道は左急カーブ、しばし線路とお別れ。
12:10 同じく小丘を巻いて戻って来た入野川をもう一度渡る、100M先の丘裾を築堤で進む線路が見える、街道右手にJR白市変電所が建つ。 

 白市駅 空港乗換客はパラパラ 
12:24 白市駅着、平屋建て駅舎が山側に、改札口直結上りホームに島式下りホームの小駅、264.7KPがホーム広島方出外れに。
 駅前にはタバコ屋と歯医者があるだけ、世間一般にいう空港連絡駅の雰囲気は皆無だ、広島空港行の芸陽バスは1時間に2本程度。
 駅左手には住宅が並ぶ丘が迫り、県道59号線もその丘上を行く、駅の右(南側)も入野川の先に田んぼが申し訳程度にあって常緑樹の低い丘がすぐだ。
12:42 出発、長旅(?)の疲れが出て腰が痛くなってきたが、もう一駅何とか頑張ります、、 
12:52 線路左手すぐの旧道を進み県道に合流、この道264KP付近から狭い駅前を避け、丘上を回ってきた。
13:12 県道が道なりに線路を跨ぐ、263.1K地点で、線路はここから小トンネルに入る、その出口は262.99K辺り、あとは入野川と並び狭い谷を約1K進み下り、丘陵の東側を大回りしてきた街道に合流するのは、昨日車内より確認済み。
 県道はこの先高さは低いが奥の深そうな丘陵に分け入って行く。
13:18 サミットを過ぎ下り始めた辺りで「東広島市川内町」に入る、例によって産業廃棄物処理場がある他何も無い所で、寂しく荒れた雰囲気が否めない。
13:28 新岡広橋交差点、直進すれば空港に至るが、ここで59号線と別れ、昨日も歩いた432号線に入り、入野川の支流:大谷川沿いに下る、線路とは1K程離れてしまったが、道が無いからしょうがないよ、、、 
13:44 432号線から旧道に入り、大谷川鉄橋をちょっと下に見る地点に出た、鉄橋に262KPが立つ、大谷川はこの先すぐ入野川に合流する。ちょうど線路で1K進むのに、山中の道は32分を要したことになる。
 この辺り入野の小盆地の北端に当り、線路が右手山裾沿いの左大カーブから左手山裾に移り、今度は右大カーブを描きながら入野駅に進入する様が見て取れる。その控え目なS字形カーブは周囲の景観に溶込み、鉄道大好き人間を魅了して止まなかった。 

  右長大カーブで入野駅に進入
  入野駅 14:02 入野川を渡る、鉄橋は進行すぐ右手を行く、260.92K辺りだ。  
 この先260.74K地点で架道橋を潜ると、広い田野の先に駅の架道橋がはっきり見えてくるが、まだ駅まで見た目より距離があり、バテが出たこともあり体が思う様に動かず、14:11発の上り電車を惜しい所で見送った。 
14:15 入野駅にスゴスゴと到着、駅は今日もまた静まり返り物音一つ聞こえない、この駅で次の電車を待ち、30分静かに過ごせたのだから良しとしよう、、、
 白市駅から広島空港まで芸陽バスで10分少々、ANA便は17時10分発まで無く、人影の少ない空港内の「ロイヤル」で長時間ねばり、大小生ジョッキ等飲んで、この3日間に山陽本線を営業キロで65キロ歩き潰したことのお祝いをした。 





          (17) 宮島口ーー岩国 19.6K  2007年5月7日(月) 晴

 今年の2月、海田市~三原まで歩き潰し、その先宮島口までも2003年5月、既に歩いているので、今回はその続きとなる。なお広島までのアクセスは前回と同じ理由で、往復全日空の株主割引券を利用した。
 自分はこれまで10年近く鉄道沿線歩き潰しと山登りを続けて来たが、幸い健康に恵まれ、体調を理由に外出を中止、延期したことは二日酔い以外には無く、その点秘かな自信を持っていた。それが今回、地下鉄大江戸線大門駅からモノレール浜松町駅に向う時、何でもない階段で右親指の付け根にギクッと来た、これが結構痛み、足を傍目からもはっきり判る程度引きずった状態で、取敢えず羽田空港まで行くことに、、、文字通り出だしからの躓きだ!
 機内は勿論、広島空港、さらに宮島口駅到着時もまだ痛みが強く残り、この状態では荷物を全部背負っての歩きはきつく、引取りが面倒だが、敢えて下着、傘など不要の物を駅ロッカーに置いていくことに、出だしから何か心細い感じが強い。
 小心者の自分も、こうなると腹を括るしかない、「いざとなれば今回は飛行機だし簡単に戻れるさ、長くやっていれば、こういうこともたまにはあるさ、、、」と自分で自分に言い聞かせ、兎に角ゆっくり前進することにした。 

  宮島口駅  2015年5月14日
 
10:01 宮島口駅出発、その前に、4年前のゴールデンウィーク、わざわざそれを目当てに、広島からの出発を当駅にしたのに、売切れで買えなかった「あなご飯弁当」を購入。
 国道2号線を汐の匂いを嗅ぎながら行く、まだ足をひきずるが、既に体が痛みを覚えて来て、意識しなくてもゆっくり歩けるようになり、前途に希望が湧いて来たのは喜ばしい。
10:16 国道左手の海辺に「安芸グランドホテル」が建つ、9階建ての立派なホテルで、「広島東洋カープ大野寮」の看板もあった。右手5Mを行く踏切に328.15Kの標示あり。  
10:28 前空駅着、相対式ホーム、2000年3月の開業で328.8KP立つ、駅の右手はすぐ海岸段丘で、その上に新しい高級住宅地が開発されている、国道から見れば橋上駅だが、丘上の住宅地から来れば同一平面の改札口からホームに下ることになる。ホーム先に小トンネル(120M長)が口を開け、2号線は海沿いに段丘を巻く。 
10:31 出発、段丘上の住宅地を行っても先に抜けられそうだが、何せ足が気になり、勾配を避け海沿いの2号線に戻る。
  前空駅  2015年5月14日
   前空駅にて、 クハ115-1072 2015年5月14日 10:47 330KPが右手線路に、左600M、海峡の先に宮島の西側部分が見える、細い入江が線路山側にまで食込み、小漁船の溜り場になっている、100M先に丘が後退したが、進むに連れ平坦地が拡がる。
 この辺り2号線は片側1車線、歩道は白ペンキで仕切られ幅は60C程度、大型トラックの通行が多く気を遣う。 
10:57 橋本第1踏切で線路右手に、330.58K、このすぐ手前で永慶寺川を40M長の橋で渡る、線路沿いに道が伸び住宅が並ぶ、この辺り線路は1K先まで直線、クルマの通行が格段と減ったのは有難い。
11:08 道が行止り、原の前踏切(331.15K)で左120Mの国道に戻る、入ったすぐ先に大野郵便局が建ち、その先は線路との間を占める広島生協コープの大型スーパー。
11:25 構内踏切で駅舎の建つ進行右手に移り、大野浦駅に到着、駅舎直結の上りホームと、跨線橋で連絡する下り島式ホーム、ホームは駅舎より2M程低い、332KP立つ。 ここまで宮島口駅から営業キロでちょうど5Kを1時間25分で歩いたから、マーマーのペースだ、歩いているうちに足が暖まったのか、早朝から続いた痛みはどうにか収まった。    
   大野浦駅  2015年5月14日

  大野浦駅の風格ある木造跨線橋 ’15.05.14
11:30 出発、線路右手を佐伯中央信金の角まで約500M、林ケ原踏切で左手国道2号線に戻る、332.52K地点、この街結構大きい。
11:44 大野浦病院が街道左に、333KP辺りだ。
11:50 333.5KPを過ぎる、この近くに日帰り温泉があり、跨線橋を渡り海岸段丘上に出る、この辺り線路は国道より6~7M高い。
 左斜め前方、海の向うに、工場の大煙突が何本も遠望される、岩国の工業地帯だ。
11:57 温泉前の駐車場に到着、今日は空いているらしく、クルマの数は僅か。 
  

 宮島口駅弁:あなご飯 ¥1,470
 この駅弁は「全国でも有数のおいしい駅弁の一つに入るだろう」と自分は確信している、しかし今日の穴子は小振りで脂ものらず、肝心の味は期待したほどでは無かった、これなら自宅近くのお店(TVでも時々紹介され、結構近隣では有名)のノルウェー輸入物の方が、身も厚く甘くておいしく、しかも値段は半分を切る、勿論全部おいしく平らげたが、思い入れがあっただけに残念、自分の経験の無さを暴露しているのかもしれない、穴子は冬場の方がいいのかな、、、    


      宮浜温泉:べにまんさくの湯  12:22~13:05在 ¥700+100(タオル)

場所:大野浦駅から徒歩25分、道は分り易い、海岸台地の上に位置、すぐ下を山陽本線、国道2号線が走り、その先は宮島など浮ぶ瀬戸内海、露天風呂からの眺望は申し分ない、国道を行く大型車の走行音が静寂を破るのが少々気になる、、、露天風呂の下に333.8KPが立つ。
施設:ジェット・気泡風呂、サウナ、水風呂、露天風呂など一通り揃っている、2階に食堂と休憩室がある、規模はそう大きくないが、料金の割に高級感があり、落着いた雰囲気が好ましい、
お湯:無色透明、無味、無匂、今日は塩素匂が気になる、単純弱放射能温泉とあるが、極く平凡なお湯だと思う。
その他:ゴールデンウィーク明けのせいか本日は超閑散、露天風呂を1人占めして瀬戸内海の素晴らしい眺望をゆっくり楽しんだ。 


13:08 温泉を出発、更に国道2号線を進み、
13:16 334KPが立つ、ちょうどEF200-8牽く下りコンテナ貨物が過ぎた、EF200型は岡山、広島地区にしかいない(と思う)ので、首都圏から来た者には貴重な存在だ。
  この先小山が海側に張出し、線路は八坂トンネル(334.6~70M)で抜ける。
13:36 廿日市市から大竹市に入る、335.67K辺り、この先また小山が張出し、335.9K~,336.27~と2つの小トンネルあり、そんな中視界が開けると、山陽自動車道が500M右手を行くのが遠く見える。
 2号線の山側に平行する旧街道に入る、玖波は長州藩との国境を控えた旧宿場町で、小道の両側に旧い住宅が密集する旧西国街道は、往時の面影を色濃く残し風情がある、この辺り幕末期の長州征伐で全て焼失したとのこと。 

   玖波駅  2015年5月14日
13:51 旧道を6~700M歩いて玖波駅に到着、駅舎は海側、相対式ホームの間に中線1本、337KPが岩国方に立つ。
13:55 出発、旧道の続きを500M近く歩き、
14:00 道なりに2号線に入る、お城の石垣を想わせる立派な塀を構えた中国塗研の大工場が目立つ、中心部は337.8K辺りが相当、線路右手は三菱のダイヤマークを屋上に掲げた4階建の社宅が10棟も並び、こちらは337.6~337.8K辺りとなる。 
14:25 ちょっと手前より旧道が道なりに線路に近付き、339KPを右手すぐ、やや小高い築堤上に見る、この辺り線路右手は丘の裾。
14:37 340KPを過ぎる、この300M手前から2号線の左手海沿いを三菱レイヨンの大工場が占め、複雑に入組んだ鋼管が縦横に走る、工場敷地は340.43Kまで、その先は大竹貨物ターミナル駅の側線が本線山側に伸びる。
14:49 341KP、このちょっと手前から5階建広島県営団地が4棟。 
14:57 大竹駅着、2階建コンクリ駅舎が山側に、改札口直結の上りホーム、中線1本を挟んで下り島式ホームの構成で、341.5KPがホーム岩国方に立つ。なお当初山側から始まった貨物ターミナル駅は、旅客駅前では海側に移り、少なくとも5本の留置線を確認。

   大竹駅  2015年5月14日

  和木駅 2015年5月14日 
15:02 出発、線路右手すぐの道を行き、青木踏切で6M築堤左下の道に移る、341.86K、
15:15 小瀬川鉄橋の大竹側袂に達する、342.28K地点。2号線で小瀬川を渡り、橋の中央にある県境を越え山口県に入り、
15:22 小瀬川鉄橋の岩国側袂に達する、342.5K地点、また2号線に戻り、
15:37 三石第2踏切(渡らず、343.31K)で位置の確認、2号線海側の三井化学岩国大竹工場装束門から120M右手に入った所にある。 

追記:08年3月、343KP辺りに和木駅が開業、ホームは相対式、駅舎は山側にあり、ホーム間は跨線橋で連絡。
15:52 2号線から右100M、60M高の丘裾を行く線路方に進み、344KPを確認、線路沿いに道があるが、200MM程先、張出した丘の端にトンネルの坑口が見え、また国道に戻った。
15:57 2号線右手に市立装港小学校が建つ、その右手90M、グランドより5M高い所に線路が見える、この辺り国道の左手は岩国港だが、港の正門はこのちょっと先、線路だと344.6K辺りが相当するのを後日車内より確認。
16:15 堅石開踏切で線路右手に、345.66K辺り、線路は岩国方に約1K直線、踏切手前100Mのゴルフ練習場のネットが目印になる。踏切近くを小川が流れベンチがあり、疲れが出て小休止、岩国駅は見えないがもう近いことは確かだ。
16:22 出発、線路右手の自動車道を行く、段々商店など多くなり、いよいよ駅に近付いてきた感じだ。
 跨線橋(346.15K)を渡り線路右手に移ったばかりの2号線を横断すればもう駅は近い、なお2号線はこの先岩徳線沿いに徳山を目指す。
16:37 岩国駅に到着、駅出入口は東西にあるが、マンションが数軒建つだけの海側は申し訳程度の小駅舎があるだけ、運営は市(~錦川鉄道)に業務委託されている、山側には2階建モルタル造りの立派な駅舎が建つ、改札口直結の①番線は岩徳線用、下り方に錦川鉄道の0番欠取りホームが控え、②~⑤番線は山陽本線上下用ホームとなる他、留置線は7本あったと思う。自由地下通路があり、ホーム下関方出外れに347KPが立つ。 
   
 親指付根の鈍い痛みを抑えて岩国駅に到着できたのは喜ばしい、この分なら明日もどうにかやれそう、しかし常に足の具合を気にしながら歩くのは気疲れする、また右足をかばって歩き続けたからだろう、左足小指の甲に大きな水豆ができた、普段できない場所だ。
 宮島口駅までコインロッカーに預けた下着類等を引取りに戻り、そこから先刻前まで行って下見をしたビジネスホテルに予約を入れる。 


              シティホテル安藤: 206号室(SB) ¥4,900

 駅から大通りを徳山方に徒歩5分、よく見ると駅から屋根上の看板が見える。1階は商店が入居、フロンは2階に、隣が喫茶店を兼ねる食堂、その奥に6部屋あった、シングル45室、ツイン10部屋のルーム主体の家族経営中規模ホテル。
 ベッド幅は1M、隣室との壁も薄い、マー20年ほど前の水準でそろそろ改装が必要かも、、、夜は静かだったが、朝は5時頃から朝食の準備が喫茶店で始まり、朝の早い自分は気にならないが、そうでないと206号室はうるさいだろう。
 部屋の設備水準はやや時代遅れだが、夜静かなのと値段も安いので、連泊することにした。  





          (18) 岩国ーー神代 20.7K  2007年5月8日(火) 晴  

6:35 ホテルを出発、朝食は取らなかった、今夜もここに泊ることにして不要の荷物は部屋に置いていく、幸いなことに、足の調子が完全にいつもの調子に戻った。 
 まず岩国駅に行って、昨日撮れなかった駅写真を撮る、実は昨日、宮島口駅のロッカーに不用品を預けた際、足の痛みに気を取られたのだろうか、カメラは勿論持ったが、肝心の電池を置き忘れ、次の夢前駅でおもむろにカメラを構える時まで気付かなかった、という大失敗をやらかしました!

  岩国駅
6:44 岩国駅を出発、線路進行右手すぐの道を行く、山陽本線と岩徳線が完全平行するのは347.2KPまでの200M、そこから両者はYの字を描き離れて行く。
6:53 岩徳線室ノ木踏切(701M)を渡り左手に、少し戻る様に「なかい旅館}の前を過ぎる、この旅館すぐ左手を山陽本線が行く。
7:03 今津川を渡る鉄橋(200M長)の袂に出る、347.62K地点、右手100Mの県道182号線で橋を渡る。 
7:19 岩国空港入口交差点、山口銀行が角を占め、「CABARET GALAXCY ]等看板が英字のみの飲食店が数軒並ぶ、なおちょっと先の川下踏切(348.86K)まで行くと、200M程奥に星条旗を掲げた基地ゲートなど見える。
7:37 門前川鉄橋の岩国方袂で距離の確認、349.4K地点、県道から120M程下流、この辺り線路海側は岩国基地で、ゲートに警備員が立つ。鉄橋の徳山方15Mに349.6KP見える。 

  岩国駅前風景、宿泊ホテルの看板が小さく見える
 なお錦帯橋で有名な錦川は、岩徳線西岩国駅の先で今津川と門前川に分れ、両河川に挟まれた広大なデルタ地帯の海側が岩国基地(岩国空港と共同使用)となる。
 朝の通学時間帯で、安全保護帽をきちんと被った中学生と無帽の高校生の自転車が、各々多数岩国市街方向に向う。
8:06 街道左手に「紳士服のハルヤマ」という大型店が線路との間を占める、山中上地第1踏切があり、350.68K地点。 

  南岩国駅
8:16 南岩国駅着、山側に建つ平屋建て駅舎は木造モルタル造り、駅舎直結の上りホームと下り島式ホームがあり、前後からして351.3KPがある筈だが見えず、下りホームの先はすぐ広大な田園地帯、時節柄水が張られ、まさに瑞穂の国とはこのことを言うのだろう。駅前を行く街道右手は戸建住宅に商店が混り、開発は比較的新しいようだ。  
8:22 出発、東洋紡前踏切で線路左手に、351.72K地点、線路沿いに道が伸び、道の左手をずっと東洋紡岩国事業所が占める。
8:44 川の手前の筑添第6踏切(352.31K)でまた右手に移り、
8:47 線路右手を来た県道188号線に戻る、この後2M幅の小道に入り集落内を抜け、また県道に戻るが、 
9:03 188号線は道なりに跨線橋で線路を渡る、353.3K辺り、橋の手前で下の線路端に下ると、線路沿いに4M道が伸びる、右手は丘の切立った斜面で、この辺り一時的に山中の雰囲気もある。 
9:15 藤生(ふじゅう)着、駅舎は海側、平屋のコンクリ造り、相対式ホームに354KPあり、中線が1本あるが架線は撤去済み、海が左手に近く、右手は200Mで前山、さらにその奥に300M高の山並みが控える。
9:31 出発、線路沿いの小道を行き程なく国立医療センター前信号で188号線に入る、センターは右手すぐの踏切を渡った所に正門が見える、駅から400Mくらいだ。 
 この先右手斜め前方に分れる旧道「あいさつ通り」に入り、昔からの集落沿いに進む、左手には海岸沿いに188号線が平行。

  船生駅
10:00 188号線に押出されると程なく道なりに跨線橋で右手に、355.95K地点で、この先線路が一番海沿いを行くから、宮島口から大野浦辺りと同じく、車窓からの景色は最高だ。
10:07 線路海側のコンクリ防潮堤にペンキ書きされた356.3KPを過ぎる、
10:17 保津バス停(岩国市営)を過ぎる、この先188号線は右手にちょっと離れ、線路に近い左手の小道に入る。      
 前方に10M高の竹林の台地が張出し、線路は短い切通しで抜ける、357.4K~100M長、199号線は台地の右手を巻いて少し上り浅い切通しで過ぎる。  
 この先357.55K~200M、台地上を造成した保津岬台団地が占め、新興住宅43戸が展開、台地海側に道路を設け、大海原の景観が素晴らしい、「海を真正面に見て風が強いと大変ではないか、、、」と、いらぬ心配をする、なお線路は台地少し下の海岸を行く。
10:32~10:37 団地の端、188号線沿いに小公園があり、多分団地販売業者の寄付に拠るものだろうが、宮島口駅以来この種公園は初めて、しばしの休憩とする。 
10:52 188号線が道なりに跨線橋で左手に移る、357.85K地点、この先また竹林の丘陵が張出し、線路はトンネルに入る、358K~250M長、188号線は海側から浅い切通しを下り、下ると里に出て旧道に入った。
11:02 15M長の橋で通津川を渡る、右手鉄橋を渡った先は日照幼稚園だ、358.5KPあり。
 低い丘裾を行く線路に近い道を行く、集落はなかなか大きく、歴史もありそうだ、住宅は質素だが落着きと余裕が感じられ、途中過ぎた寺社仏閣はどれも手入れが行届いているものばかり、海が近い筈だが見えない。

  通津駅
11:16 通津(つづ)着、海側に小駅舎があり、ホームは相対式、上りホームは高さ15Mの海岸段丘の崖下となる、359.2KPあり、受託駅員が1名詰めるが、小さな駅前広場もある駅周辺は静寂そのもの、無人駅の雰囲気が濃厚だ。 
11:32 出発、線路左手すぐの小道を行き、188号線が跨線橋で山側に移る359.4K地点からまた県道に戻る、線路左手は一転旭化成の大工場が占め、これが500M程続く。
11:44 360KPを過ぎる、ここからは岩国ウッドパワーの工場となる、チップ片が山のようにうず高く積まれているが、何を作る工場なのか判らない。
 この辺り海岸が500M程沖合まで埋立てられ、188号線も道幅が8M程に拡がる、線路海側にコンクリ製の防潮堤が残り、かつての海岸線を名残を示す。 
11:52 続いて日本製紙クレシア(クリネックス)工場が360.4KP地点より、次に朝日鉄工工場が来て、これで大工場団地は終了。
12:08 由宇川を渡る、橋は90M長、左手の鉄橋岩国方に361.6KPあり。

  通津駅

  由宇駅
12:27 由宇駅着、平屋駅舎が山側に、改札口直結上りホームに下り島式ホーム、典型的な幹線地方駅の雰囲気がある、362.2KPあり、駅員は13時15分まで不在の表示が窓口に。
 駅の海側は江戸時代、北前船が遠く蝦夷地に向けて通ったという由宇港が近いのだが、住宅地が拡がり海は見えなかった。 
 ローカル駅では珍しく小公園があり、日陰になる樹木も数本、ここで小休止とする。
 実は昨日の右親指筋違いで、再発を警戒して水分を取過ぎたせいだろうか腹をこわし、今日はスポーツドリンクを小まめに飲むだけで、朝から何も口にしていない、空腹は感じないのだが、今度は「シャリバテ」が心配で持参のクラッカーなど無理に口に押込んだ。
12:50 出発、駅前を行く県道188号線を行き、南川第2踏切(362.58K)を渡り、県道と線路を挟み平行する集落内の小道を行く、まだ駅から400Mくらい、踏切から見ると、また丘陵が海岸に近付き、踏切の400M程先にトンネルの口が見える。

  由宇駅
 程なく歩行者、自転車専用道で線路を潜り、県道に入り、
13:06 まだ新しい「潮風公園みなとオアシスゆう」が街道左手の海岸沿いに約400M伸びる、砂浜には薄茶色のきれいな砂が入り、これって人口砂じゃないの?あづま屋も数軒あり、大手系ビアホールが入居するも客足はまばら、どう見ても採算が取れそうに無いのが気に懸る、、、
13:24 県道右手すぐの丘にトンネル出口が見える、帰路車内より363.4KPを確認、程なく右手の旧道に入ったが、沿道には住宅が結構多い、線rの右手はすぐ丘陵性の緩斜面で、低い段差を付けた田んぼが奥に伸びる。
 この先2階ばかり丘陵の端が海側に張出し、線rのはその都度浅い切通しで抜けた。
13:58 由宇歴史民俗資料館が188号線沿いに海との間を占める、線路に365KPが立つ。 


                由宇歴史民俗資料館 14:00~14:26在


 由宇歴史民俗資料館 ただ屋上に行くだけでも価値あり
 資料館は船の形をした2階建て、屋上も解放され、同じく岩国藩領だった大島が海原に浮ぶ景観が素晴らしい、由宇、有家の津から北前船が全国各地を結んだ頃のこの地の繁栄振りは、想像を絶するものがあった。これで先刻過ぎた通津の集落に、立派な神社仏閣が数多く存在した訳も理解できた。小さな資料館だったが、地域に徹した展示内容は旅人を魅するものがあり、また屋上からも展望も素晴らしかった、見学して良かったと思います。 
14:27 出発、188号線を行く、この先線路は約500M、直線で浅い切通しを進む。
14:39 366KPを過ぎる、線路右手80M、100M高の山、この辺り平地が少なく、集落が山の中腹まで伸びる、住宅は平坦地を求めて数軒ずつ散在。
14:53 367KPを過ぎる、線路左手すぐに樹木の茂る山崖が迫る、潮風公園以来、線路右手はすっと丘陵性の傾斜地が続く。
15:00 神代駅に到着、188号線を挟み海まで50Mしかない、海岸には漁業組合の小さな建物があるだけ、相対式ホーム、367.4KPあり、上りホームは30M高の崖下に位置、崖上は林。
 今日はこの神代駅で切上げ、岩国駅に戻る、ホテルに荷物を置いてすぐ駅に引返し、岩徳線川西駅最寄りの日帰り温泉に向う。 

           

            岩国温泉:五橋の湯  17:00~18:00在、¥750            


  
   2009年9月末日をもって閉館しました  
場所:川西駅から線路下を岩国方に歩き、国道2号線に出て右折、ちょっと坂を上った左手、駅から徒歩10分、道は分り易い。
施設:錦川を見下す河岸段丘上に建ち、眺望はなかなかのもの、ちょっと離れた岩徳線鉄橋を行く気動車の走行音が、露天風呂の中にまで上って来るし、岩国市街の眺望も良い。
お湯:無色透明、無味、無匂の単純弱放射能冷鉱泉、塩素の匂いは感じず、ごく平凡なお湯だ、しかし長時間歩いて火照った身体を休ませるには最適で、水風呂と7X2.2Mの主浴槽や露天風呂の間を何度も往復。露天風呂は現在、岩風呂もどきの広いのを隣に造成中。
その他:ここの“ウリ”は錦川の流れと岩国市街の眺望、そして鉄道ファンには結構絵になる岩徳線鉄橋を行く列車風景が加わる。 
 今宵の夕食は岩国駅バス発着所脇の「あんでるせん」のカレーパンなど、お酒も発泡酒1本にして、19時30分には床に入る、温泉が効いたのかグッスリ眠れました。 





       (19) 神代ーー岩田 24.1K  2007年5月9日(水) 快晴

5:45 ホテルを出発、昨夜は良く眠れ体調は良いようだ、心配した右足親指も全く痛まない。
5:57 岩国駅に行くと、寝台特急「はやぶさ・富士」が到着、定刻通りだ、下車客は1人だけ、今日はマーマー乗っているが、この駅に於ける唯一の優等列車の到着なのに、駅員のホーム監視も無く、寂しい限り。   

  神代駅
7:15 神代駅を出発、188号線を行く、朝の空気がおいしいのを実感、この時間まだ街道を走るクルマは少ない。
7:36 食堂「いっぱち」が右手に、店の裏に369KPが立つのを車内から確認済み、この辺り集落の外れの小広い平坦地で、海に近く景色も良く、他にも喫茶店、コンビニが並ぶ。
 この先300M程前方に丘が張出し、例によって線路はトンネルで、街道は海沿いに巻く。 
  188号線は張出した岬を緩いアップダウンをしながら越えるが、岬の先端を回った狭い平地に、防長バスが1台停車しており、人家など全く無い丘崖にへばり付いた道路のこととて少々驚く、この折返し所のチョイ先に岩国市と柳井市の境界があるようだ。 
7:50 道なりに188号線が跨線橋で線路山側に移る、ちょうど岬を抜けたトンネル坑口上に当り、369.6KPあり。
7:55 跨線橋のちょっと先、線路と街道が並んだ辺りに柳井市の衛生センターが丘斜面に建つ、併設して人影の全く無い運動公園がある、衛生センターなどの場合、判で押したように決って、周辺住民に配慮してこのような福利厚生施設を設けるようだ。この時間、時々クルマが街道から分れ入っていくが、通勤の職員だと思う。
8:04 小休止後出発、線路は県道の左すぐ下5Mの海沿いを行く。 
8:13 370.4KPを過ぎる、この辺りから海の向う4~5Kあるだろうか、大島が湾の対岸を占める山のように、その名の通り大きく浮かぶ。
8:26 大島と本土を結ぶ大島大橋の下をくぐる、線路は188号線の3M下海沿いを行く、372KPが立つ。
8:38 大畠駅に到着、木造モルタル平屋駅舎が山側にあり、ホームは相対式、間に中線が1本ある、372.5KPが柳井方に立ち、駅前広場は狭かった、海まで50Mと近い。
8:46 出発、線路右手の小道をちょっと行き、瀬戸町踏切で海側に移る、372.65K、150M先にトンネルが口を開け、坑口上を188号線が横切るのが見える、しばらく旧い集落内の温もりを感じる小道の感触を味わい、188号線に道なりに合流する。潮の匂いも快い。 
9:06 また横に旧道に入り、なかなか風情のある木造の大島総合支所前を過ぎる、裏手は線路だ、この3月より移転したとの張り紙があり、写真を撮った。

  大島駅

  大島総合支所
9:12 旧い集落が尽きると旧道もおしまい、お寺と墓地の先に跨線橋がある、373.9K地点、ここからまた188号線に、左手はすぐ海、海水がきれいなのが印象的。
9:32 375KPを過ぎる、右手は竹藪の丘、海の向う500Mに横長の小島が浮かぶ、見た限り無人島の様だ、、、
9:45 線路端のお寺の隣に月性展示館がある、月性とは幕末期の僧侶の名で、維新の志士の教育に力あった郷土の名士のようだ、375.9K辺り、ここは遠崎という集落で集落内を抜ける旧道が5~600M、線路左手に続いた。
 その先はまた188号線に戻り、海岸との間に建つ立正佼成会を過ぎれば駅は近い。 

  柳井港駅
10:06 柳井港駅着、駅舎は海側、港まで188号線を渡り100M足らず、山側の架線を撤去した下り島式ホームと上りの片面ホーム、①②番線で構成され、377KPあり、駅の右手は樹木が茂り見難いが、すぐ田んぼが展開。
10:15 出発、ここから線路は長かった海沿いのルートを離れ、内陸部へと舵を取る、というか、柳井市は海岸線がかなり南に膨らんでおり、西に進むのに、海沿いルートは非効率なのだ。 
 市街地の小道を行き、岸の下踏切(377.43K)で港近くを廻って来た188号線にまた入る、県道は線路左手沿いに進む。
 柳井発電所の白い大煙突が左500M、埋立地に見える、煙突はこの夜泊ったホテルからもよく見え、目印になった、377.5KPが対応。
10:33 マックスバリュー、ホームプラザなど大型ロードサイドショップが展開する地区に至る、線路右手に旧くからの集落があり、400M
先に200M程の山々が控える、378.75K辺り。
10:43 柳井大橋(80M長)を渡る、鉄橋は右50M、渡った辺りが379.2K地点。 
10:49 「柳井クルーズホテル」が道の左手に、結婚式や宴会設備もある9階建大型ホテル、すぐ近くに駅の南北を結ぶ大ループ跨線橋があり交通の便も良さそう、379.5KP立つ。 

  柳井港駅

   柳井駅
10:55 柳井駅の南側に到着、多分旧鉄道用地の利用だろうが、大きな青シートを被っt完成真近かのマンション、既に営業中のシネマレンタル館、焼肉店など商業施設が展開する。
11:03 130M長、5M幅の自由通路で北側に建つ駅舎前に到着、柳井駅は改札口直結のの五里ホーム、下り島式ホーム、それに海側にもう1本片面ホームを有する。 

   

11:16~11:41  柳井駅弁業者「水了軒」を探しがてら、白壁通りを散策
○ この街ではやりたいことがあった、それは今や駅弁ファンの間では有名な、下り寝台特急「はやぶさ・富士」の下松から徳山間でのみ車内販売される、幕の内弁当の業者を訪ね、可能なら掛け紙をゲットすることだ、自宅出発前に電話をしたら、おばあさんっぽい人に“やっとのことで”繋がり、「掛け紙などは使用していない、、」とのことだったが、直接行けば、何か記念になる物が手に入るかも知れないと、、、と思った。中央2丁目7番地と聞いており、駅から近い2丁目はすぐ分ったが、該当する店は無いようだった、早朝積込むのは下松駅だし、柳井は業者としての登録だけなのかもしれない、余り詮索しても迷惑になるかも知れず、こんな結末も頭の片隅にあったので、意気込みの割には淡々と引下った。
○ あとは柳井市の観光スポット「白壁通り」に行く、ここも駅から近く分り易い、通りの両側に250M程、往時の旧家などが保存された街並が形成され、中年女性を中心に観光客が出て、お茶屋さんに入ったり、土産品を見繕ったり、そぞろ歩きを楽しんでいたが、時間も余りないので、すぐ駅に引返した。  


11:41 柳井駅を出発、駅近くのセブンイレブンから線路近くの小道に入ったが、すぐ行止り、個人病院の敷地沿いに広い道に戻る。11:54 東条第7踏切前に出る、380.4K地点、右手の田んぼはまだ土も鋤いていない、南岩国駅周辺の広田に既に水が張られていたのを思い出す、この先線路は見渡す限り直線、道路も平行して伸び、線路左を行く県道にはしばらく入らずに済みそうだ。 
12:17 382KPを過ぎる、線路右手は350M
程田んぼが拡がり、集落の先に150M高の山並みが控える。やっと住宅混在地区を抜け田園地帯に入ったが、柳井市の規模は大きい。

  柳井駅より駅前を望む
12:32 兵者第3踏切を渡り左手を行く県道22号:光柳井線に入る。382.16K地点で、実はこの先も線路右手を300M程線路沿いに進んだのだが、旧い集落の先で道が行止り、踏切まで引返す破目になり10分損をした。
13:00 384.1KPを過ぎる、この辺り道の右手は400M程広い田んぼが展開、その先は高さ200M位の山と地形に変化が無い。
13:15 線路は依然直線で進むが、県道が南に方向転換したので、250M程右手に行って、配原第3踏切前に出てみた、384.85K地点で、踏切脇に無人の田布施変電所が建つ。
 踏切から前方を見ると、線路はまだ500M程直線で進み、右手から伸びて来た丘陵をちょっと右カーブして短い切通しで抜けるようだ、切通しが385.4K辺りから始まるのを帰路車内から確認、なお線路方向に丘陵内を抜ける道は見当らなかった。
13:22 22号線に戻り、「パチンコ国際」の建つY字路を右に県道66号線に入る、方角的にこれでいいんだという自信が持てず、疑心暗鬼の状態で歩く。
13:35 右手に田布施郵便局、左手に山口銀行のある田布施町祇園交差点に至る、どうしてどうしてなかなか立派な街だ。 

  田布施駅
13:40 田布施駅着、南側に一部2階建コンクリ造りの駅舎が建ち、キオスクまである、街が立派なら駅舎もなかなかのものだ、ホームは相対式、間に中線1本、385.9KPが立つ。駅前広場もこの程度の街にしては広く、駅前に営業所を構えるタクシーが数えると7台も客待ちするが、お客になりそうな人影は全く見えない、駅の右手はすぐ小工場や住宅となる。
 さて駅前の案内を見てびっくり、この地が岸伸介、佐藤栄作の兄弟首相生誕の地とは知らなんだ、、、どうりで道路は立派だし、人気の無い街に山口銀行のそれも立派な支店が構えると思ったよ、失礼、失礼、、、 
13;54 出発、豆尾第1踏切(386.22K)を過ぎ、程なく県道23号線:光・上関線に入る、左手に25M幅の田布施川が平行する。
14:10 街道を離れ、深口第3踏切を渡り線路右手に出て見る、386.8K地点、始め道がよく判らなかったが、たまたまバキュームカーが過ぎ、緩斜面をかなり先の集落まで上って行くのが見通せ、道が通じていることが分った。
14:20 387.3K地点の岸田第2踏切でまた線路左手に戻る、ここまでクルマが殆ど通らないのどかな田園集落を快適に歩けた、また23号線に戻る。 

  田布施駅
14:30 道なりに跨線橋で線路右手に移る、387.9KPが見える、ここが小峠になっており、この先次の里に移る、線路左手に平行して来た田布施川もちょっと先で線路をくぐり、これより先は線路右手に並ぶ。
 しばらくj県道は緩い下り坂、左手丘裾を行く線路とは110M程の距離があり、右手はレンゲ畑で200M程で低い丘となる、なお川の流れは同一方向で変らず。
14:48 県道から100M入り、開明第1踏切で距離の確認、388.6K地点、前方の緩斜面に養護学校が建つ、県道右手にには城南小学校があり、この辺りが集落の中心のようだ、踏切から見るとこの先300M程で、低い丘がまた行く手を遮る様だ、この辺りの集落名は「瓜迫」という。
14:56 光地区消防組合東消防署が右手に、ちょっと先には城南(簡易)郵便局が右手に。
15:13 光市に入る旨の標識あり、峠とか川といった地形的な特徴の無い境界だった、線路は50M先、竹藪を切払った築堤上を行く。 
15:33 道路がまた上り坂となり、もう駅があってもいいのにと案じながらサミットらしき地点を過ぎると、左下に切通しの線路と坑口が見えた、帰路車内よりトンネルは100M長、岩田方の坑口は391.2K辺りと確認。
 駅までもうすぐの所まで来たのに、県道が丘陵に入ったこともあり、方向感覚を失い、この先ちょうどトンネル上に位置するT字路で反対方向に曲ってしまい、15分ばかり損をして、
  岩田駅  15:58 低い丘から下り岩田駅に到着、進行右手に木造モルタル平屋駅舎が建ち、改札口直結上りホームに下り島式ホームの小駅で、391.5KPが立つ。下りホームの先はすぐ田んぼが100M程あって低い丘となり、また駅の田布施方はトンネルで抜けた丘の端が届いており、切通し線路が坑口まで続く。 

 上り電車が到着するまでの30分に、朝方柳井市街を歩いた時、目星をつけて幾つか番号を控えておいたホテルの一つに電話、今夜の宿を確保する

            

             柳井ビジネスホテル  502号室(SB) ¥5,000 

 駅前から白塗りの建物も見え、徒歩5分と近い、商工会議所の隣に建つ、昭和50年代の建築だろう、洗面所/トイレの換気装置の音がやけに大きく、目覚まし時計が無いなど一昔前のBHの感は免れない。
 一番気になったのは安全問題、夜間は避難階段の鍵を階段の側から掛け、宿泊者が外に出られない、1階のフロント横に火を使う食堂が位置、その先のエレベータは風道になり易いし、心配しだすと切りがない、、、家族経営のホテルで、経営者は高齢、食堂(利用せず)のメニューなど安くて良心的だったが、少なくとも5階の宿泊は余り気が進まない。
 しかし5階の部屋からは大跨線橋から柳井駅に掛けての眺めが良く、跨線橋手前で右カーブして駅に進入する長大コンテナ貨物の全編成が一望可能、また駅の構内放送が流れてくるのも、一人だと旅情を掻き立てられロマンチックな気分に浸れる。 
 夕食は今夜もパンで済まし、アルコール量も控えた、そのせいかなかなか寝付かれず就寝は22時前、目を覚ますと5時、安全問題を云々した割りにはグッスリ眠れた。




       (20) 岩田ーー櫛ヶ浜 20.6K  2007年5月10日(木) 小雨      

5:00 窓外を見ると空に黒雲が流れ、風雨が強く、雨粒が窓に当る、この分では前夜の予報通り9時頃まで歩けないかもしれないと思った。 
 しかし、しばらくすると黒雲が突然去り、雨も上る、天気が回復する兆候は充分あるようだ。
5:45 ホテルを出発、今日も約20Kの行程、大事を取って、回収が面倒くさいのだが、不要な荷物は柳井駅のコインロッカーに入れ、岩田駅に向う。
 
   岩田駅   2007年5月9日
6:20 岩田駅を出発、旧道を行く、沿道は旧い住宅が多い、空が明るくなってきた。
 旧道は2.3M幅の小道区間が大部分、道路を自宅の庭の様に、駐車場所などに利用している家も多く、他所者には歩きにくい。   392.3K辺りで右手を行く県道に入った。
6:37 井堀踏切(渡らず、392.63K)前に出る、ちょうど下りの「はやぶさ・富士」が過ぎた、牽引機はEF6648、乗客はまばらだった。6:44 右手の斜面を3Mの白塀で囲い、産業廃棄物処理場を建設中、393KP立つ、ここは街外れの小峠、それでも線路左手の狭い平坦地に小住宅が5~6軒見える。 
7:02 道の右手に大和町の組合残土処理場がある、ここまで来ると途中にパラパラ絶えなかった人家は全く姿を消す、線路も見えないが、聞えてくる走行音からすると近くの山蔭を行くようだ。
 道はこの先結構きつい下り坂となる、通勤時間帯に入り、上り柳井方面にクルマの数が一段と増えたようだ。
7:15 下の集落に入り、県道から200M程入った中開作第3踏切で位置の確認、394.4K地点で、徳山方394.5KPは切通しの中に見える、柳井方270Mくらいにトンネルの口が見えた。
7:25 光市立野交差点で左折、144号線に入る、交差点の先は結構大きな島田川の流れで、これまで歩いた県道23号線は線路と別れ、この川沿いに北に遡る。
7:32 丘陵を切通しで抜けた線路が144号線の下を潜り右手に回る、395.4K辺りで、谷が段々開けてきた。
7:40 踏切脇にJR広島支社島田変電所が建つ、395.7K地点。 
7:52 県道右手の住宅街の小道を4~500
M歩き、島田駅に到着、東海道本線にも同名駅があるが、こちらは「た」と濁らない。駅舎は進行左手、相対式ホーム、架線の無い中線が1本あり、396.5KPが立つ。ホームの右手はすぐ竹林など、その奥を島田川が流れるのだろう、左手は丘が近く、その裾を144号線が線路方向に進む。
8:10 出発、ちょっと火がさして来た、線路に近い旧道を300M程歩いてまた144号線に入る。   

  島田駅

   島田駅 
8:26 位置確認のため、県道から田んぼと建売住宅が混在する中を200M程行って線路端に、397.45K辺りで、線路右手は150M程で田んぼを挟んで竹藪が小高く見え、それが島田川の堤防を兼ねているのだろうが、流れは見えず。
8:45 前林第2踏切で位置確認、398.22K地点、踏切を挟み前後1Kは直線、この先線路左手に工業団地が始まる。
8:52 太田病院が県道左手に建つ、この先県道は前方の丘陵を避け、線路と分れ南に方向転換、矢張り南に急転換する島田川と一緒だ、自分は線路を追って切通しの左上を行って見る。
9:00 島田川鉄橋約300M手前の跨線橋上に出る、線路が切通しを抜け鉄橋で島田川を渡り光市街に入るのが見える、人車橋は250M下流にあり、短絡路が跨線橋から伸びるのが有難い、鉄橋は120M長、光方に399.5KPが見える。
9:06 平成橋で島田川を渡る、なお鉄橋の袂は両側とも道が無く、接近不能。この川を渡ると、起伏を繰返す丘陵地帯に刻まれた、浅い谷伝いのくねり道から、広い海原沿いの平野に飛出した様な解放感を感じた。 
9:12 右に200M入り、大方踏切に至る、399.77K地点、踏切南側に地場のスーパー、 ベスト電器など、ロードサイドショップが集まる。
 踏切の先は線路近くに道が無く、また自動車道に戻るが、400KPは是非見たかったので、浅江中学校を左に見てまた住宅地を線路端に向う、小築堤を行く線路にKPが見えるがそこは住宅の裏手、傍までは行けずあきらめる。
 この先線路近くに道はあるが、緩い起伏のある台地の中で、断続的で長くは続かない。
9:38 西河原第2踏切前に出る、渡らず、400.72K地点、ここからまた線路左手に小道が始まり、徐々にアパートなど多くなる。 
9:46 光駅に到着、海側駅舎はなかなか立派なもの、ホームは島式が2本、間に2本あった中線は1本だけ利用、401.3KPあり、駅の右手はすぐ海岸台地で、その斜面に都会的な住宅街が展開する。
10:01 出発、天気はいつの間にか完全に回復した。 
10:15 線路左手に沿う小道から道なりに188号線に吸収される、402.2K地点、ここで線路右手の小高い台地上に続いた住宅街も終了。

  光駅
 188号線は柳井の先も海岸沿いに進み、光駅の近くでまた顔を合わせたのだが、この辺りでは幅広の片側2車線、時には海上に張出して設けられた2.5M幅の遊歩道もあり、いわゆる高規格道路というのだろう、米国の高速道路を見る様な感じで、隣の段丘沿いを走る山陽本線が小さく見えてしまう。
10:32 光市下水道局浄化センター正門前を過ぎる、右手線路は403.3K辺り。この100M先で下松市に入る、403.5KPあり、この辺り線路右手は結構高い丘の崖。
11:00 道の左に日立物流引越しセンターの大きな建物を見る辺りで、188号線が北側の山中に入り下松市街を迂回するため、右に大きくカーブしながら山陽本線を跨いで行く、跨線橋下が405.45K辺りなのを帰路車内より確認。
 自分は188号線を引継ぐ県道に入り、更に線路左手近くを進む。
11:10 日立笠戸工場が県道の左手を占める、架線が張られた工場内に小窓のグリーン車が1両だけ塀越しに見えたが、JR東日本の新幹線車両だと思う。
11:24 県道から100M右に入った磯地踏切で位置の確認、406.5KP立つ、日立工場への引込線も並ぶ3線区間で、500M程先に下松駅が見える。
11:28 東洋鋼鈑工場の正門前を過ぎる、これも大きな工場だ。 
 
  下松駅
11:40 駅手前の歩行者・自転車用地下道(407.2K)で線路右手に抜け、下松駅に到着。
 駅は久し振りの橋上駅舎、駅舎の規模は普通、ホームは下り片面、上り島式、407.4KPあり、海側には高層マンションが数棟、右手は駅前広場を囲み下松ステーションホテル、他に商店が数軒、想ったより静かな街だった。
 次の櫛ヶ浜駅まで営業キロで4.6K、まだ時間は充分あるし、何よりも足の調子もどうにか持ちそうで、もう一駅頑張ることにする。
11:52 出発、線路右手近くの小道を行く、 
12:00 切戸川という小川を30M長の橋で渡る、鉄橋は左100Mを行く、渡ると道なりに広幅の新道に入る、周では土地区画整理事業が施行中で、「区画整理事業反対!」の立て看板を何枚か見た。
12:07 金星第一踏切で線路左手に移る、408.6K地点、この辺りは住宅地だが、線路方向に進む道が長く続かず、筋を変えるので効率が悪い。
12:17 浜開作踏切(渡らず、408.91K)、15M長鉄橋の徳山方袂で、ここからは2.7M
道が線路左手沿いに伸びる。なお「開作」という地名はこちらに来て初めて知った、開削と同義語だろう。 

  下松駅

  健康パーク 
12:23 扇踏切前に出る、渡らず、409.32K
地点、ここまで来ると下松の旧い住宅街を抜けた感じ、住宅の間に少し余裕ができ、道の左手に田んぼが混在するようになる。
12:37 県道左手、末武川左岸に天然温泉「健康パーク」という一見大型観光ホテルの様な施設が建つ、「折角だから浸かっていこう、飛行機は1本遅らせばいい」と、喜んで行ったのはいいが、ナント入浴料が3,200円、観劇料込みの値段だが、いくら温泉好きの自分でもちょっとこれでは、、、引返す羽目に。なお末武川鉄橋(90M長)の下松方袂で410.1K地点となる。川を渡ると大型パチンコ店が数軒あった。 
13:11 西塩田第1踏切で位置の確認、411.6K地点、踏切名が示す通り、現在工場が建つこの辺りは、かつて大塩田が海に向って展開する光景があったようだ。さらに県道を進み、
13:18 櫛ヶ浜駅に到着、小駅舎は海側、改札口直結の下り片面、上りは島式の海側のみ使用、他に岩徳線用島式ホーム1本、412.1KPあり、ホーム右手は丘が近い住宅街、海側駅前すぐを県道が行き、大型トラックの通行kがやけに多い。 
  櫛ヶ浜駅

          

 徳山まで営業キロで3.4K、充分行ける距離だが、かなり疲れが出て、気分的に行く気になれない、今日はこの櫛ヶ浜駅で切上げたい、ここまで宮島口駅から営業キロで85K、地下鉄大門駅での右足親指の筋違いの痛みを思い起こせば、ここまで来られたのが不思議な気もする、頑張って広島空港まで行って本当に良かったと思う。
 柳井駅でいったん下車、コインロッカーの荷物を引取り、次の列車を待ったので、空港最寄りの白市駅まで約3時間を要したが、往路見落としたキロ程、その他線路や周囲の地形などの観察をしたので、すぐ着いた様な感じだった。
 羽田空港行はダイヤ通りならちょっとのことで搭乗できないのだが、本日明方柳井の辺りを通過した低気圧が、関東に移動して暴れて呉れた(?)ため、出発が35分遅れ、飛乗れたのは幸いだった、「人間何が幸いするか判らない 、特に旅行中は!」とはけだし名言である。




        (21) 櫛ヶ浜ーー戸田 14.2K  2019年5月23日(木)快 

  鉄道研究会の同期生が尾道に集合、昨夕は千光寺荘に泊り1年ぶりに旧交を温め、今朝は宿からの急坂を危なっかしい足取りで下り、新装なった尾道駅まで、ここで解散となり、思い思いの方向に散るのが如何にもテツケンらしい、淡々とした別れ方は、50年以上経った今でも変らず、自分も1人、三原経由、新幹線で徳山駅に向った。「歩き潰し」の終活に、「日本列島縦断」の文字があった方が、、、など、自分には無縁だと思っていた格好付けがしたくなり、もう一踏ん張りして下関を目指す気になった、、、自分には

  櫛ヶ浜駅 12年前と全く同じ姿です
11:35 櫛ヶ浜駅を出発、駅前を過ぎる国道2号線を行き、300M程で道なりに山陽本線を渡る、412.6KP地点、渡ると線路右手10Mに5M道があるが、250M程でまた2号線にタッチ、山陽新幹線高架橋脚に900.9Kとあり。
11:56 遠石第3踏切:413.3Kに至る、渡った先に出光興産のゲートが構える、関係者専用踏切だ。
12:08 414KPを過ぎる、右手はスーパーの裏手、表は2号線に面す。
 この先周南市上下水道局前を過ぎ、
12:21 新宮第4踏切:414.65K、ここにも出光のゲーあり、樹木が邪魔して見えないが、工場敷地はもう2K程続いており、当地での存在感は圧倒的。  
12:27 415KPを過ぎる、やっと線路左手の出光興産敷地が姿を消し、中規模会社の建物、駐車場などに変るが、もう駅迄300Mくらい。
12:35 徳山駅北口着、ここまで全区間、線路近くに道があり、その点楽だった。
 駅は3階の新幹線、地平部分の在来線の間の空いた2階部分利用の橋上駅、在来線は①が上り片面、②は上り貨物待避線、③④が山陽下り・岩徳線共用ホームとなる。広島方出外れに415.3KPあり。
13:15 北口を出発、線路沿いに4.5M道伸びる。
13:19 自得寺踏切:416.3K、で位置確認
13:26 西松原踏切:416.7K、でも位置確認、新幹線高架橋に904.8Kとあり。 
    櫛ヶ浜駅:岩徳線用島式ホーム
    クハ115-3005他  於:徳山駅 13:31 新幹線西松原第1高架橋:904.97K、を過ぎる、新幹線はこの先右手の丘陵に突っ込むが、在来線右手すぐに5M道が伸び、本線左に沿う貨物ターミナルを見ながら進む、これで結構距離を稼げそう。
13:47 線路との間に細長い新地公園が6~70M、盛土になった線路は左カーブで並び、富田川鉄橋に向う。
13:52 浦山開削第7踏切:418.12K、人の渡る橋まで220M程。富田川を渡って戻り、
14:00 椎木開削第1踏切:418.2K、に至る、この先線路右手50Mに住宅街の小道が伸びる。線路とを隔てるヒマラヤ杉の並木が厚く、線路内は窺い知れないが、貨物側線が何本もあるようだ。 
 次駅まで楽勝か、と思ったが、しばらくすると住宅街が途切れ、放置された戸建て住宅群が出現、戸口間の小道はとげのある雑草が茂り、距離は200M程だったがズボンはトゲだらけ、悪戦苦闘の末
14:25「立入禁止、広島支社長」との看板が入口に立ち、数棟の従業員団地が使用廃止中の「JR周南寮」の入口が突然現れる。失礼だがお化け屋敷の様で、写真もJR・旧国鉄の名誉のために遠慮した。
 ヤード経由貨物輸送の廃止(1989年?)に伴う徳山操車場の遊休化・人員削減が関係しているのだろうが、よく分りません、、、
 

    徳山駅南口

   新南陽駅 屋根の看板は進学教室の案内
 この先すぐ、海側の大工場地区と連絡する大跨線橋下を潜り、と同時に貨物取扱業者の施設が目に付きだし、駅前地区の一等地を占める防府通運、日本通運などの営業所が現れれてすぐ、
14:30 新南陽駅に到着、構えは大きいが、雰囲気は無骨な貨物駅のそれが漂よう、改札口直結の片面ホームは使用中止、島式ホーム1本で旅客対応。駅舎の半分は地元の進学教室が、駅の屋根に大看板を掲げて入居中。KPは見当たらず、営業キロは419Kだ。 
14:51 出発、山側線路近くの道を行き、419.9KP
より、線路沿いの4.5M道となる。跨線橋下を潜るのは420.2K地点。道の右手はずっと戸建住宅街だ。
15:13 平野町第5踏切:421.16Kを過ぎる、踏切渡ったすぐ先は、小さな船泊り。
15:25 線路沿いに伸びる道を淡々と進み、東浜第1踏切:422.07K、を過ぎる、地名の通りこの辺り海が近く、かつては埋立地は無く、線路は海岸を行ったのだろう。
15:28 保土谷踏切:421.23K、を過ぎる、「保土ヶ谷化学南陽工場入口」と看板あり。
 
  福川駅 15:33 福川駅着、ホーム相対式の無人駅舎が山側に、422.5KP立つ。 
15:46 福川駅を出発、更に進行右手、線路に近い国道2号線の旧道(県道347号線)を行く、なお、福川駅から、線路は北西に丘陵部に入り、夜市川沿いに進み、徳山を中心とする大規模臨海工業地帯とはお別れだ。
15:56 西町第2踏切:423.2K、で位置確認。
16:02 県道右手、周南町立福川中学校が建つ、線路は左手すぐを行く。
 この先約300Mで、県道は徳山・新南陽市街部を迂回してきた国道2号線(バイパス)に道なりに合流。
16:15 才崎下第1踏切:424.4K、で位置確認、徳山方40M、山陽自動車道が線路を斜めに横断、橋脚は40M程?、何しろ高く感じる。踏切先は狭田が100M程、その先は丘、夜市川は見えないが、200M位な筈。
16:28 廃止された貝籠沖踏切跡に、425.05K、踏切先は狭田が少々あって低い丘となる。
16:33 五反田第2踏切:425.25K、を過ぎる、線路左手に続く細長の狭田は、既に耕作の痕跡が見られない個所もあるが、これまで丹念にこのような田んぼを維持してきた人々の労苦には頭が下がる。
 なお踏切から先、線路は6~700M程直線となる。 

   クハ115-3002他  於:福川駅

   戸田駅 
16:43 原踏切:425.87K、でも位置確認、この辺りから前方に駅が見え出し、気分が楽になる。
16:50 戸田駅に到着、改札口直結上りホームに、島式下りホームがあり、更に細長い片面ホームが海側に残るが、これは廃止済み、426.3KPあり、建設当時の雰囲気が良く保たれている堂々とした木造平屋駅舎は、今となっては珍しい存在、命長らえんことを祈ります、、、駅山側すぐを国道2号線が行く。 
17:15 (電車で)防府駅着、駅の700M手前、高架線のすぐ山側に、本日泊る「みやまホテル」がいやでも目に入るが、防音壁にキロ程が記入されてはいるものの、動体視力の減少した老人には読取り不能です。
 防府駅は高架島式ホームが1本、442KPとペンキ書きのキロ程あり
17:45 高架下の元線路跡遊歩道伝いに、みやまホテル到着。  

  防府駅北口(山側) 2019年10月28日



              防府市:みやまホテル 旧館557号室 RC\4,500(税込み)

 値段が一際安くここに電話した、地場の結構大きな独立ホテル、旧館は少々古び、アナログ時代のホテルだが、自分はこういうホテルの方が落着きます。 
場所:防府駅から戸田方に700M、道路を隔て山陽線高架橋と相対する、徒歩7分。旧館前に新館が建ち、建物中央部分の部屋からは見えないが、自分の泊った端っこの部屋だと、高架線の防音壁越しに、機関車、電車の屋根部分が見える、夜は静かだった。ホテル周辺は防府貨物駅の廃止に伴う立体化工事が、大々的に行なわれたのだろう、駅から離れているのに、木造住宅は少ない。
 1階にある食堂は入口に出したメニューなど大衆的で好感が持て、昨夜宴会に出ていなければ、夕食はまずここでしたと思う。 




      (22) 防府ー戸田15.7K 四辻ー新山口5.2K 2019年5月24日(金)快晴 

  今日はまた昨日の続きで戸田駅に戻り、新山口を目指そうと思ったが、ホテルに着いて気が変った、、、山陽本線は朝の通勤時間帯といっても、列車はほぼ30分毎、それなら昨夕、高架線沿いの遊歩道を防府駅からホテルまで歩いているし、今朝はその続きで富海駅~戸田駅を目指した方が効率的だ、これなら朝食後、列車ダイヤを気にせず好きな時間に出発できるし、、、
  朝日を浴びるみやまホテル 5:53 ホテルを出発、高架脇の遊歩道を行く、この道は最初、平行する車道より幅が広い。
6:04 防府駅よりずっと直線だった高架線が緩く右カーブ、駅から1.3K辺り、遊歩道が狭くなり、その分住宅街が張出す。 
6:16 道が海方向に離れ、高架左手に戻る、なお、この250M程手前、小川を渡って高架右下を来た。
6:20 高架線脇下の道が無くなり、120M程山側の6M県道58号線に入る。
6:34 馬刀川尻第2踏切:439.4K、で位置確認、踏切右手は田んぼも残るが、防府方300Mにはイオンの大型商業施設も見える、鐘紡工場の跡地利用で地図帳にも鐘紡町とある。
6:48 西前町第3踏切:438.75K、で位置確認、ここまでずっと戸建住宅が絶えず。 
6:52 広鉄サービスの結構大きな倉庫が線路との間200M余を占める、人気が無く使用していない、防府貨物駅と関係があるのかな?
7:05 一段幅広の県道54号に合流、但し県道名は58号と変らず、右手に丸大食品の営業所、続いて工場が控え、100M程右に入り437.7KPを確認,.
 なお、この辺り線路海側に、防府駅周辺立体化に伴い移転するも、2012年廃止された防府貨物駅があった、437.8KPがある筈だ。
 この先しばらく線路左手すぐの小道を行ったが、
7:16 大内田第3踏切:437.46Kで、また58号線に。 

    富海駅

7:30 小振りの産廃処理場があるY字路で、県道から線路沿いの道に入る、436.99K辺り。
7:40 道なりに436KPを右手に見る、この先富海の漁村集落に入り、海辺を行く山陽本線と瀬戸内の海を望みながらの、快適なハイキングコースとなった。
7:48 435.5KPを過ぎる、線路海側に2.5M高の防潮堤があって、海は見えない。
7:54 道なりに橘枝(きつえだ)第1踏切を渡り、海側に移る、435.1K、踏切脇に「旧山陽道入口」の小看板あり。
8:00 富海駅着、ホーム相対式、木造平屋建駅舎が海側に、434.7KPあり。
 
 さてこの先前方、大きな丘陵が海方に張出す、富海駅周辺は丘陵が少々後退した平地にへばり付いた集落とも言え、山陽線は大畠トンネル(370M長)を介し、海岸線沿いに進み、 古からの山陽道は丘陵の北側裾を北東方向に、椿峠を越えて抜けている。
 実は大学鉄研時代の1964年3月、国鉄の「湯田温泉保健指導所」に連泊、ちょうど下関電化を目指して大規模改良工事中だったこの区間を、写真を撮りながら歩いたことがある、当時は工事会社の作業員も多数入り込み、30名程の若者が防潮堤の上を駆け回ったり、線路近くをうろついても、マー許される良き時代でした、、、

  クハ115-3112他  富海駅
    C6228牽く下り寝台特急   1964年3月2日 8:22 富海駅を出発、駅前に旧山陽道案内図が張出され、参考になる。
8:29 中町踏切:434.42K、で線路左手に、この先旧道に入り、本陣跡前も過ぎる。富海は徳山藩直轄の「半宿」で、幕末期、篤姫もこの街道を経て江戸に向ったとある、往時の宿場町を偲ばせる風情は、特に残っていないようだ。
8:40 防府市立富海小学校、続いて同中学校が道の左に、併せて敷地は優に100Mを超え、地域の落着いたゆとりを感ずる。
8:47 富海信号で道なりに国道2号線を横断、80M
程離れさらに2号線北側を平行する、緩く上る2号線に対し、旧山陽道はこの辺りでは殆ど上らず。 
 なお旧道は、この先小さなルート付替工事を実施中で、仮迂回路に入ると上り出す。
9:10 2号線を右すぐ上に見上げるような地点に出る、富海方面とその先、海原の眺望が良く、写真を撮る。
9:16 道なりに2号線の下を潜り進行右手に移り、しばらく並んだ後、
9:19 国道2号線に押出されるように入る、国道キロ程は447.48Kとある。
9:25 椿峠に至り、この先は周南市となる、447.2Kポストあり、眺望は富海、戸田両方向とも利かず。この先も2号線左手に旧山陽道が伸びる。  

 D52459牽く下り貨物 国道2号線が写真左の山裾を巻く  

9:38 椿茶屋を過ぎる、旧道歩き者を対象にした新しい施設のようだ。
9:45 2号線に2M幅歩道が付いた、445.9K辺り。
9:58 かなり下って里に入った、445KPあり、丁度この地点の逆トの字路で左に県道27号線が分岐、湯野温泉に通ずる道だ。
10:06 小川を道なりに渡る、444.6Kポスト、このチョイ先右手に道の駅「ソレーネ周南」 があるが、寄らなかった。
10:27 北河内信号に至る、右手の小集落先に線路架線柱が見えるので、確認に行ってみる。
10:32 山陽線:437.1KP横に至る、近くに廃止踏切跡があるが、畑で作業中の人がおり遠慮した。なおこの100M程防府方で、山陽自動車道が線路を跨ぐ。
10:36 線路沿いに道は無く、また北河内信号に戻ることに。
10:40 国道443KPを過ぎる、線路海側の狭田では、小型トラクターが田んぼを鋤いている。
 この先すぐ、2号線の旧道(?)がしばらく続く、駅に行くには旧道に入らねば行けない。
10:46 戸田駅に到着、426.3KPあり。


 

   クモハ115-1137他 戸田駅 


 今日は帰宅する予定だが、まだ時間は早い、順序なら防府に戻り次駅の大道まで行くのがよいが、同駅間は7.8Kあり、次の下り電車は11:30発まで無い。大事を取って、距離が5.2Kと少々短い、四つ辻駅から新山口までを歩き、同駅から「さくら」の自由席に乗ろうと決めた。 

  四辻駅
12:00 四つ辻駅を出発、相対式ホーム、海側の小振りな平屋木造駅舎は感じがいい、防府方端に454.5KPあり。
 進行海側、線路近くの道を行き、
12:06 矢田踏切:454.92K、で右手に、小鉄橋のすぐ手前で、道路もすぐ小橋(20M長)を渡る。
12:21 東陶信号(道路)を過ぎる、東陶というと小倉に本社がある有名会社を思い浮かべるが、陶はすえと読み、地名だ。
12:27 南弱(なんじゃく)踏切:456.19K、で位置確認、海側はすぐ広田が展開、ヒバリの囀りがやかましい。なお、10分程前、左に100M余入り踏切確認をしたが、既に廃止されており、名称等の記載が撤去され、無駄足だった。 
12:43 左60M入って、川地第2踏切:457.32K、で位置確認、なお、このチョイ手前で、2号線小郡バイパス(自動車専用道)が、斜め左に跨いでいった。
13:01 亀谷第1踏切:458.39K、で位置確認、線路海側は、広大な田園地帯が、新山口駅から伸びてきた市街地を前に、そろそろ尽きようとしている。
 この先80M程、トの字路を右折すれば、椹野川左岸沿いに山口市に通ずる。
 すぐ椹野川を渡り市街地に入り、 
13:10 古江角(こえかど)踏切:458.89Kでも位置確認、EF210-18号機が牽く下りコンテナが過ぎた。
  四辻駅跨線橋より新山口方を望む 

  新山口駅 
13:12 左手から近付いた新幹線高架橋を潜り、すぐ左にまた潜り返し、200M程で今度は在来線も潜り、海側に移った新幹線高架を右に見上げる道に入る、文章だとややこしいが、実際のルートは簡明そのもの。
 新幹線高架の南沿いの道を500M程も行って、
13:23 新山口駅新幹線口に到着。

 新山口駅13:51発のさくら号に乗れたので、小田原から小田急線に乗継ぎ、帰宅は20:15頃となったが、これが「のぞみ号」利用となると、新横浜駅までは早いが、あと横浜、東横、南武、小田急と小刻みの乗換えが控え、結果的にあまり変らなくなる。




           (23) 防府ーー四辻 12.6K  2019年10月28日(月)快晴 

 今朝はジパング割引の利かない「のぞみ」に乗車、なお99号は品川始発、東京始発はこの 7分後、2000円増しで1時間早着なら納得だ。今日のルートは大道ー四辻駅間、国道2号線に面し日帰り温泉があり、見過ごす訳にもいかず、距離的にはもう少し進みたいが、これで新山口駅まで繋がるので、マー良しとします、、、

    

   防府駅南口 ここに防府貨物駅あった 11:08 防府駅北口を出発、山陽本線高架北側下の広幅遊歩道を行く、この道は昨5月末に歩いた富海駅方にも繋がっている。
11:20 道なりに旧防石鉄道2号タンク機、2軸客車2両が屋根付で保存されている小公園に至る、この先道の右手は木造平屋建住宅が主流となる。
11:39 防府市上下水道局正門が、高架線左すぐに、駅から1.5Kチョイ手前の距離。
11:58 道なりに小川の袂に出る、山陽線高架脇 の遊歩道的側道はここ迄、上流に一寸行って小橋を渡り、また線路方に戻り、
12:03 古池踏切:444.43K、で進行左手に移る、踏切の85M程防府駅方で、高架線が完全に地平に降りるのが見える。
12:15 防府華城(簡易)郵便局前を過ぎる、下河内第2踏切:444.87K、が至近。
12:21 下河内バス停(防長バス)前を過ぎる、線路は右30Mを行く。
12:28 溝添第1踏切:445.5K、で位置確認。
12:34 右に80M入り、畑カ羅踏切:445.88K、で位置確認、踏切左手すぐに「JAとくち水稲育苗施設」建つ、この辺り線路左手は水田多し。
 
 
  12:48 右に200M程軌道修正を計り、上生須第2踏切:446.42K、で進行右手に、すぐ 2号線旧道に入る、県道187号線で、この辺りではずっと山陽本線北側を平行している。
12:57 佐波川大橋(約200M長)袂に至る、鉄橋は160M程下流となり、加の字踏切:446.98K、が袂にあった。
 橋の袂の小公園には公共トイレもあり、小休止、無人の交番もあるが、よくあることだ。
13:12 出発、天気快晴、気持良い、、、
13:18 鉄橋の大道方袂にある、下の原踏切でも位置確認、447.16K地点。
 この先は県道まで戻らず、堤防からも見えた架道橋で線路海側に移ると、3M道が線路に近い。
 道の海側は防潮堤まで5~600M、広田が展開、明らかに埋立地の雰囲気が残る。
13:30 名無しの踏切を渡る、447.6KPあり、警報器、キロ程表示が無く正式踏切ではないかも、、、90M程で国道2号線に、橋を渡ったら、道路番号が変った、、、
13:34 2号線左手すぐの遠ケ崎第3踏切:448.02K
で位置確認、まだ駅は陰も形も見えません。
 この先国道は線路と離れ北西にカーブ、500M程、

   佐波鉄橋を渡るクハ115-3102他4連

  大道駅 
 13:41 観音口(大道駅入口)の標識で左折、すぐ横曽根川を渡る。この川、細長い中州を挟み流れが分流するなか、橋梁付替工事が大規模進行中、迂回路をあちこち回され方向感覚が狂い、地図帳を出す。
13:50 道なりに工場の次は、約200M先の線路を背に山口短大が広大な用地を擁し、その後もタラタラと500M程、徐々に駅が近付いてきて、
14:05 大道駅に到着、北口はタクシー営業所などあるが閑散、南口は、中高一貫の山口高川学園が校舎を構え,地図を見ると、同校用地は山口短大より更に広い。下り島式、上り片面ホームの橋上駅で、449.8KPあり。  
14:40 小休止の後、出発、今日は日帰り温泉経由、次の四辻駅で打上げの予定、一杯やりたくなって、家から持参の糖質ゼロ発泡酒を、改札口横のベンチで引っ掛けた。
 線路進行右手沿いに道が伸び、
14:53 崎第2踏切:450.61K、で位置確認。
15:02 下水上踏切:451KP、でも位置確認、この先も線路右手すぐに1.2M砂利道が伸びる、道の右手は樹林、天気快晴、周囲は畑地が多い、感じの良いハイキング道で、気分爽快、、、 

   大道駅 左手に山口高川学園
   崎第2踏切から大道駅方を望む 15:10 丸山第1踏切:451.6K、に至る、道はここから線路から離れ、南300M先に見えるブリジストン工場に向かう田舎道となる、工場以外に建物、民家等無く、他は全て野原、途中から工場沿いに進むが、タイヤ工場は意外と奥行が深く、2号線まで続いた。,
15:25 道なりに工場角で国道2号線に入る。
 やがて道の右手が長沢池というダム湖(?)となる。
15:32 長沢食堂ドライブインに到着、なおここまで大道駅から、歩行者は全く見掛けず、自転車にも国道に入ってから数台会っただけ。
 食堂入口の看板に「16時まで休憩」とあり、折角来たのだし、待つことに、、、しかし何かヘンだ、たまたま過ぎた従業員のおばちゃんに聞くと、隣接する温泉は営業中だった、15分の損!
 



                  長沢温泉  15:48~16:20在 \400+100(ロッカー)


  写真右手はすぐ長沢池
場所:国道2号線に面し、ドライブイン食堂に隣接、大道駅から徒歩50分、四辻駅から同30分、主浴槽などから見下ろす長沢池の景色は良い
風呂:主浴槽が1つだけ、5.8X2.8M、洗い場は9つ。
お湯:無色透明、無匂、無味、ツルツル感無しの単純弱放射能冷鉱泉、極々平凡なお湯でした、、、
その他:近在の人が利用する銭湯、それなりにパラパラと主としてシニアがやって来る。ロッカーはノーリターン方式、土地の人は利用しない様だ。
16:27 温泉を出発、2号線を行く、最初の5分間は右下に長沢湖を見下ろしながら進むが、大型トラックの走行も多いなか、ペンキで区画された歩道では、景色を楽しむ余裕も湧かない、快晴の逆光が眩しく怖かったです、、、
16:38 左手に線路が見え出し、住吉第1踏切:453.32K、を渡る、線路左手すぐに2.8M道伸びる。なお、線路とは丸山第1踏切より、1.7K程ご無沙汰、この辺り国道と線路は200M程しか離れていないが、線路を全く見ずに来た。
16:50 東薮河内踏切:454.04K、を過ぎる。
16:58 見覚えのある四辻駅に到着、下り電車は5分後、知っていたらもっと足早に急いだことだろう。  

  隣接するドライブイン食堂・売店の方が賑やかです、、、





    (24) 新山口ー厚東18.8K 新山口ー上嘉川2.8K 2019年10月29日(火)晴    

  新山口駅北口 多目的ホール建設予定地 7:40 新山口駅北口を出発、首都圏と異なり、明るくなるのが遅いので、こんな時間となる。
 山口市は北口広場の拡張、駅隣接2000席収容多目的ホールの建設、さらに西側市有地の「ビジネスパーク」と銘打っての開発を、大々的に進行中で、広大な工事現場の塀沿いの仮設道を、大迂回して進む。
7:50 以前からある在来線跨線橋に辿り着く、下に宇部線の0.2KPが見える。
8:02 市の小郡浄化センター正門前に至る、この先小川の右岸沿いに100M、国道9号線の跨線橋下を潜る。
 
 8:07 道なりに線路が右手すぐに近付く、宇部線の0.5KP立つ、この先線路沿いに1.3M草砂利道が伸び、道の左手は田んぼが展開、150~200M、田んぼを介し道路が並行、通勤のクルマがノロノロ運転。
8:14 宇部線1KPを過ぎる、山陽本線がその山側に完全平行する。
8:26 大道付第1踏切:1.66 461.45K、に至る、この先宇部線沿いの道は無いので、右手7~80Mを行く県道335号線に入る、旧山陽道だ。
8:38 壁田第2踏切:462.13K、で位置確認、25M離れた宇部線踏切は2.32K地点だった。  

  跨線橋より再開発工事現場を見る
8:52 上嘉川踏切:462.6K、を渡り海側に、更に60M程で、
8:54 宇部線:上嘉川駅着、片面ホーム上に小待合室のみ、2.8KPあり、ホーム海側は狭い田んぼ。 
9:00 出発、先刻渡った山陽本線の踏切を渡り返し、しばらく集落内の風情残る小道を行くも、
9:10 県道に小道が吸収される。
9:17 金清踏切:463.39K、で位置確認、宇部線が広田の先250Mに平行、山陽線の次駅が見えるが300M位ある、線路右手すぐに舗装3M道が伸びる。
9:22 嘉川駅着、木造平屋駅舎、改札口直結上りホーム、下りの島式ホームは内側②は線路のみ残る、KP見当たらず、
9:37 出発、進行右手を100M程行って、
9:42 下市畠踏切:463.97K、で位置確認、ホーム端から100M程の地点。 

   宇部線:上嘉川駅

   嘉川駅
9:50 道なりに幸の橋T字路経由、右近くの県道335号線に入る、新幹線高架が右200Mに平行。
10:00 県道を1K程、原条Y字路信号を左に、この先山陽本線が、台形の3辺を進む遠回りをするのに付き合わねば、、、
 旧山陽道、2号線バイパス、それに新幹線は、台形の1辺を辿り、厚東駅に直進する。
10:16 原条踏切:465.82K、で線路左手すぐの2M
の農道に入る、 
10:23 道祖原第1踏切:466.3K、踏切左手は広田が展開、右手に田んぼと集落、背後の山中より先刻別れた県道の走行音が聞える。田園集落の落着いた光景に、ほのぼのとした気分を味わえた。
10:30 下於林坊踏切:466.5K、に至る、この先線路左手の道がはっきりせず、右手80Mの2車線道に入る。
10:45 丸尾第1踏切:467.13K、を過ぎる、周囲に小集落あり。
10:54 市の岡前踏切:467.65K、踏切左手は田畑、右に小集落。
11:01 一の森下踏切:468KP、踏切両側に田んぼ、海側に渡って1.5K余、宇部線の周防佐山駅に至るとある。


 下於林坊踏切近くより嘉川方を望む 466.5K(神戸起点)
11:06 本由良駅着、無人平屋駅舎直結の上り片面、内側線は線路のみの下り島式ホームで構成、468.3KPあり。 
 この先次駅まで、営業キロで10.3、低い峠越えもあるようで、誰も来ない駅舎内ベンチで小休止。 
11:30 出発、進行右手の小道を行く、急に日が陰ってきた。
11:37 田中踏切:468.51K、で位置確認。 
11:44 ホキ貨車で組成されたEF651150牽く、採石運搬工事列車とすれ違う、468.85K辺り、近頃EF65型機はめっきり少なくなった、、、
 この先県道25号:宇部防府線が左右に上を跨ぐ、
高規格道路だ、469.15K辺り、
   本由良駅



11:55 右手すぐ北方八幡宮が建つ、駐車場も広く大きな神社だ。北方踏切:469.66K、が至近。
12:06 須田屋敷踏切:470.12K、で線路左手に、
 実は通り過ぎて少々行ったのだが、この先人家が無くなり思い直して戻った。 
 150M程行って県道216号線に入る、進むに従い線路が近くなるが、薮が邪魔して線路観察はできない。12:12 「山口宇部道路」を潜る、先刻近くを過ぎた2号線嘉川ICから始まる自動車専用高規格道、翌日電車内より、470.47K辺りと確認。
 更に500Mも行くと、立派な観光ホテルが低い丘を背にして建つのが見えて来たが、入口が分かり難く手間取り、
12:25 宇部72アジススパホテル前に到着、線路から250M位、翌日車内より、471.2K辺りと確認する。  

  本由良駅下りホーム先は荒れた休耕田



                 阿知須温泉 12:35~13:05在、\500

  場所:本由良駅から徒歩90分、宇部線の阿知須駅からでも約6K、ゴルフ道具があるし、徒歩で行く人はまずいない筈だ、道は分り易い方。
風呂場:ホテル旧館の1階、東側端に位置、会計はホテルフロントで、なお、風呂場は新旧館に各一つ、日替わり。
風呂場:6X2Mの主浴槽が1つあるだけ、ロッカーはリターン式。水風呂、サウナ等一切無し、眺望も無し。
お湯:無色、無味、無匂、ツルツル感無し、単純弱放射能冷鉱泉、昨日の長沢温泉と全く同じ、ホテル敷地から湧出とあり。
その他: ホテルの雰囲気は一昔前のゴルフ客向け観光ホテル、かつては近在のそれなりの人の利用が多かったとは思う。


    

   宇部72アジススパホテル 浴室は建物左端 13:15 ホテル前を出発、県道216号を更に進む、しばらくすると線路との間に樹林が挟まり、結構近くを平行している筈だが、全く見えなくなる、歩道付の県道の緩い長坂を淡々と上る、道両側の樹林はよく整備されているが、宇部72カントリークラブの用地内を行くのだ、、、
13:45 サミットに至る、案内看板によると、ホテルからちょうど2K地点とのこと、なお、このチョイ手前で宇部市に入った。
13:50 下りの途中、樹林が切れ、50M先に踏切の一部が見えるも、道は勿論、そこに行く踏跡も見当たらず、諦める、翌日車内から473.8K辺りだろうと確認したが、、、
 
14:08 善和(よしわ)交差点に至る、サミットから約1.5K、里に入ってから500M地点、角の小公園で小休止、歩数計は3万歩余、疲れも出て、水もドリンクもやけにおいしい、、、
 交差点から山際の小高い所を行く線路まで250M、線路も道路もここから進路変更、北を目指す。
14:16 出発、宇部新川からやって来た国道490号線は、進むに従い谷が狭まり、線路に近付く。
14:26 上井手ケ原第1踏切:475.13K、で位置確認、踏切の先はすぐ、低い丘を背に民家や納屋等、5から6軒。
14:40 国道が道なりに山陽線を跨ぐ、475.8K辺り14:48 善和橋バス停(宇部市営)、476.1KPが至近の小鉄橋上に、  
    厚東駅

   厚東駅下りホームより改札口を望む
15:06 道なりに厚東川を渡る、橋は100M長、鉄橋は左下流180Mの山裾に、翌日477.1KPを見る。
 この先100M、今朝10時、原条信号で別れた新幹線高架と再会したが、その先2号線へは、国道ら離れ、高架橋下の側道伝いに300M行って、チョッピリ近道した、鉄爺はこういうのが無性にうれしい! 
15:11 2号線バイパスに入り、すぐ道なりに新幹線の左手下に出る、右手は山崖の裾、左下に厚東川を見下ろし、歩道が無い個所も多く、緊張を強いられる、厚東川の水門脇、477.9KPあり。
15:30 空屋踏切:478.38K、に至る、平野部が拡がり、駅跨線橋も見え一安心、なお、踏切チョイ手前で新幹線の右手に出た。
15:35 厚東駅に到着。



         小野田:小野田オリエンタルホテル  513号室(SB) ¥5500

 厚東駅周辺にはホテルはおろか商店も全く無く、2駅先の小野田駅まで行った。
場所:駅から厚狭駅方に、小料理屋、飲屋の列を挟み線路沿いにちょうど300M行った、地下自由通路の入口近くに建つ、5階建、部屋から山陽本線の線路を見下ろすので、鉄道ファン向き、貨物も結構頻繁に通る、488.9KPが対応。
建物:5階建、現在は少々名前負けし、建物自体も古びたが、造りはしっかり、往時の賑わいを彷彿とさせる、何せ、小野田駅の平均乗車人員は1500名を割っているようで、駐車場にもクルマの姿は僅かだった。
部屋:セミダブルベッドとソファーがあり、ゆったり、ビジネスホテルより一段上。
食堂:1階にマーマーの広さと造作の割烹風料理屋「辰」が入居、如何にも工事関係者然とした男性客が主流で、その数も当夜は少なかった。 刺身定食:¥1250、日本酒(大)¥800




            (25) 厚東ー厚狭 16.3K 2019年10月30日(水)晴

  7:40 厚東駅を出発、同駅は新幹線高架下に、簡素な平屋駅舎が張付き、駅舎直結上りホームと下り島式ホームで構成、副本線となる②に、工事用車両が留置中、478.6KPあり。
駅前を行く国道2号線は、厚東集落に寄る為か北に少々膨らむが、新幹線の草砂利側道は直進なので、ちょっと近道になる。 途中、脇に小無人変電所のある万治踏切:479.2Kを過ぎた。
7:53 国道215号線に入る、新幹線橋脚に959.42K
とあり。
8:00 中穂中央踏切:479.77K、で位置確認。
8:08 480.3K地点を過ぎる、崖のやや上を行く県道から分れ、クルマ通行禁止の旧道が伸びる、左すぐを山陽本線、その下を厚東川が流れ景色が良い、気楽な厚狭の散歩道だった。 
8:21 旧道が終了、丁度481KP立つ、また県道215号線(宇部停車場線)に戻る。
8:30 八幡宮バス停(宇部市営)を過ぎる、この先、左手に近い線路方向に伸びる小道あり。
8:35 河原踏切:481.85K、を渡る、1.5M舗装道あり、道の左手を厚東川が流れるが、薮などあって全く見えず、やがて道なりに右手やや低い所を行く線路と並ぶ。
8:50 末信橋袂を過ぎる、この先道というか厚東川が線路から離れて行き、

  薮の右手すぐを厚東川が流れる 8:54 大馬踏切:482.85K、で右手に、踏切の前後各800M程は直線だ、この先田んぼの畦道も行ったが、
9:03 215号線に戻る、50M先で山陽自動車道を潜る地点だ、その前に左手を行く山陽線架道橋を潜り、脇道を探すも見当たらず、戻っている。
9:15 串バス停を過ぎる、そのすぐ脇を線路が行く。
9:21 梶堀踏切:484.24K、で位置確認、
 この先線路海側に移る県道を出て、住宅街の道に入り、既に見えている駅を目指すが、自由跨線橋は勿論、地下道入口も見当たらず、結局ホーム相当区間を過ぎ、新光産業という結構大きな部品製造工場前まで持って行かれ、
9:33 やっと線路脇に地下道入口を見付け海側に、改札口まで150M余は戻ったと思う。
9:39 宇部駅着、平屋建駅舎が海側に、駅舎側から、一部切欠きで2線にした宇部線用片面、本線上下線は各々島式ホームを持つも、④⑥番は、折返し等に使用、入線頻度は非常に少ない様だ、さらに7本の貨物留置線を擁する大駅だが、自由通路は無い。485KPが上りホーム跨線橋下に立つ。
 

  宇部駅

9:47 宇部駅を出発、
9:52 地下道の山側入口に戻る。
9:58 寺田橋跨線橋を渡る、485.68K辺り、駅舎方の広い鉄道用地にはコンテナが処々に野積みされ、一部貨物引込線もある、往時の貨物駅がどうにか残っているのだろう。
 なお貨車留置線等は、跨線橋の小野田方にも伸びる、隣の厚狭駅経由宇部新川へと、石灰石運搬列車が数珠繋ぎで入ってきた、良き時代(?)を想い出します、もう50年も前のことですが、、、
 
 跨線橋を渡ると、小野田方に2車線道が伸びる、山陽本線が近いが、丘の切通しを行くので、線路の様子は判らない。  

  県道の小サミットより小野田市街を望む 10:23 小サミットに至る、「山陽小野田市」の標識あり、小野田市街の眺望が良い、また掘割り線路の更に下を、「宇部興産専用道」とある片側2車線高速道が抜け、時々大型生コン専用ホッパー車が駆抜ける、かつて美祢線のDD51を駆逐した元凶だが、海外の大規模掘削に対抗する為には、これしかないのだろう。
10:31 サミットを下り、丘陵の麓に出ると、浜田町バス停(舟鉄バス)前を過ぎる、487.4KPが至近。 
10:35 有帆川を80M長の橋で渡る、右手すぐの鉄橋に487.5KPあり。
10:42 488KPを過ぎる、道の左にガソリンスタンドあり、 
10:45 小跨線橋を過ぎる、488.2K辺り、なおこの地点から小野田線が海手方向に分かれていく。
10:54 小野田駅に到着、島式ホームが2本、③④が小野田線発着と山陽本線下り、⑤⑥は同上りだが、⑤に定期列車の入線は無い様だ、488.7KPあり
11:03 小野田駅を出発、線路左手すぐの小道を行く、今朝駅へと過ぎた道だ。
11:12 オリエンタルホテル横の地下道入口に、
488.9KPあり。住宅街を行き、程無く県道小野田山陽線を潜ると、左手線路に道なりに近付き、
 
   小野田オリエンタルホテル 488.9K(神戸起点) 11:21 長田屋下踏切:489.42K、で位置確認、
 この先道なりに線路架道橋を潜り、線路進行左手に移り、
11:37 490.5KPを過ぎる、道の左はすぐ山崖、右手は藪を挟んで線路が行く。
11:40 山陽自動車道が幅180M程の小谷を一っ飛び、この辺り集落は姿を消し、山陽本線と自分の歩く小道だけ。
 この先線路を架道橋(キロ程見当たらず)で潜り、道なりに小集落方に進み、
11:54 先刻歩いた県道71号線に戻る、入ってすぐ千崎バス停(船鉄バス)あり。 
 この先は県道71号線を進む、整備状態が良い、並木道の専用歩道を行く、沿道はラブホテルもあったが、あとは耕作放棄地が原野に戻ったのだろうか、主に藪地が続く、
12:17 いい加減飽きてきた頃、ゴルフセンター入口バス停(船鉄)前に至る、右手に朝暘CCの正門、グリーンは見えない。
12:19 左手80M、台地の腹を行く線路が見え出す
 なお、千崎バス停よりここまで1.5K、線路は最大250M程間を置いて平行して来た、帰路車内より見ると、沿線には人家殆ど無く、休耕田~荒れ地が多かった、溜池も目立ち、大きいのは492K、小さいのが492.7K地点、他にもあった。 

  厚狭駅
  厚狭駅は写真左に新幹線高架ホームがある 12:25 斜め左に県道から分れる2車線道に入り、程無く道なりに線路右手に沿う、キロ程表示は無い。12:32 2号線を潜る、2号線を名乗るが、これは厚狭バイパスで、今朝ほど厚東駅先の下岡信号で別れた2号線との再会はまだ1K余り歩かねば、、、
12:38 飛石第1踏切脇に出る、493.7K、この先494KPチョイ手前で小住宅が立ち塞がり、線路から離れざるを得ない。
12:48 殿町踏切:494.2K、で位置確認、この先山陽新幹線高架下を潜る、左近くの厚狭川に山陽線鉄橋があるが、人橋は無く、当ては無いけど先に進む、橋はナンと300Mも上流にありました、、、 
 貞源寺を左に見る、隣接する保育園は活気があった。この先鴨橋で厚狭川をやっと渡り、
13:04 千町踏切を道なりに渡る、単線だしヘンだぞ、あーそうだ!これは美祢線の踏切なんだ、、、0.4K地点、厚狭駅を前に方向感が狂ってしまった。
 しばらく行くと小道の左手に、ちょっと大きな建物が見え、厚狭駅はあれかな?と訝りながら左折、
13:08 厚狭駅にチョッピリ手間取って到着、同駅のホーム構成は、美祢線列車を改札口直結上り①線に付けたり、欠番ホームが幾つかあったり複雑で省略します、494.8KPあり。

  一瞬、美祢・宇部線直通貨物列車かと思いました、、、
    
 次の上りは13:45発、その37分間に、駅の写真を撮り、1名で案内放送もこなす駅員から、新山口駅からの自由席特急券をジパング割引で購入すると、残った時間はいくらも無い、、、
 「さくら号」自由席は(3両)は今日も殆ど満席、新大阪までの通し客より、広島、岡山など、短区間乗車客の方が多い、広島駅で待っていた外人観光客の多さに、立ち客が出ないかと心配したが、下車客も結構あり、どうにか辻褄があった、大阪を拠点に広島・宮島観光を日帰りで済ませる外国人観光客が多いことを実感。 




       

         (26) 厚狭ー長府 20.7K 2019年11月14日(木)快晴早朝曇り

 昨日山口県入りし、新山口から山口駅まで12.7Kを歩き、自宅から自分の足で繋がった県庁所在地駅を一つ増やし、宿は10月に泊って、窓から山陽本線を行き交う電車や電機がよく見えるのが気に入った「小野田オリエンタルホテル」に取り、今早朝、また厚狭駅にやって来ました。今回は下関駅を目指し、「日本列島縦断各駅停車歩き」と、曲りなりにも称せる状態に持って行きたい、と思っています、、、 
  498K(神戸起点)辺りから、やっと盛土下に取付く 7:11 厚狭駅を出発、線路に近く住宅街を行く旧道を進む、右に国道2号線も近い。700Mで桜川、2号線も近いが、交通量が多いので敬遠、左の在来線を潜り 、続いて、
7:24 新幹線高架も潜る、橋脚に969.5Kとあり、高架進行左下の6M道を行くと、山陽浄化センター横を過ぎる。
7:29 また国道2号線にぶつかるが、横断して出合小学校の通学路になっている住宅街の2.5M道を児童と共に進む、2号線も左に平行、この道結構長く、丘上に建つ小学校入口まで、約1Kあった。
7:42 道なりに2号線に入るが、ここで考えられない大失敗、真逆の左に折れ、200M先の栗田信号から、「建材試験センター」入口を過ぎた地点まで行って、やっと気付いた始末、、、 
8:08 出合小学校入口に戻る、26分の損は痛い、 朝食を厚狭駅売店で購入の玉子ハムサンドで済ませたが、低血糖になって頭の活動が鈍ったのかな?、、、原因は分りません。
8:16 道なりに長友信号に至る、チョイ手前から、右斜め方向、田んぼを夾んだ250M先、15M高の盛土を行く線路が見えだし一安心、ちょうど過ぎた下り電車は小野田8:06発のようだ、、、
 盛土方向に小道があり、行ってみたが、盛土沿いに道が無く、
8:24 また長友信号に戻る、ここでも8分の損。
 そして次の小道でも再度盛土下に出てみたが、今度も失敗、
 
 
  金錆踏切で線路右手に道なりに 8:31 また2号線に戻る、長友信号が200M程先に見える、体力の減少もさることながら、「おぬし、ボケが始まったぞ!」ともう1人の自分が忠告しており、初めての経験で、これがマジ怖い、、、
8:37 また2.3M道を右折、しばらく行くと、左手に永福寺が現れ、これは持参の地図帳にも記載があり、これで一安心だが、線路は山陰に隠れ全く見えず、不安のなか、もう500M近く歩き、
8:50 道なりに山腹5~7M上を行く線路に出会う、KPは見えず、道の左手も小川を挟み樹林、人家は全く無く、勿論人影も無く寂しい、、、
 なお翌日車内から、「ポツンと一軒家」のような山
陽アルミの古びた工場が497.7K地点と判明、道と線路の合流点は498K辺りだろう。
  
9:07 金錆踏切を道なりに渡る、498.9K、4~5軒の農家があるが整備状態良い、この先も進行右手すぐに、線路を見下ろす道が伸びる。
 一見、山奥に見えるが、この小集落で海辺まで3K余、クルマがあれば生活に支障は無さそう。
9:16 石炭跨線橋で道なりにまた線路左手に、499.2K辺り、250M程先に石炭トンネル(約300M長)坑口が見える、なお「石炭」はこの辺りの集落名、読み方は不明。
 3M足らずの小道に急に高級車を見掛ける様になった。南側に近い、南北2K余、東西1.5Kも占める「山陽国際ゴルフC」に向うクルマに間違い無い。
  
   石炭隧道坑口上より厚狭方を望む
 この先石炭隧道の厚狭方坑口上の跨線橋で線路右手に移り、一時樹林の中を過ぎ、気付かぬ内に下りだし、谷間の小集落が下に見えて来る。
 なお途中500KPが見え、是非カメラに収めたかったが、切通しを行く線路上のフェンスの雑草が邪魔して、イロイロ工夫したが、撮れませんでした、、、
9:38 境国第2踏切:500.25K、に道なりに至る、峠越えをして次の集落の一番奥に足を置いた感じがした、近くのバス停は名称など塗潰されており、路線は廃止されたようだ。 
 この先、東側の低い丘裾を下って行く線路に対し、2車線になった県道232号線は小集落と前場川の小さな流れ沿いに、三角形の2辺を辿るように遠回り、天気快晴、無風、農家はどれも立派、山陰海岸によくある赤茶色瓦が青空に映えて美しい、快適なハイキングだった、、、
 なお持参の地図帳には、線路進行左に小道が、はっきり記載されているが、途中、見通しの利く地点から見ると、それは全く無いようだが、、、
9:58 下福田バス停(舟鉄バス)、バスは1日3本、線路まで約200M。
10:02 原第2踏切:501.2K、で位置確認 
   埴生駅 10:12 前場川を線路が渡り右岸に、20M長の小鉄橋に502KP立つ、線路と県道はこの200M先で山陽自動車道を潜る。
10:21 232号線と宇賀山陽線の交差点を左折、すぐ架道橋を潜る、翌日車内より502.8KPを確認。 
10:35 盛土左下の道を220M程、埴生駅に到着、駅舎直結下りホームと、副本線側に架線の無い上り島式ホームで構成、503.1KPあり。
 駅海側に低層幅広の建物があり、少々派手な塗色が特徴、何かと思ったが、「山陽オートレース場」の観覧席の外壁でした、、、120M長の連絡橋あり。
11:01 小休止後出発、出だしは階段があったり、オートレース場への連絡橋を潜ったり、道筋が少々複雑だが、程なく線路左すぐの道となる。右手は静かな小溜池で、水鳥の羽音が聞えた。
11:12 角野踏切:503.55K、踏切の先は溜池。
11:17 射場踏切:503.83K、この先は道路も線路も左カーブ。
11:25 左に近付いた埴生バイパスの右手側溝の蓋上をしばらく進む、線路は右手に近い、504.3KP
あり。
11:34 下関市との境界標識を過ぎる、この先すぐ海側から来た2号線への連絡道に入る、これでよいのだが、他所者には判り難いルートだ。
 地図帳を見ると、市境を中心に東西約5Kに及ぶ 

  埴生駅ホームから小月方を望む、
  506.1K地点、この辺り一時的だが山深い 広大な埋立地となっており、「工領開作」という地名も頷ける。2号線は海岸近くを通っていたのだろう。
11:48 工領第2踏切:505.51K、で位置確認、この先集落の住宅街に入る、昔からの住宅が多い、線路から離れないようにしたが、道がクネクネ、効率悪し。
12:08 小トンネル(200M長)の下関方坑口上に出る、506.1地点、規模は小さいが、「石炭隧道」 辺りに似ている。
12:17 硴塚(かきつか)踏切:506.54K、に至る、前方に旧山陽道跨線橋(県道33号線)が見える。
12:23 跨線橋に歩行者用階段で入る、506.7KPあり、線路小月方は見渡す限り直線。
12:34 小金坊第3踏切:507.29K、で位置確認、海側300M先に平行する2号線までずっと広田が続く、踏切脇にパン屋さんの小工場。
12:47~12:57 木屋川の袂に出る、チョイ手前にサンデンバス小月営業所が、鉄橋は左60M、なお踏切は無く、鉄橋袂には行かず、堤防の草むらで小休止。 
13:08 小島踏切:508.8K、前に至る、渡った先は日清食品下関工場が大きな存在。
 古新田(ふるしんでん)踏切:509.14K、でも位置確認、日清食品用地は丁度この踏切で終了。
 この先、抜けられると踏んだ、線路隣接の駐車場に金網があったり、ちょっと手間取り、
13:22 小月駅着、改札口直結の上りホームに下り島式ホームで構成、509.5KPあり。

  旧山陽道の跨線橋は506.7K(神戸起点)地点 

   小月駅
13:39 小休止後出発、この先営業キロで6.2、線路近くに旧山陽道の県道が平行、気楽に歩けそう。
 まずは進行右手すぐ、線路沿いの小道を行く。
13:53 西古新田踏切:510.12K、を過ぎる、海側は広田が展開。
13:59 百間踏切:510.53K、この少し手前で県道に入った、なお、県道が線路に(約500M)沿うのは、この1回限り。
14:09 松原踏切:511.06K、この先また線路に近く小道が伸びるが、ドラッグストアの横で県道に吸収された。 
14:21 県道より左100M入り、彦六踏切: 511.7K
で位置確認。
14:40 150M左に入って、高磯折第1踏切:512.38
K、で位置確認。
 この先線路との間をやけにだだっ広い、某信金の総合グランドが占める、今日は人影無いが、線路方向に500Mもあるかな?
14:51 無田第1踏切:512.92K、を過ぎる、渡ったすぐ先に結構大きな「王司病院」あり。
14:58 南磯折第4踏切:513.62K、を過ぎる、右手の旧山陽道まで150M、その間は田んぼが占める。

  小月駅を長府駅側から望む 
   長府駅 15:12 514KPが50M左に、県道は左カーブ、跨線橋で左手に、514.1K地点、こちとらもチョイ先の才川踏切:514.07K、を渡り、県道下を小架道橋で潜り、歴史の感じられる長府の住宅街に入る、この先、県道は海側を来た小月バイパスに吸収され、軽自動は結構多いが、旧道は「山陽道歩き」が可能だ。
15:22 深田第2踏切:514.47K、で位置確認、
15:31 長府才川踏切:514.88K、渡ったすぐ先まで低い丘が張出し、この丘陵があるから、県道は海側に移ったのだろう、、、
15:39 長浜上第1踏切:515.31K、で位置確認、この踏切から線路右手にもクルマ道が始まる、もう駅舎はすぐ。
15:48 長府駅着、島式ホーム2本、515.6KPあり



         東横イン:下関海峡夢タワー前  501号室(SB) ¥5035(税込み)

場所:メインの国道9号線より1本北の大通りを東に700M位、徒歩8分、道は分り易い。
建物:同ホテルチェーンとしても、かなり鉛筆ビル的な造りで、例えば5階には13室しか無い、昇降機は1つ、ロビー、朝食スペースなども狭さが目立つ。
部屋:予約電話の際、「一寸小さめの部屋」といわれ、エレベータ脇の小部屋かと思ったら、そこから一番離れ、駅に通ずる大通りを見下ろす静かな部屋で、確かに狭く、うまく表現できないが、TVは近過ぎ、ベッドに座ってしか見られないが、「静かな眠りと安価」しか要求しない、自分の様な者にとってはマー合格!
その他:キャベツの千切りと豆腐が目当てで行った無料朝食は、一番手でまだ4割以下の入りだったが、味噌汁をこぼさない様にソロソロ歩いた。 



      

    (26) 下関ー長府13.1K 幡生ー綾羅木3.1K 2019年11月15日(金)快晴


  下関駅 
7:00 写真を撮って下関駅を出発、なお同駅のホーム構成は、高架島式ホーム3本、駅の性格から言って終着列車も多く、③④ホームは主に到着列車専用、529.8KPあり。
 駅脇から始まるグリーン大通り商店街を行く、往時の賑わいを彷彿とさせる、立派な構えの商店も数多く見掛けるも、色褪せた雰囲気は隠せない。5~600M行くと逆トの字路があり、これまで商店街に隠れて見えなかった線路が左手に姿を表し、この先は盛土右下に沿う2.5M小道を行って、
7:51 下関短大の幼稚園前に出る、道が行止りチョイ戻って、市立神田小の正門前に出た後、、年配の先生と当番の女子高生が正門前に立つ短大付属高校前に至る。
 学園の敷地沿いに進むと、線路を見下ろす崖際に出る、なお広大な学校用地の中心は527.3K辺り、
8:07 527.25K辺り、歩行者専用跨線橋を渡り進行左手に、掘割りを行く線路は山陽上下線が、単線の山陰本線を抱くような形で走る。
8:16 短大の辺りからも見えた、白塗りのこんぴら跨線橋を潜る、上を渡る歩行者もこの時間多い。抜けるとEF66型機が5~6両、休車状態で休む、再起は無さそうで寂しい。この辺り、線路との間は金網があるだけ、中は良く見える。  
   下関駅

    幡生駅
8:40 526.5KP立つ、この100M程先で、道は線路から左に少々離れ、空間に市教育センター、市立中央こどもセンター等、新しい建物が建つが、しばらく行くと、この辺りの空地、堤防等に多く見る外来種の黄色い花を咲かせる雑草が、人の背丈より高く生い茂る広い未利用地となる。この辺り、以前は貨物操車場だった筈だが、、、
8:43 幡生駅着、小振りの木造平屋駅舎が東側に建つ、島式ホームが2本、526.1KPは昨日確認済み、ごく狭い駅前「広場」を挟み、JR西日本の幡生工場が大きな存在。 
8:52 出発、至近の県道架道橋で戻り、進行左手の線路際の道を行く。
9:08 多分本日中に解体されるモハ115-2003、が小型内燃機に牽かれ出てきたので、付近の歩行者専用跨線橋から写真を撮る、525.6K地点。
 線路際の小道はこの先、左にちょっと離れ、
9:22 下関東郵便局(本局)が建つ広幅の跨線橋袂に出る、525.5KPが下に見える。
 この先は線路を左10M下に見下ろす道が伸びる、道の右手は戸建住宅街、線路左手は(右手には無い)マンションが多い。 
   幡生駅跨線橋
   モハ115-2003 9:34 524.6KPチョイ先に架道橋があり、抜けると、気付かなかったが、既に地平に下りた山陰本線の踏切があって、道なりに、
9:35 稗田川踏切:673.7K(京都起点)を渡る、山陰本線はやや左カーブ、山陽本線上り線を潜り、ここで両線はお別れとなる。

 さて山陰本線は、幡生から1.5Kを山陽本線と完全平行、ここで分れて1.6K先の綾羅木駅に至るが、そう長い距離でも無いし、寄ってみようと思う。 
9:44 稗田川第3踏切:673.34K、を過ぎる、この辺り予想したよりずっと都会的、サラリーマン向けの新興戸建住宅も多い、地図を見ると下関、新下関駅にも近いのだ。
9:52 線路沿いに来て、稗田第1踏切:672.75K、で線路右手に、しかし駅はなかなか見えてこない、、、
10:00 ホームを右に見てちょい過ぎた綾羅木第3踏切:672.22Kを渡り、住宅街の小道を戻って、
10:02 綾羅木駅着、ホーム片面、672.3KP、木造平屋駅舎はマーマーの造りだが、職員の配置はこの時間無い。 
10:10 綾羅木駅を出発、今度は途中まで線路東側の道を歩き、
     山陰本線:綾羅木駅

  稗田第3踏切付近  キハ471035他

10:32 稗田第3踏切に戻る、踏切は山陽本線に近く、次に行く新下関駅に至るルートの途中にあり、渡って、今度は山陽本線の走る方向を目指す。 
10:38 右手に少々行って線路端に、丁度523KP
あり、線路右手やや上を県道が行く。 
 線路端の道は程なく線路から離れ、その先古くからの住宅街に入り込む、台地で坂の多い地形が、ともすると方向感を失わせる。
10:50 老人保養センタが近くに目立つ、宮ノ下架道橋を潜り、先刻見えた2車線県道に入る。やがて道は長い緩坂となり、左手下、大型商業施設が線路との間を占める、なお在来線北側は新幹線乗務員訓練所、実習線路が駅方向に1K程続く。
11:07 新下関駅着、地平相対式ホーム、521.5
KPあり。改札口前のベンチで小休止、見ていると、同一駅員が1名で、新幹線・在来線客に対応する。11:27 出発、この分なら長府駅に13時頃到着できる、、、と余裕をもって出発、登り下りの違いこそあれ同じ県道を600Mも歩き、ちょっと小道を下り、
11:45 村上踏切:522.21K、で位置確認、鉄爺も踏切キロ程を手帳に書く段になってやっと気付きました、、、そうです、ナンの事は無い、同じ道路を20分近くも無邪気に戻って来ていたのです、、、
  新下関駅  山陽本線は地平部を行く
12:12 新下関駅至近の梅乃橋橋梁:992.75Kに戻る、47分の無駄足でしたが、昨日も厚狭駅からの出だしでやらかしており、精神的打撃が大きい、 
 すぐ先の県道34号線を左折、道なりすぐの跨線橋途中の階段で砂子田川右岸の遊歩道に下り300M
程、
12:27 中国自動車道の裾下、砂子田川にも近い賴母田踏切:520.622K、で位置確認。
12:36 西山踏切:520.12K、で線路右手に、田んぼの中の小道を道なりに行って、
12:45 架道橋で線路左手に戻るが、線路沿いの草砂利農道はしばらく行くと行き止り、後は畦道を繋いで、砂子田川沿いの3M舗装道を遡り、 
  草砂利農道~山裾の集落沿いに行く県道に入って峠越え

  長府駅
12:54 T字路で県道247号線を右折、チョイ先に田倉バス停(サンデン交通)あり。
12:58 道なりに長門一の宮変電所(無人)が線路脇に、518.9KPが100M長府方に見える。
13:05 二の宮踏切:518.72K、で位置確認、この先200M、線路が右カーブで滑石トンネル(500M長)に入るのが見える。
13:12 峠バス停、県道左手の丘斜面に民家5~6
軒、この少し手前でサミットを過ぎた。 
13:15 峠から最初の逆トの字路を左折、適当に坂を下って、小振りの長府台公園~満珠新町~満珠町を経て
13:32 長府浄水場の前に出た、広大な敷地沿いに海方向に進み、
13:40 道なりに山陽本線ガードを潜る、ガード付近に517KPを見る、海岸段丘裾のやや小高い所を行く線路を左手に見る6M道が平行、
13:56 長浜上第2踏切:516.25K、で位置確認、ここから線路端を1.5M小道が伸びる。
14:00 松小田第2踏切:516.03K、で位置確認、この先小道は2M舗装遊歩道に成長。
14:10 長府駅に到着、万歩計は36233歩、駅構内の写真を撮りたかったが、電車は13分発、慌ただしく改札口に入り、今時珍しくなったキオスクで缶ビールを購入したら、電車進入のアナウンスがありました。