水 郡 線 (前)
(1) 水戸ーー常陸太田 19.6K 2000年9月9日(土) 晴
土曜日はこの2週連続して常磐線に入り東海〜日立〜高萩と歩いたが、暑さのなか我ながらよく頑張ったものと思う、3週連続となる今日はちょっと変化を求め、水郡線沿線に分け入ってみた。
この線の乗り潰しは1964年のゴールデンウィーク、その後郡山出張の帰りに水戸まで乗り通したこともある、車両は混雑、反対側の景色が全く見えない区間も多かったが、今回歩いてみると新型車両の導入もさることながら乗客の激減振りが目立ち、車窓風景を見る苦労は全く無かった。 |

水戸駅水郡線ホーム キハE132-6 2009.3.15 |
8:37 水戸駅出発、線路はホーム出外れすぐ左カーブ、水戸第一・第三高の対峙する城山を深い切通しで抜ける。
小道が線路左すぐを上り、20M下に線路を見てまた下り、街道に出たら左に。
8:54 水府橋で那珂川を渡り終える、左手に水戸プラザホテルが建ち、10階建てで周囲に高い建物が無く目立つ。鉄橋は右200M、1
KPが立つ。
なお帰路の那珂川は茶色の濁流が渦巻き恐いくらい、水戸は晴でも上流が雨だとこういう現象が起きるようだ。 |
水郡線:常陸青柳駅 |
9:02 街道が線路を跨ぐ手前で下の線路沿いの道に降り、青柳運動公園前を過ぎる。9:07 常陸青柳駅着、ホーム島式、駅舎は無くその跡地が駐車場など小広場になっているようだ。ホーム50M先に2KP立つ。
線路左20Mを平行する自動車道を行く、道の左手は黄金色の広い田んぼ。
車検業者のある角から道幅が狭まり、線路は前方の台地に上るため築堤で高度調整。 |
9:40 常陸津田駅着、駅の1Kほど手前から築堤で高度を稼いで来た、台地の入口に位置、ホームは勾配途上にある、4.1KPあり。
海抜16.4M、しかし暗くなると車窓から水戸の夜景がきれいに見える。
線路は切通しで台地を上り適当な道が無く、しばらく線路から離れ台地上の住宅、畑の中を進み、
9:52 東西に横切る広い道を左に、右に行けば那珂湊に達する道だ。
10:00 道なりに線路を跨ぐ、ちょうど5KPあり、渡るとすぐ水戸から来た349号線の分れた道が線路沿いを行く。
10:10 茨城学園前バス停(茨城交通)を過ぎる、線路は右手に近い。 |

水郡線:常陸津田駅 |

水郡線:後台駅 |
10:22 後台駅着、6.5KP、片面ホームの右手はすぐ田畑、左手は住宅が少々、7〜80Mで駅まで来た小街道が平行する。
さらに小街道を進む、沿道は想ったより住宅が多い、後台では常陽銀行も見掛けた。 |
10:43 下菅谷駅着、緩いカーブの途上に相対式ホームがある、7.8KPあり、ローカルム−ド漂う小駅舎に委託の中年女性が1名、駅のすぐ前まで民家が迫る。
駅のすぐ先の踏切でこれまでの小街道は道なりに右手に移るが、その先も小道が伸びる。左手が一時竹藪になったが、道幅がちょっと広く整備状態も良くなった辺りから小住宅が並ぶようになり、
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水郡線:下菅谷駅 キハ110−128(先頭) |

中菅谷駅 2013年9月10日 |
11:03 中菅谷駅着、9KPが立つ棒駅で、周囲は新しい小振りの住宅が多いが、昔からの畑地も右手を中心に拡がる。
今度は線路右手すぐの道を那珂町商工会館の建つ9.4K地点まで、その先は線路との間に住宅の帯が挟まる道があり、 |

キハE131-8 中菅谷駅付近 2013年9月10日 |

水郡線:上菅谷駅 |
11:22 上菅谷駅着、木駅舎は進行右手に、駅舎側から島式ホームと片面ホームが並び、常陸太田方面が島式ホームを使用、10.1KPあり、駅前広場は水戸以来一番広く、駅舎に隣接してタクシー会社がある。
線路右すぐの住宅街の道を500M行って、ちょっと右手の小街道然とした道に移る。
なお0.5KP地点で郡山方面の「本線」が左90度カーブで分れていくのがおもしろい。 |
11:55 瓜連街道踏切(上菅谷起点1.1K)で左手に移り、程なく常磐高速道の下をくぐる、線路がくぐるのは1.3K地点。
線路はずっと真っ直ぐだが、道はこの先ちょっと離れ広い田んぼの中を進む、もう穫入れをしている所もある。
東酒出交差点で右に折れ、さらに広い田んぼと農家の中を行き、
12:20 東酒出駅着、片面ホーム、2.5K
Pが立つ、ホームの周囲は畑と農家。 |

水郡線:東酒出駅 |
さらに小街道を行く、線路は畑を挟み右手70Mを平行、台地が小さくうねり線路は見えない、たまたま下り列車が過ぎたが、車体の上半分だけが見えた。
12:40 村松街道踏切で道なりに線路右手に、3.5K地点、もうホームの端まで70Mほど。 |

水郡線:額田駅 |
12:42 額田駅着、片面ホームの西側は鬱蒼とした樹林、東側に小集落があり小街道も近い。駅舎は新しいが透明なせいか何とも頼り無げだ。
旧道の趣ある曲りくねった細道を行く、この辺り旧い風格のある農家が多いが人影が無い、先に進んで分ったが、左の樹林の向うに久慈川が流れ、田畑は線路が走り集落が位置する台地の下にあるのだ。
13:11 掘割を来た国道349号線に道なりに入る。台地の端で、前方の久慈川、左手台地の陰から突然現れ出た線路と鉄橋が見えるようになった。 |
13:29 久慈川を渡り終える、鉄橋は左手に近い、290M長、中心は6.1K辺り、河原が無いのは那珂川と同じ、昨夜の雨で茶色の水が勢いよく流れ恐いくらい。 渡ると常陸太田市に入り駅はもう近い、線路は広い田んぼの中を築堤で下り駅に。 |
13:37 駅手前の踏切を渡り河合駅着、ホーム片面、元は相対式ホームだった跡が残る、6.7KPあり、、駅の周囲は古くからの住宅街、太田市街に入った感あり。
線路左手100Mの農道を行く、周囲は区画整理済みの大型米作地帯、穫入れをしている農家も多く、軽自動と刈入機がセットになって、モミだけがクルマの荷台に収まる光景を初めて見た、時代も進歩しました。
13:55 小川(渋江川)を渡る、7.5K辺り
台地にぶつかり、裾沿いの道をちょっと行き、 |

水郡線:河合駅 |

水郡線:谷河原駅 |
14:03 駅間が直線で前から見えていた谷河原駅に到着、広い田んぼの中、片面ホーム、8.2KPあり。駅近くにお寺、ここも古くからの住宅が多い。
線路右手近くを行く、この辺り立派な門構えの農家が並ぶ、茨城県にはこのような周囲を睥睨するかのような農家も多い。14:16 泰平橋で浅い掘割を行く線路を跨ぎ左手に出て見たが、道が無く引返す、8.6KPあり、線路左手は100Mで低い丘。 |
14:31 結局線路方向に道が無く、349号線に押出される。
14:35 源氏川を渡る、鉄橋は川が曲っており、左斜め前方200Mに見える、帰路9KPを確認。
14:44 常陸太田駅に到着、片面ホーム、駅員1名勤務、営業キロは上菅谷から9.5K。
駅前広場と国道を挟んで日立電鉄駅が向い合う、しかもその国道がまさに両駅間でY字状に分岐するのが珍しい。 |
常陸太田駅 日立電鉄駅舎は写真の背後に位置 |
(2) 上菅谷ーー玉川村 18.7K 2001年8月24日(金) 晴
夏の内に上越線土合駅から先の山間部を歩いてしまおうと、今日は年休を申請、清水峠近くの蓬ヒュッテに泊る積りで予約もしていた。それが2日前に通過した台風の影響で、湯檜曽川沿いの登山道に崩落個所が発生して急遽中止となり、代りに首記区間を歩くことにした。 |
9:25 上菅谷駅を出発、駅から400Mほどの分岐点までは、前回常陸太田まで歩いた時と同じ、郡山方面を目指す「本線」の方が建設年次が遅いためか、何となく左急カーブでコソコソと逃げ去る様な感が否めない。実際、常陸太田行き列車の方が乗客も多い。
9:40 11KPが立つ、周囲はトウモロコシ畑と杉林、50M先で盛土上を行く常磐高速道が横切る。
高速道の先も直線線路が続くが、両側が杉の植林帯となり線路近くに道は無く、進行左手の畑中の小道を行き、
10:07 第二東風谷踏切前に出る、11.89K地点、線路はこの少し手前で杉林を抜けた、この先線路脇の踏跡を辿り、12.5KP辺りから線路左手すぐの農道に入る。
12.9K地点で線路は右R400カーブ、ここまで太田方面線と別れて以来長い直線区間だった。
10:24 額田街道踏切で右手に移る、13KPあり、この手前でDE101697単機とすれ違った。 |

水郡線:常陸鴻巣駅 |
10:40 町営共同住宅を過ぎ、ちょっと戻って、常陸鴻巣駅着、まだ新しい合築駅で町の集会場が併設、片面ホーム、13.4KPあり、下り線が潰された跡が残る、周囲は広い麦畑の台地、住宅は両側に程々にある。
10:50 出発、駅左手の街道を行き、20分ほど歩いたナザレ幼稚園の角で右に入ると、最初杉林の中を行っ 線路が見えてくる。
11:26 第七中里踏切脇を過ぎる、16.13K、この辺り畑の土は黒く良質、この200M先で線路右手に移り、 |

キハ111‐116+112‐116 於、常陸鴻巣駅付近 |
11:35 瓜連駅着、島式ホーム、16.7KPあり、交換可能、委託職員1名が勤務するが集札はしない。
この先線路沿いの道は無い様で、北250Mの小街道を行く、現在活気は無く静まり返っているが、往時は賑わっただろう長い商店街が続いた、常陽銀行の支店もあった。
11:57 北瓜連信号を左折、300M先の笠間街道踏切で線路左手に、17.4K地点。 |

水郡線:瓜連駅 |
水郡線:静駅 |
12:12 静駅着、片面ホーム、元は交換駅だった跡が残る、水戸方に18KPあり、瓜連町から見れば街外れの停留場で、ホーム北側は畑地が多い。
12:20 出発、線路左手すぐに小道が伸びる、線路は150M先から切通しに入り長い下り勾配で20Mほど下り、田園地帯に突っ込む。
12:26 樹林の前で道は行止り、T字路を右折、跨線橋で切通しを渡る、18.5KPが下に、程なく広い田んぼの中に下る。
なお線路が大宮町に入るのは19KPのチョイ先なのを帰路の車窓から確認した。 |
線路の両側にかなり離れるが街道が平行し、それを行けば話は簡単だが、この幅1K余の豊かな田園地帯を養う幅15M足らずの玉川(久慈川支流)を見ようとなると、曲りくねる農道伝いに時間を喰い、カンカン照りのなか体力を消耗した。
12:53 第一下村田踏切に辿り着く、目指す鉄橋(20M余)はこのすぐ先20.1K地点にある。
対岸の台地裾は20.5KP辺りから、線路は(今度は切通しでなく)台地の縁沿いに上り、平行する小道も伸びる。
13:07 矢口踏切脇に達する、21K地点、線路左手に小さな溜池が目立つ、更に線路共々台地の腹を上るが、線路は途中から見えなくなる。
13:22 石沢陸橋で線路左手に、80M先に22KPが見える、線路はまだ上り勾配の途中。
このすぐ先の大宮第二中学校を過ぎた辺りで暑さの為だろう勘違いをして、折角上った台地をいったん下りて、ひまわり幼稚園のある石沢集落に入る、参ったよ、頭までグロッキー気味だ、、、
14:02 線路を右150M程に垣間見る道を行き、村田踏切を渡り右手に、22.9K地点。 |
14:10 常陸大宮駅着、相対式ホーム、23.3KPあり、駅前に茨城交通の小営業所があり、タクシーが7〜8台客待中。
今日は大した休憩も取らないのにまだ13Kくらいしか歩いていない、日陰の無いカンカン照りのなか、意思に反し体が反応しない、、、でももう一駅頑張ろうと、塩を吹いた顔を洗って小休止後、
14:22 出発、街中を行道なりに大宮町役場を右手に見る、この先でまた道を間違え118号線に入ってしまう、、、 |

水郡線:常陸大宮駅 キハ110‐138 |
14:32 東富バス停、ここから国道293号線に入る。
14:40 茨交大宮営業所バス停、右手400坪ほどの敷地は建物が撤去され更地になっており、バスがポツンと1台停車、近々撤退するような雰囲気があり、大規模だっただけに哀れを誘う。
この先食料事務所前、大宮一中前、八田バス停と過ぎ、
15:20 チョイ手前で293号と別れ、水引バス停を過ぎる、線路が左30Mを行く、なお293号線が線路を跨ぐのは27.4K地点だった、さらに田んぼに挟まれた道を進む。 |

水郡線:玉川村駅 |
15:27 第一烏山街道踏切で線路左手に移る、28KPが踏切脇に。
15:45 玉川十文字バス停、ここでも行過ぎ戻って13分の損、今日はどうかしている、軽い日中症に掛ったのか頭が機能しない、、、
15:551田んぼの中を玉川村駅に到着、駅舎内に集会場のある合築駅、相対式ホーム、28.8K地点。
なお、常陸大宮から玉川村まで、ずっと台地上を来て駅近くで水田に下る道路に対し、早くから台地裾の樹林の間を縫って進む線路では、景色の感じがかなり異なる。 |

玉川村駅にて、キハ111‐118(先頭) |
(4) 玉川村ーー上小川 18.5K 2003年9月3日(水)晴午後にわか雨
この夏は青春18きっぷを2枚購入、主に大糸線沿線を歩き、ムーンライト信州にも2回乗った、しかし本日分を含み10日までにあと3回分残っており、このところやけに蒸し暑いのだが、水郡線沿線を歩くことに、、、なお昨年安積永盛から川東まで歩いているが、その分は後段に入れる。 |
10:06 玉川村駅を出発、ちょうど大宮町議会議員選挙の真っ最中で、選挙カーがよそ者の自分にまで手を振って過ぎる。
県道102号線を行く、周囲は田畑と農家、幅300M程の谷を低い丘陵が取囲み、線路は右100Mを行く。
10:21 照田堀内バス停、ここで山方町に入る、右50Mに線路が、その先150Mの丘陵には水戸グリーンC.Cのフェアウェイが展開する。
10:29 照田バス停、この辺りから丘裾を行く線路が右に大きくカーブ、丘の狭間に分入り、程なく水郡線初の小トンネルに入る。なお線路は292〜30.3Kまで直線、トンネルは31.1〜31.15K辺りだ。
県道の方は丘陵の次の狭間までそのまま直線で進み、長田集落で右に県道161号線に入る。
10:47 水戸グリーンC.Cの正門を左に見て過ぎる、ここは照田、山方の2コースを擁し大きい。
10:54 老人保養施設の看板が立つ三叉路を右に入る、施設が建つのは31.65K辺り。
11:02 野上2号踏切(32.13K)で線路右手の小道に移り、 |

水郡線:野上原駅 |
11:07 野上原駅着、駅舎は無く片面ホームのみ、32.5KPあり、ホームに隣接して住宅が数軒あるが、農家と田んぼの小集落は丘陵から続く周囲の緩斜面に位置する。
11:12 出発、線路左手、集落内の細道を行く、やけに蒸暑くなり汗がタラタラ流れる。
11:18 踏切で右手に移る、33.13K地点、この辺りで久慈川と同じく北に向きを転じた線路は、河岸段丘の腹を20Mも下り、徐々に国道レベルに近付く、山登りで言うトラバースだ。
自分も旧道から広幅の国道118号線に。 |
11:33 Y字路を「山方市街」標識に従い左に。
11:43 山方宿駅着、相対式ホーム、35.1KPあり、町の公民館と図書館が入る合築駅だ。駅左手は人家少々、すぐ樹林の丘、右手は農協の小ビルも含め住宅が多い、久慈川を挟み対岸の丘まで400Mくらい,駅前に小広場と小公園が隣り合う。
11:52 出発、さらに旧道を進む、線路は左20M、時々建物の間から姿を現す。沿道は往時の宿場町の繁栄を充分窺がわせ、風格のある住宅、商店が多い。
12:04 山方町役場を過ぎる、2階建の簡素なレンガ造りで好感が持てる、36.1K辺り。 |

水郡線:山方宿駅 |
この先河岸段丘が久慈川の岸まで張出し、国道と線路はトンネルで抜ける、36.4〜36.6K辺り、旧道はその段丘に上るので久慈川の眺めが良いが、それは一時のことで、またトンネルを抜けた国道へと下る。 |

水郡線:中舟生駅 |
12:29 中舟生駅着、駅舎は無く片面ホームのみ、37.9KPあり、左手は丘の緩斜面に人家が少々、右手は久慈川を挟み対岸の丘まで約300M。
12:38 出発、左手の細道を行ってみる、線路と久慈川を右下に見る人肌の温もりを感ずる手作りの道だ。
12:46 段丘上の山方小舟生分校前に至る、車内から見ると38.5KP地点だ、教育委員会の立札があり、この道が水戸と棚倉を結ぶ南郷街道だったことが判る。 |
この先街道は段丘を上りに掛り、
12:58 樹林越し直下50Mに、段丘の崖腹を行く線路が久慈川の流れと共に見え景観が良い、この辺り人家は姿を消し、街道の左手も杉林の山崖で寂しい所だ。
13:08 急坂で50M下り線路と同じレベルに、40.1KPあり、なお線路は39.1K地点から久慈川の流れを右手直下に見ながら進み、そのまま下小川駅に至る。
この手を加えたわざとらしさのない自然のままの南郷街道を歩けたのは想わぬ拾い物だった。 |
13:15 道なりに線路左手すぐの道を来て下小川駅に到着、元は立派だった木造駅舎と小広場があり、右手はすぐ久慈川の流れ、ホーム相対式で40.7KPあり。左手80M、丘の斜面に人家が結構多い、対岸の山崖下を左岸に移った国道118号線が行き、駅周辺の地形は厳しい。
13:34 休憩後出発、蒸し暑くて参る、急に怪しげな雲が出始めたなか、線路左手の小道を行く。13:50 41.2K地点の踏切を渡った後、久慈川を渡る、鉄橋は上流200M、41.8〜42K地点だ。
旧道は線路を左直下に見るようになる、右手は50Mの山崖で恐い、この旧道、舗装が?れ土に返りつつある、いつの間にか国道は対岸を行く。 |
水郡線:下小川駅 |
14:08 第一大宮街道踏切から線路左すぐの道を行く、43.02K地点。
ついに降って来て傘を差す、蒸し暑さがひどかった分、降り方も尋常ではない、、、
14:20 対岸に移った国道がまた左岸に戻り、続けて旧道と線路を跨ぐ陸橋の下に至る、43.7K地点、こんな所にもホームレスがおり、濡れ出した段ボール製住居の修復に余念が無い。
14:40 やっと凄い夕立が殆ど止みどうにか出発可能な状況になる。 |
水郡線:西金駅 |
14:44 駅すぐ手前の踏切で右手に移り、西金駅に到着、片面ホームは小木造合築駅舎より2M下に位置、44KPが水戸方ホーム出外れに、近くの山で線路用砕石の採掘中で、JRのホッパー車が10両余り待機中。
14:48 出発、線路近くの旧道を行く、沿道には田畑が殆ど無いのに住宅が絶えない、やがて旧道と右手の国道は一緒になる。
15:16 滝倉入口信号、男体山登山口の標識が立つ、左すぐの盛土に46.2KPあり。
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この先ヘアピンカーブ状に湾曲する久慈川を線路と国道は2回、400M間隔で串刺しにする。
なお鉄橋は46.27〜46.46Kと46.66〜46.8K
辺りなのを帰路の車中より確認。
2度目の橋を渡るとすぐ駅の案内があり、Y字路を右手旧道の方に入り、
15:33 上小川駅着、ここも公民館との合築駅で、駅務担当の女子職員が1名、ホーム相対式、大子方に47.3KPあり、駅の左手は桑畑と林,その向うに久慈川が流れ、駅前広場に面し酒店などある。 |

水郡線:上小川駅 |
今日のコースの後半部分は、線路近くの旧街道を歩きながら、久慈川の渓谷美、人肌の温もりが感じられる南郷街道歩き、それに山方、西金という地方街道の小宿場町の雰囲気を同時に楽しむことができ、満足です。
なお、西金付近で遭遇した強い雨雲が夕刻首都圏に達し、落雷による信号故障で山手線が3時間も止るなど、各地に被害をもたらした。自分は日暮里から西日暮里まで500M歩かされたものの、運転していた地下鉄千代田線に振替乗車、大した遅れも無く帰宅できた。 |
(5) 袋田ーー上小川 4.5K 2005年11月13日(日)快晴
土休日有効で大津港・大子などをカバーした「ときわ路パス」が水戸支社管内で売出され、取手駅で購入するハンディはあるが、60才以上だと1,500円とお手頃だ。これを利用すると大子駅の場合、新宿ー取手往復の 1,560円が加わり3,060円で済み、金額は先月利用した鉄道の日記念きっぷを利用するのと全く同額で、割引切符の無いこの時期、大変有難い。 |
10:05 袋田駅を紅葉の袋田の滝に出掛けるハイカーと逆方向に出発、駅は片面ホーム、営業キロで51.8K、女性委託職員1名、袋田駅長と駅員も1名、助勤に来ている。久慈川は駅西側500M、一時的に離れ見えない。
10:08 大塩踏切を道なりに渡り線路左手に、51.5K地点、大塩は周囲の集落名。線路はこの先100Mで久慈川を渡り、右岸の山崖下を行く。
10:15 小生コン工場の先で国道118号線に入る、下り線のみ袋田を目指すマイカー等で渋滞、道なりに久慈川に近付き、
10:20 丸木バス停(茨交県北バス)、ここから久慈川が国道右直下を流れ、線路が行く対岸の山崖まで70M、崖は8〜90Mある。 |
袋田駅 |

水郡線:上小川駅 2003年9月3日 |
10:31 対岸70Mに50KPが見える。所谷西口バス停が少し先に、紅葉が陽光に輝き素晴らしい。
この先山と久慈川が半島の様に東方向に突出し、流れに沿う国道に対し線路はその根元を鷲の巣トンネル(49.7K〜626M長、全線最長)で抜ける、これを嵌入蛇行という。
10:46 道なりに鰐ヶ淵橋を渡る、120M、鰐ヶ淵は集落名。
10:57 奥久慈橋で久慈川左岸に戻る。なお線路は右手1Kほど離れた鉄橋を渡っている(48.8K辺り)筈だ。
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11:03 Y字路を右に旧道に入る、右手に緩斜面が開け集落と畑が展開、川まで100Mほど、対岸は山まで300Mとヤヤ開けた。
11:34 上小川郵便局を過ぎ上小川駅に到着。袋田から営業キロで4.5K、途中久慈川の大蛇行区間があり2.5Kほど余計に歩いたので、この到着時間になった。 |
歩き潰しはここまで、紅葉の(奥久慈)男体山を訪ね、湯沢温泉で汗を流し、西金駅に
男体山:奥久慈の名山と云われ、切立った岩肌で構成される山頂部分とそれを取り巻く自然林が織りなすコントラストが良く、水郡線の車窓からも目に付き、一度登りたいものと思っていました。
11:36 上小川駅を出発、国道を約1K、46.2KPが対応する盛土下の滝倉入口から林道に入る。
12:44 男体山神社着、この先一転眺望の良い急登となるがせいぜい30分、あとは落葉を踏みしめながら尾根道を15分、
13:27 男体山頂上(654M)に到着。崖端に面する小祠から、登って来た滝倉、これから下る西金の谷筋を始め、周囲の山々の眺めが良い。頂上には10分しかいなかった。
14:03 鷹取山・篭岩分岐、瀟洒なあづま屋が建つ。
14:33 西金側登山口着、頂上の小祠が見える。近くに小駐車場あり、ここで小休止10分。
15:32 湯沢温泉に到着。 |

(奥久慈)男体山 |
湯沢温泉:湯本屋 15:32〜16:13在 ¥500
場所:西金駅より県道322号線を沢沿いに約1.5K、緩い片勾配で駅からだと25分くらいだろう。旅館は2軒あり、自分が入ったのは奥の小さい2階建の湯本屋、なお立寄り湯の看板はどちらも無い。
施設:障子も閉めずに6〜7人が休む薄暗い座敷前の廊下の突当りに風呂場がある、狭い更衣室に棚があり衣服はその中に入れる、湯船は1.5X4Mほど、洗い場が4つ、そろそろ過去の物になりつつある鉱泉湯治場の雰囲気が残る、入替りに若者が1人入って来た。
お湯:無色、無味、僅かに硫黄の匂いがすると思うが、、、ツルツル感あり垢がボロボロ出る。
その他:何か気が進まず写真は撮らなかった。 |
(6) 袋田ーー東館 19.2K 2005年11月19日(土)快晴一時曇り
97年10月から始めたこの「鉄道沿線歩き潰しの旅」も累計で4,300Kを越え、我ながらその実績に舌を巻くが、同時に歩く場所が段々遠くなり、青春きっぷなどの割引きっぷを上手に使わないと経費もかさみ、年金生活に影響を生じかねない。
そういう訳で今日は先週に引続き「ときわ路パス」を利用、首都圏では少なくなった未踏破区間が残る水郡線を訪問した。本日も臨時列車が運転され助かる。 |
10:01 袋田駅を出発、進行左手を200Mほど、ここで線路を渡り袋田の滝に通ずる道と分れる、線路は踏切の先50Mで久慈川を渡り(次駅まで)右岸を行く。
10:21 久野瀬橋で左岸に、橋は幅1.8M、川面から2M足らずの板橋で欄干も無い、渡ってすぐ線路右手の山裾を来た国道118号線に合流。
この先118号線は左直下に久慈川の流れを見下し景色が良い、川中に30C位のヤマメが群をなして泳いでいる、産卵期なのかも、、、 振り返れば先週登った男体山がくっきり見える。
10:37 対岸100M、5〜60M高の切立った山崖下を線路が行く、大小少なくとも3つのシェルターが設けられており、帰路車窓より53.4〜54.3K辺りと確認する。
10:48 国道から分れ、市街に通ずる久慈川橋を渡る、少し先の踏切で距離確認、54.4K地点。
11:00 茨城県大子合同庁舎を左手に見る、敷地は線路端まで届く、そしてすぐ押川を渡る、渡ると大子町役場、地形の関係で一部は地下1階に相当、鉄橋は200M上流、55.2K辺り、この押川は川幅など久慈川と遜色無い大きな河川で、その合流点に位置するのが大子の街だ。 |

水郡線:常陸大子駅 |
11:10 大子駅に到着、水郡線管理所と車両基地があるから職員を多く見掛ける。駅舎直結の上りホームと下り島式ホーム、他に留置線が5本、検修庫の先、まだ構内にある踏切が55.9K地点。
11:18 出発、線路右手すぐに線路と共に緩い上り勾配の道が伸びる。
11:29 県立大子第一高校が右手に、続くグランド左1M下に56.5KPが立つ、この先線路は24‰で切通しを上り、短い矢田トンネルに入る、57.25K辺り、抜けると久慈川の谷に戻る。 |
この先小新興住宅団地があって奥は杉林、山の反対側に抜ける道は無く引返す。
11:53 愛宕町T字路に、T字路はこの町に特有の呼称で、ローマ字表記に「TEI」とあるのがご愛嬌。
12:03 道なりに旧道に入る、電波塔が目立つNTTの支店が近くに、道の右手に久慈川が並走、川床が上り渓谷風景が消えた。
12:20 茨交県北バスの営業所、裏手200M
の山裾に線路が近くなり、57.9KPが対応。新宿行高速バスが3台休む。
12:28 第一棚倉街道踏切、58.5KP、公共保養施設「やみぞ」が脇を占める。 |

常陸大子駅より見る駅前風景 |
この辺り左の低い山が後退、線路は水戸方500M、郡山方1Kに亙り直線で、意外だった。
踏切の先で右カーブ、両側に歩道のある6M幅道となる、線路は60〜90M、田んぼと集落があって400Mで山、左手にも集落があって200Mで山、小規模工業団地もありグリコ系の食品会社も。
12:44 川山信号、左岸を来た118号線バイパスが旧道を跨ぐ、線路を跨ぐのは59.5K地点。
12:54 竹花踏切(渡らず、60.2K)、この先からまた谷幅が300Mと狭くなる、バイパスが右岸に移ったのもこの為だろう。
13:11 八溝川を渡る、鉄橋は右60M、61.5KPが立つ。この川沿いに遡る県道が栃木県の最高峰八溝山に通ずる。 |

水郡線:下野宮駅 |
下野宮小学校を過ぎ(61.7K対応)、寂れた商店を数軒見て、
13:20 下野宮駅着、片面ホーム、62KPあり、駅舎は集会所と合築、駅前に簡易郵便局と基礎資材販売店が。
13:31 出発、さらに線路左手近くを平行する旧道を行く、道の左手は低い山でバイパスはその中を行き、300Mほど離れる。
13:44 道なりに右手に移る、62.95K、谷幅は300Mと狭いが田んぼが展開、この辺り600Mに亙り線路は直線、旧道はクルマも少なく紅葉の真っ只中、ハイキング気分。 |
13:52 道なりに宮川橋で久慈川左岸に、鉄橋は上流250M、63.7K地点、渡ると小集落を抜け、鉄橋に続く陸橋下をくぐり、
14:02 続いて久慈川を跨いだばかりのバイパスと合流。
14:11 また右岸に道なりに戻る、線路はそのまま左岸に留まり、また河岸まで迫り出した険しい山肌を行き、県境近くは河床まで張出した鉄橋とシェルターで断崖区間を抜ける。
14:20 福島県矢祭町に入る、右150Mの対岸を行く線路は64.75K辺りが相当、福島県に入ると急に山の傾斜が緩やかに、また谷幅も広くなり、国道の左手は山で杉林が占める。
14:35 線路が右岸に移って来て国道と平行、鉄橋は100M長、渡った地点が65.8K辺り。 |
14:51 矢祭山駅に到着、国道沿いの木造小駅、ホーム片面、66.8KPあり、久慈川がホームのすぐ下を流れる、対岸の斜面の小公園は紅葉見物の観光客で賑わう。
15:11 出発、ちょっと国道(バイパス)を行き、下の河岸を行く旧道に入ると、沿道に歴史を感ずる住宅が並ぶ、山蔭になって薄暗いなか、落葉掃きをする奥さん方のシルエットが郷愁を誘う、住宅は結構多い。
なお線路はホームを出て程なく第9久慈川橋梁で左岸に移り、そのまま次駅に至る。鉄橋は67.05Kから130M長。 |

水郡線:矢祭山駅 |

水郡線:東館駅 右奥に日帰り温泉が見える |
15:33 国道と合流して程なく久慈川自転車道に入る、国道とは柵で仕切られ、幅2M、
右手に久慈川の流れが平行。
15:44 関岡小学校が左、丘を背にして建つ、車窓から見ると69.6KPが対応。この先左手の山が後退、1K先まで広大な田んぼとなり、久慈川と水郡線が直角に北に転進する。
国道はまず久慈川を渡り、次いで70.3K地点で線路を跨ぎ、交差点で自身も北に。
16:03 福島銀行の角を左に入り、東館駅に到着、一部重複する対向式ホーム、71KP
あり、委託駅員がいる様だが姿は無い。 |
東館温泉:ユーパル矢祭 16:14〜17:00 ¥1,000(土日)
場所:駅ホームから250M、ホームからよく見える、温泉側に直接出られず、徒歩6分要。
施設:宿泊施設もある3階建、町の振興公社が経営。
風呂:円柱を配したりちょっぴり豪華感あり、広々した主浴槽の他に寝湯、気泡風呂、サウナ、水風呂あり、露天風呂から久慈川は見えず、堤防が高いからかな?客室からは見えそう、洗い場は9つ。
お湯:無色、無味、無匂の単純温泉、PHは10.0でツルツル感あり、源泉は34℃。
その他:土日でも¥1,000は高いよ、、、
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「ユーパル矢祭」を線路端から見る |