武豊線:大府ーー武豊 19.3K  
            2003年3月8日(土)深夜〜9日(日) 快晴 
 先週、春の青春きっぷ解禁初日にムーンライト車内で前泊、大府から岡崎まで歩き潰した。その際大府駅近くの跨線橋上から、武豊線が単線ながら堂々と真っ直ぐ伸びるなか、両側を挟み込む様に平行する東海道本線はすぐ先で左急カーブ、逃げるように(?)去るという、いわば主客転倒現象を目の当たりにして、東海道本線歩き潰し完了までに、本線の建設用資材搬入のため先行開業したという武豊線歩き潰しも、是非やってみなくてはと思った。  
今夜の座席指定を求め近くの旅行代理店に行ったが、キャンセルは出ていない。どうしてもと言うなら、小田原から先自由席になる車両に賭けるしかないが、その「どうしても」がしたくて、小田急の最終急行で小田原に。ホームには既に各列10人位並んでおり、さらに先行の最終小田原止まりで、その3倍ほどの若者がやって来て列の後に付き、ホームは一時大混乱状態に。
 程なく到着したムーンライトの座席にありつけたのは、各車両2〜3名、残りは自分も含め通路に座り込んだりして夜を過ごす破目になった。トイレに行けないほど混雑した列車に乗ったのは久し振りのことだ。


5:45 大府駅に定時到着、まだ薄暗く、駅のベンチで自販機のコーヒーを飲んだりして夜明けを待つ。
6:25 大府駅を出発、進行左手の道をちょっと行き、冒頭に述べた跨線橋を渡る、0.3K、東海道線だと346.2Kとなる。
6:38 JAふれあい農園を抜け、武豊貨物線の第一師崎踏切に至る、ここまでは先週岡崎まで歩いた時と同じ道だ、なお武豊旅客線はこの手前0.8KP地点で、東海道下り線を跨いで海側に移動。
6:47 左手から武豊貨物線が近付き旅客線と合流、1.3K地点だった。
6:54 尾張森岡駅着、片面ホームの無人駅、1.8KPあり、右手はすぐ住宅街、マンションも1棟、左手はすぐ広い田んぼが展開。
 この先、田んぼに伸びる直線農道を行ってみる、一部は既に水が張られ、苗床作成が始まっていた。北風がヒューヒューと空を鳴らして吹く、強風が冷たいが、殆ど一睡もしていない身体には、眠気覚ましになって有難いくらい。
 農道は途中から砂利道に変り、2.4Kで行止り、右手に移る。前方に川があるからだろう。
7:09 岡田川を渡る、鉄橋左120M、線路はその手前2.6K辺りから高架線へと上り始める。 
 7:15 緒川駅着、高架相対式ホーム、改札口まで下から53段、エスカレータ、エレベータは無いから老人にはきつい、駅前広場のある東側に広い駐車場を備えたスーパーイオン、右手に大型家電・家具店「みどり」が、こちらは街道との間に建つ。
 線路右手すぐの道を行くも、大工場が行手を遮り、366号線に入る。
 7:34 明徳寺川を渡る、地平に下りた鉄橋が左200M、渡ると消防署などあり、NTTの角で線路方向への道に入る。沿道には新興住宅が多かった。
 武豊線:緒川駅

 
 


 
 

 7:48 石浜駅着、地平相対式ホーム、4.7KPあり、駅右手は250Mで低い丘、丘の上まで住宅が続く、東側はすぐ広い田んぼ、駅名の通り以前は海だったような感じ。振り返れば緒川駅まで線路は一直線、イオンの大きな建物もまだ見える。
 左手田んぼの向うに刈谷市のビル街が見え、2Kほどと結構近い。小牧空港への降下ルートになっているようで、機影が爆音と共に下るのが遠望される。この辺り確かに埋立地の雰囲気が濃厚、見渡す限りの平野で、ちょっと高いものがあると目立つ。
 左手線路から50M離れ、農道が500Mほど一直線に伸びる。
8:13 浜起踏切で線路右手に、5.7K地点、366号線に入る。
8:17 JAの知多生路(いくじ)支店が右手に、近くに生路小学校もあり集落の中心だ。      
8:28 東浦駅着、地平相対式ホーム、駅員1名、6.7KPあり、歴史を感ずる風格のある駅舎だった。駅左手は古くからの工場があり、その先は広い田んぼ、右手は旧い住宅が多く、10階建マンションも3棟続きで建つ。
8:47 10M幅の須賀川を渡る、線路は左130Mを行く、右手200Mを366号線が行き、その先は低い丘となる。
8:56 新曲輪踏切脇に出る、8.1K、ここから始まる砂利道の農道が、広い水田地帯を真っ直ぐ1Kも伸びる、田んぼは取水の真っ最中だった。
 武豊線:東浦駅
9:12 農道が行止る、9.2K、右100Mに近接していた366号線に入る、今日は道に窮するとこの366号線のお世話になる、この道、師崎街道というらしいが表示は無い。
9:19 亀崎架動橋をくぐる、9.6K辺り、線路はここから丘中に10Mの切通しで入り、366号線も従う、右手に美濃窯業の工場敷地が3〜400Mほど、裏手は線路に面す。 
  武豊線:亀崎駅  9:32 丘上にある亀崎駅に到着、島式ホームは浅い切通しの中にある、駅員1名、旧い住宅街に囲まれた駅だ。
 366号線をちょうど400M、線路右手に移る、10.6K地点、この後線路に絡みながら細長い住宅街を結構歩き、稗田川のみまた366号線のお世話になる、鉄橋に12.5KPあり。



 






10:21 乙川駅に到着、駅舎は北側、ホーム相対式、武豊方出外れに13KPが立つ、駅前に駐輪中の自転車は強風で殆どが倒れていた。
駅前小公園で小休止10分。
線路右手下の歩行者・自転車専用道を行くも、阿久比川を渡る橋が無く、架動橋で左に。
10:43 またまた366号線のお世話になり阿久比川を渡る、この川結構大きく、橋長90M、鉄橋右手200M、13.5KPを帰路確認
 この先13.8K地点で道なりに踏切を渡り、線路近くの小道に入り、半田の市街地を行く。一方ならぬお世話になった366号線とはこれでお別れだ。 
 武豊線:乙川駅
  
 武豊線:半田駅
11:04 地下道で東の駅舎側に抜け、半田駅に到着、島式ホームが1本、改札口直結の、背丈の低い汽車用石積みホームが潰された跡が残る。
駅前広場を囲んで半田信金ビル、高層マンションなどあるがやや閑散とした感じ、駅北側には高塀を回らした立派なお屋敷も建つ、名鉄半田駅は西に400Mほど離れる。
11:10 出発、ホーム端すぐの荒子踏切(14.9K)の先から線路左手近くの住宅密集地を行く、小道が右に左に庭の無い小住宅を縫い、歩行者と自転車以外は通行不可能な地域だ。 
11:30 線路沿いに大工場が建ちこれ以上進めなくなり、踏切で右手に移る、15.6K地点。この辺りから新しい工場、住宅が多くなる。
11:42 前湯踏切で左手に、16.4K、渡って真っ直ぐ行けば日本硝子の大工場の正門となるが、自
分は線路沿いの道を進む。
この先150Mの排水ポンプ工場で道路は行止り、線路右手に。
 武豊線:東成岩駅 11:53 何人も交通整理員が出ている「コロナ半田店」が道の両側を占めるのを見てすぐ、東成岩駅着、武豊線で一番小さい(と思う)駅舎が川崎踏切脇にある、踏切は17.1K辺り、渡った先にJFE川崎製鉄の大工場正門が
見え、先刻の日本硝子の時と全く同じ状況。

なお、東成岩駅周辺のキロ程が時刻表のそれと合わない、前夜の睡眠不足のせいで間違っているかもしれないが、そのまま記す。







 コロナの湯半田店 12:00〜12:40(入浴)〜13:16(昼食) ¥450(平日なら¥400)


 駅前の日帰り温泉は全く予定外だったが、温泉好きを自認するてまえ通り過ぎる訳にもいかず、寄っていく。
ゲームセンター、パチンコ、シネマ、各種レストランが揃った総合娯楽センターの一環として日帰り温泉がある、という位置付けのようだ。
温泉はゲームセンターと同じ2階にある、ビルの規模は3階建て、クルマで来場する人が圧倒的に多い。
温泉は檜風呂と外の道路に塀越しに面する露天風呂のみ、それより広い気泡風呂、寝湯は白湯とのこと。
お湯は無色透明、無臭、舐めると甘塩の味わいがあった。ナトリウムー塩化物強塩温泉、概して平凡なお湯だが、銭湯料金だし、いいんじゃないんでしょうか、、、
サウナは入らなかったが、17度とかなり冷たい水風呂には数度入った。
併設の畳敷き軽食堂でみそかつ定食の昼食、¥600、肉はおいしかった、ご飯はあまりうまくない。なお生ビールは眠ってしまうのを恐れ我慢しました、、、



 武豊線:武豊駅 13:17 コロナ半田店を出発、線路右手に近い2車線道路を行く。
13:27 石川を渡る、鉄橋左80M、17.95K辺り、
13:32 塩田踏切のある18.2K地点では、線路の左手は工場地帯。この辺り線路と道路は20M位の間隔を保ち平行する。

13:48 駅の手前で左手に移り武豊駅に到着、ホームが片面1線だったのは意外、山側に留置線が3本、内2本の線路は錆びていた。夜間滞泊列車あり、駅員1名。
もう電車は入っており、慌ただしく駅の写真だけ撮り、駅の観察もそこそこに電車に乗り込む。 
 大府までキハ75型に初乗車、大府からの接続も良く、4本の電車を乗り継いで川崎に到着したのが19時50分、大府から5時間13分でした。
前夜の寝不足に加え缶ビールが利いて、浜松駅3分の乗換は折返し列車に乗り込んできた人に起こされ、やっとのことで間に合いました。
 参考までに本日の支出は青春きっぷ1回分2,300円を含め4,764円でした。