天竜浜名湖鉄道


       (1) 掛川――敷地 19.9K  2004年3月2日(火)曇り


 天浜線掛川駅 JR駅は改装中 2013年10月14日
9:20 掛川駅を出発、進行右手、線路沿いの道を行く、0.7K地点で東海道在来線、新幹線から分れる、天浜線沿いにも直線道が伸びる。
9:37 上山本踏切で線路左手に、1.23K、NECの工場があり、用地の反対側は東海道本線が行く筈だ、もう400Mほど離れた。 
9:39 市役所前駅着、ホーム片面、市役所は200M先の台地上に見える。
9:44 出発、ガラス多用のモダンな6階建市役所前まで行って、台地を下り右手の街道に入る。 

9:58 逆川を渡り、西掛川駅に到着、前駅から500M、築堤5M程上に片面ホームがあり、築堤右下に市営保育園が建つ、駅周囲は住宅街、なお東海道本線とは800M位離れ、注意すると築堤ホームから走行する列車が見える。

  市役所前駅
  西掛川駅  10:12 駅のすぐ先で旧東海道を渡り、国道40号線をしばらく行くと東海道と交叉する大西交差点に達する、ここを左折、約300M行って、
10:17 西掛川橋梁で位置確認、2672Mとある、また40号線に戻り、
10:26 掛川バイパスを潜る、東海道と同一方向に進む有料道路だ。
10:39 家代川を渡る、橋の周囲は金融機関、商店もあるちょっとした住宅街の中心、鉄橋は左250M、3.85K辺りなのを帰路確認。 
10:49 桜木駅着、相対式ホームの交換駅、構内は広い、駅の左手はヤマハの大工場が占める。線路は前駅から直線だが、道路は北に結構張出し、三角形の2辺を辿る様に駅に。
10:54 出発、さらに40号線を行く、線路は駅出るとすぐ右カーブ、あとは道路と並んで真っ直ぐ進む、この頃から薄日が射して来た。 
11:02 山梨街道踏切で位置確認、4.76K、左手300M、田んぼを挟んで丘、この辺り低い丘に囲まれた盆地だ。

  桜井駅

  いこいの広場駅  下り単行キハ3502停車中
11:12 いこいの広場駅着、ホーム片面、ホームの前後は線路が真っ直ぐ見渡す限り続く。
11:17 出発、線路左すぐの4M幅の農道を行く、線路右手には街道が平行、その右手は低い丘が近い。 
11:26 細谷駅着、ここまで前駅より500M、ずっと農道を来たが、歩く人は殆ど見掛けず、3M幅の桜の若木が植えられた快適な道なのに、、、
 ホーム右手に小集落があり、線路左手は広い田んぼが展開する。
 さらに線路に近い直線農道が伸びる、なお桜並木は前駅で終っている。。 

  細谷駅
  原谷(はらのや) 11:51 ホームから入って、進行右手に駅舎がある原谷駅着、駅員1名配置、相対式ホームの交換駅、森方に8KPあり、駅前にJA原谷支所が建つ。 
12:00 お昼のチャイム「茶摘みの歌」に送られ出発、ここからは線路右手50Mの旧道を行く、右手近くを国道40号線が行くので交通量は少ない。
12:10 原野谷川を40号線で渡る、橋長100M、水量は少ないが結構大きな川、鉄橋は左160M程、8.5KP、対岸に丘が迫り、小峠が近付いた。
12:18 ちょっと寄り道をして裏門踏切で位置確認、8.77K、踏切は右カーブ途中にあり、森方には丘中の切通しを上るが、その先すぐ小サミット、あとは下る、丘を背にした最福寺が近い。
12:24 橋を渡った地点に戻り、丘裾沿いの道をちょっと行って国道に入り、意外と早く、
12:31 進行左手の丘腹、片面ホームの原田駅着、9.5KPあり、ホーム左手、丘の斜面に茶畑が展開、低い丘に囲まれた幅300Mの小平地だ。
12:37 出発、道は40号線しかない様だ。
12:44 左すぐの線路に10KP立つ、その左50Mで丘、右手も切通しの丘崖がすぐ、この辺り谷の一番奥で、目前に丘が迫る。
12:50 第二東名高速道の工事現場を過ぎる、高架橋脚のみ完成、続いて40号線は左カーブして線路を跨ぎ(10.45K辺り)、程なく森町に入る。 

  原田駅 右手下は国道40号線 
 線路はこの先すぐ板ケ谷トンネル(105M長)に入り、出口は10.6K辺り、なお、トンネルの上は森北戸綿工業団地が占め、現在、大規模拡張工事中だった。
 小峠の先はすぐ下り坂となり、右手、一時姿を消した線路がまた現れる、杭瀬谷池という小池を左に見る。
13:10 右手の線路と一緒にユルユルと下り、11.6KPを見る、この辺りからまた線路は直線上り勾配となる、この辺り幅200M足らずの狭間で、のどかな小集落が、先刻過ぎた土の地肌を露わにした工事現場と対照的だ。  

  戸綿駅
13:16 戸綿駅着、すぐ先に太田川鉄橋(192M)が控え、その関係で片面ホームは築堤5M上に、12.1K地点、駅の周囲は住宅街、西に細長い森町の東端に位置する。
13:22 出発、堤防上に出る近道を行き、橋の方に向う。
13:27 森川橋で太田川を渡る、鉄橋は左200M、この先線路右手近くの道を行き、200右手に町役場を見て、 
13:38 遠州森駅着、改札口直結の上りホームに細幅の島式ホームで構成、老駅員が1名、駅周囲は落着いた商店などあるが、閑散としている。
13:42 出発、さらに進行右手の街道を進む、天気良くなってきたが、風が強く冷たい。
13:51 穴田踏切で位置確認、13575M、線路は森方に真っ直ぐ、敷地方は100Mで右カーブ、 
14:02 第二東名高速の橋脚のみの工事現場を抜け、森二俣踏切(14.2K)で線路左手に、高速道も30M手前で線路を跨ぐ(予定)、この辺りまだ人家が絶えないが、その密度は粗くなった、左手は田んぼが奥行1Kほど展開する。

  遠州森駅

  円田駅  
14:10 円田駅着、片面ホーム、線路右手に神社があり、樹木が数本茂る、森の市街もそろそろ尽きそうだ、 
14:20 駅近くのKマートで肉まんなど購入、食べながら歩く。線路は駅を出るとすぐ切通しに突っ込むが、抜けるとまた丘裾を行く。
14:28 道なりに松ケ谷橋梁で線路右手に、15.34K、ちょっとした山中に入り込んだ雰囲気あり、線路は左手丘裾、またはその近くを進む。
14:43 無名の橋梁をくぐり線路左手に、16KPが30M先に立つ、今度は線路右手が開け田園地帯となるが、程なく左手すぐの丘も後退。
  遠江一宮駅  14:51 遠江一宮駅着、千鳥型相対式ホーム、田舎駅の雰囲気がプンプンする好ましい交換駅、16.5KPあり、駅舎内に併設されたそば屋さんは今日はお休み、ホーム左手に人家が少々、その裏手は樹木茂る台地だ、駅前は寂しい、森町から敷地の平野の端に入った感あり。 
14:57 出発、進むにつれ、田畑が特に線路左側に展開する、線路も平行する道路も1K先まで真っ直ぐ、線路右手も500M先の低い丘陵まで田んぼが展開。
15:12 宮方踏切(17.3K)からは線路左手すぐの道を行く、
15:20 一宮川を30M長の橋で渡る、鉄橋は右80M、この辺り7~800M四方の小盆地、田んぼが主でビニールハウスも点在、この先は丘裾を行く線路下3.5Mの農道で、約1.5Kほど距離を稼ぐ、丘の樹木が強風にゴーゴーザワザワ鳴るので心細い.。
15:34 寺前踏切で線路左手に、18.75K地点、実はこの手前で小用水に阻まれ、線路右手の茶畑沿いの道をちょっと行って用水をクリアした。
15:40 19KPを過ぎる、線路右手は狭い田んぼを挟んで樹林の低い丘となる。この先も左手に近付いた街道に出ることなく、線路左手すぐの農道を行くが、行止りになりそうで大事をとってちょっと戻り、
15:46 山梨二俣街道踏切(19.25K)で線路右手に移り、すぐ敷地川(一宮川はその支流)を渡る。
15:56 第二東名高速道を潜る、この辺りは高架橋が完成しており、高さ約35M、周囲に何も無いなか、,か細い単線鉄路を圧倒するように跨ぐ。
15:58 敷地駅着、片面ホーム、20KP立つ、集会場が併設された駅舎に人影は無かった。 




     (2) 敷地――フルーツパーク 16.3K 2004年3月14日(日)

 天竜浜名湖鉄道は元国鉄二俣線を承継する、同線は 東海道本線不通に備えた迂回路も念頭に建設され、低くなだらかな丘陵の裾伝いに、短いトンネルや切通しを介して小峠を抜け、小盆地に下ることの繰返しで進み、勾配区間は多いが、カーブは意識して避けており、線形はそう悪くない、首都圏なら、高崎線の迂回路を考慮した八高線に何となく似ていると思う、列車の方向と客の流れが相当ずれているところも同じだ、特に天浜線の場合その影響は深刻で、見ていて可哀想になる。

  敷地駅
10:10 敷地駅を出発、駅前を行く国道362号線に入る。
10:22 前方の丘に突当る、右手の旧道が歩行者・自転車専用道になっている、トンネルは30M長、線路もトンネルに入り、掛川方坑口に21KP。
 抜けると緩い下り坂、坂の途中にJAの連合養鶏場があり、「出入りの車両は消毒する」と看板あり、玉子の直売所もある、21.4K辺りだ。 
10:37 左60M、細長い田んぼを挟み22KPが立つ、右手は低い丘、少し谷が開けてきた。
10:42 合代島踏切に至る、22.32K地点、右手250M、豊岡村役場あり、付近は豊岡中学校など村の諸施設が集まる。
10:50 豊岡駅着、進行右手の駅舎には村の商工会館が入る、千鳥型相対式ホーム、23KP立つ、駅周辺には住宅が集中。
10:55 出発、しばらく住宅街の道を行き、右手の国道に押出される。
11:13 駅手前で線路を跨ぎ越す国道から分れ、住宅街を行く旧道を行って、上野部駅着、片面ホームに小待合所があるだけ、24.5KP立つ、ホーム左手はすぐ15Mの天竜川堤防、その上を先刻分れた国道が行く、右手はホームに接し住宅が建ち、100M足らずで丘となる。
 ホーム先の踏切で旧道も左手に移り、

  豊岡駅
  11:20 神田入口信号で道なりに国道362号線に入る、天竜川の流れは20M下、水量は豊か、この辺り河原は狭い。
 線路は真っ直ぐ、25.5K辺りから神田(260M)、伊折(218M)トンネルに続けて入る、国道は張出した河岸段丘の裾を切欠いた崖下を進む。
11:23~11:28 街道左手の見晴らしの良い小公園で小休止、切立った崖下に天竜の川面を見る、対岸まで800M程、線路は渡河点を求めて北に進む。
11:38 飛竜大橋東バス停、新しい橋が対岸に通じている、この先程なく、道なりに線路を跨ぐ、25.85K辺り、跨線橋から300M先に車庫と駅が見える、街道も左90度カーブして線路と並び、 
11:47 天竜二俣駅に到着、両側を丘に挟まれた狭い平地の進行右手に駅舎があり、ホームは島式2本だが、1本の内側は線路が捲られ、改札口直結ホームも廃止されていた、ホーム左手掛川方には車庫があり、DCが6~7台休む、駅舎内に食堂があり寄っていきたかったが、時間の関係でパス。駅前広場には赤プレートのC58389号機が屋根付で静態保存中。
11:55 出発、更に駅前を行く国道を進む。 
12:00 正午のチャイムは二俣川の双竜橋上で聞いた、右岸沿いに下流100Mの鉄橋に向い、南口踏切(26.77K)を渡り、100M足らずの

  天竜二俣駅

 二俣本町駅 
12:06 二俣本町駅着、前駅から営業キロで600M、片面ホームは築堤上に位置、ホーム左手は一部丘の崖が迫る、下の小駅舎にそば屋さんが入居。
12:14 出発、線路右手の住宅街を行く旧道を進む。 
12:22 鳥羽山踏切(27.24K)を渡ると、道は勾配のきつい自動車道となる、なお線路はこの先200M長のトンネルに入る。
12:22 鳥羽山山頂(標高108M)に、湾曲する天竜川に突出た半島の様な突端が城跡公園になっており、西鹿島の街並みを一望する、
 帰りは工事中の遊歩道があり、柵があるが今日は日曜で工事は休み(?)、中に入り、
12:43 山を背にして建つ筏問屋で名主の田代家屋敷に裏手から入る、トンネルを抜けたばかりの線路が屋敷裏の山裾を行く、田代家は江戸時代、天竜川の舟運を一手に取り仕切ったとのこと、
 屋敷近くの小ガード先が鉄橋の袂で、27.7KP
あり。
12:52 天竜川を鹿島橋で渡る、鉄橋は下流100M、28KPが見える、下流1.5K位だろうか、先刻袂を過ぎた飛竜大橋が見える。渡ると国道は線路に近付き、
 

  二俣本町駅 駅舎内はそば屋さんが主役
  西鹿島駅 天浜線の影は薄い  13:05 三角屋根の西鹿島駅に到着、浜松に通ずる(¥460)遠州鉄道との乗換駅で、駅の管理も遠鉄が行う、天浜線でこれだけの乗降客を見た駅は初めて、天浜線ホームは改札口直結の遠州鉄道片面ホームの西側にひっそりと並び、いささか影が薄い、KPは見えないが前後からして28.65K辺りだ。 
13:11 歩行者専用地下道で天浜線側に抜け、出発、駅舎前の賑いは一転、急に田舎っぽい雰囲気に変った。
 線路沿いの道を700M余進み、御馬ケ池緑地に至る、人工池に水鳥が遊ぶ、道は行止り、架道橋で線路左手に、平行道は無く、遠鉄線路脇まで行って、右斜めに進む道で方向修正。
13:36 於呂神社、浄水場、浜北市立の幼稚園などがある地区に出る、住宅は新しいのが数軒のみ、あとは茶畑が占める緩い起伏のある台地だ、寂しい所で、これから開発が進みそうだ。
13:30 畑の端の踏み跡伝いに表道踏切に至る、30.14K、この辺りは第二東名高速道予定地が80M幅で確保された段階で工事休止中、古代遺跡の発掘調査が行われた痕跡も残る。
13:54 岩水寺駅着、片面ホーム駅だが、引込線跡もある、ホーム出外れに30.5KP立つ。線路はここまで、西鹿島駅を出てR300の右カーブ後、勾配はあったがずっと直線で来た。

  西鹿島駅付近にて  1964年10月28日

  岩水寺駅
13:59 岩水寺駅を出発、線路右手近くの住宅街の道を行く。  
14:04 赤佐八区公民館前から農道で広田の中を行く、田んぼのすきが始まり、トラクターが出ている、農道は1K真っ直ぐ、風の通りが良く強風が吹きぬける、左200Mを線路が行き、線路反対側は工業団地、中規模工場が並ぶ。
14:15 31.3K地点からは線路右手すぐの道が更に1K伸びる、線路左手の東セロ浜北工場は大きく目立つ。

14:28 宮口駅着、駅舎は進行左手、駅前広場もある、ホームは千鳥型の相対式。
14:38 出発、線路右手すぐの道を300M程、前方に丘陵が近付き道が行止り、堂風呂踏切(32.7K)で左手に、250M程で、駅手前で線路左手に移っていた国道362号に入る。 
15:00 譲栄公会堂の脇で、国道から右に小道に入り、程なく農業用溜池の新池が右手に、この先、人は勿論クルマも通らない樹木が鬱蒼と茂る坂道を上り、三方原用水の高架下を潜り、三方原台地上に出る、沿道はミカン畑が広く展開、農家も点在する、そういえば茶畑は姿を消した。

  宮口駅
 なお線路は、三方原用水の”手前”で三方原トンネル(440M長)に入り、抜けても樹木が切通し上まで迫り、人里離れた山深い区間を行く(ように見える)、この区間、距離も長く全線でも一二を争う「秘境区間」だと思うが、、、
  この先、線路方向へと北に進む道に軌道修正したが、人に聞くと(駅のある)下の谷に至る道は分りにくく、いったん反対方向の国道に入った方がいいとのこと。
15:22 都田テクノ北信号を右折、362号線に戻る、この辺りテクノ工業団地が展開、横文字名の近代的工場も多い、新都田1丁目とある、国道はすぐ台地を下り始める。 

 フルーツパーク駅 
15:33 広田の端に出て、「駅まで2K}の案内に従い、三方原の裾を行く集落伝いの農道に入る、たまたま前方に単行気動車が走るのが見え、いい目印になり、歩くピッチを上げた、田んぼの左、200M離れ国道も駅方向に進む。 15:43 フルーツパーク駅着、洒落た小駅舎がホーム入口に建つ片面ホームの停留場、田んぼより小高い台地上に位置、南側の展望が利く、先刻通った三方原台地には、樹木の間から近代的工場ビルの頭2つが抜きん出ている。 





    (3) 新所原――東都筑 15.8K  2004年3月21日(日) 薄晴

 春の青春18きっぷシーズンの前半は天浜線に集中しており、今日が3回目になる、後半はムーンライトながら号を利用、そろそろゴールが見え出した東海道本線歩きの全線達成を目指す予定で、この頃の自分には、英気が漲っているのが判る。
 順序から言えばフルーツパーク駅から歩くのだろうが、それでは歩き始めが11時頃になってしまい、40分余計に歩ける新所原駅からにした。

  新所原駅  2013年8月29日
10:17 新所原駅を出発、駅前を行く街道に入る、線路は右手に近い、天浜線はホームを出るとすぐ左カーブ、東海道本線と分れるが、こういういわばお愛想の無い分岐は、本州内では珍しいと思う。
10:24 道なりに浅い切通しを行く線路を跨ぐ、67.5KPあり、周囲は住宅街。 
10:34 線路から離れぬよう、住宅と畑が混在する地区を何度か道を換えて進み、切通し上の跨線橋に出る、67.2K地点、前方300Mまで見渡せるも、ホームらしき物は見えない。橋の左手は10棟もある県営新所原団地で、中を抜けようと試みるも行止り、
10:41 跨線橋に戻り、線路右手、を行くキャベツ畑の中の細道を見付ける、常緑樹の樹林も多く、何となく温暖な地の雰囲気を感じる。やがて道は左、線路方向に下り、 
10:50 アスモ前駅着、ホーム左手は金網越しにグランドが接し、アスモ社員が野球に興じ、その向うに2階建の大きな工場が建つ、右手はすぐ台地10Mの崖、ホーム両端に出入口があり、新所原方はアスモ専用、66.8KPあり。
10:57 出発、300M幅のキャベツ畑と田んぼが占める狭間の左手を直線線路が伸び、これも真っ直ぐな農道はその右手、クルマは殆ど通らず、のんびりムードのハイキングを楽しむ。

 駅舎を東海道線ホームより望む

  アスモ前駅
11:23 次の集落に入り、大森中踏切に達する、65.1K、谷幅が500Mに拡大。線路はこの先小川を渡る(新所原方に64.7KPあり)が、人様の渡る橋は無く、200Mほど左岸堤防を行って、
11:34 (東海道線)鷲津方面から来た301号線で橋を渡り、続いて太田交差点に出る。程なく線路が左5~7M下を行き、常緑樹林が占める低い丘沿いに進む。 
11:54 道なりに駅手前250Mで線路を跨ぎ、知波田駅着、コンクリ造り駅舎は同名の歯科医院が大部分を占め、家族の洗濯物が干してあるのが親しみを誘う、千鳥型相対式ホーム、構内は広く、Y字形スプリングポイントが両端に見え、一頃のローカル汽車駅の雰囲気を味わえる。63KPが立つ。 
12:02 出発、301号線を進み、程なく道なりに今川を渡る、鉄橋右手60M、その先はすぐ浜名湖、今日はたまたま湖一周サイクリング大会が催され、街道を駆けるサイクリストが多い。

  知波田駅
12:14 天浜線ガード下に道なりに、線路左手下に道が伸び、程なく62KP立つ新田踏切に至る、左手斜面に墓地がある61.9KPまで行ったが行止り、結局新田踏切で線路右手近くの旧道に入る、
12:28 61.5KPを左3M上の築堤に見る、旧道右下、住宅の先は浜名湖で、301号線が湖岸を行く、この旧道結構長く続いたが、 
12:33 藤江バス停(遠鉄)で301号線に合流、ここから湖に張出した小半島の根元を突っ切るため道は上り出す、5分で達した小サミットは眺めが良く、湖岸のリゾートホテル、マンション群は勿論、湖面の右斜め前方に、浜松駅前の高層ビルまで遠望される。
12:45 横山バス停、左手すぐの丘は茶畑が占め、右はすぐ湖面、潮の匂いが漂う、この先また旧道に入り、400Mほど静かな歩きをして、
12:52 また国道に合流、しかし小トンネルには入らず、
13:13 小休止後、猪鼻湖遊歩道で小山を巻く、しかし国道に戻るとその先は山が大挙して湖岸まで張出し、301号線は湖岸の腹まで上り、右下に湖面を見ながら進んだ。景観の素晴らしい地区で、湖岸には高級リゾートホテルが数軒。

  尾奈駅 
13:40 西神田川を渡り程なく、尾奈駅着、片面ホーム、手入れの行届かない駅で、駅名看板も見当らない、集落は左手が主で、400M程平地が伸び山となる、右手も平行する国道の先に集落が展開、湖も近い。
  なお61.5K地点から先、線路とは離れて進んだが、この区間、線内で最長の利木トンネル(60.95~60.4K辺り)が控える、トンネルは殆ど直線、中央辺りにサミットがある様で、進むにつれ坑口が欠けて見えた、切通し区間も長く、西北斜面に茶畑、ミカン畑が見え、農道の白柵が散見されたが、平行道は無い様だった。
13:45 出発、さらに301号線を行く、途中、右手湖面を埋立てた広大な土地に、高層大型の遠鉄レークサイドプラザ、及びその付随レジャー施設が目立った、過ぎるとまた旧道が伸び、
14:01 奥浜名湖駅着、片面ホームは移管後の開業で50M長と短い、ホーム出外れに56.9KP、前駅から1.6Kと短い、遠鉄ホテルまで320Mと駅前看板あり。ホーム左手に丘が近く、右手の住宅街より3~4M高い所に位置。 
14:05 出発、旧道を行く、沿道には小振りで庭は無いが、落着いて風格さえある小住宅が並ぶ。

  奥浜名湖駅

  三ヶ日駅構内
14:14 三ヶ日橋を渡る、56KPが立つ鉄橋は左80Mを行く、鉄橋が斜め右向きに掛かる関係で、この先程なく新居街道踏切(55.87K)にぶつかる。踏切から右手、カーブ途中にある年月を経て黒ずんだ趣のある木造駅舎が見える。
14:23 三ヶ日駅着、掛川方右カーブ途中に相対式ホームがあり、駅舎は進行左手、駅員1名配置、前駅より1.2K。
14:33 出発、さらに301号線を行く、 
14:40 第一浜崎踏切(55.36K)で線路右手に移り、湖岸一周自転車道を行ってみる、この先55KP地点に、埋立地に造成した三ヶ日中学校の夜間照明付グランドと校舎を見る、住宅街を行く道は一定せず、進みが遅い。
14:52 中内踏切(54.84K)で線路左の301
号線に、200M前方にトンネルが口を開ける。
14:59 津々崎トンネル(174M長)坑口上に出る、54.6K辺り、宇部三菱セメントのサイロが丘を削って建つ。

  三ヶ日駅

  単行キハYH2111 54KP地点にて
15:07 丘中切通しの小峠を抜け、津々崎踏切(54.25K)を渡り、湖岸の自転車専用道に出る、トンネル出口が三ヶ日方の丘崖に見える。このサイクリング道に気付かず、ちょっと戻って時間を喰った。 
 前駅手前から右に90度湾曲した湖岸伝いに来たので、観光ホテル、切通しの峠など、ここまで歩いて来たルートが良く判る。
15:12 単行DCの走行写真が撮れた、この辺り線路は湖岸を行くが、写真には収まりにくい。 
15:26 国道をちょっと歩いて都筑駅着、片面ホーム、駅舎にパン屋さんが入居して、小広い駅前広場にクルマを停めて、若い家族連れを中心に次々とやって来る、待合室にいると従業員と顔が合い、主役はパン屋さんの様だ、自分もコロッケパンを購入。 
15:41 出発、301号線を行き、途中52.8K
地点から築堤右すぐ下の道に入り、線路を跨ぐ広い通り:レイクサイドウェイに出る(52.4K)、跨線橋に出て見たが駅は見えない、この辺り、線路左手を東名高速道が平行する。 

  都筑駅

  東都筑駅
 この後また301号線に戻り、緩い下り坂を行って、
15:53 東都筑駅着、ホーム片面、掛川方下り勾配途中にある丘中の駅、52KP立つ、元は上りホームがあった痕跡あり、ホーム北側すぐを東名高速が行き、その防音壁が視界を遮る、掛川方150Mに短いトンネルがあり、反対側出口が見える。

 





  (4) フルーツパーク―東都筑 15.7K 2005年4月29日(金) 快晴

 天浜線は昨年の3月、集中的に3回訪問、標記区間が残っている、たまたま本日、大学時代の同好会(勿論、鉄道研究会です)の集まりが浜松近辺であり、ちょっと早起きしてその前に歩き、天浜線の全線完歩を達成すべく出掛けた、今回は時間に余裕を持たせるべく、小田原から新幹線を利用。
 天浜線掛川駅の券売機は2台、うち1台しかお札には対応できず、ちょっとモタモタして、単行DCは自分が乗込むと同時に発車、車内には立客もいたが、次の市役所前駅で10人ほど下車、その次の西掛川駅でも5人降り、あっという間にがら空きになってしまい、天竜二俣駅では乗車も下車も同数くらいで現状を保ったまま、遠州鉄道との連絡駅:西鹿島に至り、ここでは乗車の方が僅かに多く、賑やかになったのも束の間、またすぐガラガラになる、頼みの(?)鉄っちゃんもいるにはいるが、ゴールデンウィークにしては少ないんじゃないの、、、  

  フルーツパーク駅
9:28 フルーツパーク駅を出発、下車は5人、この線の駅としては多い方だ、線路は低い丘の裾、ちょっと高い所を行く、国道362号線が左手少し離れて平行する。
 ホーム端から100Mチョイの大名神橋で都田川を渡る、鉄橋は上流100M、やや高い所を行く、この都田川、左手の広い田園地帯では大規模改修され、コンクリ護岸の中を清流が下る、鉄橋の反対側は集落の情景を含め、まだ往時の農村風景を色濃く残し、その対照的な光景に少々戸惑う。 
9:51 国道を来て、都田駅着、ホームは片面だが、ここも以前は相対式ホームだった、駅右手はやや小高い所に建つ住宅街を挟み200Mで丘陵、駅前にJAの農協会館が建ち、駅左手にも一段大きな集落がある。
9:56 出発、線路進行左手にぴったり寄り添う道が38KPのチョイ手前まで続き、ここから浜松市立都田小学校前を過ぎ、また362号線に入る。 
10:04 国道が道なりに線路をくぐり右手に移り、

   都田駅

  浜松大学前駅
10:15 浜松大学前駅着、片面ホームの北20Mを国道が平行、左手は広い田んぼの300M
先、丘を背にして近代的な校舎群が見える、ホーム掛川方端の大学方面に通ずる踏切で39105M地点、営業キロは39.1K。
10:19 出発、ちょっと風が強いが、五月晴れの素晴らしい日で、歩いていて気持ちが良い。
10:24 吉影踏切で位置確認、39.62K、ここから線路も国道も上り勾配に掛る。
10:32 小サミットを越えて今度は下り細江町に入る、線路左手すぐ下に都田川が流れるが、樹木が邪魔してよく見えず、道の右手は丘を切取った低い崖。
 更に下って神出踏切でも位置確認、40.72K、この辺り線路と国道はほぼ寄添って進む。
10:47 41.5KPを国道の左すぐ下に見る、この少し手前から斜左に進む旧道に入った。
10:54 静銀引佐支店を過ぎてすぐ、金指駅に到着、駅の左手はすぐ工場、右手の住宅街にビルは無く昔の風情を自然のままに残し、感じのいい街だ、駅前の小工場横が小休憩場になっており、一休みする。
11:03 出発、 ここは姫街道の宿場町、関所跡が残ると案内があったが、ちょっと探したのだが見付けられなかった。 

  金指駅

  気賀高校前駅
11:11 また国道に入り、県立引佐高校を右に見て過ぎる、なお「引佐」とは東南風のことで、引佐郡引佐も、太平洋の東南風をまともに受ける所から付けられた地名とのこと。
11:27 引佐郡消防本部前を過ぎ、程なく気賀高校前駅に到着、ホームは片面、50M長、43.5KP立つ、ホーム右手に国道が並び、気賀高校は直線にして100M程、白亜の5階建校舎が丘を背にして建つ。
 この駅からは線路左手に近い都田川の右岸堤防を行く、、この川、金指駅ではいったん1K近く南に離れたが、また線路近くに戻って来たもの。 
11:43 井伊谷川を渡る、鉄橋(90M長、44.3
K)の脇に、歩行者用鋼板通路がある、堤防道路との間に段差があるが通行止めの看板は無く、この際自分に都合良く解釈させて貰い、久し振りに、あのちょっと歩いただけでガンガン鳴り響く薄板歩きを味わった。周囲に人影は無かったけれど、、、 
11:53 落着きのある住宅街の道を何回か筋を変え、気賀駅に到着、元は交換可能の片面ホームの駅、ホーム上屋は相当くたびれているが風格が感じられる、三ヶ日方出外れ20Mに45KP立つ、駅前には静銀細江支店がある。

  気賀駅
  気賀駅構内、元は相対式ホームの交換駅  12:05 362号線に面した本陣前公園に寄る、ただの小公園だが、門構えなどに往時を彷彿とさせる面影あり、本陣は道路の反対側にあったとのこと。
 この先、「姫街道」の案内に従い旧道に入る、当時の風情はそう感じられないが、クルマが少ないのは有難い。
12:25~12:32 住宅街の小公園、呉石田園公園で小休止、この先旧道は台地上を行ってさらに丘中に入るらしいが、左手田んぼの多い低い所を行く道に向い、
 12:41 国道362号線に入る、2~3分で道なりに線路下をくぐり下気賀バス停を過ぎ、
12:50 道なりに湖岸に出る、サイクリング道路を兼ねた立派な歩道が湖岸に伸びる、湖を隔て1Kばかり先、大河の対岸かと錯覚する、湖に突出した丘上に「平野社団西気賀別荘」が目立つ、ここは今は亡き親友の招待で2度ほど泊ったことがあり、思い出深い場所だが、詳細は省略。 
13:00 五味踏切(47.56K)で線路右手すぐの道に移り、程なく西気賀駅着、千鳥形相対式ホーム、駅舎には洋食レストランが入居、メニューの掲示は無く、浜名湖産の食材を使った高級店の様だ、駅の右手は100~250Mで丘陵、高さは300M位あり結構急だ。

  西気賀駅

 線路は写真の左、丘腹を行く 
13:08 出発、湖岸に沿う362号線を行く、
13:15 駅から500Mほど来ただろうか、湖岸の民家に2本の腕木式信号機と踏切警報機が据えられ、写真を撮った。この辺りから右手丘腹を行く線路が、前方に迫る丘中に切通しで分け入る、道路の方は湖岸沿いに丘陵の先端部分を巻き、丘陵の先端部分に西気賀別荘が建つという設定だ。30年前は遥かに寂しい所を通って別荘に辿り着いた思い出がある。 
13:30 小半島を巻き終り、また線路が右手丘腹、道路より12~13M高い所に見え出し、程なく寸座橋梁(49.27K)をくぐり、
13:37 寸座駅着、ホーム片面、ホーム出外れに49.5KP立つ、浜名湖が眼下50Mに見え素晴らしい景観、写真を撮った。
13:44 出発、更に線路も道路も上る、道路は駅からしばらくの間、昔のままで曲線もきつく、R25で「注意」の標識が出た区間もあり、歩道が無くなり、下って来る大型トラックに気を遣う。 

  寸座駅

  寸座駅ホームより
13:54 サミットを越え、かなり降りて来て、左手80Mの線路に50KPを見る。 
14:04 浜名佐久米駅着、ホームは片面、50.8KPあり、浜名湖に接するが80M離れて東名高速道が平行、非常に目障りだ。
 高校生の頃、この近辺を行くキハ07の写真が鉄道ピクトリアル誌の表紙を飾り、その何とも牧歌的な光景に心を奪われたことを想い出す。その頃はまだ東名高速道も無かった、、、
 駅舎右手すぐを国道が行き、住宅の建つ平地が120Mほどあって丘となる、高さは80~100M。駅舎内に喫茶店が併設、メニューには無いが、瓶ビールなら出せる」とのこと、柿の種付で¥525だった。 
14:29 出発、さらに国道362号線を進む、この先東都筑駅まで1.2K、先刻湖岸の風景を台無しにしていた東名道が、道なりに国道右手に移る、高い防音壁で覆われているのは、浜名佐久米駅近辺と同じ、
14:44 東都筑駅に到着、これで天浜線の全線歩き潰しが完了しました。

  浜名佐久米駅




    奥浜名湖温泉:かんぽの宿「浜名湖三ヶ日」 15:03~15:40在、¥700 

その他:駅から近いので訪問温泉数を一つ増やそうと行ったのだが、意外とマーマーのお湯だった。  
場所:駅前を行く国道を都筑方に200M程戻り、湖方に左折して約1K、猪鼻湖を見下す高台にある、同じ道を戻った帰りは15分で歩けた。国道分岐点には看板もあり道は分り易い。
施設:かんぽの宿の浴場を日帰り客にも開放している。施設はそれなりに一定の設備が揃っている。全客室から浜名湖が見えるのがウリだが、浴場からは見えず。 
お湯:50C下がボヤッとする薄茶色、無匂、舐めると塩辛く、35.3℃を加熱、PH7.1、湧出量は200L/分、ナトリウム・カルシウム塩化物温泉、主浴槽の他に露天風呂があるが、湖の眺望は利かない、ジャクジー、サウナ、水風呂等は無かった、洗い場は9。